東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

薪作り

2020-12-31 18:29:18 | ノルウェー山暮らし fjellgård
好天に恵まれて絶賛薪作り中です


(まずは作業する場所の雪かきから)

薪を作っているというと日本の友人からは
斧でひとつひとつ割るスタイルを想像されることが多いのですが
実際には機械を使います

納屋には
ログを適当な長さの丸太に切るカッティングソーが2台
切った丸太を機械から離れた場所へ運ぶトランスポーターが1台
丸太を割るスプリッティングマシーンが2台

2台ある機械はパワーや仕様が異なる2タイプ
しかし個人宅にどうしてこんなに…

どうやらその時の積雪量や週間天気予報
ログの大きさや作る薪のサイズ、作業人員などなどによって
使い分けているようです
今シーズンはまずはソー1台で全てのログを丸太にしてしまう作業プラン



けっこう音が大きいので相方は必ずイヤープロテクションをして
切り粉が目や肺に入らないようゴーグルと防塵マスクを装着します
わたしはログを1本ずつ機械に乗せていく地味な係ですが
2人でやると作業スピードは約3倍

トランスポーターを使わないので
丸太の山が大きくなるたびに機械を少しずつ動かしていきます



今回は50cmの丸太をメインで作っていて
写真の右側の山が50cmの長さのもの
左手前が50cmに満たないものを25cmにカットしたもの

大きすぎて台に乗らないものは
チェーンソーでカット



数日かけて全てのカッティング作業が済んだら
機械を取り替えて今度は割って運ぶ工程に移ります

スプリッターはカッティングソーほど危なくないので
日本人が遊びにきてくれると体験してもらうのにうってつけの作業です


(今年の初めに手伝ってくれたのは高校生でした)

でもこれもちょっとなら面白いかもしれませんが
何時間も何日も続けるとけっこう肩がこります

小雪がちらついていた大晦日の今日は
午前中に割るだけ割って
午後は機械に防水シートをかぶせて運ぶ作業に切り替えました



年明けの明日も薪作りは続きます

海辺の街

2020-12-28 15:23:43 | ノルウェー Norge
クリスマスイブ前日のことになりますが
滞在許可証の更新のために少し遠出しました
住んでいる場所とは対照的な海辺の街オーレスン

距離にすれば自宅から200kmちょっとですが
フェリーの待ち時間などを含めると4時間半かかります

フィヨルドの対岸への移動に欠かせないフェリーは
通勤で毎日使う人もいるほど一般的な移動手段ですが
山暮らしのわたしたちにとっては普段あまり馴染みがありません

前に用事があって乗った時までは
乗船してすぐに係の人が料金の徴収に回ってきていましたが
今回はそれがないまま下船



ナンバープレートの写真を撮っているスタッフがいたようなので
後で請求書が届くシステムに変更になったようです

ホテルは市街地ではなく
フリーパーキングのあるエアポートホテルにしました
ホテル内に大手チェーンスーパーがあって便利です



クリスマスの飾り付けも心なしか都会的



夕飯を食べにホテル内のカフェへ行きましたが人気なし
レセプションとカフェのサービスを1人のスタッフが全てやっていて
しかもその1人が新人(本人談)
「わたし、新人なんです、ちょっと待って…たしかここをこうして…」



でもとても感じの良いスタッフで
部屋もバスルームもゆったりと広くて清潔
インターネットの予約サイトで高評価を獲得しているのも納得です



感染症対策のためブッフェではない朝食は
プレートが運ばれてくるスタイルでメニューは選べませんが
あらかじめアレルギーや食べられないものがないかや
飲み物の希望をきちんと聞いて運んできてくれました
パンは温かく生野菜もパリッとしていてとても美味しかったです

さて
予約した警察署まではエアポートホテルから10分ほど
島から島へと渡るので景色を楽しみにしていたのですが
全てトンネルでちょっとがっかり

警察署は幹線道路沿いにあってすぐみつかりました



ガソリンスタンドと隣接していてなんだかカジュアル

ほぼ予約どおりの時間に呼ばれて
顔写真撮影、指紋採取、署名をして終了です
あとは1週間ほどで許可証がポストに届く予定

用事が無事に済んだらすっかり気楽になって
思いついて日本へ1通ポストカードを出してみました



田舎と違ってポストもあちこちにあって便利だなあ

水辺のある景色が新鮮で
お天気がいまひとつでもステキに見えます



高い建物や信号があってオスロみたい



古い建物も素敵です



美術館かあ
この次もっとゆっくり来たら行ってみたい

帰り道ではフェリー乗り場の少し手前でフィヨルドを渡る橋を発見して
(行きは暗かったので気が付かなかった)
はじめて通るルートにトライ

途中、ここどこ?合ってる?とやや不安気な相方でしたが
ほどなく見知った場所に入って一安心


(標高500mですでに雨から雪へ)

この日は自宅付近では夕方からまとまった雪になる予報だったので
あまり遅くならないうちに帰宅したくて
観光らしいことは何もしなかった初オーレスン
(相方は10年ぶりくらい?)

でも地元ではない場所へのドライブと
ホテルに泊まって外食すること自体が立派なアクティビティという田舎暮らし
オーレスンの独特の可愛く聞こえる方言を聞くのも楽しかったです


静かなクリスマス

2020-12-27 12:09:43 | ノルウェー山暮らし fjellgård
大規模なイベントや集まりが制限されているので
なにかと例年とは異なる様子の今年のクリスマスシーズンですが
我が家はほぼ去年と同じです



ペッペルカーケをたくさん焼いて
イブに相方の実家へ行ってクリスマスディナー
(相方はひとりっ子なので合計4人で集まる分には問題ナシ)
メニューは去年のイブと同じくルーテフィスク


(画像はMatprat.noより拝借)

このルーテフィスクはこの辺りでは一般的ですし
義母は料理上手なうえに最良の食材を選ぶので
わたしはまあまあ美味しいと思うんですけれど

ノルウェー人の相方は「1年に1度でじゅうぶん」と言うし
職場の人や知人の中にも敬遠する人がチラホラいて
肉料理ほど人気がないようです

たしかに単品で口にすると食感が独特(少しぷにょぷにょ)ですが
カリッと焼いたベーコンやグリーンピースのマッシュと一緒に
バターを塗ったレフセで包んで食べるとただのタラ

逆に肉料理メインのクリスマスディナーだと
なぜここまで肉ばかりなのかと驚くほど副菜が少なくて
食べ切るのに往生するほどなので
ルーテフィスクを好む義父母宅への招待はありがたい限り

ついでに言うとこのメニューは
調理にかかる時間も肉料理陣に比べるとうんと短いです

いちおう手伝うつもりであらかじめ義母に予定を聞いた時も

「ディナーは4時頃のつもりだから、そうねえ、3時から始めようかしら」

とのんびりした返事

本当は午前中のうちから訪れて
みんなでテレビのクリスマス定番プログラムを見たりおしゃべりしたりして
一日中過ごせればいいようなのですが
前日にまとまった雪が降ったためトラクターで山道の除雪をして
着いた時にはもうテーブルセッティングも済んでいました



エプロンをつけてキッチンへ行くと
コンロの上には鍋が4つスタンバイ
乾燥フルーツ(プルーン、アプリコットなど)の甘いスープはもうほぼできていて
あとはSagogryn(タピオカ粉)でとろみをつけて仕上げるだけ



タラをオーブンに入れて蒸し焼きにしている間に
ベーコンを炒めてグリーンピースのマッシュを作りじゃがいもを茹でます
実務はすごく少ないのでほぼ義母とのおしゃべりタイム

義母が結婚した最初の年のクリスマスに義父が急に病気になって
後日5キロのルーテフィスクを食べ切るのに苦労した話とか
昔は赤いSagogryn(昔はタピオカではなく本物のサゴヤシの澱粉だったらしい)を
着色剤があまり身体に良くないと知らずによく使っていた話とか
おおむね昔話です


(手作りクリスマスカレンダーも相方が子どもの時から愛用)

ここの人たちは本当に古いものに愛着を持っていて
昔の話も繰り返し話しています

何度も聞いているうちに覚えてしまって
なんだかお伽話のようにさえ感じる今日この頃です


(そりで木を運ぶ義父)

滞在許可証の更新

2020-12-22 11:30:12 | 移住手続 immigration
ノルウェー滞在許可を最初に取得したのは
申請から8ヶ月近く経った2015年11月末でした

2016年の1月に引越してすぐの滞在許可証の発行手続きも
その1年後に更新手続きをしたときも
地元の警察署でできたのですが
そのさらに2年後の更新手続きは少し遠くまで行きました
(地元警察署の当該窓口が閉鎖したため)

少し遠くというのは自宅から車で2時間半
往復5時間
1日仕事です

さて
3度目の更新の時期

10月に入ったら届くはずの移民局からのメールがなかなか来なくて
ホームページであれこれ調べたり電話をしたりして
手間ひまのかかった申請手続きが完了したのは12月の初旬

いま手元にある許可証の有効期限は年明け2週間で切れるので
ぜひとも年内に全ての手続きを済ませたい



とはいえ折り悪しく
感染症対策のせいでいろいろなことがイレギュラールール

UDI(移民局)のホームページには
「現在、更新手続きにかかる期間は約8ヶ月、早めの申請を」
などと恐ろしいことが書かれていてギョッとしたけれど
実際にはオンライン申請から2週間で許可が下りました
(電話やメールをしつこくした甲斐が?)

パスポートや直筆署名入りの書類を警察署へ本人が持参するというプロセスも
異例のデータ送信でしたが
最終的にはやはり窓口へ出向く必要があるようでアポを取るようにとの連絡が

前回行ったちょっと遠い窓口までもが臨時閉鎖のため
さらに遠いさらに大きな町の警察署です

片道4時間半強で途中フェリーにも乗るので余裕を見て早く出たい
予約はクリスマスイブ前日の23日午前10時
(この枠しか空いていなかった)

うーん
これは長い1日になりそう
少しゆううつ気味に朝何時に出ればいいかを考えていたら

「あら、それじゃあふたり一緒に前日から行ってホテルに泊まったら?
なにか美味しいものでも食べてゆっくりしてきたらいいわ
クリスマスギフトにわたしから費用をプレゼントするから」

とのたまう義母

なんて親切な、とありがたく思うと同時に
この田舎暮らしの不便さを楽しみに変えてしまう知恵(?)に
毎度のことながら感心させられます



さっそく
「オーレスンへ出かける前に開封」
と書かれた封筒をわたしと相方それぞれに渡してくれて
可愛いクリスマスカードとともに現金を受け取りました

わたしと相方それぞれに(しかもキッチリ同額)というのが
いかにも個人主義のノルウェーらしい

手元にあったお花屋さんのギフトカードで
帰りに義母にお花を買うことにしようと思います


クリスマスの忙しさ

2020-12-20 14:04:35 | ノルウェー山暮らし fjellgård
クリスマス前のいまの時期
人々はとても忙しそうです

クリスマスのイベントには無関心な相方でさえ
朝起きると必ず星型の明かりのスイッチを入れることだけは忘れません


(明るいうちから電気をつける違和感は感じないらしい)

さて
わたしが思うここでのクリスマス前の忙しさは大別して3種類

クリスマスギフトの準備とクリスマス訪問
クリスマス前の大掃除
クリスマス料理とお菓子の準備

ギフトと訪問については
クリスマス当日は家族で過ごすのが定番なので
アドベント期間中に友人や遠い親戚宅を訪ねるのが習慣ですが
今年は旅行や訪問はなるべくしないようにと言われているため
外で少しだけ会ったり玄関先で挨拶だけしたりにとどめる人が多いようです


(早々と届くクリスマスカード)

そして大掃除
これ、都会の人はどうかわかりませんが
この辺りではクリスマス前にはふだん掃除しない床や壁や窓を磨いて
家中をきれいにします

古い家の壁は丸太なので一本ずつ横向きに拭くわけですが
壁にはたいてい大きな絵や写真がかかっていて
それらの額縁にもホコリがたまっているし
照明も天井に取り付けるものより壁付けタイプや足のついたランプが多いので
ランプシェードもひとつひとつ拭いていくという具合で
まさに日本の年末大掃除の様相です



そしてたいていの家庭で女性陣の肩にかかっている大仕事が
大量のクリスマスベーキング

スーパーではどこも小麦粉が大特価
ふだん2kgパックが17〜19krくらいするところ4パックで36kr
ほぼ半額です

4パックは8kgでかなりのボリュームですが
次々にパンやお菓子を焼いているとあっという間になくなります



昔ながらの習慣では焼き菓子は7種類以上がヨシとされているそうですが
職場の人に聞くと3〜4種類くらい作ればオッケーなのだとか

うちのご近所さんたちは焼き菓子のほかにレフセを焼いたり
凝ったケーキを作ったりもしていて
いつも感心してしまいます

クリスマスイブとクリスマス当日、それから大晦日には
それぞれ違ったちょっとしたご馳走があると喜ばれるので
たとえばイブにはlutefisk、クリスマスにpinnekjøtt、大晦日にはribbeにしようか
そんなふうに良妻賢母の義母は毎年きちんと計画を立てています


(タラ料理)


(羊肉料理)


(豚肉料理)

写真はスーパーのチラシ兼レシピ集のものですが
すごーく素敵に撮ってあってどれも美味しそう

わたしは相方がribbeしか好んで食べないので今年もribbeしかつくりません
3日前から塩とコショウをすり込んでおいて
あとはオーブンで焼くだけというしごく簡単な料理です

ただ、今シーズンは野生肉がたくさん手に入ったので
少し気合を入れて美味しいジビエ料理を作ろうかと思案中


(ヘラジカ肉、シカ肉、シカの心臓、ついでに生ハム)

シカの心臓は食べたことがありませんが
採ってきたご近所さんいわく鶏のハツと同じようだとのこと
白い脂身は削いであとは切って焼くなり煮るなりすればいいそうです

ちなみにご近所さんから買う地元で採れた新鮮な野生のシカ肉は
1kgあたり300krほど
100gあたり350円くらいでしょうか
お手頃価格



このご近所さんへのクリスマスカードは
感謝をこめてシカ柄にしようと思います

アンティークショップ

2020-12-17 22:38:35 | ノルウェー山暮らし fjellgård
地元のご夫婦が自宅でやっている
アンティークショップに行ってきました

地元とはいえ谷を挟んで反対側の集落なので
距離にして約12km
車で山道を小1時間走ります

古い別荘を改修して
どこもかしこも可愛らしいもので飾られた小さな一軒家
近くで切ってきたという生木のクリスマスツリーの飾りも
キラキラしたボールや派手な色や形のモダンなものはなくて全て木製
さすがアンティークショップ



夫婦でスウェーデンを旅行しては
ロッピスで掘り出し物を見つけて買い付け
楽しそう〜



ホームメードの干しぶどう入りの菓子パンと
自家製ジャム(庭にリンゴの木がある)をご馳走になりました

この時期はいつも孫たちが来てしばらく滞在していくのに
今年は叶わなくてとても残念
いちおうクリスマスのお菓子をたくさん焼いておいたの…と言って
ペッペルカーケ(ジンジャーブレッドクッキー)もふるまってくれました


(部屋の飾りにも使われているペッペルカーケ)

素敵なものがたくさんあって迷った末に
ホットチョコレート用のカップとソーサーのセットとデザートプレート
それから取手のついた可愛らしいお皿を購入

ポットもすごーく可愛かったのですが値段も間違いなく高そうで
それはまた来年か再来年の楽しみに取っておこう…と決めました



この年配のご夫婦
うちにも何度かハイキングがてら寄ってくれたことがあって
クリスマスマーケットにも遊びに来てくれました

都会育ちの奥さんはとってもおしゃれで
家のデコレーションだけでなく自らもアクセサリーを身につけるのが好きです
わたしが作って売っている華奢なブレスレットを手に取り
「こういうのでアンクレットを作って欲しいんだけど」
とリクエストしてびっくりさせてくれたことも

すっかり長居してクリスマスムードを満喫したうえ
お土産にとリンゴジャムとペッペルカーケまでいただきました


(デコレーションがシュールでつい笑ってしまうというオマケ付き)

これがまた美味しくて!

今年は作ろうかな、ペッペルカーケ

冬至まで

2020-12-16 17:51:23 | ノルウェー山暮らし fjellgård
クリスマスが近いということは
冬至まであと少しということ
もうすぐ太陽が折り返すと思うとうれしい!



村のガソリンスタンドから見える午後1時半ごろの南の空
太陽は山の向こう側
うんと下の方にいます

直射日光を浴びなくなって1ヶ月も経つと
雲に映る光ですら眩しく感じるようになってきます


(午前11時過ぎの南の空)

森の中を歩いているときにだんだん暗くなって
周囲がはっきり見えなくなるにつれて
空に残る明るさが間接照明のように
うっすらとあたりを照らしているのがよくわかります



遠くからの反射のまた反射みたいなものでも届く太陽の光って
すごーく強いんだなあとしみじみ

満月の月明かりも雪景色の中だとひときわ明るくて
これも太陽の光(の反射)だと思うと
できるだけ浴びておきたくもなります

というのも
この時期は日照不足によるビタミンD不足で
知らず知らずのうちに気分も落ち込みがち

サプリメントで採るのが少し苦手なので
なるべく頻繁にサバを食べてオメガ3を摂取するようにしていますが
バリエーションが少ないので飽きてしまうのが難点


(定番のサバのトマト煮の缶詰)

ああ、しめサバ食べたい…

楽しまないと

2020-12-15 02:35:20 | ノルウェーの町で tettsted
職場でお昼休みに毎週1回やっているワインくじ
クリスマスシーズンは毎日開催です

週に1度のイベントだからこその盛り上がりかと思いきや
毎日でもテンションは変わらず
合言葉のように耳にするフレーズは

「クリスマスだからね、楽しまないと」

そうです
楽しむためには労を惜しまないノルウェー人

この時のために日頃からみんなで溜めていた大量の空ペットボトルを
スーパーの返却機に持っていって換金してワインを余分に調達
いつもと同じ週1回分の参加料で週5回のお楽しみ
そして全員が一度は必ず当たるようにルールも変則


(当たった人は好きなワインを選べます)

仕事ではいろんなことが適当だったりカオスだったりするのに
この遊びにかける情熱のアツいこと
みんなその知恵と情熱を仕事にもっと生かせば…


(わざわざパソコンで当選者の名前を書く表まで作成)

クリスマスイブの24日は平日ですが9時開店で12時閉店
土曜日の営業時間(7時〜14時)より短い
25日と26日は祝日で
今年は27日が日曜日のため3連休になります

前後に休みを取る人も多くて
早くから連絡用のホワイトボードは休みの予定のメモでいっぱい



ちなみに上司も率先して(?)
今週いっぱいお休みをとっています
もうなんでもありのクリスマスシーズン

ところで
毎年会社から社員にクリスマスギフトが配られるのですが
必ず入っているのは職場で買い物できる500kr分のギフトカード
お店はハードウェアストアなのでとても実用的

加えて去年はポインセチアの鉢
おととしはアマリリスだったかな?
今年は趣向を変えての赤ワインでした
みんな大よろこび



休憩室に配達されるフルーツにまで GOD JUL (メリークリスマス)
もう楽しまないわけにはいかないクリスマスです

ルシアの日

2020-12-13 13:30:11 | ノルウェーの食べもの mat
12月13日は聖ルシアの日です
殉職した聖人ルシアを讃える日と学校で習った記憶が…

町では暗くなってから
子どもたちが白装束でしずしずと行進
ロウソクを手に持ったり頭につけたり(頭には電飾です)
歌うのは「サンタルチア」

クリスマスの定番の飲み物のグロッグ(スパイス入りホットワイン)や
ルッセカットという菓子パンがふるまわれたりします

ルッセカット
そのうち作ってみようと思いつつはや5年
今年はなぜか作る気満々で早くからサフランを買っておきました

サフランは値段の高いスパイスとして有名ですが
ノルウェーでも高いです
0.5g入りで50krくらい


(他のアニスやクミンシードなんかだとたくさん入って10kr前後)

生地の作り方はいたって簡単
バターを溶かして牛乳と混ぜてサフラン投入
あとは粉類とイーストと一緒に機械で10分くらいこねて
寝かすだけ



ストーブの上に置いてある大鍋の上がほどよく暖かくて
発酵にピッタリ

生地が倍くらいに膨らんだら
クネクネと形を作ってさらに少し休ませます
これもストーブの上で



オーブンが温まるころには生地もスタンバイ
溶き卵を塗ってレーズンを飾って10分足らずで焼き上がり



サフランはきれいな黄色になるだけでなく
えも言われぬ良い香りがふわっとします


(ふくらみすぎて形がイマイチですが味で勝負)

職場のオヤツに持っていったらとても好評で
みんなとっても喜んでくれました

スーパーで売っているルッセカットはもちろん家で焼く場合ですら
ウコン(着色)とカルダモン(香り)で代用することが珍しくないので
サフランの風味が良かったようです



気がつけばあっという間にアドベント3週目
クリスマスまであと少し

冬のハンティング

2020-12-09 22:26:11 | ノルウェー山暮らし fjellgård
秋から始まった狩猟のシーズンが継続中です

うちの近くも顔なじみのハンターの狩猟エリアなので
ふと気づくとうちの庭先でリュックを下ろしていたり



うちに用事があるわけではないのでドアをノックしたりはせず
ふわっと自分の別荘みたいにくつろいでいるのはいつものこと

表に出て話を聞くと
すでに2頭仕留めたと満足そう
見ればうち1頭がうちのゲートのすぐ前にゴロンと…



若い!
今年生まれた生後半年に満たない子鹿です

母親を含む9頭ばかりが丘を駆け上がって森の中へ逃げたそうで
午後からはその追跡をする予定だとか

この日は4人のグループで
そのうち1人は去年の秋にうちの敷地内にモスクスが来たときに
駆除の仕事で来たのと同じ人でした

彼は正真正銘の凄腕ハンターで
数年前にフォークランド諸島での
トナカイ駆除プロジェクトチームにも招集されています
でもそんなすごさを感じさせないフレンドリーさ



リュックからオープンサンドやチョコレート
それに温かい飲み物の入ったポットを取り出して
膝をテーブルにしてランチしている様子は
遠足を楽しんでいる少年のよう

こういう場面
引っ越してきたばかりの頃は
よかったらコーヒー淹れますよ、とか
うちの中でちょっと暖まっていったらどうですか、とか
声をかけたりもしていましたが
返事はたいてい

Jeg har. (コーヒー持ってきてるからだいじょうぶです)
Godt kledd. (あったかく着込んでるからだいじょうぶです)

とニッコリ辞退

ここの人たちはアウトドアに必要なものはキッチリ用意していて
たとえ人の庭先に勝手に入って休憩していても
もてなしなどは一切期待していません

ちなみに上記の返事
日本語訳に対してノルウェー語が異様に短いですが
それはノルウェー人の会話が直球・省エネなだけで
決して失礼でも無愛想でもなくて
逆にチョコレートを分けてくれたりします

腹ごしらえを終えて山へ入っていく彼らを見送りつつ
こっそりとシカたちの無事を祈ります



天敵の少ないこの場所で
増えすぎれば自滅するとわかっていても
夜な夜なうちの近くに食事に来るシカたちには
どうしても愛着が湧いてしまうんですよね…

でもこれでしばらく寄り付かないだろうなあ
ちょっとサミシイ

注意書

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