東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

診療所 つづき

2017-12-31 10:03:36 | ノルウェーの町で tettsted
ノルウェーに来て以来初めての診療所
血液検査を受けたのは今月初旬の金曜日でした

検査の結果に異常がなければ連絡は来ないと聞いていたので
翌日の土曜日に携帯に電話がかかってきてギョッとしたのですが
なんと電話はすぐに切れてしまって出られず

そして
折り返しても土曜日なのでつながらず
気になる…

日曜日の午前中にまたかかってきた時には
運よく携帯電話が手元にあったので応答出来ました

そして言われたのは

「血液検査の値がちょっとおかしいので今から来られますか?」

え?今から?日曜日なのに?

「ええと、うち結構遠いんですけど…
明日の月曜日は仕事があるので町に出ますので(=山を降りますので)
明日じゃダメですか?」

とやんわり頼んでみたものの
できれば今日のうちにと繰り返されて行くことに

どんなことを言われるか若干ビビリながら
救急の当番のドクターと対面(日曜日なので担当医は不在)

そしてジーンズ姿の若い先生の口から出た言葉はなんと

「ものすごい貧血です。
11以上が正常の数値が6.3(ヘモグロビンが少ない)
90くらい必要な数値が70以下(赤血球が小さい)
尋常じゃない。」

念のためその場で簡易採血して
検査結果が何かの間違いでないかチェック

「十中八九重度の貧血ですが、念のためもう一度血液検査と検便もしましょう」

そう言われて翌日の予約表をもらって帰宅しました
(日曜日は看護婦さんがいないのでちゃんとした採血はできないらしい)

貧血で日曜日に呼び出す、普通?
いや、貧血を軽く見たらいけないのはわかるけど
1日待ってくれても良かったのでは…

それにしても
自分が貧血だったとは思いもよりませんでした
それであんなによく心音が聞こえていたのかも?
(環境が静かすぎるせいかと思っていた)

思いついてアカンベーをしてみると
目の内側が真っ白
これはイカン

月曜日に担当医から改めて鉄剤の服用を言い渡され
2週間後に検便も採ってまた来るよう言われたので
遠い昔、妊娠時に鉄剤を飲んで気分が悪くなった嫌な記憶を頭から締め出して
毎日きちんと鉄剤を飲み続けること10日



3度目の血液検査で良い数値が出たようでひと安心

それにしてもどうして貧血に…?
やっぱり食べ物かなあ?

日本にいる間は
美味しく鉄分いっぱいの食事を心がけたいと思います

何はさておきマグロのお刺身
いまが旬のほうれん草
ノルウェーで入手できないひじきにキクラゲ
アサリやシジミのおみそ汁も食べたい


(ヘルシンキのクリスマスツリー)


ホワイト・クリスマス

2017-12-26 11:49:18 | ノルウェー山暮らし fjellgård
雪が続いて周囲の景色は白一色
ひたすら綺麗です



クリスマスイブと当日はほぼ普段と変わらず
用事をしているうちに日が暮れてしまいましたが

夜にはテレビでクリスマス映画を見たり
親戚たちから早々ともらっていたクリスマスプレゼントを開けたり
ご近所さんちでクリスマスディナーをご馳走になったりして
クリスマス気分を味わいました


(相方の叔母さんからの今年の贈り物は天使)

相方のオヤツもたくさん焼けたし
心置きなく日本に帰省できます



年越しそばとおせちが楽しみ〜

ガレージに保管庫

2017-12-25 14:11:19 | ノルウェー山暮らし fjellgård
雪がいい感じに積もって
ホクホクな相方

約5kmの私道はいま
ATVにとって非常に良いコンディションだそうで
資材を運ぶ作業に余念がありません



趣味の切手のトレーディングが高じて
とうとうガレージ内に空調管理できる内小屋を作ることに決めた相方
パートで働いているホームセンターの社員割引を最大限に利用して
次々と材料を購入しては運び込んでいます

本格的なDIYが一般的な土地柄なので
車の後ろにトレーラーをくっつけてなんでも自力で運ぶのは普通ですが
ATVにソリをくっつけて運ぶ人はあまりいないような…



クリスマスもあまり関係なく
嬉々として作業に没頭



ちなみにガレージは相方が建てたもので
20坪強の広さがあります
そのうち約半分を保管庫にするという
結構大規模な計画


(建てるのに2年かかったというガレージ)

4月からこの保管庫を使い始めたいので
わたしが一時帰国中の1ヶ月間で床と壁を仕上げたいのだそう

しかし…

夏の一時帰国の時もたしか
わたしが戻るまでには新しい橋が完成予定とか言っていて
実際には半分も進んでいなかったという前科があるので
今回もどうなるか全くわかりません

吹雪や悪天候が続かないことを
日本から祈ることにしますよ…




なぜ肉ばかり

2017-12-22 01:01:44 | ノルウェーの食べもの mat
去年は自宅でクリスマスの定番メニューを1品作りましたが
今年はもうすでに食べ飽きた感があって
家で作るのはやめておこうかと考え中です

この辺りでは
だいたい11月の終わりころから
カフェにしろレストランにしろ
個人宅にお呼ばれした場合にしろ
クリスマスディナープレートが提供されるのですが

今年はご近所さんのカフェでお手伝いのアルバイトを何度かしたので
その度にお店の人たちと一緒にクリスマスプレートをいただいたうえ(賄いですね)
最後に余った料理をタップリ持たせてもらい
その後数日間は家での夕飯に同じメニューを食べたわけです



おまけにクリスマス当日までの間に
近所の集まりにあと2回招待していただいているので
そこでも間違いなく同じメニューが想定されます

かならず出てくるのが皮付き豚リブのオーブン焼き
そして干し羊リブの蒸し焼き
オマケでついてくるナツメグ風味の太くて白いソーセージに肉だんご

肉以外で口にできるものといえば
主食の茹でたじゃがいもと
紫キャベツの酢漬けくらい

なぜ…
どれだけ肉ばっかり食べるの…
どうしてサラダとか付け合わせないの…

昭和生まれ和食育ちのアラフィフには
少々重いんですけど…

この異様に肉の多いクリスマスメニューは
国が貧しくてお肉は特別な日にしか食べられなかった昔の名残らしいのですが

飽食の時代となっても
肉ばっかりを喜んで食べる(うちの近所の田舎の)ノルウェー人
きっとわたしたちとは胃腸のつくりが異なっているに違いない
(オスロのような都会ではまた食文化も違うかもしれませんが)

更に追い打ちをかけるように
デザートにはクリームやバターなどの糖分脂肪分過多な
これまた胃腸に残業を強いるメニュー



サラダを「おれは草は食べない」と言い放って嫌う大男たちも
この甘ーいデザートはモリモリ食べます
そしてめちゃくちゃ濃いコーヒーをガブ飲み



バイキングの胃腸恐るべし

診療所

2017-12-14 20:10:25 | ノルウェーの町で tettsted
「ノルウェーは寒いだろうから風邪ひかないように気をつけてね」
としばしば温かい言葉をかけてくれる日本の友人たち

でもなぜか
ノルウェーに引越してそろそろ2年になりますが
風邪はいちどもひいていません



「寒すぎて風邪の菌がいないのね」
と言われたりもしますけれど
それよりたぶん人混みがないのと
疲れたら無理せずすぐ休めるから、が真相なような

ところが
さて今年もあと少し!というところにきて
初めて病院へ行きました

正確には病院(sykehus)ではなく診療所(legesenter)で
どこか具合が悪いとまずここへ行って
「病院に行く必要アリ」と判定されて初めて
病院への予約ができるというシステムです
(事故や心臓発作などの緊急事態では病院へ搬送されます)

診療所には以前
相方の付き添いで来たことが何度かあるものの
自分が診てもらうのは初めて

受診理由は
「心臓に異常がある気がする」と相方が強く主張し
「特に心房細動の症状に似ている」と専門用語まで出され
義理の両親も心配して受診を勧めてきたから

そもそもナゼ心臓の心配をされたかというとですね
夏の芝刈り時に一輪車を押して坂を登ったらすごい息切れしたのと
冬になって久しぶりに雪上の坂道を続けて歩いたらすごい息切れしたせいです

年齢と運動不足をかんがみれば
それほど不自然じゃないと思う症状でも
ノルウェー人から見たら「異常」らしい…

そりゃあね
あなたたちは幼稚園児の頃から
何かと言うと散歩と称して山や森を歩きまくって
冬はクロカンで10kmやそこら平気で散歩して
普段着はほぼスポーツウェアといっても過言ではない
そんな国民性
(オスロのような都会ではわかりませんが…)

東京で細々と会社勤めしていた平均的な日本人が
急に慣れない運動をしたら
動悸息切れなんてごく普通の反応だと思うんですけど

と思いつつも
健康チェックのために血液検査くらい受けとくのも悪くないか
と自分を納得させて受診予約を取りました



予約は金曜日の11時
心電図を取ったとしても昼には終わると予想して
午後は仕事の予定を入れました

果たして問診と簡単な触診、血圧と心音チェックで
「心臓、異常ないね」とアッサリ
心電図もなし

「いちおう血液検査して異常があった場合のみ連絡しますね」
とものの10分ほどで終了し255kr払って帰りました

つづく

いちおうアドベント

2017-12-07 22:22:18 | ノルウェー山暮らし fjellgård
町も村も
クリスマスを待つアドベントの飾りできれいなこの時期
山の一軒家のわが家もいちおう飾り一式を出しました

わたしも相方も
個人的にはクリスマスの飾りとか必要ではないのですが

義理の両親が別荘にしていた頃からのものであろう
戸棚の一定量を占めている「アドベント飾り一式」は
勝手に処分するわけにもいかず
かといって使いもしないタンスの肥やしとして持ち続けるのも
わたしの精神衛生上良くないので
結果として飾ることに

もしも相方が1人で住んでいたら
ずっと日の目を見ないであろうグッズの数々は
どれも趣味の良いものばかりです
(義母のセンス抜群)



クリスマスが済んだら
年末から一時帰国を予定しているのですが
わたしがいない間にたぶん
義理の両親がここにしばし滞在するだろうし
相方の友人が泊りに来る可能性も大

クリスマスの飾りは
年が明けてもしばらくおいておくのが普通なので
来客にとってもちょっと飾りがあったほうが
ウェルカム感があっていいかなとも思います



あとは23日にクリスマスツリーを出すのを忘れないようにしないとね

朝風呂

2017-12-06 23:16:11 | ノルウェー山暮らし fjellgård
クリスマスマーケットの準備が思うように進まず
夜更かしが続いていた先数週間

夕飯の前にお風呂を済ませてしまおうと思うのですが
それができないと結局寝る前にささっとシャワーだけ浴びることに

数日お風呂につからずにいると
どうも落ち着かなくて
とうとう朝風呂に入ってしまいました

いくら会社勤めしていないからって
温泉旅行でもないのにそれはどうよ…と思いつつも
冬の底冷えする朝にお風呂で身体を温めるのは悪くない気もして
ここのところずっと朝風呂です



そもそも
日本のお風呂場と違って洗い場のないバスルーム
バスタブ内で入浴の一連の手順を済ませるのは結構大変で
おまけにもともと別荘だったこの家は温水タンクが小さいため
湯船にお湯を張ったうえに髪を洗ったりするのにシャワーも使うと
最後のほうでぬるいお湯しか出てこなくなるという…

なので
夜シャワーで髪と体と顔を洗って
朝は湯船にお湯を張ってゆっくり温まるだけというのは
なかなか便利でもあると発見した次第です

ところでこちらではシャワーだけのバスルームが普通ですが
そのシャワーも毎日じゃない人が多いし
シャワーを浴びるたびに髪を洗うのが当然でもないし
結果として衣類やタオルの洗濯物もあまり多くないように見受けられます

炊事も掃除も日本に比べると絶対量が少ないうえ
洗濯もラクなのね…
毎日「お風呂に入る」というひと仕事もないのね…

でも
1年の半分雪のある暮らしで雪かきに追われつつも
シーズン毎にマメにカーテンを変えたり
イベント毎にやたらとケーキやクッキーを焼いたり
年中編み物したり

おあいこ(?)かな…



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