東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

楽しいアジア女子会

2019-04-24 11:03:19 | ノルウェーの町で tettsted
語学学校の時のクラスメイトと会うことになって
待ち合わせの場所と時間を決めるにあたり

「家族がみんなスキーで留守だからうちにおいでよ
ジェン(同じくクラスメイトのベトナム人)も呼ぼう!
何か食べるもの作っておくから」

と言ってくれて
久しぶりにアジア女子会となりました

でも待って
せっかく家族が出かけててのんびりできるのに
料理なんてしなくていいよ
なんか適当に買っていくから

と言ったのですが

「いやいや麺を茹ででシウマイ揚げるだけだからカンタンよ」

揚げシウマイ⁉︎
食べたい‼︎
食欲に負けてすんなりご馳走になることに

ちなみに彼女はフィリピン人です
料理の名前も教えてもらいましたがシウマイ以外忘れてしまいました



どれもこれもすごく美味しかったけどちっともカンタンな料理には見えない


(茹でたフォーを具入りのアツアツのスープであえてゆで卵をトッピング)

彼女は揚げ物がとても上手です
前に春巻を食べさせてもらった時も絶妙の揚げ加減で
しかも冷めてもカリカリでした

シウマイは日本だと蒸して食べることが多いよ
グリーンピースを一粒乗っけるの、と説明すると
なんとフィリピンでも同じとのこと

わたしは東南アジアには行ったことがないので知識がないのですが
日本の食事と共通項がけっこうあるんでしょうか
以前フィリピン人の友人の手料理を食べた時も思ったことです

わたしたちはみなノルウェー人の夫がいるアラフィフで
ノルウェーに移住した時期も似たり寄ったり

ノルウェー語の試験と社会学の試験も同じ頃に受かったものの
いざ永住権を申請しようとしたらルールが厳しくなって申請できなくなり
いまだに2年毎のビザ更新が必要な点も同じ
(一定の収入が申請要件に追加され全員玉砕)

どうやって申請に必要な規定の収入を得るか、はお互いに難問で
わたしのホームセンターでのアルバイト程度の収入はもちろん
自宅で美容室をやっているベトナム人の女性の収入でも足りないそう

しかも年々金額は上がっており
現時点で年間242,966クローネが必要です
(日本円で月収22万円くらい)

1年半ですでに1割近くも値上がりしている…
見通しはますます暗い…

結局
自分が年金受給者になるまで夫につつがなく長生きしてもらうべく
しっかり健康管理しないとね、と大笑いで締めくくり
楽しい時間は幕を下ろしました

それにしても
この2人には是非ともいろんな日本食をご馳走したい!
ただ来てもらうのにうちが不便すぎる場所にあるのが難点なんだよなあ…



春の鳥

2019-04-23 11:13:24 | ノルウェーの動物 dyr
周りがまだ雪だらけでも
昨日見かけたウサギがまだ真っ白でも
一気に春を感じさせてくれる鳥がいます



納屋の屋根のてっぺんにとまっている
尻尾の長い白と黒の小鳥



毎年やってくるセキレイです

トゥルリッ、トゥルリッ と問いかけるような鳴き声といい
小首を傾げたり尻尾を上げ下げしたりする仕草といい
ほんとうに愛らしい

いつもキッチリ4月の半ばに
初めは1匹で下見に来て数日後につがいで戻ってきます

表でセキレイを飽きずに眺めていたら
いつのまにか家の周囲が小鳥の大合唱の季節になっていたことに気づきました

絶え間なく聞こえてくるいろんな鳥の鳴き声に誘われて
つい森の中に足を踏み入れてしまったら雪がかなり深くて
スノーソックスを履いてこなかったことを後悔するも後の祭り
(スノーソックスは足の甲からひざ下まで覆うので靴の中に雪が入ってこない)



丘の上の森の入り口から見下ろすと
家の谷川の雪はほとんど溶けていますが
山側にはまだたっぷり残っているのがよくわかります



一見それほど深いように見えないかもしれませんが
場所によってはいきなりふともものあたりまで沈んで
足を引き抜くのに一苦労

これは腰痛にはいい運動かもしれないが…
スノーシュー(カンジキのようなもの)も持ってくればよかった
そうすればどこへでもぐいぐい歩いて行けたのに


(ムースの足跡をたどりたかった…)

次回は春のグズグズ雪の対策を整えて散歩に来よう



薪運びの助っ人

2019-04-20 09:47:46 | ノルウェー山暮らし fjellgård
ある日突然
外で乾燥させている薪を納屋に運ぶと相方が宣言

え?早くない?
まだ雪も溶けきってないのに?
一輪車押しにくくない?

普通なら薪を納屋に取り込むのは夏です
そして秋にはまた森から木を切って来て新しい薪を作ります

ところで
この屋外の薪を乾燥させる場所の屋根には普段屋根がありません
秋から冬の間は日光を浴びさせるのに適していますが
春から夏の間は雨に濡れないようトタン屋根を乗せなくてはいけません
(冬の雪は湿度が低いため問題なし)

オリンピックスタジアムのように
スイッチひとつで屋根が電動開閉できればいいんですけど
もちろんそんなわけはなく毎回相方が梯子に登って電動ドリルで手動脱着
これが結構な手間です

ここのところ1週間以上ずっと晴天が続いていて
薪の乾燥の進み具合がとても良好なのを見て取った相方が
急きょ薪を納屋に運ぶと決めたのは
そうすれば今年の夏に屋根の取り付け作業をしなくて済むから

普段はわたしがのけぞりそうになるくらいやることがノンビリなくせに
あるカテゴリーの事柄に関してはそうと決めたら早い相方
さっさと義父に連絡を取って助っ人の手配も済ませて準備万端

まずは知人に頼まれている分をパッキング



25cmにカットしてあり質の良い樺の薪だけを詰めていきます

長いもの、樺以外のもの、質のよくないものは
自宅で使う用に納屋へ直行


(奥が樺、手前はトウヒ)

納屋の片隅には先シーズンの細かい薪がひと山残っています
春夏にピッタリの小さめの薪
でも細かすぎたからか並べて置かずにバラバラに(というか適当に)積まれていたため
ネズミの巣作りに格好の場所を提供してしまったようで
細かくちぎった紙とネズミのフンが中から大量に出てきました



これでは家に持ち込むための袋詰めに手間がかかるし
(薪をはたいて紙くずとフンを落としてから家に持ち込みたい)
不衛生なので作業時にマスクもしないといけないし
今年は面倒でも細かい薪もきちんと積んでほしいと相方に頼もう…

さて
大量の新しい薪を納屋に運ぶのには一輪車を使います



強力な助っ人の80歳の義父は簡単そうに押していますが
薪を満載した一輪車は重くてバランスを取るのが難しいうえ
地面の上はところどころ雪が残っていて押すのは大変

ついでに言うと
義父はうちに来るのに山道を1時間半かけて歩いて来ています
朝から夕方まで1日中手伝ってくれて
また1時間半かけて歩いて帰る…

強い、強すぎる

鉄人のような義父の働きのおかげで
納屋の中はみるみるうちに新しい薪が積まれていきます



積み方もすごく上手

5年ほど前までここで暮らしていただけあって年季が違うわ

オッドはタマゴ

2019-04-18 09:54:30 | ノルウェー Norge
イースターにちなんでタマゴのお話です

去年の初夏に日本に一時帰国した際に友人と行った
渋谷にあるノルウェーのバー ØL (ノルウェー語で「ビール」の意)に
ノルウェーの絵本が何冊かおいてあったのですが
そのうちのひとつが

“Odd er et egg”

でした



「オッドはタマゴ」

オッドは男の子の名前です
そしてオッドの顔は生卵
オッドのお母さんはニワトリの姿をしていて
トサカにカーラーを巻いています
シュール…

オッドは頭がこわれるのが怖くて頭巾をかぶりオドオドとしていて
学校でもいつもみんなと離れて1人で本を読んだりしています

ところがある日1人の女の子と出会って
恋をして顔が真っ赤になって…
オッドの頭はゆで卵になってもう壊れる心配がなくなりました!

シュール…

テーマとしては「自分の殻を破る」というようなことではないかと思うのですが
評価が高かったのかアニメーションのショートムービーにもなっていて
日本のくだんのバーにも表参道での上映会の案内カードがあったのです


(なんとはなしに1枚持って帰っていた)

そうしたらつい先日
たまたまテレビでそれをやっていて見ました



絵本よりも絵柄の印象が柔らかくて色もビビッドで綺麗

手頃な値段だったら
日本にいる姪っ子にお土産に1冊買って帰りたいところですが
ノルウェーは本がべらぼうに高くて
こんな薄い絵本でも300kr近く(約4000円)するのでちょっと二の足を踏んでしまう…

イースターの過ごし方

2019-04-16 20:54:38 | ノルウェー Norge
イースター休暇にどこへ出かけるだとか
イースター休暇中の天気がどうだとか
みんな嬉しそう


(職場ではすでに社員にイースターギフトが配布)

でもわたしにとっては
町のお店もカフェも図書館も
編み物やノルウェー語のボランティアの集まりも
何もかもが閉まってしまうイコール町へは行かないということで
ちょっとつまらない…


(編み物カフェは他の趣味を持ち込んでもオッケー)

山の自宅でまるまる2週間引きこもり生活です

多少なりとも変化を持たせようかと
いつもと違うパンを焼いてみたり


(こねないパン)

散歩のコースを変えてみたり


(初めての場所でも景色に違いはあまりない)

ふだん放置している場所の掃除をしたり
ずっと後回しにしていた片付けものをしたり
なんだかんだで1日があっという間に暮れてゆきます

うーん…
そうじゃない!

世間は休暇なんだし
ものすごくいいお天気続きなんだし
ここは思い切って1日くらいまるまる何もしないで
のんびーり過ごすというのはどう?

ただ本を読んだり編み物をしたり
気が向いたら散歩をしたり
まるで hytte にいるかのように

この辺りの人の多くは
イースター休暇に hyttetur に行きます

hytte は自然の中に建っている別荘のようなもので
簡易なものから豪華なものまでいろいろあり
自分の hytte を持っていて休暇のたびにそこへ行く人もいれば
レンタルできる hytte を予約してプチ旅行する人もいます


(なぜかうちにある hytte でのしきたりが書かれた壁掛け)

今日もしばらく留守にする相方をふもとまでATVで送って行く途中
ふだんはめったに対向車には会わない山道で3組とすれ違いました

最初は2台のスノーモービルで
hytte に行く旅行客と荷物を運んでいるご近所さん

続いて学校の休みを利用して訪ねてきているのであろう孫娘2人と
ハイキング中のこれまたご近所さんの定年夫婦

最後は犬を連れた2人連れでよそから来た旅行客
間違いなく hytte へ向かういでたち

hytte はたいてい周りに何もないような場所にあるので
そこで過ごすためには
そこへ行くための長いハイキングが必須ですが
おそらくここの人たちはそれも大いに楽しんでいるのだと思います



ヨシ!
次に町へ行くまでの9日間のうち
1日は必ず hyttetur(自宅でだけど) のように過ごすとしよう!

黒い瞳

2019-04-13 12:17:57 | ノルウェーの動物 dyr
お風呂上がりに換気のために窓を開けると
まだうっすら夕焼け空がキレイ



もう午後9時過ぎだというのに
家の近くならヘッドライトなしで散歩できそう

窓を開けたままドライヤーで髪を乾かして約10分後
おもむろに窓を閉めようとしたら
あら、もうウサギが来てる
ちょっと早いんじゃないの?



でもちゃんと保護色になる雪の上にいるあたりが賢い

以前から通ってきているお母さんウサギなのか
去年の春に生まれて庭を飛び回って育った子ウサギ兄弟のうちの1匹なのか
この距離で見た限りではもう区別がつきませんが
足あとを見ればすぐにわかります


(この可愛らしいのは子どもの足あと)

白ウサギといえば条件反射的に赤い目を思い浮かべますが
ここのウサギは他の野生動物と同じく黒い瞳
そして夏の間は茶色の毛皮です



ん?
黒というよりこげ茶色かな



写真はノルウェーにほど近いフェロー諸島の切手なんですけれど
野ウサギをモチーフにした切手は常に茶色か白です
誰か衣替えの時期のまだらグレーのウサギでデザインしてくれないかな…

イースターの頃

2019-04-09 22:08:56 | ノルウェー Norge
来週末はイースターです
 
わたしはキリスト教徒ではないのでなじみは薄いのですが
町がイースターを祝うグッズであふれるのと
イースター休暇でいろんな場所が閉まったりするので
だんだん身近になってきました
 
でもいまだに謎は多い…
 
復活祭だからして命の象徴の卵がモチーフになるのはわかります
そのつながりでヒヨコやニワトリモチーフもまあヨシ
でもなぜ påskehare(イースターウサギ)?
そして水仙がなぜ påskelilje(イースターリリー)?
 
(ニワトリの着ぐるみ買う人いるのだろうか…)
 
そしてイースター休暇のお供には
オレンジとクイックランチ(キットカットによく似たお菓子)が定番なのはナゼ?
柳の枝を家の中に飾る理由もわかりません
 
(パッケージに黄色が含まれているから?)
 
ともあれ
イースターの頃になると町の景色も一気に春めいて
桜のつぼみが少し膨らんでいたり道端に小さな花が姿を見せていたり
会う人会う人「もう春ですねー」と嬉しそう
 
一年を通して編み物をしている編み物カフェで
先生がきれいな色のモヘアで薄手のカーディガンを編んでいるのを見るにつけても
季節の移り変わりを感じます
 
(そしてつい自分もモヘアを衝動買い)
 
ですが
 
家(標高650m)に帰ればそこはまだ一面の銀世界
マイナスの気温もごく普通です
 
(家への道はまだ車が通れないのでシャベルを積んだATVで走行)
 
ちなみに
イースターは春分の日と満月の日から数えるので毎年日にちが違います
だいたい3月終わり頃から4月半ばくらいかな?
今年の4月20日というのはかなり遅めらしい
 
いずれにしてもイースターの頃まではまだ雪がしっかり残っている、というのが
わたしの住んでいる場所の雪の目安でもあって
数日前に見かけたウサギがまだ全身真っ白だったのも
景色と合致していてうなづけます

日本の甘味

2019-04-03 15:12:29 | ノルウェー山暮らし fjellgård
ときどきむしょうに日本の和菓子の味が恋しくなります
(特に精神的に疲れた時?)

ようかん、甘納豆、かりんとう、ずんだ餅…
バターも生クリームも使っていない甘いお菓子が食べたい

(友人にもらったきなこクルミ、すごく美味しい)

日本へ一時帰国した時にはいつもお菓子も少し買って帰るんですけど
日本にいる間はいつでも何でも食べられるので
どうも買い出しの戦闘意欲が低くなるというか、いい加減になるというか…

こちらに戻ってから
「あれ?なんでこんなものを買ってきたの?」
ということもしばしば

でも前回買って来た製菓用抹茶は正解でした


ああ、お抹茶の味ってどうしてこんなに落ち着くんでしょう
洋菓子でさえ和風味に早変わり
日本茶にも合います

残念なのは
たぶん地元のノルウェー人にふるまっても
好評を得ないであろうと思われること

そもそもシュークリームはさほど人気がないし
抹茶ロールケーキもおそらく
ラズベリージャム&グラニュー糖味(すごく甘い)に慣れている彼らにはハードルが高そう
そもそも緑色が受け入れられるかどうか…

味覚が共有できる相手といえばなんといってもアジア系移民仲間の女友達です
今度ベトナム人とフィリピン人の友人たちと会う時に
抹茶のクッキーでも持って行こうかな

サマータイムと雪景色

2019-04-01 19:41:45 | ノルウェー山暮らし fjellgård
3月最後の日曜日
サマータイムになり時計の針を1時間進めました

夜になって
9時前なのに外がまだうっすら明るいことに気づいてビックリ!
時計を進める前だとしても午後8時ですから
いつのまにか日がすごく長くなっていたことに
ちっとも気づいていなかったことに気づいた次第

それもそのはず
3月と4月はしばしば大量の雪が降るのですが今年も例外ではないようで
季節は春でも景色はナルニア


でも雪は午後から夜の間に降ることが多くて
朝起きるとたいていいいお天気で一面の新雪がとても綺麗です


(ウサギの足跡もフレッシュ)

普段は夕方暗くなり始めてからでないと家の近くには来ないシカが
朝からひなたぼっこしながら草を食べていることも


こうも雪が新しいとスキーがしたくなります
(注※クロカンではなく日本から持ってきたスラローム用のスキーで滑りたい)

でも今のところスキーは
相方が仕事で不在だったりすると1人ではスキーができない
(丘の上までスキーブーツでスキー板をかついで登るのはちょっと…)

そこで考えました
丘の上へ登って滑り降りてくるんじゃなくて
家から低い方へずっと滑っていって
そこにスキー板を置いて歩いて帰ればいいのでは?
(仕事帰りの相方にスキー板を拾って帰ってもらうつもり)

問題があるとすれば
スキーブーツで登り坂を歩いて帰って来られるかどうか

でも滑りたい気持ちが強くてとうとう試してみました
家から橋まで続く下り坂
風をきって滑り降りるのって本当に楽しい!

でもあっという間
あとはここを歩いて帰るのか…

つくづく
スキー場のリフトって素晴らしかったなーと
30年前を思い起こしながら歩いて無事家に着きました

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