東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

森色のカード

2019-12-20 23:46:51 | ノルウェーで手芸 håndarbeid
去年からペーパークラフトにはまり
クリスマスマーケット用のクリスマスカードやギフトタグも作り始めました

ハンドメイドのカードを売る人はちょこちょこいて
そのうちの1人は仲のいいご近所さん
しかもおりがみ教室に通ってくれた人

彼女のカードはレイヤーを多用したクラシックなデザインなので
なるべく違うテイストでと
去年はわりとポップな感じのものを作っていました
色もなんとなくこっちの人が好きそうな赤やゴールドを多用

でも売れるのがシカのモチーフやクラフト紙を使ったものなど
ナチュラルな路線のものが多かったので
今年は森をイメージしたグリーンを基調としたデザインにトライ



お気に入りのクラフターのYana Sumakulaさんのブログから
たくさんインスピレーションをもらいました

彼女の動画を見ているといろんなグッズが欲しくなって困るんですが…



ところで
つまみ細工をしているときにも思ったことですが
緑や青は作業していて目がとてもラク
(目が疲れるのはなんといっても赤)

とはいえ緑ばっかりだと並べた時にちょっとさみしい感じなので
去年けっこうウケのよかった簡単なポップアップのカードも
チャチャっといくつか作りました



インクの色をグラデーションにしたりエンボス加工をしたり
シークエンスやリボンをつけたりという手間を全くかけていない
いたって簡単なカードなんですけれど
これが今年いちばん人気だった気がします

ううむ
ちょっと複雑

もっと腕を磨いて
手の込んだカードも上手に作れるようになりたいなあ…

7つぜんぶ

2019-08-13 10:59:41 | ノルウェーで手芸 håndarbeid
以前、青いつまみ細工のブローチを買ってくれた方から
濃い赤色のものが欲しい、というザックリした依頼をいただきました
贈り物にするとのこと

ディテールについては何もリクエストがなかったので
前と同じようにいくつか作って写真を送って選んでもらうことに
(オスロに住んでいるため実物を見てもらえないので)



まだピンをつける前ですが写真を送ったらすぐに

“Jeg tar alle sju!”
(7つ全部もらうわ!)

という返事が

え、7つ?
いや5つしか写真に写ってないんですけど…

でもよくよく読むと「コレとコレの2つ」と最後に書かれています

相方に聞くと「7つぜんぶ」は昔話の中のフレーズとして有名だそうで
身寄りのない7人の子どものうち誰を選ぶかと聞かれた裕福な女性が
「けちけちしないで7人全員もらうわ!」
と答えたのだとか

6人でも8人でもなく
やっぱりこういう場面では7人がしっくりくる気がするのはわたしだけでしょうか
7人の小人とか7匹の子ヤギとかね…


(画像は KLISJEER より)

ちなみにこの KLISJEER(決まり文句) というサイトは
ノルウェーの諺だけでなく「アベノミクス」なんてものにまで及んでいて面白いです

さて
くだんの赤いブローチですが
実は生地が足りなくてちょっと悪戦苦闘しました

色柄を混ぜて作るのはいつものことなんですけれど
好きな色を好きなだけ使えなくて
こんな時つくづく自分の色柄合わせの才能の無さにガッカリします



色彩デザインの勉強がしたいなあ…

手袋はミトン

2019-03-31 21:41:46 | ノルウェーで手芸 håndarbeid
ノルウェーに来てから編み物を日常的にするようになりました

初めは strikkekafé(編み物カフェ) という
移民がネイティブと会話をする機会を得られるボランティアの集いに
ノルウェー語向上のために顔を出したことがきっかけでしたが
ウールの防寒アイテムはここでは必需品だとわかってからは
趣味というより要るものを作る目的で休みなく編んでいます

いま編んでいる手袋は Selbuvott と呼ばれる
ノルウェーの伝統的なタイプのミトン



日本ではミトンは小さな子供用のイメージが強いかもしれませんが
ここでは大人の女性はもちろん男性もミトンが主流
そして作業用のフエルトのミトンもあります

わたしもはじめのうちは
日本から持ってきていたスキー用の防水グローブや
皮の五本指の手袋なんかを使っていたんですけれど
ギフトとしていろんな人からもらっていた手編みのミトンが3ペアもあったので
試しに使ってみたらもうこれが手放せない!

使いすぎて穴が開いて
それをまた毛糸で繕って使っています
(繕い方も編み物カフェで教えてもらった)



このSelbuvotter の優れた点のひとつは親指です
手首のところから増し目をしていっているので
手にはめた時に親指が無理なく立体的に収まります



というか
今の時期にまだ毛糸の手袋がいるの?
という声が桜満開の日本から聞こえてきそうですが



ええ、いるんです
ただいまの気温マイナス5℃
昨日も今日も雪が降ってスキー日和

でもふもとに降りると雪がずいぶんなくなっていたりもするので
少しだけ春らしくなってきた…かも


ペーパークラフトで席札

2019-03-01 11:03:06 | ノルウェーで手芸 håndarbeid
また雪が降りました
景色がきれい!

日本から来た若者が薪割り体験で積み上げた
新しい薪の山にもうっすら雪の傘



出掛ける道中でまた雪かきが必要になったりと
相方の肉体労働が若干増えますが
新雪のおかげでATVも走りやすいです


(平らに雪をかいた道が新雪でまた斜面に戻ってしまう)

さて
去年の11月から手をつけ始めたペーパークラフト

知人の息子さんの堅信式のパーティー用の招待状に続いて
席札をチマチマと作っています



ジャケット用の黒い紙は
招待状を作った時に日本の通販で調達したレザー調の地模様があるレザック66
シャツ用の白い紙は一時帰国した際に何種類か買って帰り
ジャケット(レザック)とネクタイ(サテンリボン)と合わせてみて
マーメイドのスノーホワイトに決めました


(銀座伊東屋の竹尾のウットリする品揃え)

何もわざわざ日本から紙を持ってこなくても、と思われるかもしれませんが
うちから1番近い文房具を扱っているお店(車で1時間ちょっと)には
テクスチャーのついた紙は置いていません
取り寄せも可能ですが限りがあり値段もとってもお高い

つくづく日本って
リーズナブルな価格で何でも手に入る便利な国だなあと思わずにいられません



おおかた出来上がり
あとはゲストの名前を印刷して貼り付けるだけになったところで
相方が目をキラリとさせて尋ねてきました

「まだ材料の紙とか残ってる?あと何個くらい作れる?」

どうやらFacebookに写真を載せてもうひともうけ出来ないかと考えている様子
こうやって何でもすぐに商売にしようとするのは
ノルウェー人だからなのか相方の性格なのか
いまだに判断しかねています

フエルトの手袋

2019-01-31 00:03:36 | ノルウェーで手芸 håndarbeid
週1回ペースで編み物カフェに顔を出しています
( 👉通い始めた経緯はこちら)

この編み物カフェ(strikkekafé)は
名前に「編み物」がついているものの
そもそもの目的が移民がノルウェー語に慣れることなので
ものすごく熱心に編み物をする必要はありません

というかお茶をするためだけにきて
一切編み物をしない人も大歓迎です

それでも
教えてくれるノルウェー人女性のスキルがものすごく高いので
知りたいことがあればなんでも教えてくれます

もともと編み物が嫌いではなかったわたしは
ヘアバンドやリストバンドなどの小物から始めて
ニット帽、手袋、靴下と次々チャレンジ
いつのまにかカーディガンまで編めてしまいました



編んで自分で身につけてみて
ウールの威力というか底力というかありがたみというか
とにかく羊毛の凄さを再認識

どうりでこの寒い国では
誰も彼も編み物をするはずだわーと納得

さて、次はセーターにしようかなーと考えていたところ
相方から作業用のフエルトのミトンが欲しいとリクエストがあったので
初めてフエルトに挑戦することに

フエルトといっても
ただ専用のウール100%の毛糸(fritidsgarn)で大きめに編んで
洗濯機で縮めるというだけです

レシピに従って編んでいる間は
オバケのような大きさに若干不安だったんですけど…



出来上がって手順通りに洗濯したら
しっかりフエルトになっていてビックリ!
大きさもちょうど良さそう


(ビフォア)


(アフター) ※ 照明の具合が違っていますが同一のものです

フエルト、楽しい!
他にも室内ばき(tøfler)とか座布団(undersittendelag)とか
フエルトで作るレシピがたくさんあるので試したい!

ペーパークラフト

2018-11-07 15:29:13 | ノルウェーで手芸 håndarbeid
ペーパークラフトに軽くはまっています
きっかけは知人に頼まれた招待状

折り紙でわたしがいろいろ作っているのを見た知人が
インターネットで見つけた画像を見せて
「こういうの作れる?」と聞いてきました


(DESIGNPARKENのHPより)

これは…
なんというか作れるとか作れないとか以前に
折り紙の基本中の基本形
希望の紙さえあれば作れるに違いない

というか
教えるから自分で作れば?と喉元まで出かかったんですけど
(作ってくれるなら料金を払うというので)

ふと折り紙教室の名場面(?)がフラッシュバック
折り紙やペーパークラフトの心得のないノルウェー人にとっては
紙をまっすぐに角を合わせて折るのにもひと苦労する可能性に思い当たりました

結局その依頼を引き受けてカードを作成





同じ紙で席札も頼まれました

ちなみにこれらは彼女の息子さんの堅信式のパーティー用
本人の希望で招待状は黒、席札はジャケットの形

さらに余った紙で来週末に迫ったクリスマスマーケット用に
ギフトタグを作ってみました



楽しい!

調子に乗って他にもいろいろ



楽しい!
けどすごく散らかるのね、ペーパークラフトって

そういえば今年中学生になった姪っ子が
学校でペーパークラフト部に入ったって聞いたような

こんど日本に帰ったら姪っ子とペーパークラフト談義しよう!

トナカイへのこだわり

2018-10-09 18:16:16 | ノルウェーで手芸 håndarbeid
折り紙で作ったくす玉を
クリスマスの飾り用に何件か頼まれて絶賛製作中です



結構うで(特に肘のあたり)が疲れるしすっかり飽きてしまっているのですが
まだあと16個残っている…

冬が来る前に余裕で完成すると思っていたカーディガンが
ちっとも進まない…



おまけに
くす玉の依頼主の1人から
パーティーの招待状の表紙を作れるかと聞かれました
ちょっと立体感のあるペーパークラフトです

折り紙とペーパークラフト
似て非なるような…

でも見せられたサンプルが簡単そうだったし納期があったし
なんだか楽しそうだったので引き受けました

材料を仕入れるにあたって
どうせペーパークラフトをやるなら
ついでに今年のクリスマスマーケット用に
クリスマスカードやギフトタグも作ってみたらどうかと思いつき
クリスマス柄のスタンプなども注文しました
(※田舎にはそういうものを扱っているお店がないのでインターネット頼み)

ところが
このスタンプ選びが実は楽しくもなかなか難しかったのです

はじまりは
あっ、このトナカイ可愛い!と何気なく相方に見せたところ

「これトナカイじゃない」

と一蹴されたことでした


(ペーパークラフトのカリスマ、マーサ・スチュアートのスタンプセット)

え?
トナカイじゃないの?
サンタとセットだしクリスマスモチーフだし
トナカイじゃなかったら何よ?

「ううーん、シカに似てるけど正確にはシカでもない」

首の角度がどうの足の太さがどうのツノの形がどうのと
いろいろ説明されましたが
要するにトナカイではないとのこと

確かにそう言われればシカっぽいかも?

じゃあこれは?シカには見えないよ?
これこそトナカイじゃない?


(ヒーロー・アーツのクリアスタンプ)

「これもトナカイじゃない。これはカリブーじゃないかな」

ええー!
トナカイとカリブーってほぼ一緒だと思ってたのに
こんなシルエットクイズみたいなので違いがあるの?

でも確かにヒーロー・アーツはアメリカのメーカーなので
北欧に生息するトナカイよりもアラスカのカリブーのほうが身近なのかも

結局
相方がトナカイとして(まあまあ)認めてくれた
カヴァリーニのミニスタンプセットをアマゾンにてオーダーしました




(右上にあるのがトナカイ、のはず)

まあ今回はお試しで小物を作ってみようと思っているのだし
トナカイ以外のスタンプもどれもこれも可愛くて使えそうなので
結果オーライなんですけど

それにしても
この相方の地元動物に対するこだわりは
自然を愛するノルウェー人特有の国民性なのか
はたまた山に住む相方固有の自然リスペクトなのか?

余談ですが
英語ではトナカイを raindeer と書くので
一目でシカ(deer)と似ている感じがしますが
ノルウェー語のトナカイ(reinsdyr)とシカ(hjørt)は全く別の単語です

だから余計区別が大事なのかな?

クリスマスシーズン

2017-11-14 18:56:51 | ノルウェーで手芸 håndarbeid
11月に入るともうクリスマスシーズン
テレビのコマーシャルもクリスマスプレゼント商戦
小麦粉のパッケージもクリスマス仕様


(左がすこし前までの普通バージョン、右がいま店頭に並んでいるパッケージ)

そしてあちこちで
julemesse と呼ばれるクリスマスマーケットが開催されるようになります

この julemesse
去年は地元の1ヶ所に参加してみたのですが
今年はちょっと足をのばして複数の場所に出店する予定です

夏のイベントで販売した時に
ネックレスとピアスをセットにして
OPP袋に入れたものがよく売れたので
今回もクリスマスギフト用に簡単なラッピングをしたものを
多めに並べてみようかと計画中



おりがみ教室用にオスロで買ったニセ折り紙
ペーパークラフトに大活躍

ちまちまと紙を切ったり折ったり貼ったりしていると
子どものころ見ていたテレビ番組のテーマ曲が脳内リピート
(もちろん「できるかな」ですが昭和世代限定ですよね、これ…)

あとは
人寄せ(子ども向け)の安いビーズのリングも
スタンドを作って乗せてみると
こころなしかクリスマスっぽさがアップ



あまりディスプレイにこだわらない地元の人を
見た目で呼び込むことができるのか⁉︎
今年のマーケットの試験テーマです


人気の青

2017-06-12 19:30:57 | ノルウェーで手芸 håndarbeid
去年から
つまみ細工でいろいろなものを作ってみて
どうやら剣つまみの花びらを三段重ねたサイズのブローチが
受けがいいらしいとわかりました

赤や薄紫が人気があると聞いて積極的に作っていたのですが
少し前に1人の年配の女性から青いのを作って欲しいと頼まれたので
青系の生地でいくつかまとめて作りました

ああ
青って目に優しい
赤と違って作業中目が疲れなくていいわあ〜



くだんの女性に5つ見せたところ
中央にゴールドのパールを使ったものに即決

そして残りもあっという間に
ひとつを残して全部お嫁に行きました

そう、こちらの人は選ぶのが早い
写真だけで決めちゃうことも珍しくありません
え?実物見なくていいの?ホントに?
と心配になるくらい

それにしても
青、人気あるのね

今は
もうすぐ始まる夏のバザーのような催しに参加するため
小物をたくさん作っています



金具をつけて子供用の髪留めや指輪に仕立てるのですが
これも最初のうち
「女の子はやっぱりピンクよね!」
といった固定観念があったんですけど
意外と寒色も人気があってあなどれません

「孫の1人がね、ピンクより青が好きなのよ。女の子なんだけど。
ブルーはイングリッド(名前)の色なの!って言ってね」

と言いつつブルーのブレスレットをリクエストしてくれた人もいました
(ビーズのアクセサリーも模索中)

はるか昔
宝石鑑定の資格をとるために勉強していた時
肌や髪や目の色とジュエリーのカラーの相性について
そういえばテキストに何か書いてあったなあとふと思い出しました

北欧の人は色素が薄いから
青系は特に似合うのかもしれません

冬の手仕事

2017-01-14 00:01:15 | ノルウェーで手芸 håndarbeid
11月のクリスマスマーケットを手はじめに
ちょいちょいお嫁に行きだしたつまみ細工



ノルウェー人に見せると必ずと言ってもいいほど
Så tålmodig! (根気のいること!) と言われます

Nydelig! (綺麗ねー) と褒めてももらえるのですが
それ以上に作業の細かさに驚かれているっぽい

どれだけ小さい指してるの?
と言われたことも
いえ、ピンセット使うんですけどね…

わたしからすれば
ノルウェー人おはこの編み物のほうが
細かくてより根気のいる手仕事だと思います
小物はともかくセーターとか気が遠くなるし
あの多色使いのノルディック柄なんて
おしゃべりしながら編んでたら間違えること必至


(DROPS designのHPより)

地元では
小さなコミュニティのせいか
クリスマスマーケットのような催事でなくても
手作りの小物が売られているのをしばしば見かけます

一番多いのはやっぱり手編み
棒針編みとかぎ針編みどちらもポピュラーで
たとえばかぎ針編みの鍋つかみ(grytekluter) 2枚セット 100kr
棒針で編んで洗濯してフエルト化させた室内履き(tøfler) 250kr
子供用セーター500krなどなど
ほかに革製品やカード類もアリのようです

日本語の手芸という言葉には
「芸」の字が含まれてますが
ノルウェー語だとダイレクトに「手仕事(håndarbeid)」と呼ばれるだけあって
「売る」という感覚が普通なのかも?

冬はたっぷり時間があるから
(ノルウェー語の試験も終わったし)
嫌っていうほど手芸に明け暮れて過ごせるかと思っていたけど
家にいたらいたで結構やることがあって
11月から編んでいる姪っ子のミトンがまだ片手の途中



誕生日に間に合うか微妙になってきたなあ…




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