東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

フィヨルドを渡って

2023-08-01 16:41:15 | ノルウェーの村で bygd
週末に少し遠くのローカルイベントに行ってきました



渡し舟のような短距離のフェリーに車ごと乗って
フィヨルドの対岸にある小さな村へ向かいます



会場は公民館のような古い建物で
BONDEHUSET BYGD 1921
と書かれた看板が下がっています

建てられたのが1921年とは
けっこう古い…



木造のかわいらしいホールでは
イベントのテーマに沿った展示や即売が行われていて
このたび相方とわたしは切手とハンドクラフトの出店で呼ばれました



このイベントのテーマは
「昔の郵便道路と手工芸」

かつて郵便配達に使われていた古い道のハイキングが目玉で
そのあとは子どもたちが絵葉書を書いて出したり
いろんなジャンルのアーティストの作品展示があったりと
小規模ながらなかなか内容の濃いイベントです

自分たちが出店をしていたので
あちこちゆっくり見て回れなかったのがちょっと残念…



いいお天気に恵まれて
多くの人が外でコーヒーや軽食を楽しんでいました

会場の目の前はフィヨルドで
ふだん森と山に囲まれて暮らしているわたしにはとても新鮮な景色



波打ち際には何やら海藻のようなものもたくさん浮いていて
食べられるのかどうかすごく気になったけれど分からずじまい…



片付けのあと
出店者にタパスが振る舞われたんですが
聞けばなんとわたしたちの地元のベーカリーが配達したとのこと

えっ…
お料理もわざわざフェリーで運ばれてきたの?

でもまあ
フィヨルドを渡る短距離のフェリーは
通勤に毎日使っている人もいるくらい身近な乗り物ですので
地元の人にとってはわざわざという感じではないのかもしれません



また来年も招待してもらえたらいいなー

ひとりクリスマスマーケット

2020-12-02 14:48:22 | ノルウェーの村で bygd
とうとう12月
もういくつ寝ると…

いやちがった
ここではお正月を待つ前に
まずはクリスマスを待つアドベントです

もうずいぶん前から
町のお店にはクリスマスグッズがあふれていましたが



アドベントはまた少し別の趣があります



テーマカラーは紫
窓辺に吊す星形の灯りとロウソクが必須アイテム

今年はふと思いついてロウソクを
電飾ではなく本物にしてみました


(1週目は一本だけ灯す)

ついでにカーテンも変えてみたら
毎年使っている星も少し雰囲気が変わって見えてちょっと新鮮



ここのところ気温がプラスマイナス5℃前後と
少し冬らしくなってきました
路面が常に凍っているので運転注意です


(いつも車を停めているふもとのパーキングエリアはツララだらけ)

それにしても残念なのがクリスマスマーケットの中止です

いつもなら11月に入ればもう
あちこちでクリスマスマーケットがあって
出店させてもらったり買い物に行ったりで楽しくも忙しいシーズンなのに
今年はどこもかしこも中止

去年のクリスマスマーケットで初めて出店した
地元から少し離れた場所のメッセも中止
今年もぜひ参加したいと楽しみにしていたのになあ…

そんな時
知り合いのガラスアーティストの方が
アドベントの第2週目に村のストアの入っている建物で
エキシビションをやると知りました

おお!その手があったか!と
さっそく建物のオーナーに連絡を取って
空いている日に出店させてもらえることに

そうです
ひとりクリスマスマーケット

大規模メッセが軒並み中止なのはもちろんCOVID-19の影響で
大勢が集まって密集するのがいけないからで
ひとりで店を出して1組ずつ接客するのはオッケーという理屈

大きな会場でもひとりでもやることは同じですから
場所が地元で近いぶんむしろラク
労力も移動にかかるガソリン代も少ないし
まあさして売れなくてもいいかという気楽さ

地元のひとはみんな
毎年わたしが折り紙やつまみ細工を出していることを知っているので
すこし目新しいほうがいいかとパールアイテムメインで告知を出しました



12時から17時までの5時間の開店
なんと例年の大きな会場のメッセと変わらない売り上げ


(折りたたみテーブルひとつのミニマムな売り場)

これは…
参加費を払わなくていいぶんむしろお得なのでは?
(メッセの参加費はだいたい150〜200krくらい)

おまけに他の出店者がいないので
ついつい余計な買い物をしてしまう誘惑もない

ひょうたんから駒?

帰宅後
クリスマスカードを買ってくれた人から電話があって
追加であと10枚作って欲しいと注文までいただいてビックリ
(奥さんに見せたら気に入ってくれたらしい)

ひょうたんから駒です、ほんとうに


静かなナショナルデー

2020-05-17 21:06:14 | ノルウェーの村で bygd
5月17日のナショナルデーは
いつもなら町でも村でも
パレードをはじめとしたいろいろな催しがあるのですが
今年は残念ながらオンラインイベントのみ

会うひと会うひと
kjedelig!(つまらなーい!)と口々に言っています

去年は山道にはまだ少しだけ雪が残っていたものの
暖かくて爽やかな初夏のナショナルデー
ご近所さんのお宅でお茶を呼ばれたことを思い出します

今年はいまだに雪がちらついたりしているうえ
covid-19のためイベント自粛ではありますが
村の個人所有のカフェでこぢんまりと集まってお祝いしました



ノルウェーでは規制の緩和が少しずつ始まっていて
今月初めから個人的な集まりの人数制限も
5人以下から20人以下に変更されています
(ちなみに今回の集まりは12人)



いただいたメインディッシュはbacalao
少し塩気が強いですがホームメイドのぶ厚いフォカッチャとよく合います

ちなみにノルウェーでバカラオといえばタラの塩漬けそのものではなく
それを使ったトマト風煮込みを指す料理名として通っていて
まずまず人気の定番メニュー

いつものことですが
食事は一品が2回出されるのに対して
(2回目は要するにおかわりで欲しい人だけ取る)
デザートの充実度がすごいので
食事は手加減して食べないと最後にお腹がはちきれそうになります

今回も少人数にもかかわらず
オレンジムース、デコレーションケーキ、チーズケーキ、シューケーキに加えて
自家製リキュールのkorsまでふるまわれました
(korsは植物の名前で、これで作る度数の高いお酒です)

この辺りでは
食事に招待されるとひと家族につきケーキを1つ持ち寄るのが普通で
残ったら持ってきた人が持ち帰ります
すごく合理的

わたしは住んでいる場所からの道のりが
ケーキを持ち運べる状態ではないことをみんな知っているので
大きな集まりであれば菓子パンや焼き菓子を持って行ったりしますけれど
今回は少人数だしちょうどホストの誕生日でもあったので
水引を使った手作りのリースを手土産にしました



来年はみんな晴れ着を着て盛大にお祝いできるといいなと思います
できれば雪はなくて緑の景色の中だともっといいな…



ボランティアカフェ

2020-03-08 19:21:38 | ノルウェーの村で bygd
今年に入ってうっかり参加することになってしまった
村のストア再建に向けてのワーキンググループ

当初は「ストアがつぶれた」ことが村人にとっての大問題で
店を再開することを目的として結成されたグループでした

でも実はそれは問題の一端で
調べていくとその裏には
ストアを含む建物全体を所有管理する親会社の経営破綻という
負債の規模も大きければ再建もさらに難しいさらなる大問題があったわけです

経営陣のほとんどはよそ者、つまり地元の人ではなく
数年前にストア以外の家賃収入がなくなって以来
経営を立て直すための策をほとんど講じていなかったとシレッと認めています


(入口を入って右半分がストア、左半分は何年も使われていなかった建物)

赤字続きなのに出費は一向におさえず限界まで借金をふくらませて
ストアが倒産すると同時に
ハイ、もう親会社も続けていくの無理でーすとお手上げ
臨時株主総会を開いて会社を解散するという決議案を可決させました

そんなわけで
ことは単にストアの再開では済まず
新しい親会社を設立して建物自体を黒字経営することが必要
そのための家賃収入先のひとつとしてストアをスタートさせることになります

そんな大がかりなこと
ただの村の有志にできるのか…

すべての権利が銀行に移行するまで3ヶ月間しかありません
グループは銀行との話し合いを重ね市長会議に支援を求め
保険会社、電力会社、ゴミ収集会社などと面会して費用削減の手がかりを探し
税理士や企業支援団体などからアドバイスをもらい…

そして村の人を集めてのミーティング
調べたことを報告して
新しい会社を設立するためにいくらなら出資してもらえるかのアンケートと
開いている空間を有効利用するためのアイディア募集

みんな10年ほど前にこの建物を建てるときにできるだけ投資して
そしてそのお金を失った人たちです
にもかかわらず合計で250,000クローネ(約300万円)の出資が見込めることに

今いちばんの課題は
新しいストアの経営者を見つけること

なのですが
地元紙に広告を出そうにも
インターネットの求人広告を出そうにも
結構な費用がかかります

なんといっても有志によるボランティアのグループですから
資金ゼロでのスタート
遠方への移動などもみんな自分持ち

そこへ救世主のごとく
コーヒーとお茶菓子を売るカフェをボランティアでやらせてほしいと申し出てくれた
とても親切な地元の年金暮らしの主婦2人

そもそもストアの入っていた建物の一角には認可の取れているキッチンがついていて
食器も調理器具も必要なものはおおよそ全てそろっているので
材料さえ買ってくればなんでも作れます

そうと決まれば善は急げとばかりに
翌週月曜日にはさっそくオープン
そして連日の大盛況


「Sunndalsporten(建物の名前)で人気のカフェ」


「活気にあふれるSunndalsporten」

地元のローカル紙の表紙と中央見開きページに
どどーんと記事が出るほど

そうなんです
村の人たちはフラッと立ち寄って知り合いと話をする場所を
とても恋しがっていました

急場しのぎの手書き貼り紙しか出していないにもかかわらず
通りがかってテイクアウトしていく仕事中の人や旅行者もそこそこ入ってきます

人件費ゼロなので
売上から材料費を引いた分がまるまる利益になり
あっという間に広告費を作ることができました


(カフェの外でバスを待つ幼稚園キッズ)

と、ここまでで
わたしは日本への一時帰国のために1ヶ月間お休みをもらいました
順調に行けばわたしが戻る頃には次のステップに進んでいるはず

途中でノルウェー語強化合宿の様相を呈してきて
精神的にめげそうになったワーキンググループの活動でしたが
離れたいまとなっては良い思い出…と言えなくもないかも
(戻ったらまた続いていくかもしれないことは今は考えないようにしよう)

ところで
おとなりスウェーデンでも似たようなケースがあって
ヨハンセンさんのブログにて経緯を垣間見ることができるのですが
これがまた勉強になります
今後も注目!

OGPイメージ

『(半)無人スーパーマーケット』可決されました。

本日の旦那さん作の朝ごはん。 怖いわ。 村にあったスーパーマーケットが倒産したのは2019年12月のことでした…

スウェーデンの田舎に住んでみたらどうなるの日記

 

ノルウェー語強化合宿

2020-02-13 13:41:58 | ノルウェーの村で bygd
今年に入ってやたらと地元のアクティビティが増えて
ちょっと息切れしそうになっています

これまでは
下山するのは週に1日か多くても2日
残りの日は自宅でマイペースに仕事をしていればよかったのが
今は週に3〜4回山をおりて
村あるいはもう少し先の町まででかけています

ついでに言うと
相方とわたしの用事の時間帯がうまく組み合わせられない場合
ATVとトラクターの両方を使って別々に出かけたり
場合によっては片方が徒歩で山を降りることも



ふもとから先は車で走れるわけですが
うちには車が一台しかないので
別々に出かける時はどちらかがどこかで相手をピックアップするとか
義父や義母が町へ出かける車に便乗させてもらうとか
移動手段のアレンジもひと仕事

でも息切れの1番の原因はなんといっても
ノルウェー語、です

ああ、いままでのらりくらりと過ごしてきたツケが…

世間話や単純な用事ではさほど困っていなかったのですが
たとえば射撃を練習するにあたっては
これまで聞いたことのない単語がバンバン出てきますし
村のワーキンググループはもはやノルウェー語強化合宿

新しく知り合いになる人たちの方言や話し方に慣れるだけでも大変なのに
ミッションが村のストア再建とあって話題のハードルの高いこと



貸借対照表だの損益計算書だの
大昔に営業職に就いていた頃以来お目にかかることのなかった書類
もうほとんど懐かしさすら感じます
(かといって決して得意分野ではない)
こんなもの日本語でもしちめんどくさいのにノルウェー語でって…

村の住民への説明会用に
パワーポイントでプレゼン資料ひとつ作るにしても
パワポのコマンドのノルウェー語がいちいちわからずイライラ

以前エクセルを使い始めた時も
海外のパソコンで困るのがまさかこんなこととは、と
ひとしきりイラついていた時期がありましたが
パワポよ、きみもか…

ああ
どうしてこんな会社員みたいな作業を家でえんえんとするハメに…
そして作業そのものよりコマンドのひねりにいちいち踊らされつつ…
しかも無償で…

と今更考えても仕方がないので
とりあえずもくもくとがんばっていますが

そんな折も折
以前小学校でおりがみ教室をしたときの担任の先生から
また別件で小学校へのお誘いが

なんでもTシャツにクールなロゴを入れるという作業をしていて
日本語にチャレンジするとのこと

え、それってこういうの?


(息子が中学生のころ学校の授業でペイントしたTシャツ)

そういえば漢字は
外国人にはクールらしいものね…
またアクティビティがひとつ増えるのか…

さらに追い討ちをかけるように
くだんのワーキンググループミーティングで
地元のおばちゃんたちが臨時のカフェを開設することが急に決まって
来週の学校の冬休みに間に合わせるべく即準備に入りました

もちろんグループ全力で手伝うよね
グループ内で女性はわたしを入れて2人
当然キッチン要員に数えられてるよね

ふだんお世話になっているおばちゃんたちだしカフェにはぜひ成功してほしいし
思いっきり手伝いたい気持ちはすごくあります
ああ、でもそうすると来週は家にいられる日なんていったいあるのだろうか…



つい何も考えず空を見上げたくなる…

どれもこれも単品でとらえれば
地元の人との交流を深められてノルウェー語の練習にもなる
すごーくありがたい機会で大歓迎なんですけれど
(小学校なんて可愛い子どもたち相手でホント楽しい)
こうも芋づる式に(?)次から次へとやってくるなんて



ここはひとつ瞑想、かな

射撃の練習

2020-01-30 22:39:40 | ノルウェーの村で bygd
今年になって射撃クラブに入ってから
週1回練習に行っています

特にコーチがいるわけでも練習メニューがあるわけでもないので
みな個人個人で好きなように練習して帰るのですが
初心者のわたしにはいつもさりげなく誰かが付いて手伝ってくれます
ありがたい

一度グローブを別のものに変えようと
銃を持ったまま少し離れた備品が積んである場所に手を伸ばしかけたところ
すっと誰かが近づいてきてささっと銃を触ったかと思うと
装填されている銃弾を取り出して床にポンと放り投げて
ハイ、オッケーとニッコリ

ナルホド
弾の入った銃はこのエリアから一歩も出たらいけないのね
そういえばそういうインストラクション全く受けてなかったわ

そのことにクラブの人も気づいたのか
帰りぎわ一冊の小冊子を手渡されました

“Skyteskole”
(射撃の学校)



おお…
若者向け仕様
そうか、ふつうはこれくらいの年齢で始めるんだもんね



第1章 「安全」
ちゃんと4行目に射撃場所から離れるときは銃をカラにするだけでなく
マガジンそのものも空にするよう記載されています
右のページには号令の説明も
役に立つ



第2章「照準」
「ターゲット」はノルウェー語ではblink
10点(満点)のことも同様に呼びます



第3章「姿勢」
すごくわかりやすい〜



第4章「引き金と呼吸」
引金を引き終わった後も
すぐに離さずしばし押さえ続けておくというのは
球技のアフタースローに似ている気がします



第5章「まとめ」
右上のオレンジ色の小さな点が15m室内競技の10点満点の的のサイズ
直径2mmです
それにしてもモデルに女の子が多いように思うのは気のせいか…?

クラブに入部すると同時にもらったIDとパスワードで
DFS(Det frivillige Skyttervesen )のホームページでログインして
大会への参加申し込みをしたり
過去の自分の成績記録を確認したり
いろいろできます

大会といえば
始めたばかりだというのに2度室内15mの大会に出ました
(地元クラブ開催が続いたので)

わたしは成人ビギナーというカテゴリで
25発を全て伏射といういちばんラクな様式で250点満点
他のほとんどのカテゴリでは35発350点満点
シニアクラス以外は撃つ姿勢を何度か変えるので難易度が高いです


(競技場隣接のカフェのスクリーンに競技者のスコアが映されています)

大会で上位の人たちは
350点中346〜348点あたりで競っていて大接戦
同点の場合は10.5点以上の弾数の多い方が上位になります

となると気になるのが
10.4点と10.5点の差がいったいどれくらいなのか?



中心の白い点が直径2mm
各ライン間が4.6mm
なので10点台を出すには半径5.6mmの円の中に弾がヒットしないといけなくて
10点はさらに10.0点から10.9点までの10段階きざみ

10.4点と10.5点の差は0.56mm?
うーん、自信がない
でもとにかくすごく細かいことは間違いありません



このスコアは近所の15歳の女の子のものなんですが
もう神業です

10発で99点
1発を除いて全て10点台
その1発も9.9点という…

35発トータル347点でこの日は優勝でした
惚れ惚れしちゃうわー

地元への参加

2020-01-20 21:34:22 | ノルウェーの村で bygd
成り行きで射撃を始めてさっそく部内大会にも参加
新しく顔見知りになった人が増えたのはいうまでもなく
これまでうっすら知り合いだった人ともたくさん話す機会が増えました


(競技場のドアにはイヤープロテクション必須のサイン)

そしてさらに
そのうちの1人がきっかけで
出席するつもりのなかった村のミーティングに顔を出すことに

人口200人ほどの小さな村ですがそのエリアは広く
つまるところご近所さんがお互いにとても離れていたりするので
ミーティングに集まった80人の中には初めて見る顔の人がたくさんいました

議題は昨年秋につぶれた村で一件のストアについて
もちろんみんな村にお店が欲しい
でも出資する気のある人はごくわずか

それも無理のない話で
前の時にみんなお金を出し切っています
そしてその時の株はもう紙切れになってしまった…

この辺りのいきさつというか雰囲気については
国は違うものの事情がとても似通っているヨハンセンさんのブログ
「スウェーデンの田舎に住んでみたらどうなるの日記」の
村の小さなスーパーがなくなった日をご参照ください…

村の小さなスーパーがなくなった日

芽キャベツを今年初めて植えてみた。 冬にとれる大切な野菜。 どこかで植えてあるのをみたが、見た目も可愛かった。…

スウェーデンの田舎に住んでみたらどうなるの日記

 

ともかく
話し合いでこのまま諦めたくはないということになり
ワーキンググループが結成されました

そしてまたもや成り行きでわたしもメンバーに
ものすごくハードルが高いのですが
がんばって打ち合わせに参加しています

年明け早々思いがけず
ふたつもいっぺんに社交の場が広がって
わたしの手に負えるか若干心配ではありますが
これもご縁と前向きに

くれぐれも無理をしすぎないで
楽しんでやっていくことを忘れないように!
と自分に言い聞かせています


射撃クラブ

2020-01-08 22:09:34 | ノルウェーの村で bygd
ノルウェー全土で射撃がどれくらい普通なのかよく分かりませんが
わたしの住む田舎町では射撃はとても身近で
狩猟の季節にシカやトナカイやライチョウを撃つのに使われるほか
スポーツとしては小学生くらいの子どもが気軽に始められる
趣味というか習い事のひとつでもあります

相方も子供の頃から地元のクラブの会員です
とはいえ大人になって肩を痛めてからは
もっぱらイベントの手伝い要員の幽霊会員なんですけれど
去年の暮れにクリスマス会をやるから顔を出しなよと誘われて
わたしも一緒に行きました

クリスマスの定番料理のミルク粥がふるまわれると聞いていたので
町での仕事帰りにおなかを空かせて到着



会場のカフェからガラス張りの屋内射撃場がよく見えます
ずいぶん綺麗な施設だなーと見入っていたら
おもむろにイベント開始のアナウンス

えっ?
ここで誰でも撃っていいの?
実弾で?

「ハイ、やりたい人は名前を言いにきてくださーい」

するとあっという間にゾロゾロと集まる子どもたち
え??
きみたち撃つの?
じゃあアタシにも出来るかも…

子どもが大多数の中でちょっと恥ずかしい気もしたのですが
「あのう、参加してもいいですか? 1度もやったことないんですけれど…」
とおそるおそる係の人に話しかけると

「じゃあ今がその時ね!」

とステキな返し

参加人数がけっこういるので3つのグループに分けることに
わたしは2番目のグループだったので
最初のグループの様子をまずは見学することができました



なるほど
うんと小さい子は大人と一緒に参加するわけね
大人が銃を構えて照準を合わせたところで
子どもが引き金を引いています

よく見ていると
空になった薬莢を取り出すレバー操作と
新しい弾を送り出すレバー操作も子どもがやっています
なんか手慣れてるなあ

知り合いの9歳の女の子は大人の手伝いなしで1人で撃っていて
ちゃんと的に当てていました
スゴイ

さて自分の番になり
弾をマガジンに込める方法から照準の仕方などを説明してもらい
まずは練習15発

「銃身がブレないよう引金をなるべく静かにゆっくり引く」
というのがコツらしいのですが
銃を支える台を使っていても
片目で小さな照準器の内側に的を捉えて静止するというのは
思った以上に難しい…



撃った場所とスコアは画面ですぐに確認ができます
写真は久しぶりに撃ったという相方のものですが
ブランクがあってもなかなかのもの

3分以内に5発というのを3回繰り返して
合計得点は139点(150点満点)
わたしは135点
まぎれもないビギナーズラック



ふう〜
けっこう腕や肩が疲れたけど楽しかった!



ミルク粥のほかにケーキ各種とコーヒーも美味しくいただいて
あとはもう帰るだけかと思っていたら
実はハイライトはここから

競技用のジャケットや装備を身につけた上級者が
次々と競技場に入っていくではないですか
きゃー!全国大会優勝経験もある選手も!
彼らが撃つところをこんな間近で見られるの?
なんという贅沢



エキシビションかと思いきや
いちおう得点を争って勝者には景品が用意されているとのこと
レベルの格段に違う超上級者の3名はハンディをつけて
立ち、片膝立ち、伏せの3種類のポジションで他の競技者と同じ数の弾を打ちます
(他の人は全弾を伏せの位置で撃ってよい)

さらに撃ち始めてから撃ち終わるまでの間に
全員がワッフルを1枚を食べきらなくてはいけないというクリスマスルール

1枚まるまるというのはわりと量があって(直径20cmくらい)
一口食べては残りを肩に置いたり
弾を込める間にまた一口かじったり
見ていても思いのほか面倒そうなのがわかります

「モグモグしていると静止できないんだよー」と
終わった後で1人の人が言っていました

ちなみに勝ったのは
ハンディを背負って難しいポジションで撃った
全国大会優勝経験者の女性選手
さすが!

景品はワッフルミックス(ホットケーキミックスのようなもの)一袋でした



射撃
はまりそう…

クリスマスマーケットの時期到来

2019-11-25 19:09:52 | ノルウェーの村で bygd
毎年出店している地元の julemesse (クリスマスマーケット)に
間に合うように日本から帰ってきたのですけれど
ギリギリ…



そして翌週も急きょ週末3日間の別のメッセに出ることになって
バタバタ…


(普段はロッピスの建物の2階が会場)

でもいつものことながらメッセは楽しいです
顔なじみも増えてきたし
小さな子供が親に何か買ってもらって嬉しそうにするのを見ると
とてもなごみます

今年はめずらしくわたしも自分に小さなモノを買いました



小さな羊のぬいぐるみとヘラジカの置物

それから石窯焼きのパンと
近所の中学生の女の子が焼いたクッキー



義理の母の誕生日にと
ちょっと珍しいニンジンのマーマレードとアプリコットとルバーブのジャム
それから作業用の椅子を暖かくするのに前から欲しかった
羊の毛皮の敷物もアウトレットで入手



ちょっと買いすぎたかも

来月もメッセがあるのですが
もう買い物はせず売るのに専念しなければ…

ところで
前回のメッセ会場へ行く途中で
太陽が顔を出している場所を通って感激!



ノルウェーに戻って以来浴びていなかったお陽さまの光
思わず車の窓を開けてしまいました
ちょっとだけど嬉しかった〜

スーパーのお楽しみ箱

2019-02-24 12:33:38 | ノルウェーの村で bygd
先週の土曜日
村で唯一のお店 Joker(ヨーケル)で少し買い物をしたときのこと
顔見知りのレジのお姉さんが「抽選に参加する?」と聞いてきました

見るとレジの中に小さめの段ボール箱が置いてあり
中には色々な商品が詰まっています

タコ(日本ではタコス?)用のハードシェル、トルティーヤ、スパイス、チリソース
タコの具に使うのであろう牛挽肉
それからチョコレートにナッツにポテトチップス

これは…
週末用のタコパーティーセット?
当たったら嬉しいかも

「抽選は今日なのよ。あと2時間半で。
引くのはワタシよ。フフフ…」

と笑顔のお姉さん

えっ、今日が最終日?
これは応募しなければと
レシートに名前と電話番号を書いてお姉さんに渡しました

そうしたら帰宅後の夕方
まさかの当選連絡の電話が!



わー、ラッキー!
普段買わないものもあって値段がよくわからないけれど
総額300kr(約4000円)くらいはするんじゃないかな?

嬉しい反面
少し罪悪感も…

このお店はとても小さくて(日本のコンビニサイズ)
品揃えはお世辞にも豊富とはいえず
町の大型店に比べると値段もかなり高いため
ふだんはあまりたくさん買い物をしません

本当は
お店に存続してもらうためにもっと売り上げに貢献したいのですが
(いつ潰れてもおかしくない赤字経営らしい)
家計との兼ね合いでそうもいかず

リタイアして年金で悠々自適の生活を送っているような地元の人たちの中には
Jokerで買えるものを全て買ってから
町に出て足りないものを買い足すなどの手間をかけて
お店をサポートしている人もいて頭が下がる思いです

相方と夕飯にタコを食べながら
「もう少しJokerで買い物しないとね」
と話し合いました


(ウロコ雲って冬にも?)

注意書

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