少し前の話になりますが
まだ雪がちょっと降ってはすぐ解けていたころ
ある晴れた日に
思い立って山のてっぺんを目指して散歩しようと思いました
日本にいる山ガールの友人が撮った写真を見て
なんとなく山に登りたくなったのかも
山といっても家のすぐ前の小さな山で標高は1200mちょっと
というよりも
うちはこの山の中腹の650mくらいのところにあるので
引き続きあと500mちょっとのぼればいいだけ
距離にして2km程度
若い人なら1時間半くらいで着けるはず
急な坂道もありますが装備の必要な登山ではなく
全行程を歩いて行けると聞いていました
はじめのうちはツーリストハイキングコースを辿るのでラクチン
ハイキングの定義については以前に書いたこともあるんですけれど
ここノルウェーでは例えそれが道なき道でもずっと上り勾配でも
丸一日かかったとしても
歩いて行ける限り「散歩・散策・ハイキング」の範疇で
「登山」とは呼びません
なのでついつい油断しがちですが
もしもノルウェー人に「散歩」に誘われたら
服装や靴はしっかりとした登山仕様が基本です
ゆっくり歩いても2時間もあれば着くだろうから
お昼過ぎに出れば十分明るいうちに戻って来られるはず
でも念のために上着と手袋とヘッドライトを持参することに
(息子が小学生の時にPS2を持ち歩いていたウエストバッグが活躍)
その日は晴れて暖かい日で
いたって機嫌よく歩き始めました
景色の写真を撮ったり…
と思ったらいきなりiPhoneがシャットダウン
え…
まさかのバッテリー不足
うそー
レスキューを要請するようなことにはならないだろうけど
省エネモードに切り替えていざという時には受発信できるようにして
もくもくと歩き続けること約30分
見なれた平原に着きます
うんうん
ここまでは何回か来たことあるのよね
問題はこの先
ハッキリ言って道がわからない
でもてっぺんは見えていて
ただ正面から行くと岩だらけの急勾配だから
ぐるっと迂回して北側から行けば比較的なだらかなルートがあるはずなのです
(と聞いていた)
なんとなく頂上と山の斜面を見比べながら歩き進むうちに
いつのまにかツーリストの小道がなくなっていました
道のない森というか林というか山を
ひたすら登って歩くのはエネルギーが要ります
足元から視線を外せないし
木の枝が顔や頭に当たらないよう避けないといけないし
鹿になった気分
いろんなことに気をつけながら進むうち
どんどん歩きにくさが倍増していって
気がつくとものすごく急な斜面を
両手でいろんなところをつかみながら一歩一歩前進
え?これって本物の登山では?
そしてもう下れない
下を見るのがこわいくらい高い
ときどき両膝もつかないと位置を保持できない場所まででてきて
これはまさかのヘリコプターに助けてもらうパターン?
常に両手が塞がっていて
当然のことながら写真も撮れず
なんとか一息つける場所を見つけてしばし休息
改めて景色を見るとすごくキレイです
これが登山の醍醐味?
でも頂上がですね
見えているようでそこは頂上ではなく
登っても登ってもてっぺんにたどり着かないのですよ
これは勾配が徐々に緩やかになっているから?
こんど山ガールに聞いてみよう
結局
だんだん地表を覆う雪が増えてきて
これ以上は両手両足を使っても危なくて登れないというところで
緩やかに進路を北に取って
出来るだけ雪と岩場と急斜面を避けながら下り始めました
(山へは南西の方向を向いて登っていた)
ああ、登山って奥が深いわ
いきなり現れて飛び去ったので写真には撮れませんでしたが
頂上近くにはライチョウがいました
(村のツーリストセンターの剥製)
翌週にリベンジして無事頂上にたどり着いたんですけど
その時にもライチョウがいました
猟の時期には撃ってもいいライチョウ
美味しいらしいのでいつか食べてみたいです
まだ雪がちょっと降ってはすぐ解けていたころ
ある晴れた日に
思い立って山のてっぺんを目指して散歩しようと思いました
日本にいる山ガールの友人が撮った写真を見て
なんとなく山に登りたくなったのかも
山といっても家のすぐ前の小さな山で標高は1200mちょっと
というよりも
うちはこの山の中腹の650mくらいのところにあるので
引き続きあと500mちょっとのぼればいいだけ
距離にして2km程度
若い人なら1時間半くらいで着けるはず
急な坂道もありますが装備の必要な登山ではなく
全行程を歩いて行けると聞いていました
はじめのうちはツーリストハイキングコースを辿るのでラクチン
ハイキングの定義については以前に書いたこともあるんですけれど
ここノルウェーでは例えそれが道なき道でもずっと上り勾配でも
丸一日かかったとしても
歩いて行ける限り「散歩・散策・ハイキング」の範疇で
「登山」とは呼びません
なのでついつい油断しがちですが
もしもノルウェー人に「散歩」に誘われたら
服装や靴はしっかりとした登山仕様が基本です
ゆっくり歩いても2時間もあれば着くだろうから
お昼過ぎに出れば十分明るいうちに戻って来られるはず
でも念のために上着と手袋とヘッドライトを持参することに
(息子が小学生の時にPS2を持ち歩いていたウエストバッグが活躍)
その日は晴れて暖かい日で
いたって機嫌よく歩き始めました
景色の写真を撮ったり…
と思ったらいきなりiPhoneがシャットダウン
え…
まさかのバッテリー不足
うそー
レスキューを要請するようなことにはならないだろうけど
省エネモードに切り替えていざという時には受発信できるようにして
もくもくと歩き続けること約30分
見なれた平原に着きます
うんうん
ここまでは何回か来たことあるのよね
問題はこの先
ハッキリ言って道がわからない
でもてっぺんは見えていて
ただ正面から行くと岩だらけの急勾配だから
ぐるっと迂回して北側から行けば比較的なだらかなルートがあるはずなのです
(と聞いていた)
なんとなく頂上と山の斜面を見比べながら歩き進むうちに
いつのまにかツーリストの小道がなくなっていました
道のない森というか林というか山を
ひたすら登って歩くのはエネルギーが要ります
足元から視線を外せないし
木の枝が顔や頭に当たらないよう避けないといけないし
鹿になった気分
いろんなことに気をつけながら進むうち
どんどん歩きにくさが倍増していって
気がつくとものすごく急な斜面を
両手でいろんなところをつかみながら一歩一歩前進
え?これって本物の登山では?
そしてもう下れない
下を見るのがこわいくらい高い
ときどき両膝もつかないと位置を保持できない場所まででてきて
これはまさかのヘリコプターに助けてもらうパターン?
常に両手が塞がっていて
当然のことながら写真も撮れず
なんとか一息つける場所を見つけてしばし休息
改めて景色を見るとすごくキレイです
これが登山の醍醐味?
でも頂上がですね
見えているようでそこは頂上ではなく
登っても登ってもてっぺんにたどり着かないのですよ
これは勾配が徐々に緩やかになっているから?
こんど山ガールに聞いてみよう
結局
だんだん地表を覆う雪が増えてきて
これ以上は両手両足を使っても危なくて登れないというところで
緩やかに進路を北に取って
出来るだけ雪と岩場と急斜面を避けながら下り始めました
(山へは南西の方向を向いて登っていた)
ああ、登山って奥が深いわ
いきなり現れて飛び去ったので写真には撮れませんでしたが
頂上近くにはライチョウがいました
(村のツーリストセンターの剥製)
翌週にリベンジして無事頂上にたどり着いたんですけど
その時にもライチョウがいました
猟の時期には撃ってもいいライチョウ
美味しいらしいのでいつか食べてみたいです