東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

検査とワクチン

2021-04-27 13:36:26 | ノルウェーの町で tettsted
一時帰国の前後で
都合6回の検査を受けたんですが
最後は地元の町の医療センターのドライブスルーでした



事前のインターネット予約はなんと2分刻みで
わたしは10:28-10:30という枠で予約していて
20分前に着いて車の中で待機

一台だけいた車が去って
検査場所が空くとすぐに手招きされたので

「あ、予約は10時28分でまだずいぶん先なんですけど」

と言うと

「あーいいのいいの」

と軽く言われて
氏名を言ったらすぐに検体を採取されて
またたく間に終わりました

これは…

よほど予約した人が少ないのでしょうか…

何の用紙記入もなく
IDの提示の必要もなく…

そして
その日の夜にSMSで検査結果が出た旨の連絡があり
リンク先でログインして結果を見ることができました

心配はしていませんでしたが
ネガティヴの文字を目にして
ようやく渡航に関わる全ての手続きが完了したわけなので
ちょっといい食器でワッフルを食べてひそかにお祝いしました


(アンティークの食器を普段使いすると相方がソワソワする)

ワクチンも着々と進んでいます
わたしの住んでいるエリアでは今年初めから接種が始まって
先週までで約23%が最低1回受け終わっているとのこと


(FHIのホームページより)

もし予定通りに進めば
わたし(45-54歳で持病ナシ)に順番が回ってくるのは
6月下旬のようです

個人的にはワクチンはどんな種類でも
できることなら受けずに済ませたい派なんですけれど
村内や職場の雰囲気や渡航制限の例外措置など
考慮すべきことも多いので多分受けるかな…



雪が止んで青空が戻ってきたので
家の周りは真新しいウサギの足跡がクッキリ
(浅いので雪が降っているとすぐに消えてしまいます)
きみたちはワクチンの心配をしなくてよくていいね

海をこえて

2021-04-25 14:50:15 | 息子 my son
日本にいる息子の誕生日に
Amazonでささやかなプレゼントを送って
LINEでカードの写真を送りました


(森からのグリーティングのイメージで作ってみた)

便利な世の中です

カードの図柄からして12歳くらいに思われそうですが
彼を産んだのは25年前

うっ…と陣痛が来て
自分で車を運転して病院へ行ったこと
それから生まれてくるときにわたしの内臓も
一緒に体の外へ出ていったような気がしたことを覚えています



これまで2回ノルウェーに遊びに来ている息子ですが
いまは入国規制が厳格化していてとても無理…
(成人した身内は隔離例外の対象外)

渡航が自由にできるようになったら
ここで楽しんでもらえそうなことがまだいろいろあります

ところで
一時帰国するときもそうなんですけれど
日本の家族や友人にノルウェーで買ってあげたいと思うモノが
なかなかありません
(たぶん住んでいる場所が田舎だから)

それで今回も結局
日本のものを贈ったわけですが

ここから海をこえていちばん贈りたいものは
澄んだ空気と景色かなあ…



誕生日、おめでとう

シカを数える

2021-04-24 22:16:34 | ノルウェーの動物 dyr
ここ数日
真冬のような天気が戻ってきています



ほぼ一日中雪が降っていて
ときどき吹雪も

でも
気温はそれほど低くないし(0℃前後)
夜は10時頃まで明るいし
仕事で町へ出ると雪はないし
気分的にはもう冬という感じはしなくなっています


(町のスーパーはすでにバーベキュー商戦)

仕事帰り
町から家へ幹線道路を30分走る間に
みるみる景色が変わっていって…


(前方に道路を横切るシカ)

村へ入るとその先は細い山道で路面の雪も増えるので
4WDにギアチェンジ



公道が途切れる場所で車両を乗り換えます



この日はわたしが仕事から帰る少し前に
相方が私道をきれいに除雪してくれていたおかげで
スタックすることもなく快適ドライブ



ありがたいわー

でもわたしがスタックしたら
トラクターでレスキューに来ないといけないのは相方なので
除雪は彼自身のためともいえます

森の中には
たくさんのシカがウロウロしていました



雪が深いからみんなふもとへ降りて
干し草を探すのかな?
(ご近所さんが干し草をシカ用に置いてある場所がある)

今の時期のシカたちは
禁猟であることをようくわかっているのか
ATVの爆音を聞いてもあわてて逃げたりしません

わたしが通り過ぎるのをゆったりと眺めていたりして
シャッターチャンスが沢山あるんですけれど
車両を止めてゴソゴソしていると警戒して逃げようとするので
あまり写真を撮らないようにしています

母シカの多くは妊娠中ですから
彼女たちが座って休んだり食事をしていたりしている時は特に
できるだけスピードを落とさずにさっと通過

さて
ようやくタイトルの本題です

春はシカを数える季節
(一面の銀世界でも春は春)

領地内(義父の土地)でシカの姿を見たらノートに数を書いておいて
後でまとめて地域の鹿猟の責任者に報告をしなければいけません

責任者は行政に報告して
それをもとに翌シーズンの猟の上限数が決められるようです

とはいえ数え方はとっても大雑把で
決まった日時に一斉にみんなでカウントするといったこともなくて
見かけたら記録しておくだけ

そんなので数が把握できるのかはなはだ疑問ではありますが
毎年そうやっているわけなので
まあそんなものでいいのかも



あ、ここにも
家に帰ったら忘れずに記録しないとね

切手の仕事部屋

2021-04-22 23:28:53 | ノルウェー山暮らし fjellgård
わたしが不在の間に
家の2階の切手の仕事部屋がほぼ完成しました

この部屋は
一昨年の夏のネズミの再来事件がきっかけで相方が改築を始めたのですが
急がず慌てずノルウェー式のマイペースで
例によって完成まで長い月日がかかりました

でもまあ振り返ってみれば
予期せぬ土砂崩れがあって道路の復旧をしたり
足を怪我してしばらく松葉杖をついていたり
(病院へ行った話はよければこちらをご参照ください👉病院へ行くの巻)

今年に入ってからも排水パイプの凍結防止に奔走したり
給水ポンプが壊れて交換したりと
いろいろとプロジェクトが割り込んできたので
1年半で完成したのは奇跡的といえなくもないかも…

去年はまるまる放置状態でしたけれども
わたしのほうも全く期待せずに
何年先になるか全くわからないけど気にしない〜と思っていただけに
今年に入って急に相方が作業を再開してビックリ
あっという間に断熱材を入れてボードを貼るところまで進んで
2度ビックリ



メタルネットで隙間を塞ぎ(ネズミ対策)
断熱材を入れてビニールシートで覆ってから
ボードを貼っていきます



もともとが丸太のログハウスなので
どこも直角じゃないし
階下のキッチンから換気扇のダクトもむき出しで通っていたのが



アラ、きれいに仕上がっているわー

本職の大工さんでなくてもこういうことが出来る人は
この辺りでは珍しくなくて
基本的なDIYのレベルが違うなーと改めて思います

この改築プロジェクト
わたしはほとんど手伝っていませんが
仕事に行ったついでに資材や工具類を社販で買ってくる購買部員として
それなりに貢献できたのではないかと自負しています
(ハードウェアストア勤務の最大のメリット)

それにしても
フローリングやパネルヒーターといった大物も
なんのためらいもなく「買ってきてー」と頼んでくる相方は
やっぱりノルウェー人
ここでは力仕事にジェンダーの差はありません

さて
この切手の仕事部屋が本格的に稼働しはじめれば
リビングの作業デスクはカオスから解放されて
わたしがいつでも自由に作業をすることができる予定です

筋金入りの切手オタクで専門知識が豊富な相方と違って
わたしは全くの素人なので
相方の下請けをするほかは
エクセルのデータ入力やスキャニングが主な担当

そのために必要なMacとスキャナーとプリンターはデスク周りにあるのですが
今までは相方がここで切手の仕分けや検品などをしていると
途方もなく際限なく散らかってしまって
とてもではないけれど機器を使った作業が出来る状態ではありませんでした

そう
相方はその日の終わりや作業の区切りにいちいち片付け(られ)ない
5Sとはほど遠い典型的なノルウェー人

ですので
機器類を使う仕事は常にたまっていて
わたしはキッチンのダイニングテーブルかリビングのソファテーブルで
いつもちまちまと作業をしていました


(カタログの一冊は膝のうえ)

切手の収集と無縁の人には
どうしてあんな小さな紙切れを扱うのに
広い作業スペースが要るのかといぶかしがられるかもしれませんが
切手は場所を取ります


(使用済み切手を仕分け中)

カタログを何種類も広げたり
収納するシートやアルバムを広げたり
メモを付けるための小さな紙片や付箋なんかがそこらじゅうに転がって
どんどん散らかります

それにしても
未使用の切手はともかく
使用済みの切手を扱っていると
ときどきえも言われない不思議な気持ちになることが…。

この仕事に関わるまでは
切手というのは本来は手紙や小包を送るためのただの印紙で
使い終われば当然ながら用済みだと思っていました

それが人が手をかけて整えれば
アラ不思議
とたんに何らかの価値のあるものになって
一枚たりとも捨てたりできなくなるのです



切手の世界は
はまってしまうとこれがどうしてなかなか楽しくて
おまけに今の"ステイホーム"にもピッタリ

知り合ったばかりの頃に相方から「趣味は切手」と聞いた時は
「え?」と思ったものですが
今では世界中に大勢の切手のコレクターがいるのも
なんの不思議もないと思うに至っています


(1991年に世界で1番美しい切手に選ばれた90年発行のノルウェーの切手)


春の景色

2021-04-20 17:22:57 | ノルウェー山暮らし fjellgård
数日前、セキレイがうちにやってきました



写真には1羽しか写っていませんが
つがいで仲良く飛び回っていたので
おそらく3日ほど前に一度オスが下見に来ていたはず

今年の冬は寒かったから
越冬できなかったのではと義母がとても心配していたセキレイ
無事に戻ってきてくれてわたしもうれしい!
今年もガレージの軒下で巣作りをしてくれるといいな

そういえば去年は
いつも来るハクセキレイの他に
黄色いセキレイも家の周りを飛び回っていて
目を楽しませてくれていました

家の周囲の景色は相変わらず真っ白ですが
セキレイを見ると一気に春の気分になります



川も解けて流れているし



空を見上げると目に優しい木々の若い緑



松の木の根元には
リスが松ぼっくりを食べたあとの殻がたくさん



小さくて尖った丈夫な歯で
カリカリと松ぼっくりをかじって
中の種だけ食べている様子が目に浮かびます


(食べない部分がバラバラになって散らかっている)

雪景色もあと少しです
たぶん…


フィンエアーで映画2021

2021-04-19 19:12:50 | 映画 movies
一時帰国の機内で観た映画の備忘です

行きに観た映画のうち覚えているもの…

「Richard Jewell」



実話に基づいた話です

ふだんあまりこういう社会派ドラマは観ないんですけれど
クリント・イーストウッド監督というので
ちょっと気になって観てみました

弁護士さんがよかったなー


(右が主人公のリチャード、左が弁護士さん)

そしてラストが良かったです
それまで一貫してパッとしない感じだったお人好しの主人公が
もう言わせてもらうけど、と本音をぶつけるシーン

スカっとしました

いけすかない女性新聞記者の人も
最後にはちょっと好きになって
この女優さんのほかの役も見てみたい気持ちに



やっぱりクリント・イーストウッド監督作品はいいなあ

続いては
少し現実離れしたものが観たくてスリリングなSF映画

「TENET」



「インセプション」の監督作品だとトレーラーにあったので
(本編の前にトレイラーをチェック)
難解かも…と思っていたら
やっぱり難解でした



主人公が知らない俳優さんというのは
ニュートラルに観られるので好きな映画の条件のひとつです

と思ったら
トワイライトのヴァンパイヤの人がこんなところに!



薄倖そうな感じがなんかイイわー

ストーリーは時間を逆行?するというようなもので
わたしにはややこしかったのですが
なんとロケーションにオスロ空港が登場してにわかに親近感

観終わって疑問がたくさん残ったので
いつかDVDを借りてきて見直したいと思いました

さて
帰りに観た最初の映画は

「TAG」



大人が本気で鬼ごっこをするという設定は
ちょっとバカバカしい気もしたんですけれど
トレイラーにチラチラと気になる俳優さんが映っていて
観はじめました



ボーン・レガシーといいミッション・インポッシブルといい
ちょっと肉体派の役よね、この人
コメディでどんなふうなのか見てみたいと思ったら
唯一のカッコイイ役ではないですか



こちらの女優さんは
NOW YOU SEE MEの時のようなクールな美女役よりも
こういったぶっ飛んだ感じのほうがスキです

そして偶然なことに
行きの便で観た「Richard Jewell」に出ていたFBI捜査官役の人



コメディでおちゃらけていてもFBI捜査官に見えてしまう…



機内に人がいないのをいいことに
けっこう声を上げて笑った映画でした

つづいて軽いものをもう一本

「How to be single」



もうね、この彼女はどうしても
アナスタシア・スティール(Fifty Shadesシリーズ)に見えてしまうんですが
ファッションがとっても可愛かったです



なかなか共感できるような部分はなかったけれど
途中で飽きずに最後まで観ちゃいました

色々な人が登場して群像劇みたいなところがよかったのかな
あとラストの景色が綺麗でいい気分で観終われたのもよかったです

ノルウェーへ戻る時は
あまり眠ることを気にしなくていいので
調子に乗ってNetflixのドラマもひとつ見ました



エピソード1〜3を見たのですが
レニー・ゼルウィガーがキム・ベイシンガーみたいに見えました
コワイ〜

続き、ちょっと見たいような見たくないような…


乗客が尋常じゃない少なさにもかかわらず
エンターテイメントをリニューアルして提供してくれているフィンエアー
ありがとう!


薪をレスキュー その2

2021-04-18 08:47:03 | ノルウェー山暮らし fjellgård
季節外れの大雪から
薪をレスキューするための雪かきのあとは雪おろし

下からだと届く範囲に限界があるので
薪の上に登ります


(薪の上に立って見下ろしたところ)

薪はしっかり積み上げているので
上にのぼってもグラグラしたりしません

屋根の雪おろしと同じ要領で
シャベルでサクッとブロックに切り分けて
かたまりをポイッと遠くに投げ捨てます

ここ数日の好天で
雪がズッシリとしまっていて
重いけれど作業自体はラク〜



午後6時頃から初めて…



30分後にはけっこうスッキリ
夕飯前のいい運動にもなったし満足!

晴れた日はは太陽が沈んだあとの谷の色が綺麗で
いつまででも眺めていたくなります

ちなみに日没は8時くらい


(写真は9時すぎ)

この日は夜中にオーロラも出ていました



iPhoneで撮ったのでボンヤリですが…

ふんわりと浮いているグリーンの帯が
急に光を増してユラユラとカーテンのように形を変えるのは
何度見ても胸がときめくものがあります

日光浴

2021-04-17 10:39:55 | ノルウェー山暮らし fjellgård
日本にいる間に3キロほど体重が減っていました
意外!

いつも日本の食べ物が美味しくて
食べすぎている気がしているんですけれど
今回は外出自粛のせいで人と会う機会が極端に少なかったからかな?
外食したりお酒を飲んだりってやっぱりハイカロリーなのかも…

でも心配は無用です
ノルウェーの高脂肪食を普通に食べていればすぐ戻ります



さっそくおやつにワッフルを焼いて
サワークリームやラズベリージャムやブラウンチーズで
思う存分食べよう…と思っていたら
相方が表で日光浴をしようと誘ってきました

ずっと雪続きだったのがウソのような
雲ひとつない晴天で

「まるでイースターみたいな天気!
イス用意しておくから!」

と浮き足立った様子でさっさと外へ



チャチャっとテーブルのそばの雪かきをして
折りたたみの椅子を並べる手際の良いこと



いいんですけどね
この素早い行動力を生かしてほしいことが
他にもっとあるんだけどな…
(何年も前に買ったまま設置していない照明とかキッチンのフローリングとか)



それにしても
外で食べるとどうして何でも2割増しで美味しいんでしょう

ちなみに気温はプラス6℃
陽射しが強くてすごく暖かいので
上着もニット帽もいりません



家の目の前の山にふと目を留めると
いつもとは違う場所に筋のようなものが見えることに気づきました


(左側の稜線の少し内側にある稜線と並行なライン)

雪崩があったのかも?

あとで生き字引の義父に写真を送って聞いてみよう

薪をレスキュー

2021-04-16 10:47:15 | ノルウェー山暮らし fjellgård
春うららの日本から戻ってきて
家の周りの一面の雪景色を見たら
ここではまるで時間が止まっていたかのよう…と一瞬思いました



ガーデモエン空港から家に着いたのが明け方だったので
シャワーを浴びて荷ほどきをしたりして
布団に入ったのは午前8時

目が覚めると
とてもよく眠った気がして
きっともう午後遅い時間だろうなーと思いつつ時計を見ると
なんと午後7時を回っているではないですか

でも待って
何か変
外が昼間みたいに明るい…

えー!
もうこんなに日が長くなってるの?
春分からまだひと月も経っていないのに?
そうだっけ?こんなふうだっけ?

軽くショックを受けつつ思わず外へ出ました

明るい…
とても夜とは思えない



おお
さっそくリンゴの皮を食べに来たウサギの足跡が右側に

そして薪が雪に埋もれている
助けなければ…
(でももう夜だから明日にしよう)

結局
9時くらいまで明るくて
サマータイムの1時間を差し引いてもオドロキです

さて薪です
上に積もっている雪はまあいいとして
正面と背面は切り口をおおってしまっているので
薪の呼吸を妨げています


(黄色の矢印のところにも薪が埋もれている)

もうかなり乾燥が進んでいるはずなので
すぐにカビがはえるといった心配はないのですが
この先しばらく急速に気温が上がる予報なので
雪が重くなる前にどかしてしまいたい



まずは前面
シャベルで雪をかいて薪が顔を出すにつれて
プハーッという薪の声が聞こえてきそう

いえいえ、いいんですよお礼なんて
夜中に魔法のように靴を縫い上げておいてくれるとか
イケメンの姿になってやってきて機織りをしてくれるとか
そういうことは期待していませんから
いい薪になってくださいね

背面は前面ほどではないものの
狭いのでまず体を入れる場所を作るところから



上に積もっている雪も手の届く範囲でどかしつつ
ひととおり雪をかき終えたら
どかした雪の山がすごい



吹き溜まりから遠い方の薪は
いたって元気そうです



きみたち、運良くいい場所に置かれたね
最高の薪になってくれたまえ!




一時帰国〜ノルウェーへ〜

2021-04-15 11:46:33 | 一時帰国 temp. return
思い起こせば1年前
同じ春に一時帰国をしたときには
一気にCovid-19の感染が世界中に広まって帰りのフィンエアーが飛ばず
カタール航空ドーハ経由でノルウェーへ戻ったんだっけ…

そんな状況にもかかわらず
ガーデモエン空港ではあっけない入国管理体制で
びっくりした覚えがあります

そのあとの秋の一時帰国の時も
入国者はノーチェックというか野放しというか
もうね、お見事!というくらい何もなかった…

翻って今回は
とても進歩(?)していました

ノルウェーに入国する人はノルウェー人を含めて全て

*入国72時間以内にオンラインで渡航内容について登録
*出発24時間以内にコロナ検査を受けて陰性証明書を取得
*ノルウェー到着と同時にコロナ検査を受けて結果が出るまで待機
*10日間の隔離

が必要、という内容です



(ウェブでの多言語での案内も充実)


3月にノルウェーを出国したときには
4つの義務のうち最初の2つはまだ定められていなかったのですが
ちょうどイースター休暇の時期と重なってしまったこともあり
日本にいる1ヶ月の間に入国規制がどんどん厳格化

4月1日に出発24時間以内のコロナ陰性証明書取得が追加
その1週間後にはオンラインで渡航の事前登録も加わった次第です

検査は当日に成田空港で受けることもできましたが
早く着かないといけないし激高だし直前のギリギリというのも落ち着かないので
前日に即日で陰性証明書を発行してくれるクリニックを探してクリア


(成田空港のHPより)

オンライン登録は結構たくさん記載項目があったので
相方とビデオ通話で相談しながら
記入内容を細かくチェック

ちなみにこの作業はもちろん英語でもできましたが
ノルウェー語にしておいた方が心証が良いに違いないという
相方の意見を取り入れてノルウェー語にしました
(本当にそんなことが関係あるのかは不明…)

この事前オンライン登録を済ませてあるかどうかを
ヘルシンキからオスロ行きの便に乗るときに
搭乗ゲートで係の人がチェックをしていたのですが
なんと、やっていない人がほとんどでした

おかげで乗客がとても少ないにもかかわらず
定刻を過ぎてもまだ搭乗が終わらなくて
係の人も大変そう



ノルウェーで働くために渡航しようとする外国人グループに
オンライン登録を説明する係の人
お疲れさまです…


(予想外に長く待ったのでスムージーで小休憩)

行きと同じ小型の機体でしたが空席がかなり多くて
全員の搭乗が済むと
空いている席に自由に移っても良いですよと言われました

2人がけシートの通路側の人がパラパラ移動
(なぜ最初から離して座席を振り分けておかなかったのか??)

わたしの隣の人もうつっていったので
隣が空いてちょっとリラックス

ガーデモエン空港に着くと
あちこちに立っている係員の姿が目について
おっ、と思いました

前回、前々回はほぼ無人に近かったことを思うと
やっぱりすごく進歩している

入国審査では
いつものパスポートと居住許可証のほかに
事前のコロナ検査の結果と渡航目的を説明する書類
それからオンライン渡航登録の確認メールを提示
全て揃えておいたおかげですんなりと通過できました

次は荷物をピックアップしたあとのコロナ検査
喉と鼻の両方を拭われて待つことしばし

名前を呼ばれて返事をすると手招きをされ
「陰性ね、帰っていいですよー、グッバーイ」
と小声で言われて終了
着陸から1時間ほどで出口の外へ出られました

事前にオンラインで必要事項を入力してあったので
書類の記入などは一切なしです
これはペーパーレスだし合理的
日本もそうなるといいなあ…



空港で相方が迎えにくるのを待つ間
唯一営業していたバーガーキングで夕飯を調達
タッチパネルで注文と支払いをしてカウンターでは受け取るだけです
ああ〜キャッシュレス社会に帰ってきたわ

あとは家に帰るだけとなって
ホッと一息

空港で2時間半待って
そこから車で6時間走って
さらにトラクターで1時間ほど山道を上ると我が家です

山道は雪が深くて
ところどころ除雪をしながらの低速走行でしたので
途中からわたしは降りて歩いて家まで帰ったのですが
ずっと座りっぱなしで硬くなっていた身体がみるみるほぐれて気持ちのいいこと
ゆっくり歩いてもトラクターより先に家に着いて一石二鳥

成田を離陸してからちょうど24時間後
ウィンターワンダーランドに戻りました



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