東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

実験的な気持ちで

2017-07-23 20:45:59 | ノルウェー山暮らし fjellgård
今年の夏は
庭の手入れに始まって庭の手入れに終わりました

いえ、夏はまだ終わってないんですけど
明日から1ヶ月日本に里帰りするので
戻る頃にはノルウェーの夏は終わっているはずです

相方はわたしの帰省中に義父と一緒に新しい橋を作るらしいので
庭の手入れは一切期待できません

1ヶ月の間放って置かれた庭はどうなるのか?

たぶん
どこもかしこもまた雑草におおわれちゃうんだろうな…
と思うと若干残念な気持ちになりますが

ここはひとつ実験的な気持ちで結果を待ちたいと思います

風通しのよくなった(はずの)ラズベリーエリアその1



戻ってくる頃には実がなっているはず



小川周辺はまだまだ石を敷き足りない…
隙間から雑草出てくるだろうなー



最近とみにムクムクと大きくなってきた子羊たちともしばしお別れ
柵の中に入っちゃダメだからね

いつか行きたいスウェーデン

2017-07-20 11:18:12 | ノルウェー山暮らし fjellgård
スウェーデンのエーランド島という場所に住む
日本人女性の方から送ってもらった
地元のカフェのチョコレートが
あまりに美味しくてびっくりしました



日本の高級デパ地下で手に入る
バレンタイン本命チョコたちと競っても
きっと金賞受賞するんじゃないかというレベル



今は年に2回の日本への一時帰国に
余暇の予算を使い果たしているので
なかなか旅行の予定など立てるのは難しいですけれど

いつかは行ってみたいスウェーデンはエーランド島
キャッチコピーは「風と太陽の島」
カフェでこの夢のように美味しかったチョコレートと再会したい!

それまで引越ししないでくださいね、ヨハンセンさん



夏の庭仕事 つづき

2017-07-18 12:19:41 | ノルウェー山暮らし fjellgård
今日も緑の冬のノルウェー
朝の気温は1桁
薪ストーブで部屋を暖めています

でも夏の山の天気はとても変わりやすいので
急に晴れたり急に霧に覆われたり
(そして天気予報はほぼあてにならないという…)

一時帰国が近づいているので
それまでに目処をつけたい庭仕事を
雨の合間を縫って少しずつ進めています

今年の庭仕事チャレンジは
前に書いた

1.ラズベリー群生地の整備

と並行して

2. 芝生の生えているところの芝生刈り
3. 雑草に覆い尽くされているところの雑草取り
4. 小川の手入れ

の4本立て

まず 2 の芝生は
義父が週に1度くらい彼の芝刈り機(運転するタイプ)で
広い面積をざっと刈ってくれるのですが
機械の通れない場所がけっこうあるし建物スレスレの芝も残るので
他のツールでちまちまとカットが必須



家の正面側はきれいにしておきたいので
毎日少しの面積を手動の芝刈り機でさらに短くカットして
良い状態をキープ

これが結構力が要るので
何気に上半身の筋トレになっている気が…

他にも納屋には電動ツールが何種類もあるんですけど
家から延長コードを引っ張ってきたり
あるいはガソリンを補充したりと何かと面倒なうえ
わたしには少々重くて振動が腕に負担をかけるので
結局アナログが1番扱いやすいという結論に達しました

そして1番大変な 3 の雑草取り
長年放置されていたここかしこで
膝丈以上まで育ってしまっている雑草と
何年分もの枯れた草の山

根っこから抜きたい雑草が多いのでほぼ手作業
ある程度たまったら一輪車で柵の外に運び出します



小さなダイコンみたいな根っこがズボッと抜けると
けっこう快感

そして最後
4 小川の手入れ

これは敷地内の井戸水からホースで引いている水なので
飲めるくらいすごくきれいな小川ですが
いかんせんその周囲が無法地帯なので
雑草に覆い尽くされてどこに水が流れているか見えなくなっていました

過去には
水を汲みに来てこの小川に足を突っ込んでびしょ濡れになった人も…

まず雑草を抜いて
それから石をすきまなく敷き詰めて雑草の再生を防ぐのが目標



作業前の写真を撮っていなくて残念…
薄茶色に見えている部分と石が敷いてある部分全てに
膝丈までの雑草が茂っていた様子をご想像ください

それにしても石を上手に並べるのって難しい
来年の春の雪解け時に
どれだけの石が流されずに残るかなあ?

これも数年がかりのプロジェクトになりそうです

でもきっと
いつかはベニシアさんの庭のように…(夢)

新しいお札と夏休みの給料

2017-07-16 20:37:02 | ノルウェー Norge
ずいぶん前から新しいお札に変わると聞いてはいましたが
最近急にその新しいお札を受け取る機会が増えてきました

ただし100krと200krのみ
なぜか50k・500kr・1000krはまだ一度も見ていません

どうやら一斉リリースではないらしい
スケジュールもけっこうアバウトな感じ

それにしても前衛的なデザイン!


(もちろん上が新デザイン)

ユーロみたいとか
おもちゃみたいとか
みんな言っています

ちなみに魚はサーモンではなくタラ
個人的にはサーモンの方が格好良かったのでは…と思いますが
ノルウェーにとってはタラはとっても大事な魚みたいだからなー

お金の話ついでにもうひとつ最近知ったこと

ここでは一般的なハイシーズンは6月20日すぎから8月20日すぎで
学校は2ヶ月間の夏休み
職場ではだいたい4〜5週間の休暇を取るのが普通です

わたしの知る限り
なるべく早い時期に休みを取りたがる人が多く
7月初旬はトップシーズン

そして今くらいの時期
ちょうど休暇を満喫している間に
feriepenger(休暇給与)なるものが振り込まれるというありがたい仕組みがあります

これはボーナスではなく
昨年の給与から毎月一定の割合を天引きして貯めておいたものが
翌年の夏に振り込まれるというもので
いわば1年前の自分からの贈り物

年棒契約の偉い人以外は
フルタイム勤務の社員でも時間給制なので
たとえ一切残業をしなかったとしても
毎月のお給料はキッチリ出勤日数に比例します

4週間休めばまるまる1ヶ月分お給料が出ないわけで
それはさぞかし困るだろうと考案されたに違いないシステム
なかなか便利ですね

わたしのようにパートタイムでほんの少ししか働いていなくても
お給料のほかに臨時の振り込みがあると
なんとなくお得な気分

ところで最近ようやく(?)
いかにして日本にへそくりを作るかについて
いろいろと考えをめぐらせています

ノルウェーでノルウェークローネのへそくりは作れても
それを日本円にして日本の口座に入れたいとなると
けっこう難しい…

むむむ
夢でお告げでもあったらなあ


(羊に聞いても答えてくれないし)



豆腐とパンの手作りに挑戦

2017-07-13 13:22:42 | ノルウェーの食べもの mat
前回、一時帰国したときに買って帰った大豆とにがり
もちろん豆腐を作るためです

が、しかし
うまくいくという自信は全くなく
しかも大豆は茹でてそのまま食べるのもスキ
豆腐用につぶして豆乳とおからに分けて
豆腐が失敗したらせっかくの大豆がもったいない…

ちなみにわたしの住む田舎では大豆は手に入りません
去年探しに探してようやく見つけたのが冷凍枝豆でした

でもせっかくにがりがあるのでチャレンジしたい…

というわけで
試しにスーパーで簡単に手に入る豆乳を買って
作ってみることに

この豆乳
店頭では牛乳と一緒に並んでいるわけではなく
グルテンフリー、レシチンフリーなどのアレルギー対応食材コーナーに
シリアルや粉類などと一緒に陳列されています

もちろん豆乳は豆腐を作るためにあるわけではなく
牛乳が飲めない人のために用意されているので
チョコレート味やマンゴー味などの甘いものが主流のようで
味付けされていない豆乳(usøtet : 甘くない)は1種類が狭いスペースを与えられているだけ
そしてちょいちょい品切れしています
需要があまりないのね、きっと…

そんな異端児の豆乳ですが
意外にも豆腐できました



すごーく美味しかったわけではないものの
いちおう木綿豆腐の味と食感が楽しめたので
また作ってみよう!

豆腐作り成功に気を良くして
前々からいつかやろうと思っていた
ホームメードのパン作りにもチャレンジ

義母に教えてもらったレシピは全粒粉2割だったのですが
これを大胆にも5割にして
ほかにも食物油の代わりにバター
シロップの代わりにブラウンシュガー
スキムミルクの代わりに牛乳などなど
今までホームベーカリーで焼いていたのと同じ材料で挑戦

そして思ったよりうまくいきました



案ずるより産むがやすし

オーブンでいっぺんに3本焼けば
ホームベーカリーの5倍のパンになるので
作る頻度はうんと低くなります

今までパン屋さんでパンを買っていた相方も
これなら食べるというので
(ホームベーカリーのパンは何故か食べなかった)
節約にもなって一石二鳥

パン屋さんのパンは3本で69kr(1本だと39krと割高)
家で作るとだいたい材料費で半額弱
そして相方いわくパンの密度は家で焼いたものはパン屋の1.5倍だそうで
要は買ったパンの3分の2の量で足りるとのこと

ほほう
それは大きい

肉体労働をする日には1日に1本ペースでパンを食べる相方
今月末からは橋を新しく作り変えるという壮大なプロジェクトが始まるので
パンの消費量も増えるに違いない

去年の夏に道を作り変えた時も思ったんですけど
こういうの個人レベルでやるのがいまだにちょっと信じられません…
(注※相方は大工でも土木業者でも木こりでもありません)

トラクターサファリ

2017-07-10 14:38:50 | ノルウェーの村で bygd
地元の町興し的な観光イベント
トラクターサファリが始まりました

山道をトラクターの牽引するワゴンに乗って走り
滝を見たり古民家やタールオイル製作所を見学したり
屋外で地元自慢の食体験をしたりの
約4時間のツアーです



ワゴンの定員は28名とやや小ぶり



木製のシートには鹿皮でワイルド感を演出(?)

築100年以上の古民家見学は
現地の物知りおじさんが歴史や地理のレクチャーをしてくれます



途中で出される軽食は
rømmegrøt(サワークリームのおかゆ・シナモンシュガーをかけて食べる)のほか
ノルウェーの伝統的なパリパリの薄いクラッカー flatbrødに
spekemat(サラミや羊の燻製などの肉の保存食)と
数年前にチーズ世界大会で優勝したという「世界一のチーズ」を載せて
ベリーのジャムを添えたもの



spekemat の塩気とチーズのコクとジャムの甘みがとってもよく合っていて
いつかうちに日本から誰か遊びに来たらこれ作って出そう、と思いました

ちなみに大人420kr(約5,000円)、小人 290kr(約3,500円) 、6歳以下無料です
日本からツアーが来たらわたし通訳します(たぶん)

ベトナム家庭料理

2017-07-09 18:36:31 | ノルウェーの町で tettsted
ノルウェー語学校で仲良くなったクラスメイトの家で
ベトナムの家庭料理をご馳走になりました

ベトナム料理は初めてでしたが
とても美味しかった!

肉や魚介などの動物性たんぱく質の料理全体に占める割合が低く
その他のいろんな食材を使うとこらへんが
同じアジア圏だからか和食に通じるところがある気がして
ホッとするといいますか



例えばこのバインセオ
たっぷりの小口ネギが入った米粉とココナッツミルクのパンケーキに
若干の豚肉とエビ
そしてたっぷりめに野菜と緑豆を乗せて焼いて



レタスと一緒にピリ辛で甘ずっぱいタレをつけていただきます

麺入りのスープも優しい味付けで
一緒に食べたご近所さんは
連れていた1歳の赤ちゃんにも食べさせていました



デザートには
コーヒーとクッキーではなくスイカを用意してくれていて
そういう感覚も似ているなーとしみじみ

ノルウェーの料理は基本的に
肉または魚(サーモンか白身魚の2択)がドーン!
付け合せに茹でたジャガイモもしくは大量のフライドポテト
運が良ければ飾り程度のサラダ

外食でこれが出ると
食べている途中で必ず飽きる…

小鉢とか箸休めとかいう概念、ないですしね

その点ベトナム料理ランチは
本当に美味しくて楽しかった!

ベトナムは行ったことがないのですが
行ける!と思いました

夏の庭仕事

2017-07-06 10:44:22 | ノルウェー山暮らし fjellgård
去年は週5日学校に通っていて
休みの日も勉強に長い時間を費やしていたので
全く手をつけていなかった庭仕事

今年は実験がてらいろいろ取り組んでいます

まずは何と言っても
ラズベリーの生えているエリアの手入れ

去年はラズベリーを摘むのに
雑草との格闘が一苦労でした

足元は伸び放題の種々の雑草で埋め尽くされ
特に肌に触れると痛いイラクサが
ラズベリーの木と同じくらいの1m前後まで育っていて
危険この上ない


(生えてきたばかりのうちに根っこから駆除!)

ラズベリーは数ヶ所に群生しているものの
比較的家に近い1ヶ所以外はそのあまりのブッシュさ加減に
分け入ることさえ難しいといった有様

将来的に
スカートで気軽にラズベリーを摘めるラズベリー畑を目指して

1. 雑草を取り除く
2. ラズベリーの古い枝をはらう(何年分もの枯れた枝が堆積)
3. 歩道ルートを確保

という作業を進めています


(未着手だと腰のあたりまでの高さのブッシュ)


(通路確保)


(新芽が出てきているエリアの雑草を取り除いたあと)

見渡すと
気が遠くなりそうな広さですが…


(木立の手前まで続くラズベリーと雑草の茂み)

小さな区画から整えていって
いつかはベニシアさんの庭のように…(夢)

そもそも
わたしが住む前にここに住んでいた義父も
今現在ここの住んでいる相方も
建物の周りの最低限の芝生刈り以外は必要性を感じていないようで
この庭仕事は完全にわたしの趣味です

そして
この趣味はまだまだ広がりを見せる様子…(つづく)

Norskkurs, mai/juni 2017

2017-07-04 21:55:52 | ノルウェー語 norsk
5月の振り返りを先延ばしにしているあいだに
あっという間に6月が過ぎ
学校は6月23日から2ヶ月の夏休みに入っています

少し前から2クラス合同授業になったことで
テキストがひとつ簡単なレベルになったうえ
生徒の数が4〜5人から15人程度に増えたため発言の機会もぐっと減り
ここのところずっとずいぶんのんきに授業を受けていました

さらに
5月末にNorskprøveがあり
昨年冬にわたしが受けた時とはうって変わって大勢が受験したため
先生の多くはその対応で忙しく
試験を受けない生徒はDVDを観るなどの放置プレイ


(ノルウェー・ロマンティックコメディ映画「Mirakel」)


(国営放送の番組「99% norsk」)

「99% norsk」は「99%ノルウェー人」の意で
ノルウェーで生まれ育った
あるいは小さな頃にノルウェーに移住して
ノルウェーで育った移民が
ノルウェー人の友人とともに母国を訪れるというシリーズで
授業でも使われていた教材です

そんなこんなしているうちに
あれよあれよという間に最終日が来て
教室で軽くパーティーの後あっさりと卒業

テキストを返して先生とハグをして
仲良くなったクラスメイトとは連絡先を交換して
1年3ヶ月ちょっと通った学校とお別れです

ファミリービザで滞在許可を得ているわたしには
550時間のノルウェー語と50時間の社会教育を無料で受ける権利があり
それが義務でもあるのですが

去年の3月からノルウェー語のクラスに通い始めて
今年に入ってからは週2日出席で半年間
しめて500時間くらい授業を受けた計算です

550時間には少し足りていませんが
去年12月初めに受けた試験(Norskprøve)の結果が
Statsborgskap(市民権)あるいは Parmanent opphold (永住権)の申請に必要な
ノルウェー語スキル要件を満たしているので
特に書類手続きなどなしで卒業の運びとなりました


(UDIのウェブサイトより 2017年7月現在)

地域によっては
試験に受かるとそれ以降は授業が有料になるところもあるそうですが
わたしの住む地域では550時間を超えても試験に受かっても
希望すれば無料で通い続けられます(3年以内)

もしも学校の近くに住んでいれば
是非とも気の済むまで通い続けたかった
とても良い学校でした

10月の秋休み期間中に
社会教育50時間の1週間集中プログラムが予定されているので
それを受講して試験に通れば
今後の手続きに必要な教育要件が全て揃います

さて
学校を卒業したとなると
とたんに仕事へのプレッシャーがのしかかるのがややつらいところ



満開の庭の雑草を眺めて
思考停止したくなることもたびたびです…

巣立ち

2017-07-03 18:08:04 | ノルウェーの動物 dyr
卒業式の歌といえば
王道は「仰げば尊し」でしょうか

わたしにとっての卒業式ソングは
「巣立ちの歌」です

花の色、雲の影
懐かしいあの思い出
過ぎし日の窓に残して
巣立ちゆく今日の別れ…

ああ、懐かしい
アルトのパートを歌ったので
ついつい主旋律から外れて歌ってしまいます

30年経っても歌詞を覚えてるほど
あのころ繰り返し練習したのねえ

今は初夏で
卒業式シーズンではありませんが

先日のよく晴れた日に
うちの軒下に巣を作っていたシジュウカラの雛たちが
巣から出て飛ぶ練習をしていたのを見て
この懐かしい歌を思い出した次第です

雛は家にぶつかって地面の草の上に落ちたり
玄関に座り込んだりしながら
短い距離を飛び回っていました



近くで見ると
まだ頭の毛とかフワフワしてて可愛い

ちなみに
シジュウカラはノルウェー語で kjøttmeis (ショットマイス) ですが
地元の方言では spikjitet (スピシテット)

スズメをバナナと呼ぶくらい違う…

方言習得の道のりは(その前に標準語もですが)
マルコが母を訪ねるよりはるかに遠いようです


(雛鳥、どこにいるでしょうか?)

注意書

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