東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

雪の少ない12月

2022-12-25 03:03:25 | ノルウェー山暮らし fjellgård
先週は気温が0℃前後まで上がったりしていたので
積もった雪がいっとき重く水っぽくなっていました


(ブーツが濡れる…)

加えて
家の周りに夜な夜なシカたちが草を食べに来ていて
あちこちの雪が掘り返されているのを見るにつけ
2年前の冬のパイプを守るプロジェクトを思い出してちょっと心配になります


(排水パイプのあるあたりを掘るシカたち)

もうちょっと降らないかな…
あんまりたくさんだと除雪が大変だから
30cmだけ積もってくれるとパイプの保温になっていいんだけど…

雪の予報が出ていた日もチラリと降っただけで
翌朝になってもウサギの足跡すら消えていません



でも凍結の心配を除くと
雪が少ないほうがもちろんいろんなことが好都合

家の周りの雪かきや道路の除雪作業が楽なのは言うまでもなく
運動のための散歩にも気軽に出られるし
外出用の車両もハンドル操作が軽くて燃費のいいタイヤ仕様のATVで事足ります



実際のところ
スムースな雪道をATVで走るのは
雪のない未舗装のガタガタ道を車で走るより快適で早いくらい

ただし
雪や深くなるとベルト仕様のATVでないと走れなくなるので
そうなると腕力がいるし燃料代もかさみます


(納屋で待機中のベルト仕様のATV)

仕事や買い物に出かける町でも
クリスマスシーズンにちょうど良い程度の量の雪が積もり
心なしか人々も満足そう



荷物を運ぶのに便利なspark(スパルク)というキックボード式のソリは
目にするたびちょっと欲しくなります


(前に座って誰かに押されてみたい)

雪の少ない穏やかな12月もあと少し
雪との暮らしはこれからが本番です


4度目の滞在許可証更新

2022-12-20 14:09:53 | 移住手続 immigration
滞在許可証の更新申請のため遠出をしました
更新は今回で4回目です

4度目ともなるともうすっかり慣れてカンタンかというと
決してそうとは言えません
手続き場所も過去3回とも違う場所でした

1度目は職場のある最寄りの町の警察署
2度目は自宅から150km離れた大きな都市の警察署
(町の管轄窓口が閉鎖したため)
そして3度目は片道4時間半のさらに遠い都市へ…
(感染症対策で2番目に近い窓口が一時的に閉鎖したため)

どんどんと遠くへ運ばれていく…

しかも前回は
過去2回には送られてきていた移民局からの事前の自動メールが届かず
結果ファストトラックが使えなかったため
電話をかけたりメールのやりとりをしたり登録メールアドレスを変更したりしつつ
期限ギリギリまでかかったという苦い思い出があります

ですので
今回は時期が来てもメールが届かないことにもう驚かなかったものの
いち早く電話をしてさっさと問題解決
2年前のように年末直前にバタバタすることなく
余裕を持って手続きを済ませることができました

とはいえ
2回目の時と同じく150km先の都市まで出向かないといけなかったので
運転を申し出てくれた相方と外食を楽しむことに



いくつかの島で構成されているこの都市には
公共の交通手段としての小さな連絡船の乗り場がいくつかあって
そのうちのひとつのすぐそばにあるレストランへ行きました


(元ボートハウスの古い建物を改築したレストランDødeladen Cafe og Selskapslokaler)

ノルウェー語の店名がちょっとギョッとしますが(død:死)
由来を聞くと納得

正直あまり期待していなかったのですが
わたしにとっては100点満点の美味しい料理でした!


(クジラ肉のステーキ)

こぢんまりしていてカジュアルで居心地も良く
クリスチャンスンへ行く機会のある方にはぜひおすすめしたいお店です

ところで
このたび久しぶりに移民局のホームページを見て知ったのですが
ファストトラックシステムは現在運用を中止しているようです



ついでに
市民権申請の必要要件のひとつであるノルウェー語スキルも
この秋から1段階難しいレベルに引き上げられていたことを発見

更新時期だけでなく定期的に
移民局のサイトのチェックをしなくては…と改めて思いました

クリスマスシーズン

2022-12-16 19:54:25 | ノルウェー山暮らし fjellgård
イベント続きでバタバタしている間に
アドベントも最終週が目前となり
クリスマスがもうそこまで近づいてきています

そしてそれはつまり
クリスマス休暇と冬至も近づいてきているということでもあり
二重三重に嬉しい気分!


(朝8時半頃はまだ真っ暗)

太陽が昇らなくなって1ヶ月
そろそろ陽の光が恋しいのですけれど
雲や雪に反射して周囲の景色をこの上なく綺麗に見せてくれる
太陽の光のパワーを改めて感じることができるのはこの時期ならでは


(夕焼けとはいっても午後3時頃ですが…)

雪がおさまると気温がぐっと下がり
マイナス10℃以下の日々が続きます

先週のクリスマスマーケットの日も
家を出た時は寒暖計がマイナス17℃を指していてけっこう寒かったのですが
会場に着くとマイナス11℃とややしのぎやすく
屋外ブースでの出店もなんとか乗り切れました


(準備中の会場エントランス)

小さな村のマーケットですが
1000人ほどの人出があったと後日ローカル紙で知りました



全てのクリスマスマーケット出店が終わると
一息ついて純粋にクリスマスを楽しむ気持ちのゆとりが出てきます

12月13日はルシアの日でしたので
定番の菓子パン「ルッセカット」を焼いたり



不定期で開かれる
村のストアのクリスマスランチビュッフェに寄ったり



毎年のことですが
少々食べ過ぎになるクリスマスシーズンです

雪を待つ

2022-12-07 14:03:30 | ノルウェー山暮らし fjellgård
今年は雪が遅いです



一面真っ白の景色も雪ではなくて霜


(結晶がきれい)

家からふもとへ降りる道中でわたるふたつの川もどんどん凍ってきていて
そろそろ動物たちが自由に川を渡れる季節です



雪が降らずに気温ばかりがどんどん下がると
車で行き来できるのがありがたい反面
道路の凍結が心配になります



山道のせせらぎが凍るのは毎年のことですが
雪の保温材があれば水は氷の下を流れ続け
道路にあふれて凍る量はたいしたことありません

でも雪がないと氷はどんどん厚くなるので
水の流れに沿って斜めに傾いた氷の路面はどんな車両を運転していてもコワイ…

去年はそんな光景があちこちであって
改めて冬への備えというか心づもりについて学んだ年でした


(氷をチェーンソーで切ってタイヤ用の溝を作るのも去年が初見)

山道にはあちこちに側溝が作ってあって
道路上に水がたまらないよう工夫されているのですが
雪がないと側溝の氷もどんどん育ちます


(右側の側溝はすでに路面の高さ近くまで氷)

公道に出てもその心配は同じで
地形によってはツララ状の氷がどんどん育ってせり出してきます



ああ…
そろそろまとまった雪が降ってくれないかなあ


(地元の人が「鯖雲」と呼ぶウロコ雲)


そんな願いがとうとう通じたのか
12月に入って1週間も経たないうちに雪の予報が出ました
一晩で景色は一転



予想より少なかったものの20cmほどはしっかり積もりました

これからしばらくマイナス10℃を下回る日々が続くようですが
ひとまず凍結の心配が和らいでホッ

日照時間ゼロのこの季節
雪景色は明るさを保ってくれるありがたいレフ板でもあります



もうすぐ満月
輝く雪あかりも冬の楽しみです

イベントの季節

2022-12-02 12:38:45 | ノルウェー Norge
秋から冬にかけては何かとイベントの多い季節です



クリスマスマーケットはダントツでいちばん人気の催しで
買う側で訪れても売る側で参加しても楽しみがたくさん


(準備中でお客さんが来る前の会場)

もちろん出店する場合は屋内の方が暖かくて楽ですが
アウトドアを愛するノルウェー人は屋外に長くいることをいとわないので
賑わいは内外でさほど変わらない気がします



クリスマスマーケットでは会場の運営のために
一口100円くらいのクジを売っていることが多く
運が良ければ景品をもらえることも


(ただのディスプレイも可愛らしい)

今年は切手のイベントにも参加することになり
少し離れた都市まで前泊付きで出張しました


(ロックがテーマのホテル?)

スタヴァンゲルという南部の大都市に住んでいる共同経営者が
奥さん同伴で前日に飛行機でやってきて
一緒にレストランで夕飯を食べたのですが
奥さんが外国人だったので会話はノルウェー語ではなく英語!

わたしの英語はたかがしれているものの
それでもネイティブのノルウェー語弾丸トークに比べれば
全員にとって母国語ではない英語での会話はどこかホッとするものがあります


(Trondheimのショッピングセンターのレストラン街)

若かったころ海外旅行に行った先で
拙い英語で外国人とコミュニケーションを取る楽しみを知った頃を
なんとなく思い出すなあ…

ちなみに
切手のイベントに来る人のほとんどは男性で平均年齢も高め
これは日本でも同じでしょうか



あちこちのブースのテーブルにはところ狭しとアイテムが並び
椅子も用意してあるので座り込んで丹念に探す人もめずらしくありません



わたしたちはディテールセール(切手1枚から売りますというスタンス)をしているので
まとめ売りをしている切手商と比べると売り上げの規模は小さいですが
利益がしっかり確保できますし
何より探していた1枚を見つけた時のお客さんの嬉しそうな様子を見るのは
なかなか悪くありません


(同じ切手の中から特定の消印を探す人も…)

中には自分のコレクションに欠けているもののリストを
しっかり用意してきている人もいたりして
そういう人にとってディテールセールは好都合
(重複購入を避けられるので)



こういう売り方をしているところは少ないらしく
初めての参加であまり期待していなかったにもかかわらず
意外と成果があってビックリ
来年も行こうか、と相方と話しています



地元では食べられない外食メニューもたまにはねいいしね〜

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