東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

甘いお菓子

2018-09-27 21:25:34 | ノルウェーの食べもの mat
キッチンのオーブンが壊れたので新しいものを買いました
古いオーブンを捨てるにあたって下部収納をカラにしようと開けたら
奥の方からこんなものが



これは…

つい最近ヨハンセンさんのブログ
スウェーデンの田舎に住んでみたらどうなるの日記でお目にかかったばかりの
クリスマス定番の焼き菓子 krumkake の焼型

見たことあると思ったらウチにあったとは

スウェーデンでは名前もレシピもちょっと違うようですが
ノルウェーの krumkake はラングドシャを丸めたような甘ーい焼き菓子で
ヨハンセンさんのブログにあるとおり
ヨックモックのシガールによく似ています



古いレシピ本には筒状のものも載っていますが
いま実際にお目にかかるのはほとんどが円錐状


(スウェーデンでは筒状のようです)

卵と砂糖とバターと小麦粉が同分量の
ハイカロリーレシピ

おまけに円錐形がアイスクリームのコーンにも適しているせいか
アイスクリームやベリー入り生クリームと一緒に出される頻度が高く
もはやカロリーのことを気にしていては食べられない一品です

ところで焼型といえばもうひとつ
謎の鉄製のパンがキッチンにあるんですけど
用途がわからず使ったことがありません



相方は目玉焼きとベーコンを焼く用だと言いますが
(ドットのある部分で焼いたベーコンの油を切るらしい)
信憑性がイマイチ

たぶんこの先も99%使わないと思うのですが
どなたか良い使い道をご存知でしたら是非ご一報ください

9月の雪

2018-09-25 18:53:49 | ノルウェーの動物 dyr
羊農家さんが羊を集めに来る9月

最初のうちは大量の羊たちの群れを徒歩で率いて帰りますが
群れに加わらず残った羊たちはツワモノ揃い

いや、アタシまだ帰らないから
とばかりに逃げ回り
簡単には捕まえられません

でもそこは羊飼いもプロです
家族(夫婦と娘2人)総出プラス牧羊犬で上手に柵で囲い込んで



5〜10頭単位で車で連れて帰ります



わたしと相方には羊についてなんの義務もないのですが
この羊農家さんは5kmほど離れているもののいわば最寄りのご近所さん
羊の姿を見かけるとメールでおしらせします


「家の北のほうに8頭寝そべってますよー」

つい3日ほど前までは周囲はこんな景色でした

ところが急に気温がぐっと下がって雨
おととい朝起きたら雨は雪に変わっていて一面の雪景色



森の木も紅葉したまま雪をかぶっています



もうソリを出して遊べそうな積もり具合



まさかこのまま根雪にはならないと思いますが
それにしても今年は早いスタートです

そういえば今年はナナカマドに実がちっともついていなかったような…
(ナナカマドに実がなっているうちは雪は降らないらしい)

似た話で
いつも同じような高さの木のウロに冬用の食べ物をストックしておく鳥が
ある年に限ってうんと高い場所に食べ物を集めだしたところ
その冬は大雪でふだんの高さは雪に埋まっていたそうです

彼らはどうやって雪の降り始めやその年の雪の量を知るんでしょう?
ソロモンの指輪をはめて聞いてみたいです



柵のすぐ近く(中央右寄り)にいるのはしぶとく居残っている羊
「チョットあんたたちまだいるの?」とシカの声が聞こえてきそう…

雪の予報

2018-09-22 19:50:05 | ノルウェー山暮らし fjellgård
テレビの天気予報は
数あるノルウェー語のテレビ番組の中でも
とりわけノルウェー語が聞き取りにくいと常々感じていたので
少し前に何やら「山沿いでは雪」と聞こえた時も
わたしの聞き間違えだろうと思って聞き流していました



翌朝起きたら山のてっぺんに白いものが…



ええ〜
9月半ばにしてもう初冠雪なの?
(写真に写っているのは標高2000m以下の山です)

山はいま紅葉シーズンで
樺の木の森は黄金色



ナナカマドも見事に紅葉して
周りの針葉樹林から浮きたって見えます



空は高く
秋の雲が綿菓子みたいだったりウロコみたいだったり



ベリー類の低木も赤く色づいて



まさに秋真っ只中!
のはずなのに

今朝は家から最寄りの標高1200mほどの山にもうっすら雪が…
果たして先週うっすらだった初冠雪もかなりガッツリ



そうですか
秋分の時期にもう雪ですか

日本ではもうすっかり涼しくなったんでしょうか
鈴虫の声が聞きたいなあ

いろいろな働き方

2018-09-18 23:47:15 | ノルウェー Norge
ノルウェーに引っ越して早々
ここの人々の働き方はなかなかのカルチャーショックでした

5Sの存在しない(ように見える)事務所
ものすごく効率の悪い(ように見える)業務フロー
上司部下、先輩後輩、年長年少のいずれの上下関係もない(ように見える)対人関係
(※ 敬語を使わないしファーストネームで呼び合うのでそう見えるのかも)
従業員のプライベートの優先度の高さ

日本の会社でのサラリーマン生活が長かったので
初めのうちはその適当さというかいい加減さというか
いろんなことがきちんとしていないことに違和感を覚えていましたが

今ではかなり慣れて
そのフレキシブルさ(?)に甘えてラクをするようになりました
(もう日本では働けなさそうで怖い…)

逆に
正規雇用でも「毎日7.5時間×週5日」以外のボリュームで働くことが
それほどめずらしくないというのは
日本でも普及したらいいのになーと思います

たとえば語学学校に通っていた時も
とあるすごく太っている先生が
就業時間を80%に減らして朝遅く出勤することになったのですが

その理由が

「腰が悪くて、毎日1時間ウォーキングしなさいと医者に言われたため」


(腰痛に効くトレイルウォーク)

1時間ウォーキングしてシャワー浴びて…
うーん、そうね
出勤時間を1時間半遅らせればいいわね!

という選択肢がサラッと選べるわけです



ところで
わたしは人里離れた田舎で暮らしている都合上
町での週1回のアルバイトのほかは
自宅でできる仕事しかしていないひきこもりなのですが

最寄りのご近所さん(自宅から5km)が副業でやっている不定期オープンのカフェに
ちょいちょい手伝いに呼ばれたりします



ほんの数時間でもきっちり時給を支払ってくれるんですけれど
最初のうちは仕事があまりに少なくて恐縮していました

「わたしがいなくてもじゅうぶん人足りてたじゃないですか」

と後で言うと

「でもあなたがいてくれると1人あたりの作業が減って
みんながちょっとずつラクになるからいいのよ」

となんとも意外な返事

最低の人数で目一杯働くより
ゆとりをもたせて疲れすぎないようにする方を選ぶって
なんだか良い選択だなあ、と
目からウロコが落ちる思いでした


(カフェで出す軽食のデコレーション用の野菜と花はまた別のご近所の庭から調達)




(地元の人たちに大人気のサワークリームのおかゆ)

ご近所さんはみんな親切でいい人ばかりだし
なんといっても遠くまで交通費をかけて出かけなくて済むので
ローカルで仕事ができるのはすごくありがたいです



知り合いをちょっと手伝うことがお金になったり
ハンドクラフトを売ったり
それから食べ物を販売したり
日本にいたときには想像もしなかったいろいろな働き方があって新鮮です

トラクターサファリ for キッズ

2018-09-16 11:13:59 | ノルウェーの村で bygd
去年から地元ではじまった夏限定のアクティビティ「トラクターサファリ」
今年は9月になっても続いています
(※料金は今年になって去年の記事のものから値上がりしました)

今週は町の幼稚園(というか保育園)ご一行様を
地元の羊農家さんのところへ案内するツアーが2回あり
わたしもお手伝いに行ってきました



28人が乗れるワゴンを引いたトラクターが山道をゆっくりと走り
人里離れた農場に到着

このご近所の羊農家さんは羊だけでなくいろんな動物を飼っています



オスとメス1匹ずつのブタは食用ではなくペット兼残飯整理係
名前もついています



小川の対岸へ渡って行ってしまって近寄れなかったヤギたちとは対照的に
気前よく子どもたちに触らせてくれるのはおとなしい馬





ペット用の毛足の長い小さなウサギは女子に大人気



にわとりのケージには雛鳥もいて
ピヨピヨピヨピヨと可愛らしい声が終始聞こえていました



そして家畜だけでなく犬4頭と猫1匹まで飼っている
動物好きのオーナー夫妻


(背景に紛れて目しか見えない黒猫)

ちなみにこの度のわたしはランチ係
ハンバーガー用のパテをバーベキューグリルで焼いてバンズを温め
子どもたちは好みのトッピングを選びます

レタス、キュウリ、トマト、紫オニオンとスライスチーズ
それからケチャップ、マスタード、ドレッシング、サワークリームなどで
ヘルシーかつボリューミーなハンバーガーになる予定でした



…が

ほとんどの子どもは

「野菜いらない!」
「お肉だけ!」
「お肉とケチャップ!」
「トマトきらい!チーズもきらい!」

おおっと
そうなんだ…

そしてここは子どもの自主性を育てることに重きを置く国
子どもはなんでも自分で決めて
それについて大人からとやかく言われることがあまりありません

中にはお肉も食べない子もチラホラいて
なんとバンズにスライスチーズだけを乗せて食べていました

自由だわ


(大量に余った野菜)

秋の気配

2018-09-05 18:19:57 | ノルウェー山暮らし fjellgård


秋の気配というのはかなり控えめな表現で
もうすっかり秋といってもいいような今日この頃

森を歩くとベリーの赤があちこちに目立ち
怪しげなキノコもニョキニョキ



でもまだ少し夏の風物詩も残っていて
例えばスーパーでほんの一時期だけ手に入るノルウェー産のリンゴや



くるくると変わりやすい天気のせいで
しばしば見る虹や



一本道をふさぎたがる放牧中の牛たちに



南方への長旅に備えて飛行練習を繰り返す
今年生まれたひな鳥たち



そして
すっかり大きくなった子羊たちのコロコロとした姿も
夏の名残の象徴です



ああ…
また柵の内側に入ってる
しかもゲートが開いていて柵の一部が壊れてる
ナゼ…

でも
そろそろきみたちともお別れだからね
大目に見るとしましょう


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