東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

一時帰国2024春

2024-04-24 11:51:16 | 一時帰国 temp. return
先月の半ばから1ヶ月ほど日本に帰っていました

前回から半年しか経っていないのに
オスロ空港ではさらにオートメーション化が進んでいて
チェックインだけでなく預け入れて荷物のタグも自分で発券するように



カウンターに1人だけいた係の人に
座席のことで問い合わせたかったのですが
セルフチェックインの機械ができること以上のことはできないとキッパリ
そ、そうですか

そう遠くない将来
この窓口の人もいなくなっちゃうのかも…

乗り継ぎ地のヘルシンキでは
折悪しく政治的ストライキにぶつかってしまい
長距離便は燃料を満タンで離陸しないというトラブル回避策をとっているとかで
行く先とは逆方向のストックホルムへ逆戻りして給油
そこから南回りで一路日本へ



いつもより長い15時間ほどのフライトでしたが
時差ぼけ解消にはこれくらいが良いようです



15歳になったヒコちゃん!
再会できて嬉しい〜
たくさん一緒にお散歩しようね



3月後半はもうすっかり暖かいだろうと思っていたら
意外と肌寒い日が多くてビックリ

でも桜の開花にちょうど良いタイミングで
春を満喫できました



桜の木は家の近所にもあちこちにあって
出かけなくても十分楽しめるのが嬉しいところ

今回は高齢の両親&愛犬にツボ押し治療をするべく
資料とパソコン(教材の動画を見るため)を持参
他のことは後回しにしたものの
日本に帰ったらこれだけは外せない富山日帰りプチトリップは敢行


(富山のベニスといわれる射水市内川、オススメ)

懐かしい友人たちと
富山湾のとびきりの海の幸とおしゃべりを堪能
こころが生き返る〜

他にも旧友と一緒に映画を見たり


(エンドロールで涙が溢れて静かに感動、オススメ)

転職して時間の取れるようになった息子と
珍しく飲みに行ったり


(三軒茶屋の小さいけどお料理がとっても美味しい「ちるとSAKE」オススメです)

母のお茶教室にも参加させてもらって
美味しいお抹茶をいただいたりと
なかなか充実した滞在となりました


(この日はテーブルと椅子を使う立礼式で足の痺れの心配ナシ)

時々買って帰る製菓用抹茶と違って
ちゃんとしたお抹茶をちゃんと点てていただくと本当に美味しい



いつものことですが1ヶ月はあっという間
後ろ髪をひかれつつ
ヒコちゃんとまた会えることを祈りつつ


(眠っていると赤ちゃんの時と変わらないように見えるヒコ)

今回、荷物の重量に余裕があったので
渡航直前に一冊ハードカバーの本を買いました
たまには自分にお土産もいいよね



羽田空港の第3ターミナルは新しくて
外国人の好みそうな趣向を凝らした作り



桜の飾りはきっと今だけで
季節ごとに変えるんだろうなあ。。

一方のヘルシンキ空港は
大規模な改修のあと見慣れないお店も増えていました



中でもセカンドハンドのショップは
洋服を買うつもりがなくてもつい足を止めてしまいたくなるような
お手頃価格で素敵な服飾雑貨がたくさん



乗り継ぎ時間が長い場合には
こんな場所でしばし過ごすのもいいですね

羽田便の帰路は夜発ってヨーロッパに朝着くのですが
それでも時差ボケはけっこう残ります

オスロ近くのホテルで一泊して
朝食を食べる頃はまだしも



長い帰り道の途中
IKEAへ寄って遅めのランチをするあたりで眠気が…



胃腸も続々と入ってくるジャンルの違う食べ物へ
対応を切り替えるので忙しいらしく
身体はじわじわ疲れ気味に

でも
地元が近づくにつれ景色に雪が増えて
ああ、帰ってきたなあと思うとホッとします



この場所にも日本にも居たいけど
体はひとつ

移動を続けられるように健康を維持することが大事ですね

季節移動

2023-10-20 14:31:59 | 一時帰国 temp. return
9月半ばすぎの秋晴れの日に
オスロのガーデモエン空港へ向かいました



気温は一桁
薄手のダウンジャケットでちょうどいい感じです

オスロから飛行機でヘルシンキへ
乗り継ぎを待つ間に軽食をとって
少し休んでからヨガで日本までの長距離フライトに備えます



フィンエアーのキャビンアテンダントの
古い制服の展示があったのでちょっと見て回ったんですが
昔はファーストクラスのアテンダント専用のコスチュームがあったようで
まあなんともファッショナブル

南回りで羽田へ着くと
聞いてはいましたが30℃超えの蒸し暑さ

暑い…
ヒコ、だいじょうぶ?


(14歳8ヶ月、けっこうな高齢)

今年はあまりの暑さに
母が保冷剤を背負わせてくれていたそうです



時差ボケからようやく立ち直って
恒例の富山日帰り旅行へ行く頃には
少ししのぎやすくなってホッとしたのですが…


(環水公園に新しいオブジェ出現)

また暑さがぶり返してしばらく往生しました
何もしないでじっとしていてもベトベトする感じ
久しぶりだわ…



でもシャワーを浴びていただくお刺身とビールとか
息子の勤め先のレストランでのエスニック料理なんかが
おかげでひときわ美味しい気もします


(息子よ、料理の腕をあげたわね)

いつもは運動不足を解消すべく
どこへ行くにもなるべく歩くんですけれど
あんまり暑いのでときどき母の愛車の電動アシスト付き三輪車を借りました


(足の悪い母80歳の愛車と、腰の悪い父83歳の愛車)

かかりつけ歯科医での健診では
久しぶりにレントゲンで虫歯チェックをしてもらい
整体や整形外科のリハビリにも結構通ったので
自費でかかる医療費がかさみましたが
それでもやっぱり日本の医療は細やかで丁寧、その価値があります

滞在中の最大のミッション
ヒコの爪切りも苦戦しつつもなんとかクリア


(赤ちゃんのおねしょシーツを愛用)

あっという間の1ヶ月が過ぎて
羽田からまたヘルシンキへ

行きは珍しく南回りでしたが
帰りはお馴染みの北極圏ルートで12時間5分

早朝のヴァンター空港のシェンゲン外発着のターミナルは
いつものことですが人が少なくひっそりしていて
一休みするのにもってこい



身体を伸ばしてしばしリセット
360度のスクリーンに映るフィンランドの自然の景色に癒されます

こういう静かな場所が羽田空港にもあるといいのにな…
(知らないだけでどこかにあるのかもしれませんが)

パスポートコントロールを抜けると
賑やかなシェンゲンエリア



クリスマスを先取りなのか
それともサンタのふるさとでは一年中こんなディスプレイなのか…



1時間半のフライトでオスロ空港に着くと
気温をお知らせするデジタルパネルに見慣れた絵画の姿
「オスロの天気はいまこんな感じ:」


(旅行者に寒さを注意喚起しているのか?)

空港に迎えにきてくれた相方に頼んで持ってきてもらった
セーターや帽子、ジャケット、ウィンターブーツを着用して表に出ると
予期していたものの身が引き締まる寒さです

オスロは1℃って書いてあったけどもっと寒く感じる、と言うと

プラス1℃?
ああ、オスロはね
空港付近はいまマイナス1℃だし自宅のほうはもっと低いよ

と容赦のないリターン

ですよね…
数日前に相方から送られてきた写真では
すでに雪が結構積もっていましたし…



空港から自宅まではノンストップで約6時間のドライブですが
急ぐ必要もないのでこまめに休憩をとりながらのんびり走ります

北上し続けて3分の2くらいまで来ると
景色に雪が混じるように



さらに
途中スーパーで少し買い出しをしたときには
マガジンラックにずらりとクリスマス(JUL)テーマの雑誌が…


(JULがクリスマスの意)

あ、そう
もうクリスマス全開なのね
サンタのふるさとフィンランドのお土産売り場並みね

家まであと20分の場所に到着すると
そこからは車を置いてATVでの移動になるので
更なる防寒具を身にまといメンタルを冬仕様にセット



秋の一時帰国のあとは
一段飛ばしで季節の階段を上がったような気分になります

桜のトンネルを抜けると

2023-05-01 14:34:22 | 一時帰国 temp. return
春の一時帰国で
今年は桜を大満喫



ソメイヨシノの開花から八重桜の花吹雪
そして葉桜まで
滞在中ずーっと桜と一緒に過ごした気がします

特に名所に出かけなくても
ヒコの散歩で近所を歩くだけで本当にあちこちに桜の木があって
見上げてばかりで首が痛くなりそうでした


(桜のじゅうたんも似合うね、ヒコちゃん)

やっとマスクをしないで普通に出歩けるようになって
久しぶりに会う友人たちとの楽しい時間も過ごせたし
忙しい仕事の合間を縫って実家に顔を出してくれた息子には
少し早いバースデープレゼントも手渡せたし


(※このカードを受け取る息子は7歳ではなく27歳)

おまけに運良く大好きなトヨエツの映画も
劇場で観ることができました〜


(情報ありがとう、映画通のFさん!)

それに忘れてはいけない最重要課題の
ヒコの爪切りもなんとかクリア


(毎回狼爪で大暴れするヒコ)

それにしてもヒコちゃん
貫禄でてきたね
14歳だもんね

寝顔は小さい頃と同じなんだけどなー



ちなみにこのたびもフィンエアーは往復ともに北極ルートでした
ヘルシンキ-東京間の約13時間はやっぱりちょっと長いですが
まだ戦争が続いているなか路線を確保してくれているだけでありがたいです


(スヴァールバルあたりでノルウェーに帰ってきた気持ちに)

ヘルシンキで乗り換えてオスロへ向かう窓から
湖がことごとく凍っているのが見えて
ああ、ナルニアに戻ってきたのね…とシミジミ



4月のノルウェーはまぎれもない春ですが
一方で
「春は、冬と夏の両方がある季節」
ともいいます

桜のトンネルを抜けた後だと冬にしか見えないんですけれどね…


秋の渡航の備忘録 その2

2022-11-04 23:52:36 | 一時帰国 temp. return
今年の春の一時帰国では
ヘルシンキから日本へは南回りの空路でした
黒海の上を飛んでウクライナのことを考えていたことを思い出します
あの時にはまさか戦争がこんなに長く続くとは思ってもいなかったのに…

今回のフライトは往復ともに北極ルートでした
事前にワクチン3回接種の登録を済ませてあったので
成田では検査もなくとてもスムーズに入国
ああ、ようやくこの日が来た!と感慨もひとしお

着いた日は9月も半ばを過ぎているのに気温30℃でちょっとビックリしましたが
おかげでアイスコーヒーのなんて美味しいこと!


(ノルウェーでは1年じゅうどこへ行ってもホットコーヒー)

日本で食べた美味しいものは数えきれないほどありますが
富山空港にあるとやま鮨 空港店 たねやでいただいたお寿司は忘れられないもののひとつ


(カニ、おススメです)

地元にもコスパの良い小さなお寿司屋さんがあちこちにあるし
どうしたってノルウェーで西洋風にアレンジされたお寿司を
大枚をはたいて食べる気にはなれないなあ…と再認識


(その日の大将の気分でおまかせの海鮮丼)

去年は食べそこなった生牡蠣も堪能したし
何人かの友人と久しぶりに会ってたくさん話ができたし
実家の手伝いもいろいろと進めることができました



成田からヘルシンキまでの帰りのフライトは11時間15分
予定の13時間から大幅に短縮
フィンエア、やるね〜

夜出発便でしたので食事をしながら映画を1本観たらおやすみモード
うつらうつら寝たり起きたりしつつ
ふとフライトの進捗をスクリーンで見たら
北極に限りなく近くを通っている瞬間だったので思わず写真を撮りました


(ピンボケしていますが北緯89度28分48秒)

窓の外を見ても何もナイ…
これが北極海か…



早朝のヘルシンキに着くと
機内から一歩ボーディングブリッジに踏み出した瞬間から
冷気を感じて眠気が覚めました


(2℃です…)

パスポートコントロールの向こう側にある
混み合っているであろうシェンゲンエリアへ行く前に
ガラガラの長距離便エリアの休憩場所でゆっくりと身体を休めて
さて、そろそろ手続きに…と向かうと
なんとパスポートコントロールが閉まっているというサプライズ!

そんなことがあるなんて知らなかった…

わたしの他にも何人か待っていてみんなやや心配な様子です
そうよね、みんな乗り継ぎあるもんね

係員を見つけたので尋ねると「6時に開くよ」とのこと
わたしのフライトは7時半頃でしたのでもちろん十分間に合いましたが
せめて何時に開くかくらい案内板を出しておいてくれてもよかったのでは…

無事に入国審査が済むと案の定反対側はすごい人ごみで
軽食をとりに寄ったフィンエアのラウンジも
空いている席を見つけるのが難しいほどでした


(普通のカフェのようなフィンエアのラウンジ)

ノルウェーに引っ越して7年近くになるので
一時帰国は14回目かな?
予期しないことがいろいろと起こったこの3年間で
改めてヨーロッパと日本をつなぐ空路に感謝するようになりました

航空運賃が上がってもサービスに変化があっても
それには妥当な理由があるのだと思うので
これからも定期的に帰国できるように
毎月の貯金の額を増やして備えようと思います

秋の渡航の備忘録 その1

2022-10-28 14:09:31 | 一時帰国 temp. return
いつものことですが
一時帰国の前は何かとバタバタしてブログを書けず
日本にいる間も右に同じ…

夏から秋にかけての備忘をざっと
自分のために駆け足で書き留めたいと思います

思えば家の目の前の山に登って
下山途中で足を滑らせて右足を怪我してしまったのは8月半ば過ぎ
一時帰国まで1ヶ月を切った頃でした


(てっぺんからは自宅はもとより川を下った村の中心部まで見渡せます)

出発前ぎりぎりに普通に歩けるまでに回復しましたが
これからは渡航前1ヶ月は山にのぼらないこと、と誓いました


(濡れた靴を乾かしながら登った場所を見上げて決意を固める)

怪我のせいでそれからしばらくは外を歩き回れなくて
予定していたキノコの採集ができなかったものの
それより前にベリーはそこそこ摘めていたのがせめてもの救い



摘むのに手間がかかるため高値で売れるクラウドベリーも
去年に続き大豊作でした



いつの間にか暗くなった夜の空に
星やオーロラが見え始めるようになった9月中旬の週末
出発ギリギリにハーブを干し終えて
出かける前日にスーツケース2個をパッキング



空港近くのホテルへ前泊するため
自宅から車で1時間ちょっとの最寄り駅から電車に乗って
4時間半の車窓の旅です



電車もホテルも空港も3年前と同じ賑わいが戻っており
空港の両替所や店舗、カフェやレストランにもたくさんの人がいました



オスロからヘルシンキへの便はもちろん満席
成田への長距離便も半年前とはうって変わって
エコノミークラスの座席はひとつかふたつ置きくらいにまんべんなく埋まっていました



機内サービスでもいろんな種類のアルコールが復活していたし
エンターテイメントの内容もいっときに比べるとうんと充実していて
観たい映画がたくさん!

covid-19が登場して以来はじめて
3人がけシートを独り占めできない状況に戻りましたが
通路を挟んで隣が3席並んで空いていたので
消灯後はそちらへ移り横になって休めてホッ

ロシア上空を回避するルートはそれまでより3時間以上長いので
少しでも楽に眠れるのは本当にありがたい限りです


ああ、いま書いていることって
もう5週間も前のことなのね…

日本で暑くてムシムシして汗だくになっていたのはついこの間のことなのに
ここでは午後2時半を待たずにもう太陽が沈んでしまうだなんて
本当に不思議です


長い帰り道

2022-05-21 00:16:24 | 一時帰国 temp. return
成田-ヘルシンキの飛行時間が
予定されていたものより1時間以上も短かったおかげで
ヴァンター空港ではとてもゆっくり休めました

長距離便エリアから出る前に
閑散とした休憩エリアで思う存分身体を伸ばして横になって休み
それからヨガを少ししてリフレッシュ

心身ともにすっきりして
パスポートコントロールを抜けてにぎやかなシェンゲンエリアへ



時間が早いせいか(午前4時に到着)
往路の時ほど混雑していなくてホッとすると同時に
ほとんどの人がマスクをしていないことに気づいてマスクを外します

着陸前に機内で軽い朝食が出ましたが
たっぷりとした美味しいコーヒーが飲みたくなったので
目についたカフェでモーニングセットを注文

トマトとモツァレラチーズをサンドしたクロワッサンと
100%ジュースとコーヒーで12.90ユーロ
ユーロで値段を書かれると高いのか安いのかわからない…


(クロワッサンは食べかけ、マフィンは追加したもの)

オスロ行きの便は定刻通りの搭乗案内
ほとんど満席に近くて
いっときはプロペラ機だったことが嘘のようです


(搭乗のブリッジに人が詰まっているのも久しぶりの光景)

成田を出てから約17時間半後の
オスロ時間の朝8時にガーデモエン空港に到着しました


(快晴だけど寒い…)

いつもより長くかかったわりには疲れもあまりなく
迎えに来てくれた相方のリクエストのIKEAへの寄り道も快諾


(スウェーデン全開のIKEAの試食コーナー)

家への道のりでは
ノルウェーで1番大きい湖沿いをしばらく走るのですが
(湖の長さは確か100kmほど)
まだ豪快に凍っているところもあってビックリ



運転席側の窓越しに見える真っ白な湖を眺めながら
5月半ばでまだこんなふうなんだっけ?と考えますが
季節の進み方が全然違う日本から戻ったばかりだと
うまく思い出せません

景色には雪や氷がまだまだ残っていても
ノルウェーに戻った翌日はナショナルデー
みんなこぞってアイスクリームを食べる日です



Gratulerer med dagen!

北極回り

2022-05-18 10:58:36 | 一時帰国 temp. return
日本を発つ前日
スーツケース2個を突貫でパッキングしたら
渡航の準備は完了です

前回は陰性証明書が要らなかったし
(日本入国には今回も必要だったけれど)
今回はワクチンパスポートすら不要
(ノルウェーは全ての規制を撤廃済み)

まだ外国でのロックダウンのニュースを目にしたりはするものの
危機は乗り越えた気がしてうれしい

それでも
地元から空港行きの高速バスはまだ運休中でしたので
来た時と同じように電車で成田へ向かいます

7人掛けのシートに座っている乗客7人が全員
スマートフォンと向き合っている光景には
いつまでたっても慣れなくて
ついジーッと観察してしまいそうになるのをなんとか目をそらしつつ
こういうのってウイルスより怖かったりして…と思う昭和生まれは
わたしだけでしょうか

昔読んだ京極夏彦さんの小説にそんな未来があったなー
人間がみんな生まれながらにデバイスなしで
デジタルにアクセスする能力を備えているというような…
(うろ覚え)



そうそう、昔はよく電車の中で
本を読んでいる人を見かけたよね…

成田空港に着くと
出発ロビーも以前よりも確実に人が増えていて
チェックインカウンターには少しですが列ができています
(それが普通であることを思い出す)

ふと前方に
服や荷物にオレンジ色が目立つグループがいて
あら、オランダ人アスリートぽいわ、と思っていたら
カウンターを離れる時に大きな預け入れ荷物が目に留まりました



おお、やっぱりチーム・ネザーランド
オランダも直行便がないのかな?
ちょっと親近感

ヘルシンキから日本行きの飛行機は
南寄りのロシア迂回ルートで13時間かかりましたが
帰りの予定飛行時間は13時間20分

行きより帰りの方が長いせいなのか
いつも具合が悪くなるのは帰りの便…
いつだったか頭痛がひどくなりすぎて
酸素吸入をさせてもらったことまであります

ところが
離陸して機内アナウンスが航路を説明するのを聞くと
なんと北極回りで12時間の飛行時間とのこと

えー!
早い!
うれしい!

日本のすぐそばの太平洋上空を北へ飛んで
アラスカをかすめてそのまま北極海へ
ノルウェー北部を通ってフィンランドに入ります



夜便だったのでほとんど寝ていたし
時折のぞいた窓の外は雲海で何も見えませんでしたが
自分の身体が北極を通過したと思うと
いつもと違った新鮮な気分



飛行時間も終盤になったころ
乗務員さんが1人1人にディプロマを配ってくれました



飛行距離が長くなったことに加えて
今後は燃油費もかなり上昇しますから
今までのようにリーズナブルな航空券は買えなくなるでしょうけれど

なんとか日本路線を確保して
少ない乗客を乗せて運行を続けてくれているフィンエアーには
とても感謝するとともにこれからもずっとお世話になりたいと思います


(今回はフィンランドのお菓子ではなくブラックサンダー)

出歩かないのも悪くない

2022-05-15 19:15:00 | 一時帰国 temp. return
2020年の春以来
日本にいる間に都心へ出歩く回数および人と会う回数が
ぐっと減ったわけですが
なんだかすっかりそれに慣れてしまったような実感があった
今回の日本滞在でした

外食をしたのも片手で足りるほどかな?

実家から歩いて行ける近くのお寿司屋さんと…


(とろけるトロは至福の一貫j

ご近所さんが連れて行ってくれた
絶品の貝出汁ラーメン屋さんと…


(こちらも徒歩圏内、リピート決定)

実家の修繕に必要なものを買いに行った
ホームセンターのある建物内のインドカレー屋さんと…


(ラッシーも付けて1000円とお手頃)

息子の勤め先のエスニック料理屋さんと…


(息子が作るので外食感は薄め)

あとは高校時代の女友達が集まってたっぷりと充電をした
富山は立山町のヘルジアン・ウッド



自然の恵みがぎゅっと詰まったランチとデザート
それから眺めているだけで心が洗われるような立山連峰


(新幹線からの写真)

駅のお土産屋さんで買ったパックの巻き寿司でさえ
すごく新鮮で美味しくて
やっぱりいいなあ、富山



一度だけ
水戸在住の友人が東京方面へ出てくる用事があるというので
東京駅で会って食事をしたのですが
まあ、目の回りそうな数と種類の店舗と人いきれ…

友人との時間だからとても楽しかったけれど
1人だったらただただ疲れそう、と思いました
やっぱり年かな…


(実家近くの景色もなかなか)

高齢だけどまだ2人でなんとか元気に暮らしてくれている両親と
こちらもかなり高齢になってきたヒコ(13歳)と過ごせることが
いちばんだし


(和室に入ってはいけないことを知っているけど気になる…)

ちょうど滞在中に26歳のバースデーを迎えた息子とも
かろうじて会えたのでヨカッタ



近いうちに
多忙な妹ファミリーとも都合がつくといいなあ

次に帰ってくるまで
みんなどうか元気でいてね


日本でウクライナ

2022-05-15 13:05:06 | 一時帰国 temp. return
日本での滞在は
飛ぶように日々が過ぎていきます

ノルウェーへ引っ越してすぐの頃のように
多くの友人に会ったり買い物に出かけたりもしていないのに
この「あっという間」感ときたら…

おかしいなあ…
年のせいかしら…

そして滞在のたびに長くなっていく
ヒコと日向ぼっこの時間



通りがかる近所の人になでてもらったり
よく知っている人からはオヤツをもらったり



ちょっと通りへ出ると
登下校中の小学生に囲まれてこれまた楽しい〜



でも8割くらいは駐車場でマッタリ
庭の方が芝生で気持ちいいのにナゼ…



わたしは本やiPadやレターセット
それから座布団を持って出て
車止めのブロックに腰をおろして番人です

この1ヶ月のあいだヒコと表にいる以外は
家でメルカリをしたり実家の片付けや修繕をしたりで
恒例の富山行き以外はほとんど出かけませんでしたが
ゴールデンウィーク中にたまたま
近所の区民ホールでイベントがあったので行ってみました



ウクライナ人の伝統工芸品を作っているというソロツカさんは
なんとビックリなことに同じ区内に住んでいらっしゃるとのこと
在日16年でとても流暢かつ丁寧な日本語



個人でたくさんの展示用写真を用意されて
またウクライナの伝統文化の紹介のために
それはそれは美しいろう結染めの卵をたくさん展示して
作り方や伝統についての話も聞かせてくださいました



イースターエッグに似ていますがそれよりもずっと古く
単なるデコレーションではなく「お守り」のピサンキ



仕事帰りに駆けつけたという2人の娘さんとご主人の4人
家族総出で一生懸命に理解と支援をお願いする姿に
胸が熱くなったのはわたしだけではないはず



会場からのどんな質問にも全員で全力で答えてくださり
ときどき笑いも

1日2回の講演には合計130人ほどが足を運んで
32万円超の寄付金が集まったと後で新聞のローカル記事で知りました

日本ではノルウェーほどあちこちで「ウクライナ」を目にしないな…と
成田空港に着いた時から少し淋しく感じていたのですが
自己主張をしないからといって関心が薄いわけではない、という
日本の奥ゆかしさを改めて思い出しました

息子の顔を見に職場のカフェへごはんを食べに行ったときにも
特別メニューの案内や募金箱がそっと…
店員さんからは一言もなくても伝わる支援の気持ち



グローバルダイニング・グループの飲食店でお食事される方
この "SLAVA UKRAINE" オススメです

ヴァンター空港あちらとこちら

2022-04-22 13:04:55 | 一時帰国 temp. return
オスロからI時間弱のフライトで着いた
ヘルシンキのヴァンター空港は
びっくりするほど混雑していました
というか元に戻っていました

あまりに人が多くて
立ち止まって写真を撮る気持ちの余裕もないくらい
ほんの2年前まではこれが普通だったのにね…

ところが
EU外への乗り継ぎのためのパスポートコントロールを抜けると
そちら側は前回と同様にガラガラ


(山なみのようなデザインのベンチ)

閉まっているお店の方が多くて
閑散としています


(ムーミンカフェもやっていない)

そうか…
ヨーロッパの中で移動する人が増えただけなのね

いつも乗り継ぎ時間の大部分を過ごす
この気持ちのいい休憩スペースも人はまばらで
広い場所を独り占めして寝ころがったりストレッチをしたりできます



以前は気が付きませんでしたけれど
壁面にはタッチセンサーか何かがあるようで
まるで子どもが魔法を使って光を操っているようにして遊んでいます



子どもといえば
ユニバーサルトイレのキッズ用便器が
大人と同じデザインでミニチュアというのがかえってカワイイ



トイレ内の壁面も
大人が見てもつい笑みがこぼれるクオリティで
北欧らしいなーと感心します



2時間くらいの乗り継ぎ時間でほどよく休憩をしたら
いざ成田行きの便が出るゲートへ

飛行時間はいつもより4時間長い13時間ということで
具合が悪くならないか少し心配…

SMSでフィンエアーが北極圏周りのルートを再開したと発信していたので
てっきりスウェーデン方面へ進むのかと思い込んでいたら
どんどん南へ向かっていって
ポーランド上空を過ぎて黒海の真上を横切っていきます


(地図上にウクライナの都市名を見るにつけても胸が痛い)

機内はガラガラでゆっくり過ごせて
心配していたほどの長さを感じませんでした

成田には午後1時過ぎに到着
事前にアプリで陰性証明書とワクチン証明書の認証を済ませていたので
検査を受けて結果を待つだけではありますが
それでも長い距離を歩いて何度もアプリの画面確認があって
待機場所のパイプ椅子に座って待つことしばし

ようやく自分の番号が呼ばれて結果を受け取り(陰性)
およそ2時間後に到着ゲートの外へ出ることができました



ああ、待機なしってすばらしい
公共交通機関も使えるのでレンタカーも不要
でも高速バスはまだ運休中なので
電車を乗り継いでさらに2時間後半後にようやく実家へ着きました


(現金で買う小さな切符が懐かしい)

ノルウェーの自宅を出てから丸2日弱
ただいまー!



注意書

※このブログの文章・写真・画像を無断で使用することを禁じます。