東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

久しぶりの列車

2021-03-09 20:40:16 | ノルウェー Norge
半年ぶりに列車に乗りました

うちから最寄りの駅までは
夏なら車で1時間ちょっとですが
冬は遅くとも1時間半前には出発します


(家からふもとまでの山道は雪上車で)

ATVで山を降りてから車に乗り換えるのに時間を取られるのと
幹線道路に入ってからも除雪車がいてしばらく徐行になったり
トラックが立ち往生していて片側通行になったりと
アクシデントに見舞われる確率が夏より少々高め

ちなみにオスロへ行く列車は
もともと少なかった本数が感染症対策でさらに減って1日2本
まあ移動を抑制しているので仕方がありません



乗ってからしばらく標高1000m近くの高地を走るのですが
モスクスの生息地付近の駅名を告げるアナウンスが聞こえると
いつもつい窓の外を眺めてしまいます


(なぜか沿線の駅舎のドアは水色が多い)

おととしの秋に家の近くにモスクスのグループが来て以来
すっかりモスクスが可愛らしい動物に見えるようになりました

でも今回はモスクスもヘラジカも見かけなかった…
ちょっと残念

標高が下がり山を越えてしまうと景色はみるみる変わり
出発から1時間半ほどで全く天候の違う場所に出ます



山の向こう側とこちら側はいつも天気が逆
ここのところ自宅付近(山のこちら側)は悪天候だったので
山さえ越えてしまえばもう列車の遅れの心配はナシ!


(でも河はまだ凍っている)

今回の列車の小旅行では
わたしの席の通路をはさんで反対側にラブラドール犬がいたのですが
この子がとてもお利口で驚きました

終始おとなしく飼い主の足元でじっとしていて
そばを他の犬が通っても近くの人がものを食べていても
全く騒いだりしません

初めのうち犬がいることに気付かず
通路に出てきて伸びをしているのを見て
えっ?いたの?と二度見してしまったくらい



よっぽどよく訓練されているのか旅慣れているのか…
きっとその両方なのかな

ところで
列車のドアの付近には気分が悪くなったとき用の汚物袋が
ずいぶんたくさん備え付けてあるんですけれど
汚物といったあまり愉快ではない言葉を使う代わりに
短い感嘆詞が書かれています



Uff da!
(日本語だと「おっと」みたいな感じかな?)

これ、アメリカで人気らしいと相方が言うんですが
ほんとうかいな…
英語だとOopsが近いのだと思います
ちょっと似てるかも

目的地まで4時間半
車両はわりと空いていて楽だったとはいえ座りっぱなしだったので
ホテルにチェックインして用事を済ませたあとで
周囲を少し散歩しました



ん?
住宅地でも公園でもないのに犬のためのビニール袋?

そうか
車内で見かけたように
ここでは犬を連れて旅をする人が珍しくないから
この遊歩道はしばしば旅の途中の犬の散歩に使われているのかも

ホテルの部屋に戻ってみると
壁にかかっているアートも犬であることに気づいて
ちょっとビックリ



おさんぽをねだっている…
ニットを着て…

そういえばついさっきテレビで
コロナの影響で犬を飼う人がすごく増えたというニュースを見ました
ノルウェー、犬ブームなのかもしれません

天候の急変

2021-03-07 00:46:20 | ノルウェー山暮らし fjellgård
数日前まで春先のような景色だったのが
一晩でまた雪景色に逆戻り



でも昨日は晴れ間も見えて
気持ちのいい散歩日和でした



松の森の若い木々の明るい緑色を目にすると
気分も明るくなります
松ぼっくりもいっぱいでカワイイ



まだほんの小さい松の木も
すでに立派にクリスマスツリーの形をしていて
オーナメントで飾ったら素敵そう



気温がゆるくて(プラス1℃くらい)
表にいるのがほんとうに気持ちがいい!
急勾配を一歩ずつ足場を確かめながら進んでいると
腰から太腿にかけての筋肉が気持ちよく伸び縮みします

ここで暮らしてしばらくしてから
いつのまにか身体がこういう運動を必要としていることが
よくわかるようになりました
何日も自然の中を歩かないでいると体調が悪くなります

職場ではいくら歩いても
お店の床は固くて平らで足が疲れるばっかりなんですよね…



引っ越してきたばかりの頃は
この程度の坂道も登るのは苦痛でしたが
いまは下りより上りの方が歩くのが楽しいから不思議
(写真はわかりにくいですがずっと続く下り坂です)

今日は一転して午後から吹雪



軽い吹雪ならアナ雪のエルサ風に(?)
鼻歌でも歌いながら新鮮な風を楽しめても
窓ガラスに叩きつけるようでは散歩に出たとしても
吹き飛ばされないようにするのが精一杯で楽しくない…



リビングの1番大きな窓からは
もう表が見えなくなってしまって
ガラスと木の棧の間にまで雪が入り込んで
芸術的ですらあります

明後日はまた仕事で下山しないといけないので
明日の午後には止むという予報が当たることを祈りつつ…

雪が溶けると忙しい

2021-03-02 01:33:09 | ノルウェー山暮らし fjellgård
家の前の雪が一気に溶けて
去年から雪下に放置してあったトウヒの枝が姿をあらわしました



本当は去年の11月に木を切る作業をしたときに
この大量の枝も片付けてしまう予定でしたが
終わらないうちに雪が積もってしまって作業中断…

春になって雪が溶けたら作業を再開するつもりでいたのですが
ここのところの強い南風と気温の上昇で
思いがけずチャンス到来
次の大雪が来る前にできるだけ作業を進めることにしました

ある程度太さのある枝は
小枝を払って薪にします



薪にならない細い枝は
集めてトラクターで谷底へ



細い枝とはいっても1メートル以上あるのがザラで
トゲトゲの針葉がみっしりと茂っていてズッシリ重く
けっこうな重労働です

でもすごくいい香り〜
何ヶ月も雪の下で凍っていたとは思えないくらいフレッシュ

枝を払うのにはチェーンソーを使います



専用の保護ズボンと保護ブーツは最低限必須で
木っ端が目に入ると危ないのでできればゴーグルも着用
なんなら防塵用マスクも

ガソリンを使う普通のチェーンソーは
かなり重いうえに振動が大きいので
腕を痛めそうでわたしには扱えませんが
バッテリー式の軽量タイプ(約4kg))ならだいじょうぶ

ちなみにチェーンソーメーカー最大手のドイツのSTIHLは
ノルウェー国内シェアの3分の2を占めているとかで
トレードマークのオレンジ色はとても馴染み深いです


(キッズ用の手袋のかわいいこと!)

今週末はまた雪の予報
さて、当たるかどうか…

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