東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

ヴァンター空港あちらとこちら

2022-04-22 13:04:55 | 一時帰国 temp. return
オスロからI時間弱のフライトで着いた
ヘルシンキのヴァンター空港は
びっくりするほど混雑していました
というか元に戻っていました

あまりに人が多くて
立ち止まって写真を撮る気持ちの余裕もないくらい
ほんの2年前まではこれが普通だったのにね…

ところが
EU外への乗り継ぎのためのパスポートコントロールを抜けると
そちら側は前回と同様にガラガラ


(山なみのようなデザインのベンチ)

閉まっているお店の方が多くて
閑散としています


(ムーミンカフェもやっていない)

そうか…
ヨーロッパの中で移動する人が増えただけなのね

いつも乗り継ぎ時間の大部分を過ごす
この気持ちのいい休憩スペースも人はまばらで
広い場所を独り占めして寝ころがったりストレッチをしたりできます



以前は気が付きませんでしたけれど
壁面にはタッチセンサーか何かがあるようで
まるで子どもが魔法を使って光を操っているようにして遊んでいます



子どもといえば
ユニバーサルトイレのキッズ用便器が
大人と同じデザインでミニチュアというのがかえってカワイイ



トイレ内の壁面も
大人が見てもつい笑みがこぼれるクオリティで
北欧らしいなーと感心します



2時間くらいの乗り継ぎ時間でほどよく休憩をしたら
いざ成田行きの便が出るゲートへ

飛行時間はいつもより4時間長い13時間ということで
具合が悪くならないか少し心配…

SMSでフィンエアーが北極圏周りのルートを再開したと発信していたので
てっきりスウェーデン方面へ進むのかと思い込んでいたら
どんどん南へ向かっていって
ポーランド上空を過ぎて黒海の真上を横切っていきます


(地図上にウクライナの都市名を見るにつけても胸が痛い)

機内はガラガラでゆっくり過ごせて
心配していたほどの長さを感じませんでした

成田には午後1時過ぎに到着
事前にアプリで陰性証明書とワクチン証明書の認証を済ませていたので
検査を受けて結果を待つだけではありますが
それでも長い距離を歩いて何度もアプリの画面確認があって
待機場所のパイプ椅子に座って待つことしばし

ようやく自分の番号が呼ばれて結果を受け取り(陰性)
およそ2時間後に到着ゲートの外へ出ることができました



ああ、待機なしってすばらしい
公共交通機関も使えるのでレンタカーも不要
でも高速バスはまだ運休中なので
電車を乗り継いでさらに2時間後半後にようやく実家へ着きました


(現金で買う小さな切符が懐かしい)

ノルウェーの自宅を出てから丸2日弱
ただいまー!



ヘルシンキへ

2022-04-17 11:36:05 | 一時帰国 temp. return
日本の感染対策の入国規制が緩和されて
ノルウェーからの帰国者にはホテル隔離どころか
自宅隔離もナシに!
(ワクチン3回接種済みの場合)

出発前72時間以内の検査での陰性証明書を取得して
ヘルシンキ経由で日本へ向かうことに

桜も終わって春らんまんの日本へ行くのに
着替えは下着以外ほとんど必要ないくらいですけれど
自宅を出る時は防寒防水のアウトフィットがどうしても必要なので
電車の駅まで送ってもらったところで
薄着に着替えてブーツもスニーカーにチェンジ

ガーデモエン空港の気温は10℃くらいとの予報
ホテルまではシャトルバスで移動なので
ウルトラダウンジャケットと帽子は持って行こう…



車窓から見る景色は
南下するにつれてだんだん雪が少なくなり
氷の張っていない川や湖も多くなってきます

イースター休暇に遊びに行く人や里帰りをする人で
車内はとても混んでいましたが
ノルウェーの感染対策は全て撤廃になっているため
マスクもアルコール消毒も一切ナシ



乗客の数の割に
大型の荷物置き場はそれほど混み合っていなかったものの
スキー板置き場ははみ出すほどでした
みんな本当にスキー好きだよねー


(猫の砂…自由…)

一方で
空港近くのホテルはまだ以前のように賑わってはいなくて
やや閑散とした感じ



でも一時は朝食がビュッフェではなくて
袋詰めされたセットだったりしたことを思うと
元に戻ったなーという実感があります



空港でチェックインと手荷物検査を済ませたら
免税店でジン好きの息子のバースデーギフトにクラフトジンを一本購入


(barekstenのホームページより)

北欧のお土産のお酒といえば
これまでアクアヴィットくらいしか思いつかなかったのですが
最近何かでこのおじさんのジンが美味しいという話を聞いたので
あとで息子に感想を聞いてみたいと思います


(空港のお店の電光掲示板もウクライナ国旗のカラーで支援を表明)

オスロ発ヘルシンキ行きの便は乗客が25人くらいで
2人並んで座っている人はほとんどいませんでした



ヘルシンキまでは1時間ちょっと
問題はその先です…
(つづく)

雪のいいところ

2022-04-13 22:08:36 | ノルウェー山暮らし fjellgård
春の雪景色は冬とちがって空に太陽があるので
とても明るいです



明るいというよりも眩しい…
眩しすぎる…
サングラスなしでは表を歩けません

サングラスなしで雪山に暮らす野生動物の眼って
一体どうなってるんだろう…



地面が雪でおおわれていると
動物たちの足跡をはっきりと見ることができるのも
雪のいいところのひとつ


(わたしがソリで滑った跡をファストトラックにする動物たち)

雪の上に残された足跡は
日にちが経つと雪が溶けて大きく見えますが
フレッシュなものでわたしの手のひらよりも大きいサイズというのも
ときどきあります


(大きな雄のシカかヘラジカのどちらか)

そういえば
この冬は初めて見た動物がいます

見かけた時は夕暮れで車両で移動中だったので
キツネが変な歩き方をしているなあ…と思っただけでしたが
翌日あかるいうちに足あとを見てみたらヤルヴの足あとでした



ヤルヴの歩いたあとをキツネとシカが歩いている…
足あとのリサイクル…

でも、うん、わかるわ
雪が深いと誰かの通ったあとは歩きやすいもんね
生きる知恵です

知恵といえば
ウサギは1か所でまとまった量のフンをしません


(一粒づつあちらこちらに残されるフン)

たまに4〜5粒ほどまとまっているのを見つけると
あら、ここではずいぶんリラックスしていたのね、と
嬉しくなります

そしてウサギのフンはなぜか
嵐のあとも吹き飛ばされずに雪にくっついています



土の肥料にもまったくならない
ファイバーだけのコロコロのフンのこの吸着力
いつ見ても不思議…

今くらいの時期になると
人々はみんな口を揃えて「もう雪はいらないよー」と言いますが
茜空を反射する夢のように美しいこんな雪景色を見たら
春の雪も悪くないと思わずにはいられません


もうすぐ夏だから

2022-04-10 22:29:54 | ノルウェー山暮らし fjellgård
玄関の軒先の電灯が切れたので
替えを用意して相方に取り替えるよう頼んだら

「もうすぐ夏だからなくてもいいんじゃないかな」

と言われました

たしかに夏になればひと晩じゅう明るいので
電気はいらないと言えばいらない…

でも今はまだ夜9時くらいになると真っ暗だし
それにここのところずっと外は吹雪です

先週IKEAで大きなものを買う必要があった時も
ATVに運搬用のソリを取り付けて出かけたくらい
自宅からふもとまでの山道はまだまだ深い雪におおわれています



晴れると家の屋根の雪などは
わりと早くとけますけれど…



地面は深くまで凍っているので
道路の雪がなくなるのにはしばらくかかりそう



雪がじゃんじゃん降っていたり
吹雪いていたりする時には
朝のトラックも夜帰ってくる頃にはかき消えてしまうので
闇夜の中で玄関先の灯りがあると
方向を見失わずに済むので安心なのになあ…

ここの気候や自然を知り尽くしている義父が

「太陽が折り返す(夏至)までに雪がぜんぶ溶けたらラッキーだ」

などとのたまうので
今年はイースターどころかナショナルデー(5月17日)も
雪景色のなかでのお祝いになりそうです


(職場にお客さんから届いたイースター仕様のケーキ)

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