東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

やっぱりお寿司

2019-05-31 00:12:16 | 一時帰国 temp. return
日本では何を食べても美味しくて幸せですが
やっぱりお寿司は格別だなーと改めて思う今回の一時帰国


(目白の「う月」でランチ 600円)

とくにノルウェーにいると
折にふれてお寿司について話題に出されるので
普段は忘れていても言われると食べたくなるんですよね…

家でお寿司を作って食べるの?とか
ノルウェーでお寿司は食べた?とか
アタシ、SUSHIを食べたことあるわ!とか

いえ、家では(というよりノルウェーでは)お寿司作らないです…
残念ながらここでは生食用のお魚はサーモン以外手に入らないし…
(大きな町へ行けば高いけどマグロなど買えるようですが)
あ、お寿司食べたんですか、どうでした?

わりと定期的に繰り返される会話です

スーパーで SUSHI と書かれているパックを売ってはいますが
ネタのうち魚はサーモンのみで恐ろしく少ないくせに1000円近くするうえ
明らかにわたしの食べたい「お寿司」ではナイ


(日本のスーパーでならこんなお手軽な海鮮丼が380円)

最寄りの大きな街のトロンハイムまで行けば
そこそこちゃんとしたお寿司が食べられるレストランが何件かあるらしいので
誘ってくれる人もいます

でも…

相当お高めなのは必至だし
お店によってはすっかり洋風にアレンジされたお寿司で
ソースがかかっていてガッカリしかねないし


(画像はオスロ観光サイト Visit Oslo のレストランガイドより)

そもそも
トロンハイムまでは片道2時間半くらいかかるし…

そんなわけで
ノルウェーではほとんどお寿司を食べる機会がないのに
お寿司についての話題がしばしば出るせいで
日本に帰ると必要以上にお寿司が食べたくなるという仕組みのようです

日本では
特に調べたりしなくても
お寿司屋さんを見つけるのがそれほど難しくないというのも
改めてありがたいなーと思うことのひとつ


(浅草にはこんな通りも)

それでもやっぱり
すごーく美味しいお寿司を食べたい!という時には
少し歩き回っても良さそうなお店を探します


(浅草の江戸前寿司「金太楼」 ランチタイムのおまかせ 2,000円)

ああ、シアワセ…

来週末は富山の友人たちに会いに行こうと思っています
富山のきときとのお寿司も楽しみだなー!


5番目の爪

2019-05-27 14:09:45 | 一時帰国 temp. return
ヒコ、日本は暑いのねー
緑が目に爽やかというよりも
むしろたけだけしいと言ってもいいような



チョット、陽のあたる場所でお昼寝していると
熱射病になっちゃうんじゃないの?



と思ったらやっぱり日陰に移動したのね
うんうん、その方がいいと思うわ



それにしても
相変わらず家でも外でもよく寝るわねー



ん?
こ、これは…



ナニコレー!
180度を超えて丸まるほど伸びた5時番目の爪!
肉球にほとんど当たってるじゃないの〜

おにいちゃん(注※息子)に切ってもらっていないの?
ここまで伸びちゃうと切るの大変なのよぅ

山梨生まれ、甲斐犬のヒコ
飼い主が違っていたら猟犬として野山や岩場を駆け回って
5番目の爪も使ってほどよくすり減って
大キライな爪切りとは無縁の人生だったかもしれないのにね…

おにいちゃんにガッチリ抱っこされて
おばあちゃんに魚肉ソーセージをちょっとずつもらいながらという
最高待遇でないと切るのが難しい5番目の爪

ノルウェーに戻るまでに
なんとか半分くらいの長さにしておかないとね
(そして他の爪も切らないとね)

ね、聞いてる?ヒコ?


(おにいちゃんの腕まくらで昼寝するヒコ)

オスロから成田へ

2019-05-21 02:21:11 | 一時帰国 temp. return
前回の記事の終わり
どうしてノルウェー人は外国人に平気でノルウェー語で話しかけるのかが
前々から不思議だと書きましたが
さすがにオスロ空港では英語で話しかけられました
(国際線チェックインカウンターだから当たり前ですが…)



木がたくさん使われていて落ち着くガーデモエン空港



いつもお世話になっているフィンエアー
今回のチケットはトナカイ柄とブルーベリー柄


(ヘルシンキで乗り換えるのでチケット2枚)

可愛い…

そういえば機内で出されるジュースも
オレンジ、リンゴ、そしてブルーベリーの3択です

ちなみにヘルシンキから成田への長距離フライトでは
いつも食事に小さなざるそばが付きます
割り箸も付いています
めんつゆが甘めだけど美味しくていつも完食です

日本とノルウェーを行き来していると
移動のたびに若干便秘ぎみになるのですが
きっと入ってくる食べ物の種類がガラリと変わるため
胃腸が作業者と機材の総入れ替えをするのではないかと

いつかわたしの胃腸がフィンエアーのブルーベリージュースもしくはざるそばを
シフト交代の合図と認識してくれる日が来るといいのですが


7回目の一時帰国

2019-05-19 23:37:49 | ノルウェー山暮らし fjellgård
日本への一時帰国に向けて空港近くのホテルに前泊中です
毎度のことながら出発前は家でやることがけっこうあって
直前までバタバタしてしまいます

荷造りはそれほどでもないのですが
1ヶ月後に戻ってくる自分のために
掃除やら片付けやらを念入りにしておきたいし
(相方は屋外労働に忙しくてほぼ家事をしない)
冷蔵庫と冷凍庫を当日にピッタリ空っぽにするのもそう簡単ではありません
(相方は炊事もほとんどしない)

あるいは単に
外の景色があんまり綺麗なので
しょっちゅう手を止めてしまうせいかも



戻る頃には
家の周りは羊だらけになっていて
セキレイのヒナも孵っているかな

セキレイはガレージにうっかり入り込むと出られなくなるから
相方が気をつけて見ていてくれますように


(ドアを開けてあげても窓からなかなか離れようとしない)

毎日りんごの皮を楽しみにやってくるウサギたち
1ヶ月待っててね


(毛が生え変わり途中の1歳のウサギを真上から見た図)

なんとか予定通りに家を出て
空港行きの電車に乗るために久しぶりに鉄道の駅に行ったら
待合室が改装中で閉まっていました



暖かい時期で雨も降っていなくてよかったけど
日本だったらきっと仮設とか作るよね…

車窓からの景色を眺めたいので
電車で移動の時はいつも窓側の座席を予約します
ノルウェーで1番大きな湖のそばをしばらく走るのですが
これがウユニ塩湖かというくらい綺麗でウットリ


(午後7時頃です)

久しぶりの空港ホテルでは
チェックイン時に水のボトル1本と
夜食ビュッフェのバウチャーを手渡されてビックリ
いつのまにそんなサービスが追加に?

ところで
常々ふしぎに思っているのですが
どうしてここの人は外国人に堂々とノルウェー語で話しかけるんでしょう?

今回も電車の中で車掌さんが検札にきて
わたしのチケットの目的地がガーデモエン空港と見ると

「今夜のフライトですか?何時の?」

と普通にノルウェー語で尋ねてきました

万一の電車遅延に備えて聞いてくれているんだと思うので
それはすごく親切なんですけど
なぜ英語でないのか?
ローカル線ならともかく空港を通る特急列車で
車内放送ですらノルウェー語と英語の両方でするのに…

移民が多いから?
一見して外国人でもノルウェーに住んでいる確率が高いから?
移民と旅行者の区別がつかないから?

日本だったらふつう
外国人が相手の場合は日本語で話しかけるのをためらうと思うんですが
どうでしょう?

日本語とノルウェー語
マイノリティーさにおいてはいい勝負のはず
というか人口を考えると日本語の方が使用人数は多いはず

メンタリティーの違いでしょうか



おおらかな自然に囲まれて育ったノルウェー人は
細かいことをさほど気にしないのかもしれません

初夏のナショナルデー

2019-05-18 11:45:49 | ノルウェー Norge
ここのところ用事があって町に出る日が続いたのですが
人々の気分はすっかり夏
Tシャツやキャミソール姿でアイスクリームを食べている人がたくさん



うちから町へ向かう幹線道路の両側には
広大なジャガイモ畑がいくつもあって
ついこのあいだまで耕していたかと思っていたら
もう葉が茂ってきている場所が!



まだタンポポ満開のところもありますが…




ただし家に通じる山道は
まだ微妙に雪が残っている場所がいくつかあって
車両を2回乗り換えてしのいでいます

まず車で登れるところまで登って
雪が現れる手前でATVに乗り換え



ATVでガシガシと溶け残っている雪を踏みながら約4km走行



自宅にほど近い1kmほどはコンディションが悪くメンテナンスが必要なため
トラクターに乗り換えて通るたびにプローで道をならします



1ヶ所
季節外れの大雪に負けて
雪が溶けた後も立ち上がれない樺の木がトンネルを作っているので
これも切らなければ…



夏はとにかく外での仕事が多い季節です

ところで
昨日5月17日はナショナルデーでした




(写真は地元紙 Aura Avis より拝借)

連日の外出で疲れていたので
また町まで出てお祝いに参加することはしませんでしたが
ご近所さんちでお茶をよばれました



みんなちゃんと国旗をだしていて
根強い愛国心がうかがえるなあ…



Gratulerer med dagen!

鳥の予知能力

2019-05-14 10:53:08 | ノルウェー山暮らし fjellgård
1週間のあいだ雪の日が続いて
8日目の朝ようやく目の覚めるような晴天になりました
朝はマイナス3度だった気温も日中ぐんぐん上がってプラスに

そして
雪が降り始めると同時にいなくなったセキレイのつがいが
帰ってきていてビックリ!

彼らは冬の間暖かい南の地方へ行ってしまうのですが
春に現れる時に最初に一羽が場所を確認に来てから
つがいの相手を連れて戻ってくるまで3日かかることから
越冬の場所はデンマークあたりではないかと相方は推測しています

今回の5月の初めに雪が降り始めると同時に姿を消して
晴れた朝ちょうどに戻ってきている彼ら
どうやってかはわかりませんが
雪の続く期間を正確に知っていたとしか思えません

すごい…

雪が溶け始めると気をつけないといけないのが



ツララです


(床暖房のあるバスルームの壁付近から溶け始める)

雪が溶けた下には青々とした芝生が

そして暗くなってからそれを食べにくるウサギ


(バスルームの窓の内側からiPhoneでカシャリ)

ずいぶん夏毛が増えてきています

ウサギたちの毛の色の変わり具合も
どうやって周りの景色の色にピッタリと合わせられるのか感心するばかり
鏡もないのにね…

さて
そんな予知能力からはほど遠いわたしたち人間は
その都度立ち止まって対応していくしかありません



動物たちが身ひとつで軽々と渡っていく浅瀬も
車両を通すために作業をしないといけない不自由さよ…

と、がんばる相方を眺めながらふと思いました

イベントの多い季節

2019-05-10 13:40:03 | ノルウェーの町で tettsted
もうすぐノルウェーのナショナルデーです(5月17日)
店頭にはノルウェーカラーのグッズが山積み



こういう景色
日本では見ないなあ、としみじみ

5月1日のメーデーにも国旗が揚っているのをあちこちで見ましたし
去る8日も第2次大戦後にドイツから解放された日を祝うフラッグ・デイでした

そして5月は堅信式の時期でもあります
15歳になった子どものために
多くの親はちょっと奮発してパーティーを開きます

もともとキリスト教徒であることを自分の意思で継続する意味合いなので
教会で式をするのが普通なのですが
昨今は humanstisk konfirmasjon といって
宗教色のないタイプも増えているようです

日本の人前式結婚式みたいな感じ?
単に元服みたいな感じ?

この humanistisk konfirmasjon は
少し前まで borgerlig konfirmasjon と呼ばれていたらしく
わたしの地元では今でもほとんどの人が borgerlig と言っています

で、こっちのタイプだとただパーティーをするだけだったりするのですが
多くの人が bunadと呼ばれる民族衣装で正装して集まるので
なかなか華やか


(ペーパークラフトで堅信式向けのデザインのカードを作るとわりと売れます)

わたしがアルバイトをしている職場も急に忙しくなります
雪がなくなるやいなや人々は大工仕事やガーデニングに着手し始めるので
ハードウェアストアでは来客が増えるのと同時に
値札の付け替えやお店の模様替えもなぜか今の時期
(お店が空いている冬の間にやればいいのに)


(お客さんは買った材木を自分でカット)

みんなわりと忙しく仕事をしながらも
すでに夏休みをいつ取るかを書き込むカレンダーは早々と埋まっていて
着々と夏への準備が進んでいます

というより
ここでは梅雨はないので
人々が夏だと思えばもう夏なのかも…


(4月の初めから貼られている予定表)

苦手な単語

2019-05-07 21:31:28 | ノルウェー語 norsk
ノルウェーで暮らしはじめてから3年4ヶ月

じゃあもうノルウェー語ペラペラでしょう、と思われたアナタ
それは大きな間違いです

もちろんわたしが10歳以下の子供だったら
ネイティブレベルに話せている頃ですが

わたしがノルウェー語を習いはじめたのはアラフィフ
学校へ毎日通ったのは10ヶ月
(うち2ヶ月は夏休み、授業は午前中のみ)
住んでいるのは人里離れた山の一軒家

学校で必要な試験には通ったものの
そこからの自力でのレベルアップには根気が要ります

わたしにとって1番難しいのは話すこと
間違った語順や変な発音を正してもらえる機会がなかなかないので
向上したければ自分の意識と努力頼み

ちなみに目下いちばん苦手な単語は

rød

です

意味は「赤」
なかなかの頻出単語



r は1番苦手な子音で ø は1番苦手な母音
(最後の d は発音しない)
一音節しかないのでごまかしがききません

ちなみにノルウェー語の形容詞は(面倒くさいことに)活用します
活用すると語尾に文字が増えたりします
一文字でも増えた形になると少しだけ発音しやすくなって
さらに形容する単語をきちんと言えれば
正しく伝わる確率がうんと上がる気がします

rødt hår (赤毛) とか
røde sokker (赤いくつ下) とか

あと
1回で「赤」の意味だと聞き取ってもらえなかった場合には
「赤青の赤です」(rød og blå) という風に言うと良いようです

ノルウェー国旗の色だからかどうかはわかりませんが
赤と青は対になっていて
青(blå)は日本語カタカナ音の「ブロー」とほぼ同じなので
この方法は便利



余談ですが
白雪姫でおなじみの「鏡よ、鏡」というセリフ
英語では日本と同じく “Mirror, mirror” ですが
ノルウェー語ではなぜか

Lille speil på veggen der

とややオリジナルバージョンです
(「鏡」に相当する単語は speil だけ)

あとに続く
「この国で1番美しいのはだあれ?」
(Hvem er vakrest i landet her?)
の部分とリズムを合わせて韻をふむためでしょうか…

そういえば日本でも
「鏡よ鏡、鏡さん」と五七調なのも記憶にあるので
それと似ていると言えなくもないかも



それにしても
いつになったら雪が消えてなくなるのだろう…

5月の雪

2019-05-05 15:31:11 | ノルウェー山暮らし fjellgård
5月1日の祝日(メーデー)から雪が降りはじめて
うちの周りでは1日であっという間に30cmほど積もりました



若葉にも雪が積もって寒そう…



翌日、町へ出ると
そこでも大粒のボタン雪が降っていましたが
積もるほどではなく気温もプラス



それでも
すぐそばの山々は中腹から頂上にかけて雪化粧がほどこされ
地表の緑と妙なコントラストです



桜も終わった今頃になって
真夜中までうっすら明るい時期にもなって
こんなに強い寒気が来るのは毎年のことではありません



うちの周りはまる3日間こんな景色ですが
天気予報によると来週は日差しが戻って気温もプラス1桁まで上がる様子

ウサギの衣替えが終わるまでに
雪が消えるといいんですけど…

季節の変わり目

2019-05-01 21:00:42 | ノルウェー山暮らし fjellgård
暖かい日が続いて雪が一気に解けています

あちこちで雪解け水が流れを作っていて
家にいても窓を開けると結構大きな音が聞こえてきます

同時に先週から家の周りで花が咲き始めました



ルバーブも数日前に芽が出たと思ったら



アレヨアレという間に葉が開いてどんどん育っていて
あと2週間もすれば収穫できそう



町へ向かう途中の景色は一面の新緑です


(馬も冬の間ずっと着ていたコートのようなものを脱いで身軽になって嬉しそう)

幹線道路の周辺はジャガイモを植える準備中につき
車の外気をシャットダウンしないと
撒きたての堆肥のにおいが車中に充満するので要注意…



町では桜が満開



日本の桜には遠く及びませんが
それでもやっぱり桜の花を目にするのは嬉しい!

いいことずくめの春ですが
自宅への未舗装の山道はいま一番やっかいな状況にあります



雪がドロドロ
そして雪がなくなっている箇所ではぬかるみ

普通のスピードでATVを走らせるとものすごく泥が跳ね上がるので
(タイヤじゃなくてベルトだから?)
かなりゆっくり運転します

さらに冬の間凍っていた地面が溶けると
斜面から大きな石が転がり落ちてきて道の真ん中に鎮座していることも珍しくなく
たびたび車両を止めて石をどけながら進まなくてはいけなかったり

家から車を駐めてあるふもとの集落まで
今の時期は小1時間みておかないといけないので
例えば朝の9時に職場に着こうと思ったら7時には出ないといけない計算です
(夏は町まで1時間)

でもまあ春だから仕方ないか…

と思いきや今日は急に気温が氷点下まで下がって雪が降り始めました
そしていつも来るウサギの顔と上半身が少しだけグレーの毛になっていました
うっすら積もった雪の上でパーフェクトな保護色
さすが!


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