東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

007とフィンエアの機内映画

2021-10-30 00:06:32 | 映画 movies
今回の一時帰国では
久しぶりに映画館に映画を見に行きました

007 No Time To Die



前作に引き続きのヒロイン役の女優さん
MI ゴーストプロトコルでクールな殺し屋をやっていたのを見て以来
ちょっと好きになっていたのですが


(たしか報酬はダイヤモンドでしか受け取らない殺し屋だったような)

007ではフランス語を話すシーンがあって
初めてフランスの女優さんだということを知りました

それからもうひとり
新米エージェント役のキュートな女優さんにも
ちょっと目が釘づけに



この可愛さかつセクシーさには見覚えが
ブレードランナー2049でJOY役だった人!



それに
ダニエル・クレイグのKnives Outにも
出ていたのを覚えています
あれも可愛かったなあ

わたしは女優さんが好みだと
映画がだんぜん楽しめるのです〜

加えてサプライズだったのがノルウェーロケ



観光でも有名なAtlanterhavsveienでカーチェイス
わたしも何度か用事があって都市へ行くのに
車で通ったことがあります
ここで007のロケをしていたとは…

きっと撮影時にはニュースになっていたのだと思いますが
公開がのびのびになっていたこともあって
まったく予想だにしていなかったのでビックリ

冒頭の雪の森林のシーンを見た瞬間に
なんか北欧っぽいな…と思っていたのですが
こんなにきっちりノルウェーが出てくるとは思いませんでした

短い場面ですが
子どもが見ているテレビ番組がノルウェーのキャラクターで
聞こえてくる音声もちゃんとノルウェー語のシーンもありました

印象的だったので後で調べたら
ちゃんとウェブにも紹介されていてつい笑ってしまった…


(filmweb.noより)


ついでに
機内映画の備忘録

まずは行きの便で観たアン・ハサウェイが魔女を演じる
The Witches



エンドロールを見てロアルド・ダール原作と知りました

そしてノルウェーに戻ってから
たまたまテレビで90年代の古いバージョンの同じ映画もやっていたので
何気なしに見たんですけれど…



なんでしょう
コンピュータグラフィックスなどが進んでいなかったぶんなのか
迫力がこっちのほうがあった気が…


(魔女のボスの本当の姿)

アン・ハサウェイも彼女にしては大胆だと思ったけれど
それでもどこか綺麗だったんですよね



魔法でネズミに姿を変えられた少年のラストが
新旧で違っていたので
近いうちに図書館で原作を借りてこようと思いました



久しぶりにノルウェー語で本を読む気になったのには
この映画(古い方)の冒頭の舞台がノルウェーだったこともあります

相方にそれを話すと

「ロアール(※)・ダールの両親はノルウェー人だからね」

とサラッと言われて
そういえばダールってノルウェーの名前だった、と
いまさら気付きました
(※ロアルドの「ド」はノルウェー語では発音しないのでロアールになります)


行きのフライトではなるべく寝ておきたいので
The Witchesを観たあとは目を閉じていて
日本へ着く少し前に朝食が出た頃からまたスクリーンをオン

メリル・ストリープの Let them all talk を少し観たら
わりかし面白かったので
続きを帰りの機内で観ました



メリル・ストリープ扮する主人公が古い友人2人と甥っ子を船旅に招待
ストーリーのほとんどの舞台が豪華客船でゴージャスです



ラストどうなるのかなーと気にしながら観ていて
最後が「えっ、これでおしまい?」とやや消化不良…

あんなことやこんなことは未解決のまま
観る人の想像力に任されてしまうタイプの映画で
ちょっと物足りない…

そこで続いては
もうタイトルだけで結末のわかるような
Isn't it romantic



予想通りの展開をそのまま楽しめる
賑やかなコメディ



ラストの全員集合の歌と踊りも
スカッとしてよかったです

その後は
ちょっと日本映画が見たい気分だったのですが選択肢になくて
かわりに日本語吹き替えの映画をチョイス
Wonder Woman 1984



見ているうちにどうやらこれはシリーズもので
前作があるらしいと気付いたものの
そのまま最後まで観ました

初めて見る女優さんでしたが
プロポーションも良くて品もあって
きれいなひとだったなあ



使命のあるヒロインにピッタリ

でも個人的には
敵対するバーバラ役の女優さんが好みでした



地味で素朴なキャラクターからの豹変っぷりが
これまたよかった



こうして振り返ってみると
いいなーと思う女優さんはたくさんいるのに
(というよりすぐ好きになる)
男性の俳優さんはなかなかお気に入りのリストが増えません

でもまあ
今回は日本にいる間に
フラガールの再放送をテレビで見て
大好きなトヨエツを堪能したので大満足


(ラストのスローモーションのシーンが一番好きです)

さて
ヘルシンキまであともう少しという頃になってからは
前回の渡航で見つけたヨガのシリーズを流して
リラクゼーション



まだまだ乗客が少ないにもかかわらず
エンターテイメントをアップデートしてくれているフィンエア
そしてなによりもそれ以前に
運行を続けてくれて本当にありがとう。。

あと2週間半

2021-10-27 17:24:22 | ノルウェー山暮らし fjellgård
午前11時20分すぎに
リビングの南向きの窓から太陽の光がパーっと差して
えっ?いま日の出?と軽くショック



気がつけば太陽とのしばしの別れまで
あとたったの2週間半です

日本から戻ってきてまだ1週間とちょっと
たまっていた仕事の片付けや積雪に気を取られていて
すっかり忘れていましたが
10週間の太陽のない暮らしが始まるのは11月半ば

先週たっぷり降った雪が
ここのところの気温の上昇でどんどん溶けていて
また季節が逆戻りしたような景色になっているのも
日照時間のことをつい忘れさせる一因なのかも



周囲には青々とした草が広がって
シカや逃亡中のヒツジたちはさぞかし喜んでいるだろうな〜


(花も咲いていてうららかなほど)

それにしても
これだけ食べるものがあるというのに
どうしてわざわざ柵の中にシカが入ってくるのかわかりません



「入ってはいけない場所に入るスリルがいいんじゃないかな」

と相方は言いますが
そんなもの求めてるかなあ…

野生の動物には
聞いてみたいことがたくさんあります

仕事前のひと仕事

2021-10-27 00:35:04 | ノルウェー山暮らし fjellgård
雪の日が続いて
どっさり積もりました



森へ散歩に行くと
雪をかぶった木々が重そう…



でも寒さは長く続かず
また暖かくなってきて雪が水分を含み
こうなるとATVのハンドル操作に力が要ります



この日は
仕事へ行くために下山しようとしたら
途中で道がふさがっていました
ガーン…



根っこから倒れていて
手で押したのでは動かせなかったので
仕方なく家へチェンソーを取りに引き返すことに



家にいた相方がついてきて力仕事を請け負ってくれたので
意外と早く片付いてひと安心



ここから家まで相方を歩いて返すのは申し訳ないので
家まで送ろうとしたら

「この場所で折れてるってことは
この先はもっとひどいに違いない」

と言うので
もう少し先まで一緒に行ってみると
果たしてさらなる倒木がさらに派手に道をブロック



どれも樺の木で
割ったらいい薪になりそうでもったいないけれど
時間がないので適当に切って道路脇にどんどん投げ捨てていきます



ヨシ、開通

その後も何ヶ所か
大きな木の枝が道の真ん中に転がっていたりして
たびたび車両を止めることになりました

でも
強風のあといつもふきだまりができる場所では道は平坦だったので
倒木はどれも風ではなく重い雪のせいだったようです



峠を越してからの下りの道はスムーズでしたが
いつもなら職場に着いている時間になっても
まだATVから車に乗り換えてもいなかったので
SMSで連絡を入れて事情を説明すると

「ああ…まあゆっくり来ればいいよ」

と笑顔のスマイリーマーク付きの返事

町に住んでいる上司や同僚も
わたしの住んでいるエリアに山小屋を持っている人が多くて
雪の山道がどんなものかよく知っているので助かります

それでも
次回は少し早めに家を出よう…と思いました

ウィンターワンダーランド

2021-10-22 14:58:41 | ノルウェー山暮らし fjellgård
ほんの5日前に家に帰ってきた時
気温はマイナス3℃で一面うっすらと雪景色でした

もうすっかり冬だわ…
と思ったのも束の間
翌日から風向きが南寄りに変わって一気にプラス8℃まで上がり
みるみる雪が溶けて爽やかな秋晴れの景色に戻りました

あたたかい南風を受けながら
南へ渡る鳥の群れを見上げていたら
どこからかベルの音が…



いました
おかあさんと2頭の仔羊

9月に入って羊農家さんがほとんどのヒツジたちを連れて帰った後も
逃げ回りつづけて秋になってもこの辺りをうろついているヒツジは
たしかに毎年何頭かいるんですけれど
10月後半で雪まで降ったというのにまだいるなんて
かなりのツワモノ

よく見ると仔羊のうち一頭の頭には
ツノが生えています



うーむ
野生のヒツジみたい…

ツノといえば
秋はシカの戦いの季節
昼夜を問わず雄鹿のおたけびが聞こえてきます

たぶんそんな鹿の前脚が掘ったのであろう跡も見かけました



正面に木々の手前あたりに
別の雄鹿が立ってて睨みあいになったのね、きっと

あまりの暖かさにチラホラ花も見かけたりして
まるで雪解けの季節かのような錯覚におちいりそう…

と思っていたら
昨日からまた北西の風が吹きはじめて
ぶ厚い雪雲がやってきました



あっという間に見慣れた冬の景色
気温も0°前後

ウィンターワンダーランドのはじまりです(たぶん)

1ヶ月間の進歩

2021-10-18 22:10:33 | 一時帰国 temp. return
毎回毎回
「この次に帰国する頃にはきっと落ち着いているにちがいない」
と思いながら
なかなか状況が変わらなかった一年半

渡航と入国のたびに
いろいろと手間と費用と気苦労がつきものでした

今回も日本へ入国した時は
事前にコロナ検査を受けて陰性証明を準備して
成田でもう一度コロナ検査

更に携帯電話に位置情報と健康管理のアプリをインストールする義務やら
誓約書に署名するやらでものものしかったし
空港からの移動はレンタカー
そしてもちろん2週間の自宅隔離…


(毎日AIと居場所確認のビデオ通話)

それが
1ヶ月後にノルウェーへ帰るころには
ヨーロッパの規制緩和が進んでノルウェーも国内の規制をほぼ解除
ワクチンパスポートのおかげでコロナ検査も一度も受けませんでした
(前回は搭乗日前日、オスロ到着時、1週間後の3回)

すごい進歩!

長距離のジャンボジェットはまだ航空会社が気の毒なほど人が少なかったものの
ヴァンター空港では人出が戻ってきているのを実感



ヘルシンキからオスロまでの便も
以前のようにプロペラ機ではなかったしほぼ満席でした


(機体も嬉しそう)

予想してはいましたが
オスロ空港もほぼノーチェック



ワクチンパスポートを持っていない人は
左側の黄色のゲートからコロナ検査へ
持っている人は右側のグリーンのゲートへ向かいます

真ん中に係のおじさんが
銭湯の番台さんのように座っていて
ワクチンパスポートのQRコードをスキャンしてチェック…かと思いきや
チラリと一瞥するだけで
ハイ、行っていいよーとどんどん通していきます

え…
確認しないんだ…
早くていいけど、それでいいの…?

もちろん隔離もありません
翌日から仕事にも行けます

なんか拍子抜け〜

前回は空港でのコロナ検査が陰性でも自宅隔離があったので
ホテルには泊まらずに夜中までかかって家へ帰りましたが
このたびは以前のように空港近くのホテルで一泊して
翌日ゆっくりと帰路につきました

お天気が良くてドライブ日和!
でも行く手の山々はもうしっかり雪をかぶっていて白い…



そして
村に入り家へ向かう山道を走るころには
周囲はすっかり雪景色



どんどん登っていくにつれて増える路面の雪



でも予報ほどの積雪量はなく
難なく車で家まで帰れました

家に着くと山に向かってウサギを呼んで
さっそくいつもの場所にりんごの皮を置いておいて寝たら
翌朝そこいらじゅう足跡だらけ


(もちろんリンゴの皮は完食)

わたしが留守の1ヶ月間
相方は一度も家の周りでウサギを見かけなかったというので
リンゴ係が戻るやいなやちゃんとやって来たウサギに感心しきりです

景色は一面雪ではありますが
葉がすっかり落ちたナナカマドの木々にはまだ赤い実がびっしりとなっていて
なんとなく季節の変わり目に間に合った気がしました



ただいまー!

晩夏の日本

2021-10-16 22:01:01 | 一時帰国 temp. return
ヒツジ農家さんがヒツジを集め始める頃になってすぐに
日本へ一時帰国しました



荷造りしながら日本の天気予報をチェックしたときも
9月半ばで最高気温28℃というのを見て
え?と思いましたが
1ヶ月の滞在を終えてノルウェーへ戻る10月半ばでも
なんとまだ蚊がいるのに2度ビックリ



ヒコちゃん、追ってくる蚊より早く歩いて!

実家そばのツバキとサザンカの生垣には
毎年たくさんの蝉の抜け殻を見かけるんですが
今年はまた特に多い気が…


(台風の後でも残っているところがスゴイ)

こういうのも温暖化の影響なのかしら…

ここ2年間の4度の一時帰国は
出入国のたびに検査や隔離があって
日本にいるあいだも緊急事態宣言だとか重点なんとかだとかで
もうすっかり出不精が身についてしまいました



でも
家で家族とたべる造りたてのお刺身や
季節の野菜や果物が何より美味しくて
今年の春に仕事の都合で都内へ引っ越した息子の元気な顔も見て
それだけでじゅうぶん〜という感じ

むしろ
もう前みたいにいろんな人と会うのに
都内へマメに出かけたりできないかもしれない…と
思ったりします



ヒコも来年の1月には13歳
遠目にはそれほどトシに見えなくもないけれど



近くで見ると白い毛がますます増えているし
散歩中は軽快な足取りながらも
ときどき段差を踏み外しそうになったりするし
半年ぶりだと気づくことも多いなあ…



また5ヶ月のあいだ
元気でいてね

さて
日本を出る前にチェックしたノルウェーの週間予報は雪模様



ガーデモエン空港へ迎えに来てくれる相方も
山道の積雪が30cmほどになりそうだと
自宅からはATVで出発と連絡がありました



こんなこともあろうかと
車には1ヶ月前からウィンターギア一式を積んでありますが
まさか本当に使うことになるとはね



そろそろヘルシンキのルスカ(の映像が360度広がる休憩スペース)に
別れを告げて
オスロ行きの便が出るゲートへ向かうとします



家まではまだまだ長いけど
ノルウェーまではあと一息!

注意書

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