東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

フクロウの巣箱

2021-09-04 21:46:15 | ノルウェーの動物 dyr
家の近くでたまに見るフクロウがいます


(去年のいまごろ電線に止まっていたフクロウ)

このフクロウ
初めて見たのはここに引っ越してきた年の秋でした

昼間のフクロウなんてヘンだと思いましたが
このhaukugle(ハウクウグレ)は昼行性とのこと

テリトリーがあるらしいので
家から見かけるフクロウはいつも同じ個体かもしれません

今年はまだ一度もフクロウを見ていないのですが
かわりに初めて鳴き声を聞きました

夜中に聞こえてきた甲高い震えるその鳴き声は
わたしには全く馴染みのないものでしたが
相方によるとperleugle(パルレウグレ)というらしい


(Store Norske RekisikonのWebサイトより)

白い斑点がパールのように見えるので
その名前がついたようです

くしくもこの翌日
うちの近くの森にフクロウの巣箱を取り付けに
知人がやってきました


(手作りのhaukugle用巣箱)

フクロウが大好きで
もう何十個も巣箱を設置しているという71歳のおじいさんと
数年前に定年退職するまでずっと理科の先生だった甥の2人組です



持参したノコギリで手際良く枝を払うと
あたりを探して腐った木の根っこをもぎり取ってきて
ほぐしながらおが屑と混ぜて巣箱の底に敷き詰めます



本当は立ち枯れた大きなトウヒかマツの木が理想らしいのですが
それ以上に巣箱からあたりが見渡せることが大事とのこと

ひとつ目の巣箱を取り付けたのは
枯れてはいませんがそこそこ古いトウヒの木



ふたつ目は少し離れた場所に設置するため
巣箱や梯子を運びます


(重い巣箱を軽々と担いで歩く肉体派の甥っ子)

低木がまばらに生えている湿地の中で
少し背の高い白樺の木があり
見晴らしが良さそうとのことでこの木に決定



梯子に登ってロープを結ぶ71歳
下から道具を渡すプロレスラーみたいな60代の甥っ子
頼まれもしないのにスルスルと木によじ登って手伝うアラフィフの相方

大の大人が3人がかりでああだこうだと言いながら
フクロウの巣箱を取り付ける様子は
まるで中学生男子のよう…

研究とか自然保護の仕事とかではなく
ただの趣味だというので
どうしてそんなにフクロウが好きなのか聞いてみましたが

「うーん、別に…
夜行性でミステリアスだからかな?」

といった感じで
特に熱く語ったりしないんですけれど
出来上がった巣箱を見上げて満足げにうなづいて

「どう?いいでしょ」

と言われると
思わずこちらも笑顔になります



ついでに作ったからと言って
小鳥の巣箱を3つも置いていってくれたので
雪が降る前に納屋かガレージの壁に取り付ける予定

雪といえば
もう近くの山の高いところには新雪がチラホラ
今朝も庭の芝生には霜が降りていました

数日前にはオーロラも出ていたし
じきに冬の足音が聞こえてきそうです


(iPhoneで撮ったのでボンヤリ)

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