東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

ルバーブ

2016-05-31 17:26:18 | ノルウェーの食べもの mat
自宅の納屋のそばに
怪しげな何かが芽を出していたので
相方に聞いたら rabarbra と言われ
ルバーブのことだとわかりました



日本でも聞いたことはあったけど食べたことない
なにかピンク色したジャムとかを見たような…

翌週末にはあっという間に育っていたので
早速いくらか摘んでみました



1枚ずつ根元からズポっと抜けるんですけど
オクラ的なねば~っとした透明な液体が根元からほとばしって
あわてて飛びすさりました

でもネバネバするものは確か体にいいはず
そういえばルバーブは胃腸に良いとかも聞いた気がします

大きな葉は邪魔なのでその場で切り落として
赤い茎だけを家に持ち帰り
フキみたいに外側のスジをむいて
ある程度の小ささに切って下準備完了

日本語でレシピ検索すると
ジャムなんかだとスジは取らなくても大丈夫
というようなことが書いてあったのですが
義母も相方もそろってむくというのでむきました

この辺りの野生の(野生化した?)ルバーブは
日本で流通しているものよりワイルドなのかもしれません

ジャムはルバーブの重量の5割の砂糖で煮る、とレシピにありましたが
4割強に減らしてレモンも少しだけ加えて煮たら
思いのほか好みの味に仕上がりました



見た目はイマイチですが
義父にも知人にも好評だったのでまた同じ要領で作ろう!
(酸っぱいものが苦手な相方には礼儀正しくノー・サンキューと言われた)

愛読しているスウェーデン在住の方のブログ
スウェーデンの田舎に住んでみたらどうなるの日記
クランブルパイのレシピがあって
これがすごく簡単で美味しそうだったので作ってみました
(相方が食べないのでレシピの3分の1の分量で1人用)





バニラソース代わりに牛乳で作るインスタントのクリームを使用
冷蔵庫に置いておいたせいでプリンみたいになってますが
カスタード味がルバーブの酸味を和らげてくれてなかなかよかったです

翌日
朝食用にネクタリンを食べようと皮をむいたら
全然甘くなくて美味しくなかったので
思い立ってルバーブと角切りりんごと一緒にまたフルーツクランブルを作って
ヨーグルト(無糖)と一緒に食べました

ああ、幸せ
やっぱり人生にはスイーツがないとね

もう完全にやみつきです



SUBARU

2016-05-29 16:48:44 | ノルウェー Norge
義父が車を買うというので
スバルのディーラーへ出かけました


(左がフォレスター、右がオートバック)

家族4人総出の片道2時間で
ほぼ小トリップ

あらかじめカタログを送ってもらって
いろいろ下調べして
スバルのフォレスターのこの色が気に入った、とは聞いていましたが

いざ行ってみると
近くにあった三菱の販売店にも寄ったり
スバルではフォレスターに試乗しただけではなく
オートバックも見て長々と説明を聞いていたりしていて

結局義父は
名前や連絡先は口頭で伝えていたものの
書類には一切記入をしていなかったので
しばらく検討してまた改めて来るのかなと思っていました

なんといっても
ディーラーでの会話は全てネイティブのスピード(しかも方言)
ノルウェー語学校に2ヶ月半通った程度では
内容がほとんど理解できないのですよ

それで
最後に近くのレストランで食事をした時に
義父に「車、買ったの?」とシンプルなノルウェー語で聞いてみたら
(義父は英語が片言)

(「三菱でも車見てたし、オートバックの説明も結構聞いてたけど、
結局どうすることにしたの?」などという文章は出てこなかった)

「買ったよ」とあっさり言われて
「え…? いまさっき買ったの?」とおうむ返しにまた聞いてしまいました

相方から詳細を教えてもらったところ

当初の予定通りフォレスターを買うことに決めたけど
ノルウェー国内にある希望の色とタイプの在庫(1台)が取り寄せ可能か
あるいは日本にオーダーして4ヶ月待つのか
そこのところをディーラーが確認して連絡をくれることになったのだそう

数日後ディーラーから
「国内の在庫は売約済みだったので日本に発注しました」
との電話

えっ?
契約書にサインとかまだしてないのに?
そんな口約束で車を注文できるんだ…
なんかビックリ

ちなみに
三菱のディーラーはスズキと一緒になっていて
スバルはオペルと一緒になっていました


めずらしく外食したので写真撮影



メニューには
「とーってもジューシーな肉類とマッシュした野菜」
とかなんとか書いてあったのですが
ハム、でした

ベリーソースとホワイトソースの2種類が楽しめて
ヘルシーで美味しかったですけど
じゃがいも3つもいる?




花図鑑

2016-05-28 20:14:29 | ノルウェー山暮らし fjellgård
5月も終わりに近づいて
新緑とたくさんの花が目にも嬉しい今日このごろ
気温も日中は15~20℃くらいになって
ようやく春らしいと感じていたら
地元の人は「もう夏だよ!」と言ってシャツを脱いで日光浴とかしています
朝晩はまだ気温5℃くらいなのに…

わたしには春としか思えない理由のひとつは
おそらく花のラインナップ

いまどこへ行っても満開なのは
とにかくタンポポ



家の庭や玄関先でよく見かけるユキヤナギにスミレ



シャクナゲもわりとよく見ます
日本のツツジは初夏に咲くんでしたっけ?



ライラックはいい香り
たしか香水にも使いますよね



以上は全て町で見ることのできる花たち
自宅付近(山)では名前のわからない小さな花が
地べた近くにたくさん咲いています





散歩がてら摘んで活けるマメな義母

雑草かと思いきや
家に何冊もある図鑑にちゃんと名前が載っていたりして
立派な山野草らしい



そういえばナショナル・デーに歌う国旗の歌にも
blåklokke(ツリガネスイセン)とかbjørk(白樺)とか
花や木の名前がいくつかでてきます

ちなみに国旗は赤・青・白の3色



ツリガネスイセンは青い花で白樺は白いので歌に出てくるようです

自然をこよなく愛するノルウェー人の国民性が現れてるなあと
思わずにはいられません




ねじまき鳥

2016-05-26 22:09:50 | ノルウェーの動物 dyr
村上春樹さんの小説にでてくる「ねじまき鳥」
ネジを巻くようなギギギギーという鳴き声の鳥で
その正体はたしかカササギだったと記憶しているのですが
本が手元にないので思い違いだったらすみません

ノルウェーで一番よく見かける鳥はカササギ?
と思うくらいカササギがたくさんいます
スズメやカモメやその他の小鳥もたくさんいるんですけれど
なんといってもカササギは日本のカラスくらい大きくて
ビジュアル的に目を引くのでつい目で追ってしまいます



なかなか近づいて写真が撮れないのですが
胸と翼の先端と背中の一部が真っ白でその他が黒のツートン
飛んでいるとすごく綺麗

でも鳴き声は確かにガ行で
お世辞にも美しい音色とは言えません

ところで今朝学校に行く途中
歩道にカモメが倒れていて仰天しました
多分もう生きてなかったと思うのですが怖くて近寄れなかった…
(写真も撮れなかった)

小動物が車にひかれて倒れているのは
日本でも何度か見たことがありますが
カモメみたいに大きな鳥は初めて見ました
いったい何が起こったんでしょう?

謎です





Bunad

2016-05-23 22:10:09 | ノルウェー Norge
去る5月17日はノルウェーのナショナル・デーでしたが
この日はたくさんの人が特別な衣装を身につけます


(画像はNorsk Flid のHPより)

このブーナッドと呼ばれる衣装はとても高価で
衣装だけで30万円くらいから
それに靴やシルバーの飾りをセットすると50万円以上
シルバーの種類や量によっては100万円超えもめずらしくないそうです(相方談)

なので
女の子は小さい頃から誕生日やクリスマスのたびに
ブーナッドのためのシルバーの飾りを少しずつ貯めていくのだとか

地域によってもデザインが異なるのですが
たとえば引越しても地元の衣装着用可のため
お祝いのパレードなどではいろいろなデザインのブーナッドを見ることもできます

そういえば先日
ノルウェー語学校のクラスメイト(20代タイ人女性)が
ご主人(ノルウェー人)の身内の成人式のような催しに出席するため
ブーナッド(120万円相当)を買ってほしい!と所望したところ
車の買い替えと家のための貯金優先だからと
やんわり断られたというエピソードを聞いて

お値段の高さもさることながら
移住して半年足らずのアジア人が
フォーマルな場でノルウェーの民族衣装を着たいと申し出るガッツに度肝を抜かれました

例えば日本の結婚式で
欧米人女性が120万円の留袖を着ていたら
けっこう目立つよね~

海外で正装するなら
わたしだったらむしろブーナッドより日本の着物を着たい!
でもそのためには自分で着付けして
髪もそれなりに結えるようにならないといけませんが…

まあそんなことはさておき
そんな高額なブーナッド
成長期の子供のうちは出来合いの安い衣装で十分だそうで
広告にもお手頃な値段で出ていました



靴と合わせても1万円以下
まあ納得



んっ?赤ちゃんにも着せるの?
99クローネって約1,400円?
やけに破格だと思ったら

人形用でした

人形にも着せるんだ…








Norskkurs, uke9-10

2016-05-21 11:22:48 | ノルウェー語 norsk
5/9(月)~5/20(金) うち3日休み、1日PC室で自習
テキスト Her bor vi 1, Kapittel 8
作文 Hjemlandet mitt
歌プリント "Soltrall"

******************************

5月17日は言わずと知れたナショナル・デー
前の週の金曜日の授業は歴史のお話もあり
なんと生徒全員に国旗が配られました



生徒の母国のナショナル・デーについて聞かれて
わたしは2月11日(建国記念の日)と答えたのですが
これって合ってたのか??
ノルウェーみたいに盛大にお祝いしないし
どちらかといえばむしろ地味な祝日なので説明に苦しみました

他の国の人はけっこうみんな
パレードをするとか国歌を歌うとか
特別な衣装を着るとか特別な食事をするとか
ノルウェーと似たような内容を披露していて

「この日は◯年にフランスから独立した日です」

などという説明を聞くにつけ
日本は平和で幸運な国だなーと改めて思いました

さて
肝心の授業の方ですが
最初はスパルタっぽくて楽しみだった文法の先生も
詳しい文法のコピー教材を配ってくれたのは初回だけで
途中からテキストを進める形の授業に戻っちゃって
文法についてはいまだに名詞と動詞の4つの活用しかやっていません

クラスのレベルが
まだ本格的な文法にはついていけないと判断されたのか…

なので
もう自力で勉強しようと思って
文法のコピー教材と同じウェブサイトを探したら
けっこう細かい内容の練習問題ができるようになっていたので
それを順番にやっていたのですが

だんだん複雑になってきたのと
「テキストの◯ページを見て答えなさい」
といった問題もたくさんあるのとで
ちょっと高いけどテキストを買いました



右がテキスト
389クローネ(約5,500円)
全編ノルウェー語ですが
すごく分かりやすくていい!と個人的には思います

ちなみに左は先生が貸してくれた本です
英語で書かれていて読む量は多いけど
外からの視点での便利な気付きが盛りだくさん

夏休みの間にこの HÅNDBOK I GRAMMATIKK OG SPRÅKBRUK を
一通り終えたいと思います
どうせ宿題出ないだろうし…



学校の廊下にたくさん飾られている絵のひとつ
ノルウェーと言えばやっぱりこれよね~

サマータイムの謎

2016-05-19 22:39:43 | ノルウェーの町で tettsted
学校帰りにちょくちょく寄る図書館
最初の頃に閉館時間を聞いたら

「7時」

というシンプルな答えだったので

おおー
けっこう遅くまで開いてる!とちょっとビックリしたのですが

その翌週くらいにのんびり勉強していたら
4時に

「もう閉めますよ」

と声をかけられてまたビックリ

帰りに出入り口の案内板をよくよく見たら
7時まで空いているのは月曜日と木曜日だけで
他の曜日は4時って書いてある…

まさかの曜日別トラップ

そしてつい最近

今度は3時に声をかけられて
みたびビックリ

また出入り口を凝視したら
なんと5月から開館時間が変わっていました



夏季 5月1日~9月1日(土曜休館)
冬季 9月1日~5月1日

んっ?
5月1日と9月1日はどっちになるのか?

いやそれよりも
日の短い冬季に早く閉まるならともかく
夏のほうが早じまいってどういう理屈?

夏は早く仕事から帰って
散歩したりバーベキューしたりするため、とか?

相方に聞いてみたけど知らないと言われました
図書館の職員さんともう少し仲良くなったら
いつか聞いてみたいと思います


ATVの衣更え

2016-05-18 15:34:21 | ノルウェー山暮らし fjellgård
自宅から麓へ降りる道の雪がほぼ溶けたので
ATVのタイヤをキャタピラからノーマルに替えました

と言ってもわたしはただ見ていただけ
泥を落としたりするのを少し手伝いましたが



トラクターで車体を少し吊り上げて作業

とてもいいお天気だったので
タイヤの具合を確認するという口実のもと
ちょっとでかけてみることに

途中で一ヶ所小川というかせせらぎというか
普段は普通に車で通れる水場があるのですが
今の時期は冬の間の分厚い氷(40cmくらい)が溶けて
一時的に段差の大きい難所になります

数日前に相方がトラクターで氷を削って溝を埋めたりして
通りやすいようにしていましたが





その成果か
タイヤ仕様のATVでも難なく通れました

最初のうちは
なぜこういう土木作業を個人がやるのか?と不思議に思っていたのですが
なんといってもこのあたりの道は私道
公共の機関がなんとかしてくれるわけではないので
地主や地域住民が自力でなんでもやるらしいということが
最近身にしみてわかってきました

道理でどの家にも
トラクターやらトレイラーやらパワーツールやら
なんでもある訳です


(画像はHEY'DIのHPより)

うちにも何個か転がっているこの箱
トロルが岩をカチ割ってるイラストのとおり
何百キロもあるような岩にドリルで穴を開けて
そこに流し込むと膨張して岩が割れるというシロモノ

夏になったら相方とお義父さんとで作業するらしいので
作業現場を目撃できたら写真アップします
乞うご期待(?)


山羊のチーズ

2016-05-16 19:45:03 | ノルウェーの食べもの mat
「ブラウンチーズなしで生きるのはとても難しいわ」

と義母が優雅にのたまうと
なんだかとっても素敵に聞こえるブラウンチーズ

ここの人にとってブラウンチーズは
イエローチーズとともに常に冷蔵庫になくてはならない常備食品のようです


(画像はTINEのHPより拝借)

わたしは個人的には
ブラウンチーズは常備するほど好きではありません
確かに美味しいけど時々食べればいいやという感じ

それよりクリームチーズやサワークリームのほうが好みです
でも乳製品はとかく脂肪分が多いので
そういう食生活に慣れていないわたしの胃袋は
調子に乗って食べ過ぎるとすぐ気持ち悪くなります

ちなみにわたしの周囲のノルウェー人は
牛乳は水みたいな超低脂肪乳を飲んで
チーズはガッツリ、ワッフルやサーモンにはサワークリームこってり
パンにマーガリンたっぷり、という人が多いです

美味しい普通の牛乳飲んで
脂肪分の多い乳製品をちょっと減らせばいいのに、と思わずにいられませんが
きっと彼らの身体はそういう食習慣に適応するようできていて
脂肪分はあんまり気にしないのかな?

ところで
最近気に入ってよく買っているのが
この山羊のチーズ

パッケージが小さくて1週間くらいで使い切れるし
少し塩気の効いた味も好み
ハチミツとも合います



お値段も10クローネ(約140円)くらいとお手頃

できるだけ添加物の入っていないものを買いたいわたしにとって
「山羊乳、クリーム(牛乳の)、塩」
といういたってシンプルな原材料も嬉しい

ちなみに脂肪分は25%
ブラウンチーズだとだいたい26~29%くらい
ついでに言うと
お肉のパッケージにもたいてい脂肪分が記載されています



あれ?
やっぱり脂肪分って
すごく気にされているのかも…






かもめが翔んだ

2016-05-12 21:22:05 | ノルウェーの町で tettsted
カモメが空を飛んでいるのを見ると
条件反射で

♪ハーバーライトが朝日にかわる

のメロディーがふと頭をよぎるのは
アラフィフ世代の特徴だと思うのですが
まさかノルウェーまできてこのベタなナツメロを口ずさもうとは

そうです
ここはフィヨルドの町
カモメがやたらと飛んでいます



そして民家や教会などの屋根に止まっています



畑にも



遠目にしか撮影できていませんがハトではありません

カモメの鳴き声は
お世辞にも可愛いとは言いがたく
たくさんいるとミャーミャーミャーミャーと結構うるさいです

そんなことをつらつら思いつつ
気がつくと「かもめが翔んだ日」の1番を最後まで歌えてしまって
ちょっとビックリ
カラオケで歌ったりしていたわけでもないのに歌詞が刷り込まれてる

ハッ!
ノルウェー語教室の日本語の歌の宿題
これにすればよかったのか!
(いや、翻訳難しいか…)





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