東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

最初の除雪

2020-11-23 13:51:02 | ノルウェー山暮らし fjellgård
出かける予定の日の朝に新雪が60cmあると
いくら早起きしてもしたりません

おまけに前夜は停電でしたので
少ない明かりで準備をすることを思うとさらに余裕が欲しい
(明るくなり始めるのは8時頃)

でも幸いなことに朝起きると電気が復旧していました
相方によると3時半に電気が戻ったとのこと
電気が途切れたのはうちから30kmほど離れた場所で
ありがたいことに幹線道路沿い
なるほど素早い復旧が可能だったわけです



それにしても積もったね…



午前9時前には
相方がすでに家の前の除雪を終えてくれていました



玄関ドアは外開きなので
雪が吹き込んで開かなくなった時のために上下分割式

さて
自宅からふもとまでは約5km
夏は車で20分あれば楽に着けます
冬でも除雪したあとの平な雪上をATVで走れば20分
でもトラクターで除雪をしながら進むとなると一時間半は固い…

途中どんなトラブルがあるか分からないので
(木が倒れて道をふさいでいたり)
到着したい時間の2時間前に出発

トラクターの後部に取り付けたプロー を操作しながら
徒歩とほとんど変わらないスロースピードで進みます



除雪したあとだけ見れば簡単に走行レーンを作れているようですが
実際には一面新雪におおわれた前方はどこが道か見極めるのが難しく
特に山の斜面を削って道を作ったところは
谷川に脱輪しないかドキドキします


(左側が谷)

写真ではまったく恐怖感が伝わりませんが
同じ場所を反対側から夏に撮った写真をご参照ください


(右側が谷)

霧でこれまた見づらいですね、すみません…

過去の夏の記事山道ドライブ道を作るにも
少し様子のわかる(かもしれない)写真があります

谷底に転落することなく行程すべてを除雪しながら
なんとか無事に公道のある場所まで辿り着いたのは
家を出て1時間45分後


(トラクターを停めたところ)

ここで車に乗り換えます



…の前にまず車を雪から掘り出さなくては

雪はさらさらしているので冷たくもなんともありませんが
(防寒装備もバッチリ)
トヨタのハイラックスは車高が高いので
(2mくらい?)
とにかく雪まみれになります

それにしても景色がきれい…
これだからここの冬を好きにならずにはいられません


雪への備え(つづき)

2020-11-21 21:21:16 | ノルウェー山暮らし fjellgård
予報から
プラス5℃程度の気温で雨模様とふんでいた日
0℃近くまで冷え込んだせいで
朝から降り始めた雨はみぞれになり
窓から外を眺めている間に雪へと変わっていきました

大雪がやってくるまであと1日あるつもりで
その日は切り倒しておいたトウヒの木々を解体して
大小全ての丸太を切り出して自宅まで運ぶ予定でしたが
みるみる積もる雪(止む気配なし)のせいでプラン変更

枝の作業(薪にできる太い枝は小枝を払い細い枝は谷へ運ぶ)はひとまず棚上げして
木の幹の太い丸太だけでも雪に埋もれる前に庭まで運びきることに専念です

低温でチェーンソーのバッテリーが弱るのを心配した相方は
とりあえず一気に全部の木を丸太に切り分けて
あとはトラクターでもくもくと運びます

どんどん降る雪
午後からどんどん暗くなる空

2日後にはふもとの村でイベント出店の予定があるので
そちらの準備もまだたくさん残っている…
そんなわけで夕飯は冷凍カット野菜とソーセージを大鍋に入れて
ストーブの上に置いておくだけでできる手抜きスープに
(スープ一品で立派な夕食メニューとみなされる文化に感謝)

そして翌朝



30cmくらいかな?
そしてまだ降り続いている
日中はときおり空が明るくなったりもして
あまり積雪は増えていないように見えます



青空が見えると雪景色は一層きれいです
やっぱりここの冬が好きだなあとしみじみ思っていたら
夜中にいきなり停電に

ああ…
まだ明日の出店の準備が途中なのに

大雪にはしばしばつきものの停電
問題はどこで電線がダメージを受けたかです

2回の窓から外を確認すると
いつもならひと晩中明かりの見える谷の向こう側の4世帯の集落が真っ暗
ヨシ!
あそことの分岐より手前での停電なら世帯数もそれなりにあるので
復旧の対応も早いはず

雪への備えは停電への備えでもあり
うちにはロウソクやキャンドルホルダーやマッチが大量に常備してあって
冬場はいつでもすぐに使えるようにしています



どうしても電気が必要になったら自家発電機もあるし
なんといっても頼りになるのは薪ストーブ
暖房の心配がないことはもちろん
オール電化の弱味でキッチンのコンロが使えなくなっても
ストーブの上でお湯を沸かせるのが心強い

ひとまずヘッドライトとロウソクでしのぎつつ寝る支度をして
携帯電話を省電力モードにシフトダウン
あとのことは明日の朝になってから考えよう…

雪への備え

2020-11-20 23:11:38 | ノルウェー山暮らし fjellgård
60cmになるかな、と義父が予言
2日後にまとまった雪になりそうとのこと

どんな天気予報より当てになる義父予報
さっそく相方とふたりでふもとへ車を降ろすことにしました

自家用車とATVの2台で出発
ふもとまでの5kmの私道を下る途中で
置き傘ならぬ置きシャベル(雪かき用)も設置
(※置きシャベルについてはこちらの記事もご参照ください)



ATVのフロントスクリーン越しに撮ったので見えにくいですが
道路の右側の木の枝に相方がシャベルをひっかけています

アスファルトの道まで着いたらATVを駐車して
そこからは普段どおりに車で町へ出かけます

普段と変わるのは
買い出しした食材や受け取った郵便物などを含めたすべての荷物を
帰路のATV移動に備えて大きな収納容器に収める点


(画像はIKEAから)

加えて車で家まで帰れていたうちは
薄手のダウンジャケット1枚はおって身軽に外出できていたのが
もうこれからは天気にかかわらず防寒防水仕様の上下にスノーブーツ
ニットの帽子と手袋、それからゴーグルとヘッドライトも必携
(山の天気は変わりやすいので常に悪天候に備える)

いろいろと計画的にことを運ばないといけない
やや気の引き締まるシーズン到来です

翌日
予報より1日早く雪が降り始めました



あまりに景気良く降るので
雪が来る前に終わらせるつもりだった作業を終えられるかどうか
あやしくなってきました

さて、どうしたものか…

(つづく)

ノルウェー夢ネットのセレクトレッスン(冬編)

2020-11-19 13:43:47 | ノルウェー Norge
ノルウェー夢ネットのセレクトレッスンに
ふたたび参加させていただくことになりました

ノルウェー夢ネット

北欧ノルウェー情報&アットホームなノルウェー語レッスン

ノルウェー夢ネット

 


前回はノルウェーの田舎暮らし全般についてでしたが
今回は特に冬ならではのトピックにスポットを当てて
写真の紹介やお話しができればと思っています


(画像はノルウェー夢ネットのセレクトレッスン告知ページからお借りしました)

極夜に近い太陽のない日々を病気や鬱にならずに乗り切るコツは?
雪に埋もれてどこが道かわからなくなってしまう
家への一本道を死守する方法は?
必須アイテムの薪ストーブと薪作りにかけるノルウェー人の情熱はいかに?

もちろん苦労話ばかりではなくて
北欧の冬の美しい自然やオーロラ、可愛らしい冬の野生動物たち
それからアウトドアやクリスマスの楽しみ方など
ノルウェーに興味のない人にも楽しんでもらえるよう
資料をそろえるつもりです

え、ノルウェーってどこ?と思った方は
ぜひ一度ノルウェー夢ネットのオフィシャルブログをのぞいてみてください
思わずひきこまれてしまうこと請け合いです

ブログ一覧ページ | ノルウェー夢ネット

ノルウェー夢ネット

 


木を切る日々

2020-11-18 00:19:56 | ノルウェー山暮らし fjellgård
今の時期
好天が続いているうちに最優先で進める作業
それは木を切る仕事

来シーズン用の薪を作るためですが
同時に県から依頼されている環境整備も同時に進めるので
いろいろな場所でいろいろな木を切ります



この場所では
フィールドにじわりじわりとテリトリーを広げようとする
樺の林の進出をくい止めるべく境界に育つ木を全て伐採
背の低いブッシュもぜんぶ取り除きます

チェーンソーできれいに枝を払った丸太は
薪にするため家に持ち帰り



大量の枝は谷底に向かうくだり斜面に運びます


(からまってなかなか谷底へ落ちていかない枝の山)

樺の木の枝はしなやかで切り倒した衝撃でもほとんど折れず
弾力があってかさばるので
トラクターのシャッフルにできるだけたくさん積むために
何度も上によじ登って体重で圧縮します



作業する場所によっては木がまとまって生えていて
切る順番や倒す方向を考慮しないといけないとか
木を切る場所までトラクターが入れず
丸太を抱えて歩かないといけないとかで
木の大きさの割に時間がかかることもしばしば


(丸太をふたつ抱えて坂を上る屈強な義父)

ほかにも
嵐で折れてしまった木があれば
傷んで使えなくなる前に優先して処理するので
もともとの予定通りに作業が進まないことも珍しくありません



少し前にも根本から2mほどのところからボッキリ折れた松の木があって
斜面に生えていたこともあって解体と運搬には手間がかかりました


(丸太の太さを見ると木の大きさがよくわかる)

でもなんといっても今シーズンの一番大がかりな作業は
家の目の前の丘の上に立つトウヒの伐採です
今年の初めからとりかかったまましばらく手をつけられずにいたので
年内にある程度めどをつけるべく再着手

近々まとまった雪になりそうな予報が出ているので
木を切ったらすぐ家の近くまで降ろしてしまって
そこで作業する作戦です
(雪が積もると登り降りにかかる労力が大きくなるので)



森の入り口に立ち並ぶトウヒは
むかし植林されたものでこの辺りの自生ではないため
全て切って欲しいと言われています
今回は山の前景に見えている木を全部切る予定



どれも大きな木ばかり
そして枝がみっしり



家の前に積まれていく丸太は
目標の量まであとひといきです



オコジョ

2020-11-11 08:00:06 | ノルウェーの動物 dyr
日本から自宅に戻った11月1日
家のそばで見かけたウサギが全身真っ白で
ああもう冬支度万端なのねと思いました

でも義父によると
この辺りで冬に向けて白い毛皮に生え変わる動物が
完全に衣替えを終えるのは11月2日
そのウサギも身体のどこか一部はグレーの毛が残っていたかも…

え、なにその日付?

聞けばこの11月2日という日は
白い毛皮のための猟の解禁日
(よその地域ではどうかわかりませんが…)

そんな話を聞いたすぐ後のこと
自宅の周りに遊びに来る
(というかエサを探しにきている)
小さな白いけものに気がつきました



薪用に切って運んできた木の小山の周辺をウロチョロ



大きさから snømus(雪ネズミ : 日本語ではイイズナ?) かと思いましたが
よく見ると尻尾の先が黒い
snømus なら11月2日を過ぎたら真っ白のはず
一年を通して尻尾の先は黒いのは…

そう、オコジョです
snømus に見えるくらい小さいのはメスだから



(後ろ足で立つ姿もカワイイ)

オコジョはノルウェー語では røyskatt
steinrøys(石の小山)が大好きな肉食獣
小さいけれどネズミを捕るのが上手なので
うちのようなネズミと戦う田舎住まいにはありがたい存在です

写真には撮れませんでしたが
ネズミをくわえて走り去る姿も窓から見かけたりします

オコジョの白い冬毛は hermelin といって
(日本でアーミンと呼ばれているもの)
昔から王様のマントの襟に使われていたという高級品


(画像はWikipediaからお借りしました)

オコジョの尻尾が黒いから
白地に黒のドットみたいに見えます

どうして尻尾も真っ白になる snømus を使わないかという
ファッションの素材加工知識ゼロのわたしの素朴な疑問に
うちのムツゴロウさん(相方)が即答

なんでもリスや snømus は小さい上に
皮がもろくて毛皮製品に加工するのに向いていないのだとか
そ、そうなんだ…
皮がもろくて命拾いしたね、きみたち

もともと防寒のための毛皮ですから
夏毛より暖かい冬毛を使うのが当然なわけで
白くてきれいだから冬に採るわけではないのねと今更ながら納得

わたしのこれまでの人生には無縁だった毛皮というアイテムですが
今年84歳になる義父にとってはなじみが深いそうで
なんと少年のころ罠を仕掛けてオコジョを捕まえて売っていたそうです

当時1インチあたり1krが買取の相場で
大きいオスなら18インチ、小さいメスで12インチ
まだ日用品の値段にøre(日本円の「銭」にあたる下の位の通貨単位)が
ごくふつうに使われていた時代
18krというのは少なくない収入だったと思います

堅信式に着るスーツを買うお金を貯めるためにオコジョを捕まえるなんて
おとぎ話に出てきそうな本当の話
義父の武勇伝(?)はいつも面白くて聞いていると飽きません


(チェーンソーでラクラクと木を切る義父)

離れていく太陽

2020-11-09 14:52:51 | ノルウェー山暮らし fjellgård
日本にいる間
雪が積もったり気温がマイナス10℃近くまで下がったりしていたというのが
まるでウソのように暖かい日が続いています

雪もほとんど溶けてプラス5〜10℃の過ごしやすい気温
でも日照時間はとても短くて
あさ7時頃でもまだ真っ暗で月明かりや星あかりがまぶしく
8時くらいにようやく東の空が明るくなってきますが
太陽が山の上に顔を出すのは11時少し前


(肉眼ではまだ星が少し見える)

でも晴れた日は山を登って高い場所へ行けば
少し早く陽の光を浴びられます

すっかり葉の落ちた樺の林はちょっと寂しい風景ですが
日光がふわりと差すとなかなか風情があると言えなくもないかも…



森の中を歩くとときどき足元に赤いものがチラリ
えっ、まだコケモモ?



凍ってしおしおになっているブルーベリーとはちがって
コケモモは寒さにとても強いらしく
食べられるクオリティの実がけっこう見つかりました
ビックリと同時にうれしい〜

太陽がいちばん高く昇るのは正午なのかもしれませんけれど
山の稜線の関係で12時にはもう日光はうちに届きません

家から少し下った場所にある橋まで降っていくと
少し違った角度から川面に反射している光を見ることができるくらい


(12時ちょっとすぎ)

あと1週間もすれば
完全に太陽のない日々が始まります

それにしても暖かくて
薪を作るための木を切る作業にはもってこい



気象がぐっと冬型に変わるまでに
できるだけ多くの木を切りたいところです


フィンエアーで映画2020

2020-11-08 11:51:18 | 映画 movies
機内の楽しみは何といっても映画
ノルウェーでは基本的に英語かノルウェー語でしか映画を観られないので
邦画や日本語吹き替えが充実している日本発着便は
字幕を読む手間さえ省けてすごくうれしい!

「スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」



これでシリーズ完結
もう続きが見られないかと思うとサミシイ…
それにしても最初のシリーズから続演の俳優さんたちスゴイの一言です
ハリソン・フォードなんかホント若かったよね〜



もうひとつ観た気もするけれどすでに思い出せず
日記を見て思い出しました

「THE GOOD LIAR」



わたしにとってこの2人は他の映画の印象が強くて
ついガンダルフとREDのヴィクトリアを連想してしまいそうに


(よみがえった白のガンダルフ)


(凄腕スナイパーのヴィクトリア)

でもヘレン・ミランはこの映画の中では
銃をぶっ放すかわりに用意周到な復習計画を…



ラストがちょっと暗くて
何か他の映画を観たくなったことを覚えているのですが
何を観たか思い出せません
(日記を書いた時点でもう思い出せていなかった)

さて
帰りの飛行時間は行きより30分ほど長いし
着くのが夕方でホテルに入って寝るだけだという気軽さから
心置きなく映画を観られます

いつだったか帰りの便で犬の出てくる映画を観てヒコを思い出して号泣だったので
慎重に犬キャラを避けてチョイス

家族愛とかも危ないけれど
かといって殺人や甘いラブストーリーも気分ではなかったので
お気に入りの女優さんのひとりエマ・ストーンが出ている
女性たちがメインの映画にしました

「The Help」



いつまで経っても名前を覚えないけれど
「The shape of water」や「Hidden Figures」にも出ている
この黒人の女優さんもなぜか気になる



エマ・ストーンのカーリーヘアがすごくキュートで
これが地なんじゃないかと思うくらい似合っていると思いました



「Hidden Figures」とも通じる人種差別のテーマ
勇気を持って立ち上がる女性たちに拍手を送りたい気分

でも家族愛や友情が描かれるシーンではうるうるしてしまい
次は何かスカッと笑えそうなものがいいなーと思っていたら
おお、うってつけの映画があるではないですか

「翔んで埼玉」



いやー
面白かった!豪華キャスト!
機内が空いているのをいいことに
思う存分大笑いしました



魔夜峰央ワールドそのままのキャラがまた楽しくて
パタリロが読みたくなってしまいました

続けて2本

「BIRDS OF PREY」



スピンオフと知らず元の映画も知らずに観ましたが
これもガールズパワー炸裂でなかなか爽快



ユアン・マクレガーって悪役が似合うよね

主人公役の女優さんは知らない人だけれど目が離せなくて
メイクの薄い状態で出ている別の映画を見てみたくなりました



最後にまだ少し時間があったので
途中までしか観られなくても大丈夫そうな
ディズニーファンタジーをプレイ

「Oz : The Great and Powerful」



案の定最後までは観られませんでしたが
きっとディズニーの名作はまた観る機会があるはず

とここまで書いて
今年の春に一時帰国したときにも何か映画を観たはずなのに
もう思い出せないことに思い至りました
これだからやっぱり備忘のためにブログに書いておかないとね…

一時帰国(つづき2)

2020-11-03 17:51:29 | 一時帰国 temp. return
このたびのフライトについては
あらかじめフィンエアーから日程変更の連絡が何度もありました

もともとの予約は9月29日-10月29日だったのが
オスロ-ヘルシンキ、ヘルシンキ-成田、成田-ヘルシンキ、ヘルシンキ-オスロの
4つの便がかわるがわる欠航になったり時間変更になったりして
最終的に9月30日-10月31日に落ち着きました

フィンエアーからFright Notificationのタイトルのメールが届くたびに
ドキドキしながら予約の変更手続きを繰り返すとか
オンラインチェックインの途中で
「完了できません。搭乗時にカウンターにお申し出ください」
などという不安をあおるメッセージが出てくるとか
covid-19の登場まで経験したことのないことばかり

でも帰りの便に乗る当日
成田に着くとカウンターではとどこおりなくチェックインをしてもらえたし
フライトのスケジュールも予定通り
ホッと一安心です



今まで来たことがないくらい遠い場所にある(ように感じる)
搭乗ゲートへ辿り着くまでに
羽を休めている航空機をたくさん素通りしました
みんな、早く飛べるといいね…

また窓側の席に座ったので離陸後はしばし景色を楽しみます
かすんだ空気でくっきりとは見えなかったけれど
富士山の姿はいつ見ても何度見ても嬉しい



機内は行きと同じくらい空いていて
多分20人に満たないくらい

いつもと同じフィンエアー便でフィンエアーの機体ですが
日本航空とブリティッシュエアウェイズの共同運行という
ちょっと不思議なアナウンス

定刻よりも少し早めにヘルシンキに着いたうえ
セキュリティチェックもパスポートコントロールも空いていたので
最短乗り継ぎのコネクトでしたがとても余裕がありました

ところで
ヘルシンキのセキュリティチェックで
白い不織布のウェアに身を包んだ人たちを見かけたんですが
何なんでしょう、コレ


(急いで隠し撮りしたのでブレている)

頭まで覆われている…
ゴーグルもしているような…
中国人ぽいけど距離があってイマイチよくわからない

ふつうセキュリティチェックって上着脱ぐけど
あれは着たままでいいのかな?

ともあれここまでくれば
あとはオスロまで1時間ちょっと
ヘルシンキでの入国審査をパスしたらもうオスロでは何もないはず

前回は国境封鎖中だったにもかかわらず
ガーデモエン空港での入国審査があまりにあっけなくて
拍子抜けした記憶がありますが
いまヨーロッパはふたたびロックダウンに追い込まれている都市もあり
ノルウェーでもとうとう(というかやっと)マスクが義務化されたと聞いています

ヘルスチェック、前よりちゃんとしているのか?
と思いきや見事に何もありませんでした
前回よりゆるい

うーん、いいのかなあ…

オスロ到着は夕方なので
いつも空港近くのホテルに一泊して体調を整えてから自宅へ向かいます
(迎えに来る相方にとっても日帰りはキツイ)

ホテルの朝食は
前回はひとり分ずつ紙袋にセットされていましたが
このたびはオーダー式



マスの中に量を書けと書いてあります
量?

ううむ、単に欲しいものにチェックするだけならカンタンなのに
ひとつひとつ何スライスとか何切れとか書けと言われると
意外と考え込んでしまう…

なんとかオーダーをして待つことしばし
出されたプレートを見て思わず Oj, oj, oj(オイ、オイオイ)と感嘆詞を口にする相方


(いや、普通だけど…)

野菜は切りたてなのかとてもフレッシュ
パンは温められているしフルーツは冷えている
通常のブッフェではこうはいきません

チェックアウト時にとても良い朝食をありがとうとお礼を言ったら
多くの宿泊客がこのスタイルを気に入っているとのこと
そうだよね〜

予想していたよりも気温が高くて路面も比較的ドライ
久しぶりに走る右側走行もまずまずスムーズ



村に入り山道をくねくねと進み
家まであと少しというところで
真っ白なウサギが一羽
目の前を横切って反対側の斜面を駆け上がっていきました

おかえりと言ってくれたのかな?
明日からまたリンゴの皮を置いておくから食べにおいで!

一時帰国(つづき)

2020-11-02 14:27:10 | 一時帰国 temp. return
成田空港では書類の記入と検査
小一時間ほど待ったでしょうか
番号を呼ばれて陰性の証明書のようなものを渡されました



予約していたトヨタレンタカーに電話を入れて迎えにきてもらい
営業所のカウンターで手続きをしながら
丁寧で細やかな係の方の対応に
ああー、日本に帰ってきた〜という実感がジワジワ

ETCカードを実家に置きっぱなしにしていたので
料金所のたびに現金で支払いをしなくてはいけなかったのですが
料金やおつりの間違いを確認したりする必要が全くない安心感に
ふたたび感動

それにしても
10月の初めってこんなに暖かかったっけ?
要らない服をいろいろ持ってきてきてしまった気がする…



久しぶりのヒコとの散歩へ出かけると
夏の風情を残す花があちこちにあってまるで秋らしくありません



でも金木犀は満開で風に乗って良い香りがするし
イチョウの並木もまだ青々としているけれど実がなっています
やっぱり秋よね


(日本にいる間に銀杏が食べられるかな?)

ところで
うちの実家はご近所付き合いが多くて
ふだんからどこそこへ出かけたからお土産に、とか
いただき物がたくさんあるのでお裾分けに、などといっては
しょっちゅう何かをもらったりあげたりしています



三崎に親戚がいるという自治会の方からいただいた新鮮な魚介や
長野の別荘から帰ってきた方からいただいた
畑で採れた濃い味の野菜とめずらしい食用ほおずきなど
何を食べてもおいしい日本の食事のなかでも季節のものは格別です



ヒマにまかせて1日に何回もヒコと近所を散歩したり
切手の仕分けをしたりしているうちに2週間の自宅隔離が終わり
厚生労働省からの毎日の電話対応も終了


(切手ディーラーの夫の下請け作業)

月の後半は晴れて出かけられる身となったものの
今回は基本的にどこへも行かない予定です

ホームオフィスから通常勤務に戻った人も沢山いるみたいだし
Go Toなんとかも活用されている様子をテレビで見たりしますが
年金暮らしの高齢の両親は3月から変わらない生活

美容院へ行くことさえまだためらっていて髪がすっかり長くなった母
ケアマネさんに勧められているリハビリのデイサービスに
まだ行く気がしないという父

そんな実家にウィルスを持ち込むリスクは低いほどいいので
いつもの富山行きや都内でのハンドクラフト用の買い出しもせずに
実家の片付けや掃除に精を出すことにしました


(会えない姪っ子には手作りのカードを送ろうっと)

そんな状況をいちはやく察知したのはもちろんヒコ
朝の散歩のあと少しするとふたたび外に連れて行けと
毎日のように訴えるように…
まあいいんだけどね

でも朝の散歩で用も足して散歩もしっかりしているため
当然と言えば当然ですがたいして歩きません
気ままに寝っ転がって日向ぼっこというのが定番なので
わたしは必ず本を携えてヒコが止まると読書タイム
おかげで日本の本をたくさん読みました



ヒコちゃん、もうすぐ12歳ね
口の周りだけじゃなくて喉のあたりにも白い毛がチラホラ
でも相変わらず凛々しいねえ(女の子だけど)



夕方の散歩は午後5時前後
夕陽の時間がどんどん早まっている気がします



まだ5時前なのにこの陽の落ち加減?
10月後半ってこんな風だっけ?

ノルウェーでは今頃もう
日照時間がほんの数時間になっているかな…
(つづく)


注意書

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