蒼穹のぺうげおっと

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ガンダムSEED DESTINY 第12話 「血に染まる海」 感想

2004-12-26 03:41:06 | ガンダムSEED DESTINY
驚愕の種割れ、「まなざしの先」を彷彿とさせるラスト、そして第13話の予告に悶絶するかと思った第12話。完全に心は次週のフリーダムに持っていかれています。

■種割れ、そしてバーサーカー再び
続編の醍醐味として、序盤からMS戦を激しく展開できるところにありますが、今回も前作の第3クール並のバトルエンターテイメントを展開してくれました。
ま・さ・に、種割れにうってつけの状況。つか、ここで種割れに正直ビックリしつつも燃える展開でした。

しかし、この状況って前作でいうところのキラが砂漠でバルトフェルドと対峙したときのことを想起させますよね。
ここにもまた一人バーサーカーが生まれた、みたいな。
キラもアスランも種割れ初期時は怒りに任せたバーサーカーになっていたので、この状態のシンを変えて行くのは誰?そしてどんな状況?とか考え出すと楽しみで仕方ないですな。
やっぱりキラとの対決がポイントなんだろうか。

■いろいろと
十分満足なバトルエンターテイメントを展開してくれたのですが、その中で気付いたところをいくつか。

デュートリオン・ビーム
ずっとリアルタイムでエネルギー補給受けられると思ってました・・・。
ライディーンを思い出したとか言うと世代の壁にぶちあたりそうなんで内緒です。

ザムザ・ザー
攻撃力とデザインは08小隊で言うところのアプサラス、操縦方法はファーストのブラウ・ブロ(シャリア・ブル以外が乗る時は複数人で操縦してサイコミュを動かしたらしい、そういう意味ではナチュラルが操縦するMAとしては理に適ってるかも)、アームが出た時点でファーストのビグロか0083のヴァル・ヴァロ、オメメはザクレロを思い出しました(いっぱい思い出しました)。
たぶん1回しか出ないと思います(それもザクレロっぽくて良い)。

対艦刀
SEEDから含めて対艦刀で戦艦をぶった切ってるシーンはあまり記憶になく(1回くらいあったかな)、なんとなく初めて対艦刀本来の使い方をされたんではないかと思った(ゆえに嬉しかったりして)。

あなたも考えなさい!
最高!!

■オレは政治家じゃない
そんなバトルエンターテイメントの中で、オーブ司令官が言うこの台詞。
「そういうの恩知らずって言うんじゃないかと思うだがね」
こういう一言が今後のポイントになったりするんじゃないかなあと。
#その辺については第11話感想に妄想交じりで記載しています。

■「まなざしの先」から「舞い降りる剣」へ
そしてラスト、ザフトの制服に袖を通すアスラン。ついに来ましたセイバー搭乗。
そしてミネルバへ。
思えばこのミネルバの危機的状況、ビクトリアで前面にザフト軍、後方にはサイクロプス(つまり援護無し)の孤立状態に陥っていたアークエンジェルそのものですよね。
そしてその状況でキラがフリーダムを手にしたように、アスランがセイバー(救済者)を手にし、飛び立つシーンは前作DVD9巻第34話「まなざしの先」にシンクロするじゃないですか。燃・え・る。
そして窮地に陥ったミネルバの前に降り立つセイバー(第35話「舞い降りる剣」でフリーダムが排気しながら静止していたシーンと同じように)、考えただけで悶絶しそう。
でも、アスランの表情は全てを解決した顔とは言い難いので、やはりセイバーを駆りつつも模索者ポジションは継承、ということなんでしょうかね(カガリにも何も言ってないですしね)。

■ミーアとラクスの危機があるんじゃないか?
アスランが出撃する直前の議長とミーア、アスランを観ていてふと思ったことがあります。
ミーアは議長が言うところの「私のラクス」なわけで、今は議長が持っていない力をラクスという存在に(仮であっても)期待、利用しようとしているわけですが、もしその力が必要ない状況になった場合、秘密そのものであるミーアという存在はどうなってしまうのでしょう。
つか、単純に考えて消される・・・。
この展開、絶対あると思うんですが、それを考えていたらもう一つ思い当たりました。
今はデュランダル議長には「私のラクス」がいるわけで、ホンモノのラクスがいるとめちゃ都合が悪いわけではないですか。
例え今は隠遁生活していようとも、それは議長サイドにとっては関係ない話で、議長はラクスの力を認めているというか恐れに近い部分もあるんじゃないかと思うんですよ。
ということはラクスの存在自体「私のラクス」を擁する議長にとっては邪魔。
つか、ラクスも消される・・・。
そして、ラクス・クラインという存在はホンモノもニセモノも居なくなる・・・。
これが議長のシナリオ・・・。

■キラが起つ理由
もうこれしかない!
第11話感想でキラが起つとすれば、それは守れなかった後悔をしないため、親しいものを守るためしかありえないと書いたのですが、シチュエーションとしてはまさにこれしかない。
ラクス絡みでフリーダムに乗るとしか思えない。
次回予告のハイ・ゴッグみたいなのはラクス暗殺部隊とみた。

つか、ほんとにフリーダムに乗るんだキラ!
オープニングのミスリードくらいに考えていて別の機体に乗るのかくらいに考えていたけど、これはし・び・れ・る。
というか、フリーダムがアリならば、アークエンジェルもアリなのか・・・。
今回の虎とマリューさん、そういうことなのか・・・。

ちょっと次回予告に悶絶してしまったかつ3時超えたんで頭が回ってないんですが、キラやオーブにいるコーディネーターは今後どうなるのか・・・、第11話のザフト仕官の会話じゃないですけど、これからどうなるのか、まだまだ展開は転がりそうですね。
あまりの濃い展開にもうちょっと時間を置いて感想書き直せたら書き直してみます。
今回はこんな感じで。
ああ、第13話が待ち遠しい・・・。
あと、メイリンのかわいさに最近やられ気味です(ステラたんがいない分よけいに)。

>私信:浮島さん、ごめん、あれは僕も分からないや。たぶん、特務部隊っつーか、自由度のある部隊のことなんじゃないかな。

ガンダムSEED DESTINY 第11話 「選びし道」 感想

2004-12-26 02:06:27 | ガンダムSEED DESTINY
大満足の1時間放送、何となく個人的に大きな流れが見えたような気がする今回、第13話予告のキラ&フリーダム復活に悶絶するかと思いました(つか、ほんとにフリーダムで出るんだ!、ならアークエンジェルもアリなのか、いや、アリだろう)。
第11話と第12話をセットで感想書こうかと思ったんですが、短めにして1つずつ書くことにしました(多少のオーバーラップはアリです)。

まずは個人的に今後の大きな流れが見えたかな、と思えた第11話から。

■論理のすり替え
今回カガリの婚約者であるユウナは周りを説得するため、そしてカガリの権威を相対的に下げるために、意図的に論理のすり替えをしていましたね。
「我々がしてはいけないのは、この国を焼くこと」
これは前作でウズミが採った方針に反対してのことで、国を焼かないためには同盟に入るしかない、という提言を強くすることによって他の選択肢を奪うように誘導しています。
(ウズミの方針は)同盟に入らない→だから連合に国を焼かれた
とこういう図式を刷り込んでいるわけですね。
しかも、カガリはウズミの娘であるわけで、周囲の人間にとってもカガリが同盟入りを反対するということは、例えカガリが正しいことを指摘していようとも、ウズミの路線を踏襲することに直結してしまう、だから余計に選択肢が狭まってしまうわけです。

同盟入りしたらしたで、ザフトに国を焼かれることになるかもしれないのに、その可能性は目先の連合の脅威で薄れてしまっている、どちらに転んでも戦火に包まれる可能性が消えることはなく、戦争への道を進むのであればそれはどちらに加担しようと変わりはないということですね。

■やはりカガリはウズミ超えをしなくてはならない
現状から見てもやはり前作で採ったウズミの方針は支持されているとは思い難いところです。
かと言ってどちらかに付くという選択をすれば、いずれにしても国を焼くことになるのではないかと思います。
やはり、カガリはウズミが出した答えを超えていかなくてはならない。
そして現政権においてカガリを傀儡にしようとしている勢力も超えていかねばならない。

ぶっちゃけ妄想覚悟で言えば、オーブを二つに割ることもありえるかなと。
結局和平へ向けた第3の道を採らない限り、オーブという国が振り回される状況は変わらないですよね。
ならばいっそのこと傀儡推進陣営(ユウナたち)と袂を分かって、南アメリカ共和国のように独立を目指して戦っていたり、その他の和平国家と連動したり、地球連合内部の厭戦派やプラントの厭戦派を纏め上げて大きな力にしていくような、そういう展開でもいいんじゃないか、とか妄想したりしましたよ。

■今作での大きな流れは?
前作ではそういう仲間達が集まってくるところが最大の見所だったわけですが、現実問題として終結できた力は戦艦3隻に過ぎなかったわけで、世界を変えるには至らなかったわけです。
では今作ではどうなのか?
やはりカガリを中心として、より多くの仲間、勢力を巻き込んでいく、武力と対抗できうる「力」を集めていくことになるんではないかと思ったりしています。
デュランダル議長が前回言ったように「想いを同じくするものには起って欲しい」というのはこういうところにもつながるんじゃないですかね。それをカガリサイドで描く、みたいな。
それが「力」なんじゃないのかな・・・(独り言)。
またその希望というか、一縷の望み的なものが第12話でオーブ軍の指令が「そういうの恩知らずって言うんじゃないかと思うんだがね」「オレは政治家じゃない」と漏らすあたり、そういう政治上の問題ではないところの人の気持ちでこういう気運が盛り上がってくると熱いですよね。
そしてユウナが政治=現実と言ったものを、現実はそうじゃないと否定できる展開があるとまた熱い(いかん完全妄想だ)。

■キラが起つ理由
個人ベースで言えば、アスランもキラも力を持っていたけれど、現実として救うことができなかった命がたくさんあった。
今回のキラのフレイ、トールの回想は第8話の感想のコメントでいいちこさんとの会話でもしているんですが、最高のコーディネーターであっても、結局一人の少女の命さえ救うことができなかった悔しさがあったわけで、再び立ち上がるとするならば、今度こそは必ず守る、そういうスタンスで立ち上がるはず。
そして誰を?という点については、たぶん皆分かっていると思うのですが、第12話で議長とミーアとアスランのカットで思うところがあったので、そちらで書きたいと思います。

■イザークの「変化」は今回最高の燃えシーンだった
スーツのセンスは置いといて、今回のイザークは最高に燃えた。
アスラン復帰への最後の(デュランダル議長の)駄目押しはかつての戦友たちだった、というだけで熱いんですが、前作終盤から「変化」してきていたイザークの台詞は熱かった。

それしかできることがないが、それでも何かできるだろう
だからお前も何かしろ、それだけの力、無駄にする気か?


前作で民間のシャトルを撃ったことに対する帰結がここで来るとは思ってなかったんですが(つかすげー長い伏線だよ)、それだけにイザークの台詞が重みを増してくるってもんですよ。
だてに白服は着ていない、とか言いそうです。
これくらいものを考えるようになったイザークは今後の活躍が楽しみですな(と書くと今まで何も考えてなかったと思われますが、たぶん何も考えてなかったと思います(笑))。

今回のタイトル「選びし道」はオーブという国家が選択した道と、アスランが選択する道だったわけですが、何気にイザークやディアッカが選んだ道についてもこういう風にさりげなく描写されたところが熱いなと。

これでアスラン、完全にチェック・メイトですね。

とかくユウナのむかつき度合いが目立った今回ですが、それすらも大きな伏線って感じなんで、やはり今後のカガリに注目したいところです。
て言っても彼女は終盤あたりまでずっと苦境のような気がしますが。