蒼穹のぺうげおっと

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ガンダムSEED DESTINY 第9話 「驕れる牙」 感想

2004-12-12 01:21:46 | ガンダムSEED DESTINY
早くも開戦してしまいましたが、序章も終わり本格的に各キャラが戦争と向き合うことになりそうな、そんな気配を漂わせた第9話、うちのブログで言うところの「世界」についていろいろ再認識されられました。

■「結局はこうなるのかよ、やっぱり」
今回の開戦にあたり、いろいろと考え直すことがありました。
まず、今回の開戦にあたってはプラントはどちらかと言うと厭戦派というか和平派がもっと多いのかと思っていたのですが、テロ実行犯ほどの極論の持ち主は少なくとも、血のバレンタインやヤキンで使用された核について憎悪している人や、その脅威を排除すべきだと考えている人が多かったということです。

それは即ち、2年前の大戦が終結したのは戦うことが嫌になったのではなく、戦う余力が双方共に無くなったからから停戦したに過ぎず、「世界」はやはり何一つ変わってはいなかったということを如実に示したわけですね。
そこまでは持論でもあったので良いとして、認識を改めたのは一旦開戦してしまえば、前作の終盤で見せた核の打ち合いにも似た惨劇をすぐに再会できるレベルの戦争がすぐに可能であるということです。
理屈上そうなんですが、これが個人的には結構ショックだった・・・。
最初から歯止めが効かない状態から始まっているんです・・・、イザークの呟きが耳に残ります。

こうなるとデュランダル議長がもし実は好戦派であったとしても、周囲がほぼ開戦やむかたなしで動くのであればその手綱を引き締めるだけで良いってことになるわけで、そうすると偽ラクスの使い方ってのも少しは予想がつくってことですか・・・。

■開戦にあたり
前作では戦いを終わらせるためにいろいろな仲間が終結して最後の悲劇を回避したわけですが、それでもそこに集ったのはたった3隻の戦艦しかいなかったわけです。
ですから前述の通り、それだけの人数では「世界」は変わらなかったとも言い換えられます。

では、それで前作のキャラたちが開戦にあたりおとなしくしていられるかというとそうではないと期待したいところ。
キラ、アスランの動向が気になるのはもちろんですが、特に注目したいのはイザークとディアッカ。
「何と戦わなくてはならないか」を考え、それがナチュラルを殲滅することではないと気付いているイザークとディアッカがザフトという軍組織にいて、始まってしまった戦争の中で何を考え、どう行動していくかこれが個人的には非常に気になるところです。

もちろん、今回ちらっと登場したミリィや、同棲してるのかよっと突込みをいれたくなった虎やマリューさんにも同じことが言えるのですが、開戦した今、最も戦場に近い位置にいて、かつ軍という組織に所属している2人の判断が一番悩みどころなのではないでしょうか。

■恒例の妄想
前作の見所の一つでもある、それぞれのカテゴリーに所属していた人たちが自分達の判断で動き出し、コロニーメンデルで3隻の戦艦として終結していくプロセスがありました。
前述の通りやはり3隻では「世界」は変わらなかった。
でもそれがもっと人数が増えてくればどうなるのか?
無視できない存在になればどうなるのか?
「理解」の名の下に集う人が前作のスケールを遥かに超えて増えてくる、そんなストーリーを見てみたいですね。

■ロゴス
ブルコスもかなり狂信的と思っていたのですが、今作に登場してくるロゴスってのはブルコスをも統率しているような感もあり、もっと狂信的な感じがしてなりません。
「新しいシステム」って何よ。
これってコーディネーターもナチュラルも関係なく、ロゴスが統一しようとしているってことなのか?
つまり戦争の名を借りて(ブルコスを手先として)、そういう統一機構を整備しようとしているってことなのか?
個人的にはこれ以上の思想的な考え方はノーサンキューと言いたいところ。
コーディネーターがナチュラルを見下すとか、ブルコスがどうだっていうのは現代社会の相似形として捉えることができるので、感慨深く観ることはできるけれども、それ以上行ってしまわないことを願います。
SEEDで感慨深く観れたのは現代社会の持つ問題点を形を変えて投影していた点と、各キャラが「理解」「自立」して、その問題点に希望の火を灯すプロセスを対比して見れたことにあると思っているので、個人的にはできれば今作もそういう見方をしていきたいと思うんですよ。
どうですかね。

■次週セイバー登場?
予告にちらっと見えましたね。アスランとデュランダルの会話が楽しみです。
それはそうとDESTINYではMSV系を積極的に展開していますね。
今回であれば偵察用のジンであったり、ファーストで言うところのジョニー・ライデン機みたいなエースタイプのザクも登場しています。
これはスポンサーの意向というのもあるでしょうが、DESTINYのスタッフが実はこの辺ノリノリで作っているのではないかとさえ思えます(ASTRAYへの幅の持たせ方って言うのもあるのかもしれませんね)。
ガンプラの世界が広がるのは個人的にウェルカムなんで、思いっきりやって欲しいもんです。

第9話はキャラ視点ではなく、「世界」視点だったわけですが、だからこそ前作に登場したキャラたちの動向が益々気になってきましたね。
また開戦時点で主人公たちミネルバが(地球連合と同盟を結ぶ)オーブにいるという展開も面白い。
戦争が始まって新キャラ・旧キャラともにその渦中でのスタンスが非常に楽しみです。
皆さんはいかがでしたか?