蒼穹のぺうげおっと

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今週のマガジン 4・5号 感想

2004-12-23 17:41:15 | マガジン(とサンデー)感想
今年最後のマガジンとあって、超極厚&内容もぎっしり満足号でしたよ~。

■トト
せっかく新連載開始したのに前回も合併号、今回も合併号とぶつ切りにされています。不遇な扱い受けてます。
つか、編集部もその辺考えて連載開始時期決めれば良いのに・・・。
しかし、本編の方はしっかりとしたストーリー作りで丁寧に描かれています。来年のマガジンが非常に楽しみなのはこの『トト』があるからというのを一つ理由に挙げたいと思います。
少年の冒険ストーリーものという激戦区の中で、夢への共感とそれを受け継ぐもの、自身の夢を投影するもの、こういったスタンスをきちんと描いてくれそうな予感のするこの『トト』に今後も期待したいと思います。
主人公が仮の家族として居場所を得た盗賊団をいきなり瓦解させ、地上に降ろすっていう潔さも応援したい理由のひとつかも。
つか、盗賊団のオヤジは再登場を切に希望!!

■輝
輝というマンガはほんとに素晴らしいね。
どうしてこう毎回こういう話を医療に関連付けて作ることができるんだろう、そしてどうしてこうも毎回感動させられるんだろう。
ベタな話と言えばそれまでかもしれないんですが、そういうベタさをずっとコンスタントに続けられるというのは本当に凄い。
輝らしいクリスマスエピソードに拍手。

■クニミツ
こちらもベタさと誇張表現があるものの、世間に対する問題提起として一級品。
農薬編に続いて、ちょっと興味がありますね。
クニミツと佐和ちゃんが並び立つ最終カットはいろいろ想像しちゃいます。

■ネギま
このネギまは一見ドタバタに見えますが、赤松先生という人は緻密な計算に計算を重ねて仕掛けることができる稀有な存在だ、ということを再認識できましたよ。
つか、学園祭におけるネタの仕込みを入れつつ、3日間をかけて各キャラと学園祭を回るスケジュールをびっちりと立てているなんて、この人もプロジェクトマネージャ向きですよ、恐れ入ります。
今週も個人的には茶々丸がツボでした。ロボなのに(笑)。

■エア・ギア
今少年誌で作画レベルにおいてダントツに高い才能を発揮しているのがこの大暮先生ですな。
もう今週とか美しすぎ、大暮節炸裂って感じで、こっちが悶絶しそうです。
#私燕。は大暮先生の大ファンゆえに、大暮作品の感想を書くときは完全に公平性を失うので先にお断りしておきますね。
もう言うことなし、素晴らしい。
『トト』は連載開始後、合併号が続き不遇だと前述しましたが、エア・ギアでは今年の締めくくりにエミリ、つまり普通ポジションの女の子を持ってくることで、きっちりとエア・ギアの原点みたいなところを描ききってくれました。
第1巻でイッキがエア・トレックで初めて空に飛び出したときのように、ただ純粋に好きだから続けることができるというポイントにエミリを使ってこのインターバルを締めくくってる、こういうのが大暮先生も出来るようになったのがファンとして嬉しい(天上天下の最初の頃に比べるとという意味ですよ、でも、天上天下ももちろん大好きですよ)。
エミリの場合、その気持ちをカズならきっと分かってくれる、そこを共有できる、というモチベーションにしたのが秀逸だなと。
で、最後にカズが拾ってくれたから、普通のアクセがたった今から大事なものになったていうのも展開としては大好き。
今年最後に大暮先生の作品をこういう風に見ることができて幸せ。
#エミリはエア・トレック履かないのかな?素で壁を走れる猛者ですよ、きっと彼女は。

■神to戦国生徒会
これはかなりマズイ。
合併号が続くこともあって、完全にスピード感を失っています。
『トト』は連載2回ですが実質ページ数としては6話分くらい消化していて、既に序章を終了し次回から新展開に入るとこまで来ているのに対して、こちらはまだ何も始まっていない感すら漂ってきています。
バトルに重きを置いているぶん、こちらはスピード重視にしないといけないと思うんですが、もうエロシーンだけではカバーしきれないなんじゃなか?
そう考えると『トト』のつくりの丁寧さが目立つなぁ。
つか、個人的好みなだけかもしれないんだけどね。

■涼風
これは大和、いかんですよ。
ほのかを好きになろうと思い込むためのキスですよ、これは。
既にほのかちゃん、不憫すぎます。ほのか応援サイトにでもなろうかな(98%くらい嘘ですが、2%くらいで何かやるか、いや、首を絞めるからやめよう・・・)。

■スクラン
執事の中村さんの最終カットがツボ。
イトコ先生もノリノリで参加していたくせに発見者として登場かよ。
結局両方やることになったんなら、バンドもやるんじゃないのか?
ミコちんの出番、もっとプリーズ。

■濱中アイ
もう呆れすら感じるほどに面白い。
サンタを信じているような子が、サンタにそんなお願いをしていて、しかもそれを受け入れるっつーシチュエーションが一番ツボだよ。
この作者はほんと一年中こんなことばっか考えてるんだろうなぁ。ある意味関心しちゃうよ。

■チェンジング・ナウ
アシスタント事情を柏木ハルコ先生にまで心配されてる!
しかも柏木ハルコ先生とは面識が無い!
素晴らしい、この作家さん。
しかもアシスタント事情はまだ解決してないし。
アシスタント事情と反比例するようにマンガの完成度は上がっていく。
いっそ、ずっと自分でやっていく覚悟をした方が良いのではないかね。

今日は祝日ということもあるんで短めです。
祝日・休日は家族最優先なんでゴメンナサイ。
ともあれ、今年のマガジンは素晴らしかった。
もともと僕はサンデー派だったんですが、それを乗り換えさせるほど良かったですね。
安定度ではピカ一、来年も期待しています。