毎日放送でも取り上げた違法伐採。
今どき、日本で違法伐採なんぞあるのか? ぐらいに思っていたのだけど、結構あるのだそうだ。ようするに森林計画を破った伐採や、盗伐のことだ。国産材が金にならないのに、なぜ違法なことまでして伐るのか。
伐るのは、やはり天然林の大木とか高値の広葉樹のようだ。高値といってもかつてに比べて値段は随分下がっているはずだが、それでも目先の金がいるのだろうね。そして、先のことを考えない。もう、林業を廃業するつもりだからやるのだろう。
実は、国有林に多い。というより林野庁絡みが多い。さらにいうと、森林組合と裏でつながっていたりする。だから通常では公になりにくい。
山奥の違法伐採を取り締まるのは、ほとんど無理。必要なのは、木材取引にトレーサビリティを取り入れることだろう。産地とか所有者情報を示さないと取引できないようになれば、盗伐しても木が売れなくなるからだ。とくに銘木には取り入れてほしい。
ただ、私が懸念するのは、こちらをクローズアップすると、またぞろ「伐採反対」運動ばかりが注目されて、「木を伐って森を守る」意識が薄れてしまうことである。