森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

移住者迎える前と後

2006-08-09 22:43:27 | 田舎・田舎暮らし

せっかくだから、田舎暮らし関係の話題を続ける。

 

たまたま手元にある2年前に行われた地域社会計画センターの農村調査の結果を、紹介しよう。
農村住民にとって、都市住民を受け入れることに関して、期待しているのは、圧倒的に「集落人口の増加」と「子供の数の増加」。人口増が地域の活性化になり、税収増にもつながると見ている。人口流出も止める効果も期待する。

逆に不安なのは、「移住者との人間関係」「農業への悪影響」。とくに農村地域ならではのしきたりに理解や協力が得られるか、コミュニティに軋轢が生まれないか。生活排水の問題や家庭菜園が農地に与える影響(害虫の発生など)。逆に農薬を播くことにいちゃもんを付けられたり、農機具の騒音問題…などだ。

 

さて、実際に移住者が来てからの反応は、人口増については満足しているが、活性化までは期待通りではなかったりする。しかし、人間関係の悪化はさほど多くなく、杞憂に終わっているようだ。一方で農作業への影響は感じている。

 

この15年間で全国5000の集落が姿を消し、農地も毎年3~4万ha減少している。

こうした状況の中で、田舎暮らし希望者は、何ができるだろうか。