森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

「クロワッサン」と田舎暮らし

2006-08-10 14:23:30 | 田舎・田舎暮らし

本日発売の『クロワッサン』(マガジンハウス)に、田舎暮らしの記事が載っている。ついでに私も載っている(^^ゞ。

 

私が取材先などをコーディネイトしながら、取材も受けるという変則的?な形で行った仕事なのだが、編集部の要請は、「地域に溶け込んで田舎暮らしをしている人」であった。そこで登場する二組を紹介したわけである。
一件は伝統野菜によるレストランを田舎の集落内に作った夫妻、もう一組は自ら年老いても田舎で住み続けるために高齢者の送り迎えを行うNPOを設立した夫人。

 

思うに、編集部は軽いノリでこの企画を立てたのではないかと想像する。新たな生き方を紹介するのに、田舎暮らしなんてのもいいんじゃない? といった調子で。

でも、取材先に私を選んだことで、田舎暮らしの奥の深さに気づいてしまった……のかもしれない。田舎で暮らすというのは、自然と戯れられて楽しいよ、では済まない。地域社会のことに触れず田舎暮らしを紹介しても、本当の姿が描けない。内心、こんなテーマを選ぶのではなかった、いや取材先にこんな人を選ぶのではなかった、と悔やんだかも(^^;)。編集者兼記者は、最初は私と被取材者の会話している言葉の意味がわからない、と言っていた(^o^)。
まあ、私も軽いノリの記事に協力してもよかったのだけど、いきなり深遠を覗いてもらうのも編集者としては価値あったのではないか。

少しは気づいたかな。都会と田舎、どちらも暮らすという点では同じなのだということを。田舎は桃源郷ではないし、都会で失敗したことが田舎では成功するわけでもない。逆に田舎の大変さは都会の大変さと裏でつながっている……ということに。