つまようじ資料室を訪れた。
割り箸の世界に顔を突っ込んでいたのに、とうとうつまようじである(^^;)。どんどん木材利用としては末梢的な分野に入っていく気がする。
そこで室長に延々とつまようじの解説を聞かされたのだが、まあ、健康とつまようじの関係などはどうでもよろしい。木材利用の点からすると、素材は、基本的に白樺。この点は中国産割り箸と同じ。白樺を煮て、ロータリーでかつらむきしていく。それを型に入れるように成形する。
今や割り箸以上に中国依存が進んだ世界だった。国産メーカーは幾つも残っていない。日本製のつまようじは、コンマ以下である。ただ、日本独自のものではなく、昔から世界各国にあったということがグローバルだ。
ちなみに、現在日本で知られるのは、基本的に妻楊枝(歯の掃除に使うもの)ではなく、菓子楊枝(和菓子やタコ焼き、フルーツなどを突き刺して取るもの)で、2つを混乱させているのだという。海外で妻楊枝と言えば、平たい、3角形のもので丸くはない。
なぜ日本で丸い楊枝が広がったかというと、それまでの手製の楊枝は、節があったり不揃いだった。それを白樺で均一・白い美しいものが登場して、ほかを駆逐したという。別に楊枝に節材を使ってもよいと思うのだが、それを嫌がったのが日本人。
こんなところに無節信仰が生きているとは。