沖縄の話題をもう一つ。
沖縄にも森林組合があった。ヤンバルで見かけた土場には、何か曲がった材を積み上げていた。あれを製材するのは骨が折れそうだ。なんでも主にやっているのはチップ製造らしいが、紙パルプ用でもないというから、用途は限られている。
ただ、リュウキュウマツで家具を作る人もいるそうだ。あまり家具向きの材ではないが、腕次第か。イギリスではパイン(松)材の家具が人気だし、最近ではニュージーランドのラジアータパインで家具も作られているから。
もっとも森林組合の仕事は、どちらかというと、土木関係の伐採作業ではないかという気がする。
しかし考えてみれば、琉球王国時代は、木材も自給していたのだろう。今ではまとまった森林はヤンバルくらいだが、かつては全島に広がっていただろうし。用材になりそうなのは、リュウキュウマツくらいしか思いつかないが、ほかに広葉樹材も使っていたのだろうか。まさか台湾から輸入していたとか。
沖縄の木造文化を探ってみても面白いかもしれない。