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藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

ブラジルW杯日本代表の3試合を見ての感想

2014年06月26日 21時06分42秒 | A代表
高校年代サッカー観戦中毒者による知ったかぶり感想

・2012年の優勝したアジア杯ですでに出来上がっていたチーム。一度完成したチームを壊す事なく最終予選を戦い、新戦力を試す時間が少なくなった。
 良い言い方をすると完成したチームを熟成させたという事になるが、「熟成」と「腐る」は紙一重。日本の場合は腐ったところに新戦力を補った形になったていたが、そのタイミングは遅かった。

・最も大切なことはブレないことだと再確認させられた大会だった。
 今までやってきたことをそのままやれば良いのに、大きな大会になると考えすぎてしまい積極的空回り采配を行ってしまう事がある。
 そういうシーンがたくさん見られた大会だった。

・重ねて言うが最も大切なのはブレないこと。今大会の結果を受けて「やっぱり守備的なサッカーの方が…」とか「ポゼッションサッカーに対する疑問」といった意見が出てくるかもしれないが、それを真に受けてブレちゃいけない。
 イタリアやイングランドだって1次リーグで敗退する大会。レアルやバイエルンの中心選手がいるクロアチアだって1次リーグ敗退している。自分たちのサッカーを思ったように表現できず1次リーグ敗退した事は面白くなかったが、決して悲観することではないし、世界の壁はそんなに低くない。
 個人的には、日本代表には今後も徹底してポゼッションサッカーを突き詰めていってほしいと思う。U-17W杯でボールポゼッション80%を記録したような、CBが2人とボランチが8人という吉武ジャパンのこだわりのある取り組みをA代表でも取り入れてみる位の事をやってみても良いと思っている。スピードとパワーで劣る日本人が世界で自分たちらしさを出して戦うにはそのくらいのこだわりがあっても良い。

・内田が代表引退をほのめかした。代表とクラブでの活動の両立は体力的に非常に厳しいのだと思う。
 この内田の代表引退問題は、内田1人の問題ではなく、今後の日本サッカー界の代表活動の在り方を問うものだと思った方が良い。
 欧州でプレーする日本人選手が国際Aマッチのたびに欧州と日本を往復するのは体力的に大きな負担になる。小野・高原・稲本といった黄金世代が代表で長生きできず、遠藤が代表で生き残ったのは欧州に移籍しなかった為、長距離移動による体力的な負担が少なかったからだと思っている。内田が今後欧州リーグで長く活躍することを考えたら、日本代表を早期引退することは選択肢として十分アリだと思う。
 このまま行くと近い将来、欧州の日本人選手は所属の欧州リーグか日本代表の2者択一を迫られる時代が来てしまう。その対策として欧州での日本代表候補合宿を増やしたり、国内のキリンチャレンジカップのような調整試合には欧州選手は極力召集しないという取り組みも検討しなければいけなくなる。(ただし、それをやるとスポンサーが付かなくなるという営業的な問題が大きくなる)
 欧州リーグ所属の選手が増えるほど、日本は極東の島国である地理的なハンデが今後重くのしかかる事になるわけだが、この解決策は長い目で見てJリーグのレベルアップを計っていくしかない。ACLで勝てるJクラブを育てていかなければ、10年後20年後の日本代表の飛躍は難しい。

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