オタクとは

そもそもオタクとはどんな人間なのか？
私の表現ではオタクとは「自分で物事の価値を判断できる人」となる。

今の世の中、物事の価値を自分で判断できない人が多過ぎる。
「みんなやってるから」「TVで紹介されていたから」「行列が出来ているから」など価値の判断を他人任せにしている人がほとんど。
「右向け右」と言われて皆が右を向いたら、何も考えず右を向いてしまう人ばかりの世の中。

それに対してオタクはマスコミや他人の情報に流されるのではなく、自分が良いと思ったものに夢中になる人たち。
自分で情報を集めて物事の価値を自分で判断している人達と言える。
世間一般でオタクと言うと「リュックサックを背負って一般の人には理解できない行動をとっている人」という偏見に満ちた印象が強いが、自分から言わせてもらうと、それこそTV等のマスコミの報道で植えつけられたイメージだけで判断している大多数の人の意見。

TVは自分たちが流す情報に多くの人が反応してくれなければ困るわけで、TVの情報に反応しないオタクの存在は天敵と言っても過言ではない。
だからオタクを偏見に満ちた表現で描写してネガティブな印象を植え付ける。
自分は仕事でアイドルオタクの人の活動の対応をしたことがあるが、あのアイドルオタクの人達の真面目さと誠実さは正直スゲェーなと感心した。
何が感心したのか具体的に言うと、施設にアイドルを応援するメッセージボックスを設置するという内容で、「あなたの施設に迷惑は掛けません、許可だけいただければ結構です」とこちらには全く手間をかけさせず、メッセージボックスを設置する為だけに千葉から静岡まで電車に乗ってやってきて箱を設置して帰って行った。（撤去も同様）とにかく他の人に迷惑をかけない意識がすごかった。その理由はおそらく、自分が他の人に迷惑をかけるとそれにより「○○オタクの奴が…」と世間で言われ、結果自分が応援するアイドルに迷惑をかけることになるから。行動にお客様意識が全く無く、アイドルの活動を見守る支援者的な意識の強さを感じた。他にもこのアイドルの関係でアイドルオタクの人と何度か連絡を取ったが、非常に気持ちの良い対応をしてくれた。

自分で物事の価値をしっかり判断することが出来るオタクが、隠れキリシタンのように肩身の狭い世間的な印象の中にいる事が現状の世の中だが、少しずつでもこれが変わっていく事に期待したいと感じる今日この頃。