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藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

J3 2019 藤枝対盛岡

2019年09月07日 23時05分29秒 | 藤枝MYFC
藤枝総合にてJ3を観戦

藤枝 2-1 盛岡  ※公式入場者数:1,395人

得点
前半31分 (藤)33安藤のクロスがDFに当たってこぼれたボールを36那須川がワンタッチで10大迫に繋ぎ、10大迫のシュート
前半45分 (盛)13梅内がエリア内で倒されPK獲得、18宮市がPK決める
後半36分 (藤)36那須川のパスを受けた30松岡のクロスを34清本が胸トラップからの振り向きシュート

得点には至らなかった決定機
後半12分 (盛)24鈴木のクロスを10谷口がダイレクトで合わせるがGK1杉本がファインセーブ
後半18分 (藤)7水野のシュートをGKセーブ
後半19分 (藤)7水野がパス交換から抜け出しクロス、20森島が頭で合わせるがポスト直撃
後半27分 (藤)33安藤のクロスを22川島が頭で合わせるが枠外

藤枝スタメン
      1杉本
  22川島 5浅田 36那須川
3鈴木   30松岡    33安藤
   7水野   13大竹
      10大迫
      20森島
交代
後半14分 大竹→14谷澤
後半25分 大迫→34清本
後半41分 森島→24安東

盛岡スタメン
      1土井
24鈴木 2木下 3福田 8菅本
    17広田 5石井
 13梅内       7麦倉
    18宮市 10谷口
交代
後半17分 広田→11薮内
後半38分 鈴木→23太田

●各選手評
1杉本:後半12分のビッグセーブでチームを救った。安定した活躍。
22川島:思い切りの良い前へのアタック。空中戦の跳ね返し。チームを最少失点に抑える事に貢献した。
5浅田:カバーリングの高い意識を感じさせるプレーを見せたがPKを与えたプレーが安然だった。
36那須川:ポディションが3バックに下がったことで決定機を演出するクロスは少なかったが、後方からの組み立てで貢献。
3鈴木:ほぼ4バックのSBの位置で守備に貢献。サイドで相手に自由を与えなかった。
30松岡:今日も安定の大活躍。CB2人いない状態でも1失点でしのぐ。
7水野:長い距離のフィードを複数本鋭く通した。
13大竹:中盤で運動量豊富に動き回り相手の中盤に自由を与えなかった。
10大迫:得意の右足の見事なコントロールシュート。
20森島:今日も前線で体を張り続けた。ヒールパスは総じて不正確だった。
14谷澤:惜しいシュート1本あったが、もっとボールを触りたい。
34清本:限られた時間で結果を残す大活躍。足元の高い技術、正確なCKも見せた。
24安東:対峙した選手は概ねなぎ倒した。

●印象に残ったプレー
前半15分 7水野のクロスが逆サイドの3鈴木にわずかに合わなかったシーンだったが、7水野が長い距離の鋭いクロスを入れたシーンだった。
後半5分 7水野の左サイドへ展開するロングボール。何気ないプレーだけれど長い距離を正確に鋭く通した。
後半12分 盛岡のクロスからのダイレクトシュートを1杉本がファインセーブで止めたシーン。1杉本がチームを救った場面だった。
後半44分 後方からのフィードボールを34清本がワンタッチで前線でスルーパス。そのやわらかで正確なボールタッチに思わず「うまっ!」と一言出てしまった。

●細か過ぎて伝わらないサッカー解説
前半16分(ダゾーンフルタイム視聴タイム31分20秒※その瞬間は各選手のアップ画面になっていてダゾーンでは確認できません)
盛岡のスローイン場面で、30松岡が各選手にポディショニング修正の指示を与えていた場面。
ホントに何気ない場面なんだけれど、この試合で最も印象に残ったシーンを紹介。
盛岡陣地側でのスローインで藤枝は「高い位置で奪って素早く攻撃に転じたい」と考えやすい場面。その瞬間、中央の各選手のポディションが少しずれていて自分もスタンドで見ていてちょっと気になったけれど、盛岡陣地の深めの位置だったので「そんなに気にしなくても良いかな」という感じのズレを、30松岡が味方選手への非常に的確な指示でポディションを修正させ、3秒程度でポディションのズレを修正した場面。
「どこがズレていて、だれをどこに動かせばズレが治る」という事を瞬時に理解したうえで、味方選手が「高い位置でボールを奪って攻撃したい」という意識が強く出やすい場面=カウンターのリスクが高まりやすい場面で、素早く味方選手にリスクを無くす指示を行った30松岡の守備意識と判断力に舌を巻いたシーンだった。
また、30松岡はこのシーン以外にも2つ素晴らしいプレーがあったので合わせて紹介。
後半5分(ダゾーンフルタイム視聴タイム1時間26分33秒)相手GKのスローインを良いポディショニングでカットしたシーン。
後半15分(ダゾーンフルタイム視聴タイム1時間31分45秒)盛岡の左からのクロスが右サイドに抜けて、その右サイドからの折り返しのクロスを30松岡がパスカットした場面。
このシーンは30松岡の良さが良くわかるシーンなので、当該プレーを30松岡の動きだけに注目してダゾーンで見てもらいたい。藤枝の守備は左右に振られた状態で、そうなると中央の守備のマークがどうしてもブレてしまいやすくなる場面。ここで30松岡は折り返しクロスが入ってきたら一番危ないポディションに一直線にポディションを取り何事も無くクリアをしている。良い守備とは派手なスライディングでシュートをブロックするようなプレーではなく、1秒でも早くその危険な場所にポディションをとっておき、相手に決定機を作らせない事だという事を教えてくれているようなプレーだった。


●感想
藤枝が接戦を制して勝利をモノにした試合。
藤枝は33安藤が久しぶりの先発復帰となったが、これまで3バックを支えてきた6秋本と4秋山が欠場。22川島、5浅田、36那須川という初めての並びの3バックだったが3鈴木がほぼSBの位置まで下がり守備重視でプレーしていた事もあり、1失点という上々の出来で攻撃陣も2得点。チームとしては底上げをしながらの勝利という最高の結果となった。
先制は10大迫が右足のキックの精度を活かしたシュート、決勝点はその10大迫に代わって入った34清本が決め、共に1.5列目の選手が決めた得点という事になった。34清本はシーズン途中に移籍してきて今季初出場初得点。1.5列目は10大迫の定位置だったが、今後は34清本との熾烈なレギュラー争いが繰り広げられそう。
それにしても今季の藤枝は、30松岡、20森島、6秋本、14谷澤といった移籍1年目のベテラン勢、シーズン開幕直前に獲得した33安藤、そしてシーズン中に獲得した36那須川、34清本と今季獲得した選手達が大活躍。フロントがほんとに良い仕事をしている。