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藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

ACL 川崎対メルボルン

2018年03月07日 21時36分54秒 | Jリーグ
川崎2-2メルボルン

終了間際に相手にPKを与えてしまいドロー決着。3試合を終えて1分け2敗とGL突破が非常に厳しくなった。
ここ最近の川崎を象徴するかのような勝ち切れなかった試合。昨年も序盤は怪我人続出で結果が伴わなかったが、今年は新加入の齋藤以外は選手がそろっているだけに、内容は良いが勝ち切れない結果にはモヤモヤが残る状況。

ハリル監督の御前試合となったが、先発フル出場した大島は良いプレーを見せたと思う。
欧州移籍した井手口が所属チームでポディションを掴めず、監督は今度の欧州遠征にも召集しない旨の発言があるなど、同じボランチポディションを争う大島の出来に注目の集まった試合だったが、チームの2得点はいずれも大島が起点となった得点で、上々の内容だったといえるだろう。
ハリル監督が懸念していると思われる守備面では目立ったミスも活躍も無く及第点よりやや下という感じ。その分目の覚めるような縦パスと安定したボールキープで存在感を示していた。

大島は代表で十分やっていけるだけの実力は間違いなくあると思うしW杯日本代表に選ばれてほしいと思うが、個人的には「そんなに焦らなくて良い」とも思っている。
大島が代表でスタメンで出るという事は、「日本代表が大島のチームになる」という事。それは大島のプレースタイルを見れば明らか。使われるタイプの選手ではなくチームの舵取り役をする大島が日本代表のスタメンで出るということは、大島が日本代表の舵取りをするという事になる。
日本代表が完全に大島のチームになるためには、じっくり時間をかけてチーム内での信頼を勝ち取らなければならない。

かつて日本代表の心臓として長年活躍した遠藤保仁だって、当時26歳で迎えた2006年のドイツW杯では代表メンバーに選ばれるも、フィールドプレーヤーで唯一出場機会が無かった。だがそこから海外移籍はせずガンバ大阪で絶対的な選手としての地位を固め、海外組が長距離移動によるコンディション不良でパフォーマンスを落としている間に、遠藤が日本代表で代えの利かない中心選手となり、結果国際Aマッチ150試合という金字塔を打ち立てるまでになった。

試合の流れを読み、パスでチームを動かしゲームをコントロールする遠藤と大島はタイプが良く似ている。大島が遠藤と同じように代表の中心になるためには、今は川崎で試合に出続け絶対的な存在となることが最も重要。日本代表はその後についてくる。

ういう訳で、今日の試合をコントロールしきれずチームを勝たせられなかった大島は、まだまだ日本代表を背負う所までは行っていない。