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藤枝MYFCを中心としたサッカー観戦記やサッカーに関する個人的な意見の書き込みが中心です。

U-17W杯 スウェーデン戦

2013年10月29日 20時27分55秒 | ユース代表
U-17W杯決勝トーナメント1回戦 スウェーデン戦

日本 1-2 スウェーデン

得点
前半11分 失点
前半20分 失点
後半10分 14永島のスルーパスを受けた9小川のシュータリングがオウンゴールを誘う

日本スタメン
      1白岡
2石田 3宮原 4茂木 15会津
      16斎藤
   12三好   17瓜生
      14永島
 7仲村        19杉森
交代
後半0分 杉森→8杉本(杉本がフリーマン、永島がワイドトップ)
後半0分 仲村→9小川
後半22分 石田→20坂井


感想
日本のボール支配率は75%。ボールポゼッションを完全に放棄して守ってカウンターの戦術を徹底してきたスウェーデンの狙い通りのカウンターの形で前半2得点。
そのリードをスウェーデンが最後まで守りきった。
あれだけガチガチに守られると流れの中から得点を奪うのは難しい。そんな中で流れから崩して得点を奪ったこと。得点シーン以外にも流れの中から決定機を複数回作っていたことは評価できると思う。
U-17とはいえ、世界大会で欧州のチームが日本相手にこれだけ徹底して引いて守ってきたことに、「日本も世界から認められるようになった」と感じた試合だった。
今日のような試合だと、セットプレーからの得点が奪えないと正直厳しい。今日の日本はセットプレーでは得点の匂いがしなかった。
また、1失点目の3宮原の判断ミスは痛かった。

これで96ジャパンは解散となるが、本当にこのチームは前回大会の94ジャパン以上に特殊なチームだった。
スペシャリスト不在の全員ボランチのチームと言っても過言ではなかった。
日本の育成は、近年のマニュアル指導の弊害もあり、足元の技術に特化した選手を金太郎飴のように大量生産している。
逆に、デカくて強い選手が少ない。だからCBやCFと言った選手がなかなか育たない。いつも世代別代表チームを組むときに監督が一番苦労するのがこの2つのポディションだった。
吉武監督は発想の転換を行い、「CBやCFは毎年不作だけど中盤の選手が豊作なら、全員その中盤の選手にしちゃえば良いじゃん」というチーム作りを行い、見事にそんな特殊なチームを完成させて見せた。
中盤の選手を10人ピッチの上に散りばめたチーム。それがこの96ジャパンだった。
料理に例えるなら、和食でも洋食でも中華でもない、完全な創作料理。
日本がその創作料理を出すのはU-17まで。次のU-18からはコテコテのオーソドックスな老舗洋食料理という感じになる。
今回世界で輝いた素材たちが、来年のU-19アジア最終予選で久しぶりのU-20W杯出場権獲得の力になれるか?これから1年間また注目の日々が始まる。