大阪城での四季のうつろい

相棒や友人たちとの日々の行動を記録するため、2005年(平成17年)リタイア後ブログをはじめました。

九応寺・阿弥陀如来坐像

2019年06月26日 | 史跡
6月24日、大阪歴史再発見で九応寺へ。
地下鉄四天王寺前駅から徒歩数分、いつもの如く同好の士数十名。
大阪市内には寺町が13か所あります。そのうちの一つ生玉寺町に九応寺はあります。

本堂内の木造阿弥陀如来坐像を拝観後、大阪教育委員会の鈴木氏の解説を聴きます。

九応寺
浄土宗。
創建は、生玉寺町の造営(1595年)後の慶長18年(1613年)。本尊の阿弥陀如来坐像は「往生要集」の作者恵心僧都源信の作と伝えられる。
元文5年(1740年)、当時の住職の発案で始められた大阪市中の阿弥陀信仰の霊場巡り「阿弥陀四十八願所」の札所の一つで江戸時代には盛んであり、現在も「大阪新四十八願所阿弥陀巡礼」として続いている。
門前には、阿弥陀巡礼の石標がある。

本尊は、ヒノキ材で等身大の高89cm、来迎印を結び平安時代後期の定朝様式に腹がポッコリと出ている鎌倉時代初期の様式も見られ、12世紀末の制作と考えられる。江戸時代の修復時両手首が補われていて特に左手首は継ぎ目がはっきりしている。

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天王寺フィルハーモニー

2019年06月25日 | 催事
6月23日司馬遼太郎記念館の帰途、相棒と待ち合わせて天王寺区役所での「天王寺フィルハーモニー・紫陽花コンサート」へ。

会場は、シャンデリアやステンドグラスがレトロな雰囲気を醸し出す、おしゃれで落ち着いた天王寺区役所の講堂。結婚式等にも貸し出されているようです。
演奏の天王寺フィルハーモニーは、天王寺区に拠点を置く弦楽オーケストラで、バロックヴァイオリニストの中山裕一氏の指導を受け月2回練習に励んでおられます。

プログラムは、下記の通りで第一部はモーツァルト・第二部は二胡がメイン・第三部は梅雨の時期ですので、雨に因んだ曲が選ばれています。
現在の大阪は梅雨入りしておらず、27日ごろ梅雨入りだそうで観測史上最も遅い梅雨入りになりそうです。

今回は、二胡グループの「シルクロード」さんの特別出演を得て、ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバスとの共演も楽しめました。
アンコールの、「虹の彼方に」で演奏会を終え、次回は12月22日シェラトン都ホテルでのクリスマスコンサートとの案内もあり楽しみが出来ました。
下の写真は、天王寺フィルハーモニーのブログからです。

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エポック絵画展

2019年06月24日 | 高齢者大学
6月22日、高大歴考仲間のM氏が所属の絵画サークル・エポックの作品展へ行って来ました。
JR天王寺駅10時集合の6名、熊取駅でM氏と落ち合い、まず早めの昼食。
タクシーに分乗、会場の煉瓦館へ。

会場の煉瓦館は昭和3年建築。当時は泉州の織物業界をリードする中林紡績の綿布工場で近代化産業遺産の指定され、地域文化の発信基地、生涯学習の拠点として活用されており、絵画サークル・エポックもここを拠点に活動されています。
写真下「根っこ」と「托鉢僧」

絵画展は、メンバー8名と師匠役の羽根岡氏の34作品が展示されています。
M氏の作品も4点あり、いずれも細緻に画かれた鉛筆画です。当初は皆さんと同じ水彩画でスタートされたそうですが鉛筆画に境地を見つけられ現在活躍中です。
写真下「故郷」と「古代船」

絵画には全く縁のない私から見ますと絵の描ける人は異次元の人であり羨ましい限りです。
今後とも、研鑽を積まれ私達の眼を楽しませてください、本日は有難うございました。
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宝樹寺・阿弥陀如来坐像

2019年06月20日 | 史跡
昨日、大阪の歴史再発見として大阪市内の寺院での非公開文化財が順次公開されています。
大阪市域には約1100の寺院がありますが、その内約200寺は秀吉が大坂城築城に際し寺を数か所の寺町へ移転させました。
今回の宝樹寺は、その内の一つ東小橋墓谷筋寺町(現城南寺町)にあり浄土宗の寺院で文禄年間創建。

近隣の宝樹寺へ。
公開されている木造阿弥陀如来坐像は高52cm・欅の一木造(膝前部分のみ檜)・平安時代後期の作で当初は薬師か釈迦如来であった可能性もあるそうです。
眼は少しつり上り額は狭く頬はふっくらとし、小さいながらもどっしりとし、来迎印を結ぶ姿はお願いすれば来世での幸せを叶えて頂けそうです。

他に、木造三十三観音菩薩像の内五躯・銅造白衣観音菩薩坐像・木造阿弥陀如来立像が公開されていました。
大阪の梅雨入りはまだですが帰り道の東高津公園では、梅雨入りに咲きだし梅雨明けに咲き終わると言われているタチアオイが満開です。

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法案寺・聖観音菩薩立像

2019年06月15日 | 史跡
6月13日、「大阪の歴史再発見」にて法案寺での聖観音菩薩立像を拝観に行って来ました。
今回は夕刻からの公開で同好の志が約50人、公開時間前から境内に溢れていました。

定刻の18時、大阪教育委員会の鈴木氏到着。
順に堂内の聖観音菩薩立像を始め所蔵の仏像を拝観、しばらくして堂の前にて解説を聴きます。

法案寺は、旧官幣大社の生國魂神社の神宮寺である生玉宮寺は法案寺と号し神仏分離で廃寺となったが、その生玉十坊の筆頭であった南坊が移転、再興された寺院。

本尊である木造聖観音菩薩立像(高約1m・国の重文)は、生玉宮寺の本地堂に祀られていたが神仏分離後法案寺の本尊となった。
聖観音菩薩立像は、檜の寄木造りで右足を少し前に踏みだした姿で衣摺の彫り口は浅く、上品で穏やかな表情は平安時代後期の藤原様式をよく伝えています。

他に、摩利支天立像・歓喜天坐像(何れも木造高約5cm、江戸時代作)・十一面観音菩薩立像・弁財天坐像・勝軍地蔵菩薩立像(何れも木造高約30cm、江戸時代作)等の展示仏を拝観させて頂きました。
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