大阪城での四季のうつろい

相棒や友人たちとの日々の行動を記録するため、2005年(平成17年)リタイア後ブログをはじめました。

ツマグロヒョウモン

2018年07月30日 | 鳥・昆虫
昨日、司馬遼太郎記念館へのアプローチ横の植え込みで、羽根を広げると6~7センチ位でダイダイ色のきれいな蝶が飛んでいました。
調べてみますとツマグロヒョウモンという珍しい名前の蝶の雌でした。

ツマグロヒョウモンチョウ(褄黒豹紋蝶)
アフリカ北東部からインド、インドシナ半島、オーストラリア、中国、朝鮮半島、日本までの熱帯・温帯域に広く分布する。

日本では南西諸島、九州、四国、本州で見られる。本州では1980年代まで近畿地方以西でしか見られなかったが、徐々に生息域が北上し1990年代以降には東海地方から関東地方南部、富山県・新潟県の平野部で観察されるようになった。現在では関東地方北部でもほぼ定着しつつある。

野原や公園などに広く生息し、都市周辺ではヒョウモンチョウの中で最も見る機会が多い。
もともと南方系のチョウだが、幼虫がパンジーなどスミレ類を広く食べることから園芸植物にまぎれて広がった。また、地球の温暖化もこのチョウの隆盛に一役買っている。(ただし北国では冬越しできずに死んでしまう)

雌の前翅先端部が黒色で斜めの白帯を持つのが特徴で、雄にはそれがなく全体に豹の柄が広がっている。
幼虫は、3センチ位で大変毒々しい色をしていますが毒は無い。(写真上左・写真は昆虫図鑑から)

珍しい名前の由来は、雌の前翅先端部が黒色であることから、黒い部分を着物の褄に見立て全体の柄が豹に似ていることから、そのように名づけられたようです。
このような名前を付けた方に感心し、日本語の豊かさに感動します。

司馬遼太郎記念館での企画展は、「司馬遼太郎の自筆原稿と対話する」に代わっています。
庭ではムクゲの花も咲きだし、早朝には蝉の合唱も聞こえています。
館内は冷房がよく効いています、暑い中ですがお出掛けください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

聖天山(大阪五低山)

2018年07月25日 | 史跡
先日、天下茶屋の小山の上にある正圓寺へ行ってきました。
その小山の名は、「聖天山」と呼ばれ大阪五低山の一つです。

大阪五低山
天保山(標高4.5m)・御勝山(同14m)・聖天山(同14m)・帝塚山(同19.8m)・茶臼山(同26m)が大阪市内五低山と呼ばれています。

天保山は、安治川を浚渫した際の泥を積み上げた人口の山です。
その他の山はいずれも古墳と言われ、推定されている被葬者は、御勝山古墳(大小橋命・古墳中期)・帝塚山古墳(大伴金村父子・4C末~5C)。

今回正圓寺へ訪問をしたことにより、結果的に大阪五低山を制覇することができました。
と、言っても実際山頂まで登れたのは天保山・聖天山・茶臼山の三山で御勝山と帝塚山は柵がしてあり登ることができませんので近くから見上げただけでした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

正圓寺

2018年07月23日 | 史跡
大暑の前日の22日、司馬遼太郎記念館から天下茶屋へ。
朝の記念館玄関前の温度計は32度、帰る12時半頃には35度にまで上がっていました。

連日の猛暑の中、天下茶屋駅から商店街を抜け約10分で聖天山(古墳)着。
山の裾野を迂回して鳥居を抜け正圓寺への階段を上ります。
正圓寺では、今月25日まで当寺所有の仏像群を特別公開中。

海照山 正圓寺
天慶2年(939年)光道和尚により開基。

当時は、現在地より東に500mのところにあった般若山阿部寺の一坊であったが、元禄時代に義道見明和尚が寺を移転し、海照山正圓寺と改めた。

本尊は木彫の大聖歓喜双身天王(秘仏)で、これは日本最大である。
歓喜天は、聖天・大聖歓喜天・大聖歓喜大自在天・大聖歓喜双身天王・象鼻天・天尊とも呼ばれ、象頭人身の単身像と立像で抱擁している象頭人身の双身像の二つの姿の形像が多い。
阿倍野の聖天さん・天下茶屋の聖天さんの名で親しまれている真言宗の密教寺院。

大阪市教育委員会の学芸員鈴木氏とご住職の説明を客殿にてお聴きした後、三十体ほどの仏像を不動堂・聖天堂・釈迦堂と順に巡ります。
多くの仏像のほとんどは江戸時代の作、仏師の判明しているのは大師堂の本尊弘法大師坐像(田中康寛作・写真下)。

印象に残った仏像は釈迦堂の木造釈迦如来坐像(江戸時代中期)で、釈迦の左右には、十六善神が取り囲み前面には玄奘三蔵と玄奘三蔵を守る深沙大将が祀られています。
十六善神には、手が二本の他・四本・六本のものもあるという大変珍しいもののようです。

また歓喜天の掛け軸(写真上)も珍しく、歓喜天は象頭人身のインドの神で仏教にとり入れられて護法神となり、密教と共に日本に伝わり神仏習合と関係の深い仏像で、愛情の神として盛んに信仰された。
正圓寺には、本尊の双身歓喜天の他人身女神像等異形の歓喜天像が多くあり、神仏習合の影響のもと愛情の神としてだけでなく農耕神・財福神・地神などと習合している様子がうかがえました。

帰り道、商店街にてかき氷で暑さを凌ぎました。





コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

落語 立川談吉

2018年07月20日 | 伝統芸能
昨日、大阪国際がんセンターでの「がんになっても自分らしく暮らすためのお金の処方箋」(主催ガンライフアドバイザー協会)に参加。

ガンになった時の本人や家族の悩みやお金の悩み等について、実例を挙げてのお話は大変わかりやすく楽しく理解できました。
特に、高額療養費補助制度については参考になりました。

笑いはガンに対する免疫力向上に役立つ、ということで最後に落語会。
演者は、大阪初登場で立川談志最後の弟子立川談吉氏。

立川談志
1981年生まれ、北海道帯広市出身。2008年立川談志に入門。
2011年二つ目昇進、2012年立川左談次門下へ、現在は立川談修の門下。

噺は、「しわいや」。
「しわい」とはケチのことで、まず立川談志への通常の入門手続を説明。
アポイントを取る⇒履歴書送付⇒手紙送付⇒面談(10万円支払い)⇒入門(10万円支払い)⇒以後毎月2万円支払い、という経過を得て弟子になる、と暗に談志がケチであることを示唆、私は前記の手続きを取らずに直接談志の家に行き入門したが後で20万円は支払った、との話で笑いをとり本題へ。
ケチ道を極めた男とケチに目覚めて修行中の男のやり取りを面白おかしく演じ、会場は大笑い。

昨日の大阪の気温は38度。
連日の猛暑の原因は、上空5千メートルの太平洋高気圧の上1万5千mにチベット高気圧が重なって停滞していることのようです。

落語の魅力に負けて猛暑に負けず出掛けましたが、大いに笑いましたのできっとガンに対しての免疫力が上がったことでしょう。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ストレッチ

2018年07月13日 | 催事
今年の4月18日から毎週水曜日、大阪府立大学公開講座「継続的に身体を伸ばして、鍛えて健康づくり」(ストレッチ)に行って来ました。
講座は全12回コースで講師は松浦義昌高等教育推進機構教授・サブ川端氏・アシスタント松井氏。
受講生は約60名で男女比率は約半々、私のような時間に余裕のありそうな高齢者が中心です。

会場は、同大学中百舌鳥キャンパス内の体育館。
最初の日、講師よりストレッチとは、関節可動域を広げることが目的で、筋肉などの組織を伸ばす一つの運動との位置づけであり、筋肉を良好な状態にする目的で筋肉を引っ張って伸ばす運動であり、効果としては筋肉等の柔軟性の改善・血流の改善・神経機能の向上がある、との説明を受けました。
最後に①張り合わない②無理をしない③続ける、の3点を注意され始まりました。

背伸びを始めることから始まり、下肢・腰背・上腕・腹筋等各部をストレッチしていきます、がとても講師のようにはできないことも多く、その都度張り合わない、との注意事項を思い出しながらついていきます。
30分もしていますと体中から汗がふきだし、途中汗をぬぐい水分補給を行います。
悲鳴を上げる体にムチ打ち、やっと約1時間数十のストレッチを終えました。

最後は、二人一組になってリラックスマッサージです。
普段あまり使っていない筋肉が固まっているのをほぐしていきますが、これもやってもらうのはよいのですが相手にする場合は結構汗が吹き出します。

このストレッチを毎週水曜日、全12回の内11回継続しました。
最終日の7月11日、今後は週に1回程度は続けていってください、との講師の言葉を背に帰宅。

これから先、誰の世話にもならず自立した生活を送る健康寿命を延ばしたいものです。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする