大阪城での四季のうつろい

相棒や友人たちとの日々の行動を記録するため、2005年(平成17年)リタイア後ブログをはじめました。

男鹿・津軽・下北半島をめぐる旅いろいろ

2020年11月13日 | 男鹿・津軽・下北半島を巡る旅
今回の旅で気がついたこと、風力発電・迎撃ミサイル・地域共通クーポンについてまとめました。

男鹿半島からの竜飛岬に向かうときや下北半島北上時の海岸線を走っていると、いつも目につくのは風力発電の風車でした。
その理由の一番はこの地の風が強いこと、その風の強さを男鹿半島の入道崎や竜飛岬・大間で立っているのが大変と思うくらい猛烈な風で体験しました。

原発事故以来、太陽光や熱、風力、潮力、地熱など自然現象から得られる自然エネルギーが見直され、石油や石炭などのいわゆる化石燃料が枯渇の不安を抱えるのに対して、太陽が照りつづける限り、また風が吹く限り枯渇の心配がないことから、 「再生可能エネルギー」 ともいわれます。
秋田県・青森県と北海道は風力ご三家と呼ばれていることを知り、道理で多くの風車を目にしたわけでした。

迎撃ミサイル設備が、下北半島恐山近くの釜臥山の頂上にありました。初めて目にしましたが使用されることのないことを願います。

日本にミサイルが発射された場合、まず迎撃ミサイルSM3が発射された弾道ミサイルを高高度の宇宙空間で迎撃します。海上自衛隊のイージス型護衛艦に配備され海上の艦上から迎撃ミサイルを発射するのが特長です。
が、SM3で撃ち落とし損ねた場合や迎撃した後のミサイルの破片を低高度で迎撃するのが迎撃ミサイルPAC3でミサイル防衛の最後の砦とも言われています。
数年前、北朝鮮がグアムに弾道ミサイルを発射するという声明を出したあと、ミサイル通過国となる日本では、ミサイルがコースを外れて落下した場合にも迎撃するための迎撃システムPAC3の追備をしました。現在PAC3は国内16ヵ所に配備されています。

今回の旅行は、GO・TOトラベル対象でしたので割引があり且つ地元共通クーポンが付いていました。

地域共通クーポンは、東北5県で使用できるものですので旅行中に使用したい店舗も限られていますので、普段の旅行では考えない買い物に頭を巡らせるのも楽しかったです。
私は宿泊先での飲み代、相棒はお土産の買い物に使用しましたが、結局は残った額に少し足して子供たちに送る土産物になりやっと使い切りました。

最後に、東北での発着空港が仙台ということもあり4日間でのバス移動距離が初日から、320キロ・330キロ・230キロ・460キロ合計1340キロとなり、ほぼ四国遍路の距離と同じです。また竜飛岬から鹿児島の佐多岬まで約1900キロですので日本縦断の約7割の距離でした。

いろいろ体験できた楽しい旅で、相棒も思い切って来てよかったと喜んでくれましたので、二人の楽しい思い出も増えました。


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ブロッケン現象

2020年11月13日 | 男鹿・津軽・下北半島を巡る旅
今回の旅行でブロッケン現象を初めて体験しました。
行きの飛行機の座席は一番後方の左側で、飛行中窓の外の上は青空、下は雲。その雲の後方に丸く明るい部分がありそこに飛行機が飛んでおり、あわてて写真に撮ろうとしたとたんに飛行機が見えなくなりました。
写真下左はインターネットからの借用ですが、私の見たのは全くこれと同じで、もっとはっきり見えました。

残念との思いをしながら、持ち帰った機内の雑誌「SKY WARD」を読んでいましたら「ブロッケン現象を撮影しよう」との記事があり、機内で私が見たのがそれではないかと思われました。

ブロッケン現象
登山をしたときに遭遇する現象で、霧や雲に自分の影が丸い虹に囲まれて映る気象光学現象のことで山でなくても飛行機の中からでも見ることができる。
ブロッケンの名は、ドイツのハルツ山地の最高峰ブロッケン山(標高1,142m)でよく見られたことに由来する。
日中、雲のすぐ近くを飛行しているとき、自分の乗っている飛行機の影が雲に映ることがあるので雲ばかりの景観ですが注意してみていると見ることができる、と説明されていました。

私の乗った座席の右手に太陽があり飛行機の影が左手に映るという幸運の座席でした。
ブロッケン現象は、高山での出来事と思っていましたので自分が飛行機の中で体験するとは思ってもいませんでしたので、貴重な体験でした。

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下北半島2

2020年11月11日 | 男鹿・津軽・下北半島を巡る旅
11月5日、4日間のうちで初めての晴天、抜けるような青空の先に少し雲のかかった釜臥山がそびえています。
そのふもとには昨日訪問した恐山が広がっていたのです。

今回の旅行最終日は、JR大湊線終点の大湊駅から陸奥横浜駅まで乗車し、途中に本州最北端の駅である下北駅を通過します。
大湊駅からの乗車は我々の団体のほか数人、座席は4人掛けの二両ですので全員ゆったりと座って発車。

次の駅が本州最北端の駅下北駅、数十秒の停車中にホームに降りてホームの写真を撮りましたが、ホームには本州最北端の駅の標識が無いのか見つけられませんでした。
はまなすベイラインと称される大湊線は、ほぼ2時間に一本の列車ですので乗り遅れると大変です。

これからは仙台空港まで約9時間のバスの旅の始まり。
東北自動車道を南下、途中いくつかのSAへ立ち寄りましたが、一番印象に残ったのが見事な紅葉を見ることができた紫波SA 。

前沢SAで降りて中尊寺、毛越寺の横を通って昼食場所へ。
昼食は前沢牛のしゃぶしゃぶ、美味しく頂き庭の紅葉(ドウダンツツジ・ニシキギ)を愛で引き続きバスの旅が続きます。

車窓からは、烏帽子岳・前森山・岩手山・姫神山等の一部雪の積もった様や仙台空港到着前には夕日も望め、17時過ぎ到着。

空港で、夕食と最後の買い物をして18時55分定刻伊丹に向けて飛び立ち、20時25分無事到着。21時過ぎ自宅着。
相棒もほっとしたようで二人ともぐっすり眠れました。

コロナ禍のもと旅行や外食はためらわれていましたが、特別定額給付金を頂きましたので、その分は消費に回すべきと考え今回の旅行に申し込みました。
今年初めての旅行は、常時マスクは着用、手指消毒はどこにでもありましたのでいつも励行しながらの旅でしたが、相棒とともに思い切って行ってよかったとの思いを強くしながら楽しかった思い出が作れたことに感謝しています。
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下北半島

2020年11月09日 | 男鹿・津軽・下北半島を巡る旅
11月4日、恐山まで強風の中スタート。斧のような形の下北半島の柄の西側部分を北上、多くの風車(風力発電)が車窓から望めるのは、東側に六ケ所村核燃料の再処理工場や東通原子力発電所があるからでしょうか。
恐山への山道沿いには昨夜降ったのでしょう雪がうっすら積もっていました。

恐山は、比叡山・高野山と並ぶ日本三大霊場の一つ。
1200年ほど昔、慈覚大師により彫られた地蔵菩薩を本尊として開かれた。

総門(写真下右)の左手には、六地蔵が参拝者を見守っています。
強風に加えて、あいにくの雨が降り出していましたので、総門から一直線に並ぶ山門(写真下左)とその先の地蔵殿(写真下右)に参拝しながら境内の短路を一巡しました。

この地は宇曽利湖を中心に八峰がめぐり、その形があたかも蓮の蓮華にたとえられる。また、火山ガスの噴出する岩肌の一帯は地獄(写真下左)に、そして湖を取り巻く白砂の浜は極楽(写真下右)になぞられ信仰と祈りの場として伝えられてきている。

「死ねば小山に行く」、肉親の菩提を弔い故人の面影を偲ぶ多くの人々が今もお山を目指します。
年に二回の大祭時には、イタコの口寄せも行われますが今年は中止されるようです。

恐山について知っていたのは岩ばかりの地肌に石を積み、その横で風車が回っている情景でしたが、山門をはじめ多くのお堂や宿坊があり、それは立派な寺院で驚きました。
両親・祖父母の面影に浸ったあといずれ私たちもここへ来るでしょうからその時にはよろしく、と思いながら参拝を済ませました。

昼食は、大間のマグロで有名なマグロ海鮮丼、三種類のマグロがたっぷり入ったどんぶりに大満足。
食後、本州最北端大間崎へ。
大間崎港は、マグロの一本釣りで有名で昨年の初セリで3億円を超える高値で落札されたことは大きなニュースになり、まだ記憶に新しいです。

しっかり立っていないと吹き飛ばされそうな猛烈な風の中で、本州最北端の碑・大間マグロ一本釣りの像・石川啄木の歌碑や津軽海峡の先にうっすらと見える函館山を見学後、下北半島の西側中ほどの仏ヶ浦遊覧へ。

ここでは遊覧船に乗って海上から奇岩を見学予定でしたが、強風のため出航できず。
代わりに映像で見学することに。

あとは本日の宿泊地斗南温泉・むつグランドホテルへ。
この斗南の地は、戊辰戦争ののち会津藩が移住を果たし斗南藩を創設した地で、ホテルの場所が斗南藩が開拓した地(斗南丘)で、ホテルオーナーは斗南藩士の末裔ではないが斗南会津会の会員。
温泉は、美人の湯を標榜しており入浴中肌のつるつるするのを実感、竜神温泉を思い出しながら温まりました。

このホテルには司馬遼太郎さんが、1994年「北のまほろば(街道をゆく)」の取材の際宿泊されていてその時の写真が掲げられていました。
三日連続のごちそうと素晴らしい温泉を堪能、美味しいお酒もいただき今夜もぐっすり。

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津軽半島

2020年11月08日 | 男鹿・津軽・下北半島を巡る旅
11月3日、まず五能線に乗車するためあきた白神駅へ。そこから十二湖駅まで五能線で移動予定。
あきた白神駅発9時57分の「リゾートしらかみ1号」に乗車予定のところ、いつまで待っても電車が来ません。前夜の大雨のためでしょうか、不通区間があり乗車できず。十二湖駅まで回送されていたバスを呼び戻し十二湖駅へ向かいます。

十二湖駅からは、津軽国定公園内の十二湖巡りとブナ自然林散策へ。
途中、白いゴツゴツした崖が露出した日本キャニオンを車中から見学。十二湖と呼ばれていますが、湖は33あり日本キャニオンから見える湖が12あることから十二湖と呼ばれている。

33の湖のうち7つをバス車中から見学、徒歩で鶏頭場の池の縁を巡り、その先の青池を見学後ブナ自然林へ。
青池は、太陽光の加減で湖面の色が青インクを流したようなコバルトブルーの絶景と称される。日差しが少し弱いのか青色が少し薄かったようですが大変美しい湖でした。
ブナ林は、白神山地の北西側に位置し自然林として保存中で、ブナ林の雰囲気と森林浴を体験。機会があれば白神山地へは改めて来たいと思っています。
大山のブナ林でガイドから頂いたブナの実が小さいのに大変甘かったことを思い出しました。

日本海沿岸を走る五能線に沿って北上白波の立つ日本海を見ながら、津軽の殿様が千枚の畳を敷いて宴会を開いたと伝えられる千畳敷へ。

次は、津軽半島の最北端、龍飛崎へ。青函トンネル(長さ約54㎞、うち海底部分約23㎞)は本州側のここからと北海道側から掘削を始めたそうです。
強風の中、飛ばされないよう足を踏みしめて龍飛崎灯台を経て津軽半島龍飛崎の標識横で記念写真。

灯台から下ったところに、石川さゆりさんの歌う「津軽海峡冬景色」の歌詞を彫り込んだ立派な歌碑もあり、ボタンを押せば歌声が流れます。
また、すぐ近くには階段国道(362段)で知られる国道339号線があります。

本日の訪問地は終了、あとは津軽半島と下北半島の間にある夏泊半島の西側にある、本日の宿泊地の浅虫温泉・海扇閣へ。
18時15分着、私はすぐに温泉へ。熱めとぬるめの大きな湯船のぬるめに浸かって疲れを取り、夕食へ。

食後、ロビーでの津軽三味線ライブを観賞。
津軽三味線の代表曲、津軽よされ節・津軽あいや節・津軽じょんから節他を演奏。
一音一音正確に弾き出される三味線の音色は、歯切れよさと迫力ともに心地よく耳に届き、演奏者の取り組み姿勢に感動しました。
温泉から上がった相棒の誕生日を祝って館内のバーで祝杯、コロナの影響でしょうか客は私たちだけの貸し切り状態。

就寝前にもう一度温泉へ、露天風呂も楽しみ、美味しい食事と地酒に大満足で相棒とともにバタンキュー。





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