大阪城での四季のうつろい

相棒や友人たちとの日々の行動を記録するため、2005年(平成17年)リタイア後ブログをはじめました。

杜若能・大泉緑地公園

2024年05月05日 | 伝統芸能
5月の連休中は、どこも混んでいますので極力家にいるようにしていましたが、昨日もあまりに良い天気でしたので相棒とどこかへ出かけようと相談。
色々調べるうち大泉公園で杜若(カキツバタ)が見頃で4時からは能の上演もあるとことが判りました。

地下鉄新金岡駅から約1kmで新緑の美しい大泉公園へ。

公園事務所で地図をゲットしかきつばた園の場所を確認し、大泉池の周りを散策。

あちこちの花壇等では手入れされた美しい花々が今を盛りと妍を競っています。
園芸から遠ざかっていますので、花の名前もよく判りませんがきれいな花を見ますと心が休まります。
午後4時からの能上演までベンチで小休止。

羽衣国際大学・神戸大学の宝生流能楽部の皆様による上演の後、宝生流能楽師辰巳大二郎師による「経政」をカキツバタ園の通路上で演じます。
大学生たちの能は、シテ方と謡とも日頃の鍛錬を発表する良い機会なのでしょう、緊張の中精一杯頑張っておられる様子がよく判りました。

最後には、明るいうちですが薪に火も入り「杜若」を辰巳満次郎師(杜若の花の精)、笛・貞光訓義師が演じます。(何れも重要無形文化財総合指定保持者)
杜若の花の精の装束はきらびやかで、しっとりとした舞は、とても美しく思わず引き込まれる思いがしました。

杜若(カキツバタ)
アヤメ科。日本では北海道から九州まで自生。
花は、1本の花茎に2~3花咲く。原種の花の色は紫ですが突然変異で白い花もある。
アヤメは乾燥地、ショウブは池畔や湿地に咲くが、カキツバタは池畔などの水湿地で咲く。

広大な大泉緑地のウオーキング。
本日の歩数計、14507歩、最後はフラフラしながらの帰宅となりました。


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ワッハ上方・講談会

2023年08月20日 | 伝統芸能
昨日、難波の「ワッハ上方」へ久しぶりに出かけました。
「ワッハA講談会」が催されており、素人の講釈師3名の熱演を聴いてきました。

演目は、「播州皿屋敷」(天神堂梅英)・「お紺殺し」(天神堂梅太)・「耳成し芳一」(天神堂一葉)。
各々素人離れした講釈ぶりで久しぶりの講談を楽しませていただきました。

終了後、会場であったワッハ上方の常設展示場を観賞。

入り口には、桂文枝のビデオがお出迎え、展示場には昔懐かしい落語家、漫才師、松竹新喜劇の面々等の展示があり、桂枝雀、ダイマルラケットや藤山寛美の話芸や演技にテレビの前で笑い転げたことを懐かしく思い出しました。
下は、ワッハ上方殿堂入りされた名人の方々。

難波界隈は、中国観光客等が一気に目立っていました。

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来ぶらり寄席

2023年01月22日 | 伝統芸能
昨日、中之島図書館での「来ぶらり寄席・社会人落語」へ行ってきました。
社会人落語の文字にひかれて申し込みました。

本日の出演者と演目は、下記の通り。

社会人落語ということで、あまり期待をしていませんでした、が聴いてみて驚きました。
社会人生活ではベテランの部類に入りそう、と思われるどの出演者も素人離れした語り口で、予想外の出来栄えは満足できました。
皆さん相当な研鑽を積んでこられているようで、また機会があれば聴きに行きたいと思いながら帰宅。
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越中八尾・おわら風の盆祭

2022年09月04日 | 伝統芸能
9月2日から一泊で、越中八尾おわら風の盆祭のバスツアーに参加。
途中の車窓からは刈り取り間近の稲田や青空に浮かぶ雲により秋の近いことを思いながらのバスの旅。

現地到着したのは17時半、井田川を渡って八尾の街へ。
最初に西町公民館二階での踊りが目に入りパチリ。

街中を散策するうち日本の街道100選に選ばれている諏訪町通りに大勢の人が集まっていて、もうすぐ町流し踊りがやってくるとの情報でしたので、最前列に陣取りました。
待つこと90分、胡弓と三味線の音色が近づいてきて目の前で諏訪町の町流しを見ることができました。

越中八尾・おわら風の盆祭
起源は江戸時代の元禄の頃とされ、豊作を祈る行事として始まったそうで、立春から数えて二百十日の9月1日、風の厄日に風神鎮魂の意味をこめて唄い踊り始めたと言われています。

古い町並みの中で浴衣を着て編笠をかぶり、胡弓や三味線調べに合わせて踊りながら練り歩きます。 派手でにぎやかな感じの祭りではありません。にぎやかなのは観光客が大勢いるからです。本来はしっとりと静かな祭りです。
ですので、踊りは種まきや稲刈りなど農作業の身ぶりが基になっています。その素朴な踊りが三百年をかけて発展していったのです。
おわら・・豊作祈願からでしょうか大藁からきているようです。

八尾町でも旧町と呼ばれる「東新町、西新町、諏訪町、上新町、鏡町、東町、西町、今町、下新町、天満町、福島」の11の町でおわら風の盆は行われます。
それぞれが自主的に行っているので町によって微妙に唄や踊りに違いがあるようです。

風の盆の町回りが始まった当初は、照れや恥ずかしさから人目を忍び、手ぬぐいで顔をかくして踊ったといわれますが、それが編笠に代わったといわれており、男踊りは粋な法被姿で力強くきびきびした勇壮な踊りで、女踊りは優しく静かに舞われます。

顔の数センチ先を男の踊り手の手のひらがシュッと通過するのを体感し終えた後、屋台で美味しいつまみと地酒を頂いての帰り道、東町通りで浴衣を着た男の方がいましたので聞きますとこれから踊り始めようと思っているとのことでしたので、しばらく待ちますとこれまた目の前で町流しが始まりました。

屋台の女性店員さんによりますと、この踊り手は、女性は未婚で25歳までと決められているそうです(男性の制限はなし)
八尾の町の人口は5千人ですが、今年の9月1日から3日の訪問者は16万人(例年は20万人)に膨れ上がるそうです。
3年ぶりのおわら風の盆祭を相棒と共に堪能してホテルへ。温泉とビールでで疲れを癒しバッタンキュー。

コメント (2)
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ひがしおおさか狂言会

2021年10月18日 | 伝統芸能
昨日、「ひがしおおさか狂言会」を相棒とともに鑑賞。
近鉄奈良線八戸ノ里駅から徒歩数分の東大阪市文化創造館(2019年建設)へ開演30分前着。

本日の演目は、
「蚊相撲」・・大名(十四世茂山千五郎正邦)・太郎冠者(茂山千之丞)・蚊の精(鈴木実)
休憩
「御茶の水」・・新発意(茂山茂)・いちゃ(茂山逸平)・老僧(網谷正美)
「鶏婿」・・婿(茂山宗彦)・舅(茂山七五三)・太郎冠者(山下守之)・教え手(島田洋海)

パンフレットの「あらすじ・解説」により、演目のあらすじを理解したうえでの鑑賞でしたので、演者のやり取りがよく判り狂言の面白さを満喫し、相棒ともども大いに笑い楽しむことができました。

狂言は、室町時代から江戸時代の終わりまで武家式楽として武士・公家の特別階級の文化として受け継がれてきましたが、明治時代に入って茂山千五郎家の十世千五郎正重が狂言を庶民にも楽しんでもらおうと地蔵盆・結婚式・お祝いの会など色々な所へ出向いて余興に狂言を上演した。
明治時代でもまだ、能舞台以外での上演はいけない、他のジャンルの芸能と共演してはいけないなど、保守的な考え方が根強かったころ、タブーを犯して活動する正重に対して、お豆腐狂言と称され「茂山の狂言は我々のやっている特別な芸能文化ではなく、どこの家の食卓にも上がる豆腐のような安い奴らや」という意味の悪口を言われました。

しかし二世千作は「お豆腐で結構。それ自体高価でも上等でもないが、味つけによって高級な味にもなれば、庶民の味にもなる。お豆腐のようにどんな所でも喜んでいただける狂言を演じればよい。より美味しいお豆腐になることに努力すればよい」と、その悪口を逆手にとりました。
それ以来、茂山千五郎家では家訓として、これを語り伝えているそうです。

本日も、舞台の上に設えられた簡易な能舞台での熱演でした。
狂言は能ほど堅苦しくなく楽しめる芸能かな、との思いを強くして帰宅。
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