大阪城での四季のうつろい

相棒や友人たちとの日々の行動を記録するため、2005年(平成17年)リタイア後ブログをはじめました。

カタシモワイナリー

2019年02月26日 | ぶどうの木オーナー
明治36年創業「葡萄のかねおく」4代目 奥野成樹さんが始めた、クラウドファンディング方式でぶどうの木オーナー募集に一昨年8月応募して2年目を迎えています。

2月24日カタシモワイナリーに於いて、その応募者を対象に開催された「テイスティング&ランチ」に36名が参加。

カタシモワイナリーの高井社長は、4年後我々の栽培されたぶどうを使ってのワインづくりに協力をして頂きます。
また、高井社長は柏原市内に所有する自社農園の全てで除草剤を使わない減農薬栽培(有機草生栽培)に取り組まれ、肥料もぶどうの搾りかすや天然由来のミネラルを中心とする等農薬を一般的な使用料の三分の一以下に抑えて作ったぶどうは大阪のエコ農産物に指定され、日々の活動が評価され2016年の全国農業コンクール農林産業大臣賞を受賞されています。

近鉄大阪線安堂駅から徒歩10分足らずのカシワラワイナリー集合10時、奥野社長からの挨拶。
高井社長からは、奥野社長のぶどうづくりに対する一生懸命な取り組みを紹介された後、柏原のぶどうの生産量はかつて全国一位であったこと、梅田から45分のこの地にワイナリーがあるのは世界でこの地だけ、お酒の内ワインの消費量が全体の4.8%と少ない、がこの地では自然に育て優しいワイン造りにこだわり昔からのぶどうも生かしたワインつくりを進めていくこと等お話し頂きぶどうに対する熱い思いが伝わってきました。
また、この地には河内六寺があり智識寺には東大寺大仏を凌ぐ高18mの大仏があったことも教わりました。

その後は、工場と農園内を見学。
農園への途中、石神社の樹齢800年と伝えられるクスノキ、弘法大師が掘ったとの言い伝えのある今も湧く清浄泉、安明寺のぶどうばかり描かれた天井画等を見学し、さながらトレッキングのような農園見学を終え、山頂からの風景を楽しみました。

いよいよ、本日のメインであるテイスティング&ランチタイムです。
テーブルには、ワイングラス3種類と手の込んだ料理が11種類詰められた丸いお弁当が置かれています。

奥野社長の挨拶の後、高井社長が最初の赤のスパークリングワインを皆さんに注いで頂きます。そのワインについての説明を聴き、次々と注がれるワインを飲みながら美味しい料理に舌鼓を打ちます。
5種類のワインを頂き、高井社長のワインに関するうんちくをお聴きしながらの楽しい一時を過ごしました。そのうち紫ブドウで造られたワインは天皇陛下に2ケース納められたそうです。

相棒は、最初のワインが気に入ったようでした。
私は、最後に飲んだグラッパ(イタリア特産の蒸留酒で、ブランデーの一種)が香りも強く度数も高いようでしたので気になり、お尋ねをしたところ、ぶどうの搾りかすを原料としている、いわゆるカストリであると。
カストリ・・第二次大戦後の混乱期において出回った粗悪な密造焼酎に対する俗称で、清酒かす(日本酒の酒粕)を蒸留して造られる良質の「粕取り焼酎」と混同された。

思いもかけず農園見学のトレッキングに大汗をかきながら完歩した相棒、美味しい料理とワインのお蔭で元気を取り戻していました。
改めて柏原のワインのほか、歴史についてもいろいろ教わり充実した楽しい一日でした。

奥野社長、高井社長お世話になり、有難うございました。
世界に通じる柏原ワインづくり頑張って下さい。今後は柏原ワインの購入を通じて応援したいと思いながら帰途に。

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第23回菜の花忌

2019年02月19日 | 司馬遼太郎記念館
2月16日、NHK大阪ホールでの第23回菜の花忌に参加。
平成9年以来毎年東京と交互に開催されている、司馬遼太郎を偲ぶ菜の花忌。
氏は、黄色い花が好きであり、作品の中に「菜の花の沖」があること、また命日2月12日は菜の花が咲く時期であることから氏の命日を菜の花忌と呼んでいます。

約1300名ほどの司馬ファンで溢れるホールで行われるシンポジューム。
真っ青な背景の下部が、菜の花に染まったように薄黄色っぽく彩られた舞台上では、両脇のスタンドと舞台前方に飾られた満開の菜の花が彩りを添えています。

上村洋行記念館館長(司馬遼太郎夫人の故福田みどり氏実弟)の挨拶の後朝井まかて氏(司馬遼太郎賞・作家)・西島春乃氏(フェローシップ賞・大阪松竹座勤務)の受賞スピーチと昨年度フェローシップ賞受賞者西脇彩央氏インタビューと「梟の城」忍者の世界をどう読んだかについて安部龍太郎・磯田道史・佐藤優・沢田瞳子各氏パネリストと司会者古屋和雄氏とのシンポジューム。
(詳細は3月6日の産経新聞紙と4月13日NHKEテレでの放映ご参照)

来場者それぞれに配られた菜の花一枝を手にし、司馬遼太郎氏を偲びつつ帰途に。

毎年この時期は最寄駅から記念館まで、地元の皆様のご協力で鉢植えの菜の花が満開、また記念館でも鉢植えの菜の花の他指宿市から贈られた切花の菜の花で溢れています。
司馬遼太郎記念館では、企画展「梟の城」を開催中ですので、記念館まで足をお運びください。

我が家の食卓でも、頂いた満開の菜の花の良い香りが満ちており、相棒と共に一足早い春を楽しんでいます。
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第393回上方落語の会

2019年02月16日 | 伝統芸能
2月14日、NHK大阪ホールでの第393回上方落語の会へ相棒を伴って行って来ました。

本日の出演者は、
笑福亭智丸 犬の目・・眼を患った患者に対し目をくりぬき洗浄した目を陰干ししている間に犬に食われ、代わりにその犬の目を患者に埋め込んだところ、よく見えるが電柱に出会う度足を挙げるようになったとの噺。

桂 華紋 ふぐ鍋・・ふぐを頂いた家の主人、食べたいが当たるのが怖く来客に食べさせようとするが客も怖くて手が出せない。食事の余りを取りに来た乞食にふぐを与えて食べるのを確認したのち二人で食べる(乞食はふぐの身だけは食べていなかった)。その様子を見ていた乞食が大丈夫であったか、とふぐを食べるのが落ち。

桂文 我 高台寺・・飴屋を訪ねて飴を一文で買いに来る女の客、それが毎日続き店主は不審に思う。六夜続くと幽霊と思い七夜目買いに来た女が金がない(三途の川の渡し賃六文を使いきった)というので飴を持たせてやったあと、その女の後をつけて行き高台寺の墓場で女の姿が消える。赤ちゃんの泣き声の聞こえる新しい墓を掘り返してみると死んだ女の傍らに赤ん坊がいて口元には飴の欠片がついているのを見つけ、「子ォ大事(高台寺)」が落ち。
中入り
桂 雀太 胴乱の幸助・・けんかの仲裁が道楽の幸助は仲裁後二人に酒を飲ませて収める、そのことを知る酒の飲みたい二人の男が喧嘩の振りを始める。案の定止めに入った幸助に酒をご馳走になる、という噺。
桂 小春団治 大名将棋・・ある藩の殿様が将棋に凝りだし、将棋のルールを無視し桂馬の動きを何度もしたり、金が銀の動きをしたり、王が義経の八艘跳びと言って盤の下に隠したりして必ず勝ったうえ、負けた家来の頭を鉄扇で打つことを続けているため家来は困り果てている。長く病気療養をしていた先代に仕えていた家老が出仕、そのことを知り殿と将棋を指しルール外の手をすべて禁じたため殿は敗戦。将棋に懲りた殿の次に凝ったのが落語、しかし余りにつまらない小咄に家来は閉口する。家来は鉄扇でたたかれず痛くはないが「今度は頭の中が痛うございます」と言うのが落ち。

笑いの連続の満員の観客も大笑いの私達も満足して帰宅。
司馬遼太郎記念館でのボランティア仲間N氏より頂いた招待券のお蔭で大いに笑い楽しませて頂きました。
Nさん有難うございました。
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大槻能楽堂・ビジター向けモデル公演

2019年02月14日 | 伝統芸能
2月12日、大阪市主催、受託者(株)ジェイコムウエスト、平成30年度文化庁文化芸術創造拠点形成事業として大槻能楽堂においてビジター向けモデル公演「音と美しい衣装で楽しむ初めての能楽の世界」が大槻能楽堂において行われ、相棒と共にお手伝いを兼ねて鑑賞して来ました。

観覧者へ配布の資料を準備し来場者を待ちます。
開場前から多くの来場者があり18時過ぎから開場、19時開演。

公演プログラム
①能と能舞台の説明②お囃子の紹介と演奏及び体験③能面の紹介④装束の紹介⑤謡の体験⑥能楽「高砂」の一部鑑賞⑦アンケート記入。

わかぎゑふさんの司会により進行、まず大槻裕一氏による舞の実演のあと、
①を大槻文蔵氏(シテ方観世流能楽師・人間国宝)が、能の歴史、舞台の構造、演者(シテ方、ワキ方、狂言方、囃子方は各々専任で兼ねることはない(小鼓は小鼓のみ)等説明、
②は大倉源次郎氏(囃子方・人間国宝)の説明の都度笛・小鼓・大鼓・太鼓の実演があり、最後には小鼓のエアー体験、掛け声は拍子毎に「ヤ」「ハ」「ヨーイ」「イヤー」という4種類のかけ声がありこの掛け声で全員が演じる、
③では女性の能面の実物4種類を説明(小面・17~18歳、深井・30~40歳、姥・神の化身、鬼・女性は角がある)、
④では、高砂の姥の衣装を舞台上で3人掛かりで着付けるの見ながら説明、
⑤高砂の歌詞を観客全員で大きな声で練習、
⑥能楽「高砂」を大槻裕一氏が実演。

外国の方にも理解できるように英語、中国語、韓国語による字幕もあり、解説はそれぞれ丁寧で笑いも取りながら判りやすく、能楽650年の歴史を90分間で説明頂き、きっとファンも出来たのではないかと思わせる楽しい一時でした。

大阪へのインバウンドは多く、今年はラグビーワールドカップ、G20会議もありオリンピック、万博と大きな行事が続いており、伝統芸能への関心を持ち日本文化の素晴らしさを理解して頂くのも市民として大切であることを再認識させて頂きました。
有難うございました。

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高大歴考教室総会

2019年02月07日 | 高齢者大学
2月5日、高大歴考教室総会で新梅田シティーへ。                   

今年から11名でのスタート、全員出席のもと地下の料理屋にて総会後昼食。
3班体制により今年度の役割分担も決まった後、美味しい料理とお酒を頂き上機嫌。

楽しく歓談の後、梅田スカイビルへ。

梅田スカイビル
市民が集う街・大阪の新名所となる街・周辺地域開発が活性化する街等を理念とし1987年計画スタートし、1993年竣工。
高さ約173m・地下2階、地上40階。

古代都市バビロンの遺跡にはここが空中庭園の跡といった意味の説明をした立札があります。また、バベルの塔やサマラの塔はあの美しい天に昇るための階段の塔となっています。
人類共通の願望である「空中庭園幻想」を現代の都市に実現しようとするものです。こんな発想から、空中庭園をもった連結超高層建築は、高さ170メートルあたりで、外に出ることをひとつの目標にして建設。

シティー内には、安藤忠雄設計の「希望の壁」という植物で造られたグリーンの壁の他、庭園内に植えられた樹木は137種、約15800本ありとても緑豊かで市民憩いの場所となっている。

以前に相棒と共に空中庭園やホタルの飛び交う緑豊かな庭園を散策したことを思い出しながら帰途に。
本年度も皆さんの楽しい企画に期待したいと思っています。
よろしくお願いします。
コメント (2)
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