島の医者になって、た頃もあった

70代男の日記風ブログです。新連載「京都へ、京都から」も始めました。

2012-10-06 | 奈留島
 
    喜珍さんへの返事で予告した鷺の話ですが、悲しい結果になりました。
 フークと散歩の帰り道、タクシー会社の運転手さんに助けを呼ばれて行ってみると、近くの公園裏の溝に、人間の病人ではなく鷺が一羽動けなくなっていました。
 こんな金網のフェンスを乗り越えるのさえ危なかしくなった老人ですが、何とか乗り越えて、後ろから捕まえてみると、足に釣り針が刺さり糸が絡み付いていました。
  
 糸を外しても飛べそうでないので、このままでは野良猫かカラスの餌食。
病院から大きな段ボールを持ってきて、行きがかり上仕方がないから、官舎に泊めることにしました。
 自分の子供達や友人は泊めていますが、まったくの赤の他人を官舎に泊めるのは、バイクで骨折した若い旅行者・神保悟志さん・ひよどりの雛、以来です。
  
 一瞬驚くフークをなだめて、鷺を洗面所に入れ、病院の栄養科からもらった鯵を小さく切って与えると、朝までには少し食べていました。
 夜の風呂も、朝の髭剃りも、この鷺に見られながらですが、私には慣れたのかじっと動きませんでした。
  
 夜中はフークと扉一枚隔てただけで寝てもらいましたが、フークは無関心を装っていました。
 鷺はそれでもフークの姿を見ると、首を一杯まで伸ばし、羽を起てて威嚇します。
そうするとフークよりかなり高く成ります。
 キミマロズームの闇雲撮りなので、良い写真がなく、判りにくいですが、だんだん可愛く思えてきます。
  
 次の朝、役場の人に引き取ってもらいましたが、やはり飛べないようで、丁度いい具合に、旧奈留小の空になった鶏小屋に保護されていました。
 次の日、役場の人の奥さんからも、「元気に成ってきたので、もしかしたら放せそう」との話も聞き、喜んで昼休みに見に行きましたが、水の溜まった箱の中で死んでいました。
水からだしてあげて、そばの箱の上に寝かせましたが、予想外のことに少し涙目になります。
たった一夜の付き合いでしたが、「鷺の恩返し」も夢見ていたので、少し落ち込みました。

   返事 
花水木さん:花水木さんの突っ込みに力をもらって続けているので、
    もっともっと突っ込んで、自分で笑ってくださいね。
コメント (2)
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