西都モノクローム

西都大好きな市議会議員が、徒然なるままに街のこと、写真のこと、空手のこと語ります。

サイクリング・ロード

2010-09-29 21:56:20 | 日記
14歳から18歳の4年間西都の妻駅から宮崎まで汽車通(勿論そのころは蒸気機関車は走ってなかったけど、汽車通といっていました)をしていました。

朝、冬だとまだ明るくなりきっていない時間に「プオーン」とデイーゼル列車の杉安・穂北を出る音がします。

寝ぼすけな僕は、無理矢理起こされて(自分で起きられません、今は年のせいか起きられます)機嫌が悪く、母に悪態つきながら自転車で妻駅に行きました(今自分の子供が、あのころ僕が言っていたような悪態をついたら、めちゃくちゃ怒る自信があります)。でも行ったらいったで楽しいのです、何故か。それは学校では絶対見ることの出来ない女子学生がいっぱいいるからです。彼女たちの視線を意識します(今思えば99.195%僕への視線など無かった)。

男はやはり、異性を意識して成長するものです、その点で言えば妻線は私の少年時代の終わりを過ごすのに、かけがえ無い場所でした。

佐土原の手前ににごり川があります、真冬天気が良くなる日の朝は、もやが川一面にかかっていました。春は宮崎の手前の田園にレンゲの花が咲きほこっていました。そんな車窓からの景色の移り変わりを4年間ずっと見てきました。いまでもその情景はありありと思いだせます。

好きになった女の子もいたし、付き合った子もいました。
また学校同士の縄張りの場でもあったので、何度か他校生ともめもしました。ホントそんな経験(ある意味勉強と共に必要なもの)をさせてくれた妻線でした。 

1984年(昭和59年)12月に廃線になってしまいました。
僕が27歳の時でした、その時は名古屋に住んでいてTVで妻線廃止のニュースが流れたのを見たとき、僕の中の一つの時代が終わってしまった思いがしました。あの4年間は、2度とないと確信したというか、完全に過去になってしまったという思いです。

さて、後で知ったのですが協定で、再開したときのために(再開も考慮されていた)線路地はのこしたのです。取り合えず、サイクリングロードにして宮崎(佐土原)から杉安まで自転車歩道で結んだのです。

僕は脱化石燃料時代への移行に自転車は最も可能性のある乗り物だと思っています。市議会の一般質問でもその主旨で質問を述べさせていました。
また、今のままでは(自転車を乗る人の自覚の無さ)、道路内の自転車の立場が悪いし、またこのままでは対歩行者への事故の増加につながると言う思いから、自転車乗りのルールとマナーについても質問で述べさせてもらいました。

さて、このように西都市には妻線跡地利用のサイクリングロードがあります。久しく走っていなかったので今日走りました。
時間が出来たのは3時過ぎでした、6時半からは空手の練習があるので、余裕を見て我が家(都万神社そば)から佐土原までにしました。

西都市内の跡線の一部は駐車場になっています、妻駅のちょっと手前(穂北側)から、サイクリングロードになりました、そのまま市外まで出ると、R219の園元バイパスに出ます。
ここは気持ちがいいです。自転車歩道の幅が広く路面の状態も良く気持ちよく走れます。

黒生野からバイパス(ここ注意、左側を走っていたらサイクリングロードの分かれ道に気づきません)を別れ濁川の橋に向かいます(懐かしい橋です)橋を渡るとそこから不思議な事に、鉄道跡地でなく堤防を走ります。その印象は忘れ去られた道という感じです、路面はお世辞にも良いとは言えません荒れているし、ゴミはあるし、雑草が道幅を狭めています。でも車の恐れがないので安心して佐土原(昔の広瀬のこと)に向かえました。R10の前で下の住宅地の中に入り、R10と日豊線の下をくぐります。このままサイクリングロードは海に向かいます。ただあまり使用されていなく、さらに路面は悪く、ゴミが散乱していました。

海に到着です家から17km、時間にして50分掛かりました(途中で写真を撮ったせいもあります)本当は海沿い(前はスゴイ景色が拝めました)を住吉まで走れるはずですが、通行止めになっています。これは残念でした。 
でもまがりなりにも海までは行けるわけです、それは評価したいと思います(今こんな、自転車道を造ろうとしても難しいでしょう)。

荒れていると言いましたが、利用者が少ないから、県に声が届かないという事もあるでしょう。この道を利用する人が増えてくれば、美化への動きが出てくると思います。それには自転車愛好者がこの道を好きで、利用する姿勢が大切でしょう。

時間(そしてお金も・・これが問題だ)を見つけて、全国のサイクリングロードを走ってみたいと思います。そうすれば何をどうすれば変わっていくか、肌で感じることが出来るでしょう。

さて走りながら写真を撮ったと言いましたが、ずうと前、あの4年間の思い出に浸りながらシャッターを押しました、まさしく情景です。

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