西都モノクローム

西都大好きな市議会議員が、徒然なるままに街のこと、写真のこと、空手のこと語ります。

今日の議会、ある写真家の旅立ち

2020-10-22 20:16:18 | 日記

今日もバタバタしていました

会議が3つ、業務が2つです

時間のやりくりと、議会優先で選択しました

今日の議会は議会運営委員会が行われたのです

新聞報道でご存じでしょうが、日米共同訓練が新田原基地で行われます

その際米軍関係者は宿泊先として宮崎市内のホテルにした問題です

基地内には共同訓練用の宿泊施設が備えてあります

コロナウイルス感染症対策でこのような措置をとられたのでしょうが、関係自治体への報告相談がなかったことが

今回の最も大きな問題点だと考えます

西都市議会では議長と特別委員長名で要望書を提出することが決まりました

さてドキュメンタリフォトフェステイバル宮崎でも写真展講演をしていただき

写真をやるものにとって大きな刺激をいただいた

鬼海弘雄さんが先日お亡くなりになられました

日本最大の観光地と言っても良い、浅草浅草寺でポートレートを撮り続けた方です

6x6(たぶんハッセルブラッドだったと思います)で40数年撮り続けていました

お会いするずっと前、ある写真雑誌で鬼海さんの写真を見たときには

普通のポーズで撮っていますが、全く普通でない強い求心力を持った写真に驚きました

私はアメリカのダイアン・アーバスという写真家の撮った写真が好きですが(キューブリックのシャインニングという恐怖映画の傑作がありますが、その中で双子の女の子の映像があります(すごく怖い)。その元ネタの双子の写真が有名です)

スーザン・ソンダクという批評家が書いた「写真論」(晶文社)という著書の中に、アーバスの写真について述べています、その中にこのような記述があります

「アーバスの写真で最も心を打つ面は、彼女が芸術写真の一番迫力のある計画の一つ(犠牲者や不運なものに眼を向けること、しかしこういう計画につきものの同情を引く目的ではなくて)に参入したらしいという事である。彼女の作品は嫌悪感も与えるが哀れな痛ましい人たちを見せる。だからと言って同情心をかきたてることはいささかもない。彼女の写真の突き放した視点についてはもっと正確な言い方があろうが、そのために素直さと、被写体への感傷を交えない感情移入を称賛されてきたのである」

と言っています、私は鬼海さんの写真にも通じると感じていました

また映画監督ブニュエル(アンダルシアの犬などで有名)はあるときなぜ映画を作るのかと訊かれて、それは「この世が考えられる世界の最善のものではないことを示すため」だといった。アーバスはほかにも世界があるという事を示すために写真を撮ったのである

と書いています(写真論 40p・41P)

浅草浅草寺という世界中から観光客が集まる陽の当たる場所で、これほど異彩を放つ人を撮るのは、このような世界もあるんだよというところに心ひかれたのじゃないかなと感じます

(私もカメラを持っているとき、このような思いに駆られることがあります)

大きな本屋さん行けば鬼海さんの写真集があります「PERSONA」が有名です

ぜひ手に取って、見てください

鬼海さんのご冥福をお祈りいたします

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 検診、稽古、他 | トップ | 妻の休日、仕事整理、稽古 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事