ニューヨーク株の先行きに余裕をもつ向きも出てきた。
それは月末の連銀FOMCでの利下げ幅が、一時の0.5%から0.25%という見方も有力になってきたからでる。
仮に0.25%になったとしても、FFレートは2.00%まで下がる。
昨年9月に始まったバーンキ議長の金融緩和政策も、来週のFOMCで小休止に入るかもしれない。
このような雰囲気になってきたことに注目したい。
この筋書きが実現した場合には相場の先行きをどう読むか?
ひとつは世界の金融市場にどう受け止められるかにある。
今週の米バロンズ誌は「1ヵ月前に起こったJPモルガンによるベアースターンズの買収のような事件がなくなり、メリルリンチやシティ・グループの欠損を市場は前向きにとらえ始めた」と書いている。
いまひとつはドル安の終焉である。ユーロ・ドルに対しての下落が最大の問題であるが、「これ以上、米ドルの金利の下落はない」という安心感が出てくれば、ドル資産に対しての信頼感を呼ぶこむことにつながる。
このことも世界の金融市場の安定化になる。
このような議論が出来るようになってきたのが、昨年8月以来の信用市場の潮の流れの変化でもある。
われわれは金融株に注目している。先に「トリトンスクエア通信」で、みずほフィナンシャル(8411)を取り上げたが、銀行株の人気には雁行的な展開が期待できる。
あわせて新興市場の銘柄にも注目を始めたい。