きのう、国立能楽堂へ行ってきました。お能ではなく、映画を見にです。
といっても、内容は能楽師の物語ですが。
国立能楽堂のあぜくら会主催
会員対象あぜくらの集い<懐かシアター>
定員数が決まっていたので、往復はがきで昼の部を申し込みし、当たりました!
解説、聞き手は増田正造、
お話、茂山忠三郎(昼の部)
渡邊容之助(夜の部)
映画「獅子の座」1953年、大映
監督:伊藤大輔
原作:松本たかし(「初神鳴」より)
出演:長谷川一夫(宝生弥五郎 15代宝生流宗家 )、田中絹代(妻 久)、
加藤雅彦{現 津川雅彦}(長男 石之助)岸惠子(久の妹 お染)
15代宝生流宗家・宝生弥五郎(弥が古い「や」なのですが、出ません)が、
江戸の庶民と将軍家慶の上覧する観進能を催すまでの物語です。幼い長男
石之助への厳格な稽古を軸に、芸道の厳しさを描きます。
クライマックスは興行当日、将軍の到着が近づく頃に黒雲がひろがり雷鳴が
轟きわたります。雷への恐怖で逆上した石之助は忽然と姿を消してしまい、
宗家・弥五郎は切腹を覚悟します。(冊子あぜくら4月号より)
伊藤監督は、小さいときからお能が好きだったらしいですね。
当時では、超豪華キャストだったことや、堂々たる大作で興行成績も
抜群だったらしい。
元祖流し目俳優だったのかしら、長谷川一夫さんって。時折見せる伏せ目がちな
ところが美しい。
凛として、夫、息子を支える大女優・田中絹代さんの存在感は圧倒的だ。
今もお美しいが、岸惠子さんの綺麗さが、映画を華やかにしてくれる。
そして、子役の津川雅彦さんは名演技で泣かせてくれました。
石之助が父から「石橋」のお稽古をつけてもらったとき、もう少し腰をおとしてと
注意されたのを母が聞き、こっそり息子にスパルタ教育をするのです。
水をいれた手桶を頭に乗せて、腰をおとす練習のシーンは、泣きながら歯を食いしばって・・・・。
仕舞習っている私は、そうかこうやって練習するのか!
お家で私もやってみようかな・・・・、なんて思いながらみてました^^;
映画のあらすじは、しゃべりすぎないほうがいいと思いますので、
チャンスがあれば、お能ファンはぜひみていただきたいです。
ただ、ビデオ化されていないらしく、たまにBSで長谷川一夫さん特集のときに
放映されることもあるとかです。
映画のタイトルシーンは「翁」「三番叟 鈴の段」でした。
今、私がお稽古している「羽衣」の謡も出てきたり・・・
参考までに、能楽指導:宝生九郎( 宝生先々代)宝生英雄
ワキ:宝生弥一(閑さんの父)
囃子は藤田大五郎 北村一郎(治さんの父)
亀井俊雄(忠雄さんの父)金春惣一(現 惣右衛門)
狂言:茂山忠三郎 茂山倖一 廣瀬寅次郎
お昼の部でのお話は、この映画にご出演された茂山忠三郎さん。
当時の大掛かりな撮影など、笑いを交えてのお話はたのしかったですわ。
おやさしい、いい人のオーラが出ておりました。
出かけたときはすごい大雨で、びしょぬれだったけど、
いい映画、いいお方にお会いできて、よかったわ^^
追伸で~す♪
些細なことですが、投稿後に思い出したことがありました。
カメラワークのことです。
見所でお能を観る時は、正面、脇、中正面のお席からですが、
この映画では能舞台を背にとか、橋掛かりを歩いている演者を
背後からと撮っているシーンがあり、珍しかったです。
ある能楽師が、ほんとにうまいかどうか、わかるのは後ろからですと、
おっしゃっていたことを思い出しました。
それだけです^^
といっても、内容は能楽師の物語ですが。
国立能楽堂のあぜくら会主催
会員対象あぜくらの集い<懐かシアター>
定員数が決まっていたので、往復はがきで昼の部を申し込みし、当たりました!
解説、聞き手は増田正造、
お話、茂山忠三郎(昼の部)
渡邊容之助(夜の部)
映画「獅子の座」1953年、大映
監督:伊藤大輔
原作:松本たかし(「初神鳴」より)
出演:長谷川一夫(宝生弥五郎 15代宝生流宗家 )、田中絹代(妻 久)、
加藤雅彦{現 津川雅彦}(長男 石之助)岸惠子(久の妹 お染)
15代宝生流宗家・宝生弥五郎(弥が古い「や」なのですが、出ません)が、
江戸の庶民と将軍家慶の上覧する観進能を催すまでの物語です。幼い長男
石之助への厳格な稽古を軸に、芸道の厳しさを描きます。
クライマックスは興行当日、将軍の到着が近づく頃に黒雲がひろがり雷鳴が
轟きわたります。雷への恐怖で逆上した石之助は忽然と姿を消してしまい、
宗家・弥五郎は切腹を覚悟します。(冊子あぜくら4月号より)
伊藤監督は、小さいときからお能が好きだったらしいですね。
当時では、超豪華キャストだったことや、堂々たる大作で興行成績も
抜群だったらしい。
元祖流し目俳優だったのかしら、長谷川一夫さんって。時折見せる伏せ目がちな
ところが美しい。
凛として、夫、息子を支える大女優・田中絹代さんの存在感は圧倒的だ。
今もお美しいが、岸惠子さんの綺麗さが、映画を華やかにしてくれる。
そして、子役の津川雅彦さんは名演技で泣かせてくれました。
石之助が父から「石橋」のお稽古をつけてもらったとき、もう少し腰をおとしてと
注意されたのを母が聞き、こっそり息子にスパルタ教育をするのです。
水をいれた手桶を頭に乗せて、腰をおとす練習のシーンは、泣きながら歯を食いしばって・・・・。
仕舞習っている私は、そうかこうやって練習するのか!
お家で私もやってみようかな・・・・、なんて思いながらみてました^^;
映画のあらすじは、しゃべりすぎないほうがいいと思いますので、
チャンスがあれば、お能ファンはぜひみていただきたいです。
ただ、ビデオ化されていないらしく、たまにBSで長谷川一夫さん特集のときに
放映されることもあるとかです。
映画のタイトルシーンは「翁」「三番叟 鈴の段」でした。
今、私がお稽古している「羽衣」の謡も出てきたり・・・
参考までに、能楽指導:宝生九郎( 宝生先々代)宝生英雄
ワキ:宝生弥一(閑さんの父)
囃子は藤田大五郎 北村一郎(治さんの父)
亀井俊雄(忠雄さんの父)金春惣一(現 惣右衛門)
狂言:茂山忠三郎 茂山倖一 廣瀬寅次郎
お昼の部でのお話は、この映画にご出演された茂山忠三郎さん。
当時の大掛かりな撮影など、笑いを交えてのお話はたのしかったですわ。
おやさしい、いい人のオーラが出ておりました。
出かけたときはすごい大雨で、びしょぬれだったけど、
いい映画、いいお方にお会いできて、よかったわ^^
追伸で~す♪
些細なことですが、投稿後に思い出したことがありました。
カメラワークのことです。
見所でお能を観る時は、正面、脇、中正面のお席からですが、
この映画では能舞台を背にとか、橋掛かりを歩いている演者を
背後からと撮っているシーンがあり、珍しかったです。
ある能楽師が、ほんとにうまいかどうか、わかるのは後ろからですと、
おっしゃっていたことを思い出しました。
それだけです^^
つきのこさん、行動はいつもお能がらみですねー。(笑)
さすがに、お仕舞いをしていらっしゃるので、目の付け所が違うのでしょうね。
「獅子の座」調べてみましたー。
あらすじ全部見てしまいましたが、つきのこさんは厳しい稽古のあり方などに興味がおありでしたかー。
わたしだったら、岸恵子さんきれいだなーとか田中絹代さん凛としてこわいぐらいーとかミーハーな見方になってしまいそうです。(笑)
明日、杉並大宮八幡宮の薪能に出かけます。
お天気どうかなぁ?
これ、行きたかったんですよー。でも、用事が重なっていて・・ムムムでした。
なるほどねー。そういう配役でしたか。
シテ、ワキ、囃子、豪華ですねー。
しかも、その中で大五郎さんが生きておられるのがなんかすごいなー。それを見て、聞くことのできる幸せ度。この何年かは大五郎さまの追っかけをしないと後悔しそうですね。
いつもコメントありがとうございます。
もちろん、ミーハー的見方のほうが80㌫くらいあったかもです^^;
昨日あさのNHK番組で岸恵子さんがゲストで出演されていました。
アナウンサーが若くお美しい秘訣はと聞くと、
そうね。苦労のおかげかしら・・・なんてさらりと答えていました。かっこよすぎる!!
ぜひ見習いたいですわ!
今日、薪能にいかれるのですね。
どうぞ晴れますようにと祈っています!
いつもコメントありがとうございます。
ほんと、ちょー豪華でした!
大五郎さんのお顔はちょっとだけしか、映りませんでしたが、確かまだ30代。今のお顔しか存じませんので、ここは(石橋)特にミーハーになってみました^^;笛の音色は強く澄んでいて、ほんとよかったです。
2年前、能楽座-追悼・一噌幸政-で、はじめて大五郎さんの「獅子」を聴き、ファンになりました^^今回は思いかけず、囃子、ワキを見ることができてうれしかったです^^
キャー、>能楽座-追悼・一噌幸政<行ってましたー。
その前に幸弘さんのオヒャリの会が確か世田谷であったんですよねー。大五郎さんのあの音色。もうすばらしいです、やっぱり、つきのこさんもファンだったんですね・・ウレシイです。
ふじりんごさんの薪能の時間までに晴れるといいですねー。
でましたかー!
お名前ってなかなかでないの結構あるんです^^;ありがとうございました。
多分、あとでブログに追伸します。
些細なことですが~、書き忘れてました^^;
クラシック音楽なら、時々、「感動!!!」となるけど、まだまだ「お能」をそこまで感じることが出来ないので、この映画を見てみたいです。
「獅子の座」 ですね。
タイトルを忘れないようにして、BSか何かでやる時に見ます。
そうですか。追悼能、fukuさんも行かれていたののですね。すごい顔ぶれでしたよね。
ところで、昨晩は雨降らなくてよかったですね。
(アレー、12時過ぎてたー)