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つきのこ的徒然日記

見たこと感じたことを徒然なるままに。
わがまま自由気ままにゆったりと・・・。

今年も「観月能」へ

2019-10-28 06:34:16 | 能・狂言


台風19号の影響で、帰りが1日遅れるのは
覚悟した上で「観月能」を拝見しに行ってきました。
(翌日はもちろん全便欠航)



今年の演目は「鵺」
終わったあと、ふぅ~~と深いため息があちらこちらで・・・。
いつもながら「すごかった」としか言えません。
またしても、魂の栄養をいただきました。
友枝さんのあの凄さはなんだろう・・・・。



今年の厳島神社・大鳥居は白い幕が張られ、
陸地から大鳥居まで工事用のために橋がかけられていました。

伝承によりますが、平清盛によって1168年造営され、
今で8代目。140年ぶりの大改修だそうです。
終了時期は未定とのこと、来年はどうなっているかな?



遅い報告となりますが、
秋の発表会、無事に終わることができました。
きれいな曲を謡い舞うことができて、本当に幸せでした。





この一年ありがとうございました。

2018-12-31 13:20:26 | 能・狂言
更新ままならぬ拙ブログにお付き合いくださりありがとうございました。

喪中ですので新年のご挨拶は遠慮させていただきますね。


今年最後の更新は
平成30年お能、歌舞伎鑑賞の備忘録です。

12月26日千秋楽、坂東玉三郎さんの「壇浦兜軍記 阿古屋」




今年も「厳島観月能」へ 能「頼政」

今回初めて島外で宿泊。確かに帰りのフェリーは混んでおりました。
お稽古お仲間たちと遅い夕食。
翌日は先輩を牡蠣小屋へご案内、喜んでいただき安心しました!


新作能「利休―江之浦」

一度訪れてみたかった小田原・江之浦測候所の石舞台で鑑賞。




7月は渋谷・セルリアンタワー能楽堂で友枝さんの「忠度」

5月は人間国宝の競演「友枝昭世と山本東次郎の至芸」能「巴」
演能後は歌人馬場あきこさん、山本東次郎さん、友枝昭世さん
お三人の極めた方々のアフタートークで締めくくり。
それぞれのお人柄に敬服。

11月友枝会での「卒塔婆小町」は、亡母の葬儀とバッテング。
チケットはある方に相談して、他の方にお譲りしました。
こればかりは仕様が無いでごんす!


来る年が皆様方にとりまして、佳き年となりますよう、
お祈り申し上げます。









新作能「沖宮」

2018-03-08 11:10:48 | 能・狂言


新作能「沖宮」 魂の花―緋の舟にのせて
---人々の死と再生の物語---

原作:石牟礼道子 享年91歳(平成30年2月没)
衣装:志村ふくみ 93歳
シテ:金剛龍謹(金剛流)

熊本(薪能)10/6、京都 10/20、東京 11/18 と3回公演予定

「石牟礼道子と志村ふくみの願いを叶える会」から送られてきました。

応援チケットはかなりのお値段だけど、東京公演を前向きに検討中。
友人のひとりは京都公演をすでに申し込みしたそうです。
もうひとりの友人は東京?熊本? 私同様迷っている。

石牟礼さんの「言霊」が謡の中でどのように蘇ってくるのか、詞章がたのしみ。
そして志村さんが自然界からいただいた色で染め織り上げた衣裳を
拝見するのも たのしみ。

新作能は色々あれど、この「沖宮」はちょっと違う?

石牟礼道子さんの「苦海浄土」は、
声に出して読んでみたいところが随所随所にありました。

感動というより凄さを感じた本だった。

遅くなりましたが、石牟礼道子さんに合掌。





元気になれそう!

2018-02-19 10:28:29 | 能・狂言
1週間前、大阪日帰り(✈)でお能「隅田川」を拝見してきました。

久しぶりの大阪・大槻能楽堂。


友枝さんの「隅田川」は今回で3,4回目になるかしら?

狂女物のなかで珍しく悲劇で終わる「隅田川」は世阿弥の息子元雅の作。


行方不明の息子を探し、都から東国の隅田川まで来た狂女。
乗せようとしない渡し守は哀れに思い、乗船を許す。

(ここらへんで携帯着信音が鳴り響く!
主催者側は開演直後まで、マナーモードにしないで
とにかく携帯の電源をお切りくださいと口頭とプラカードまで出して
お願いしてたのにね~。)

渡し守から人買いに連れられてきた子どもが病死の話を聞くうち、
それが我が子とであることを知り、泣き伏してしまう。
奇しくも今日は命日で、回向が行われている。
下船後、渡し守に案内してもらい、一同に混じって念仏を唱える母。
すると子どもの声が聞こえ、姿が幻のように現れる。

(この子方の登場で父世阿弥と対立した話は結構有名ですね。)

母は歩み寄ろうとするが叶わず、その姿は夜明けとともに消え失せる。

(最後のシオリ留あと、しばらく杉さんの笛の音が静かに続いた。
母はこの音色を背で受け止め、ゆっくりと橋掛かりを歩き、そして揚幕と消えていった。
狂女の象徴である笹はもう持っていなかった。)






生きる力を充電しました!元気になれそうです!


終演後は難波で姉と待ち合わせ。久しぶりの再会を喜んで
大阪名物お好み焼きをいただきました。











頑張るけど無理はしない

2018-01-27 10:55:07 | 能・狂言
日本全国、極寒が続いています。
雪の影響や風邪など引いて生活に支障は来ておりませんか?



睡蓮鉢の水が凍ってました。
結構な厚さです。


今年に入って2度目の風邪を引いてました。
前回同様、咳が出て、胃腸にきて、さすがに体力気力も失せ果て。
まぁ体を休める機会として捉え、ゆっくり休んでましたが、
やっと回復に向かっております。
いや、拝見したいお能があってどうしてもそれまでには
治すぞ!と気持ちが強かったかもしれません。

1月25日 国立能楽堂にて
お能「鉢木」
シテ:友枝昭世 ワキ:森常好
大鼓:亀井忠雄 小鼓:成田達志 笛:松田弘之 

雪の降りしきる夜、佐野源右衛門常世が秘蔵の鉢木を薪にして
歓待した旅僧は、実は鎌倉の北条時頼でした。
やがて鎌倉召集の令が発せられ、痩せ馬にまたがり馳せ参じた常世は
その志を誉められ、鉢木の礼として新地を拝領し、意気揚々と帰国する。

このお能は素面(ひためん)と言って「面」をつけません。
風格と芸力がなければこの大役は演じられないと思います。

今年最初の観劇に素晴らしいお能が拝見でき、元気の素をいただきました
お囃子方も凄かった。

「頑張ろう!! でも無理はしない!」


これから皆さまのところにボチボチと遊びに参りますので
どうぞよろしくお願いいたしますね。





















観劇備忘録

2017-11-30 15:42:42 | 能・狂言
あら~、明日から師走です。

能、歌舞伎の観劇備忘録とりあえず記しておきます。

11月なかば、国立能楽堂で2日間にわたって「黒川能」上演。

都合がつかず、第一部だけ拝見しました。
演目は式三番(両座)、高砂(下座)、獅子(上座)

山形・黒川の春日神社に500年以上も前から神事能として
伝え受け継がれてきた「黒川能」は謡もお囃子も独特です。
以前、鎌倉の建長寺でも拝見しましたが、いつかは現地で拝見したいです。


久しぶりに着物で観劇。結城紬。紬の帯。よく見えてないけど
京都・志村さん工房でびわの葉鉄媒染で染めた帯揚げ。

11月はじめに「友枝会」へ。
友枝昭世さん「松風」友枝真也さん「野守」
「松風」の面がとても美しかった。

10月半ば過ぎに銀座・歌舞伎座へ。

お目当ては坂東玉三郎さんの舞踊「秋の色種(いろくさ)」
花道近くでしたので玉三郎さんよく観えました!!

新しくなってから初めての歌舞伎座。
確かに椅子は座りやすくなってましたね。

観劇のときに着物で行けるといいなぁなんて思うのですが、
帯崩れを気にしてやや前かがりになって座ると
後ろの方にご迷惑がかかるとかいろいろと考えてしまいます。

観劇は座る場所によりますが、前列の方が縦横とも大きかったら
アウトです!
あとピカピカハ○~の男性。居眠りする度に頭を後ろにガクッンガックン。
眩しゅうございました(泣)






雨の「観月能」

2017-11-05 07:33:11 | 能・狂言
10月は発表会に始まり、宮島、能登と旅行、新刊を出したり、
どれも準備が大変でした。

11月に入ってやや落ち着きを取り戻しつつあります。
10月備忘録をぼちぼちと・・・。



今年の演目は「玉鬘」
あいにくの雨の「観月能」となってしまいました。
「晴女」撤回します(涙)

雨の中でお能が観れるなんて、そう何どもあるわけではなく、
考えようですが、素晴らしいシチェーションになったと思うのです。

おシテの謡、お囃子は雨音に負けじという気迫が伝わってきました。
最前列だったから?


宮島の鹿。この子ではないけど
観光客が食べてる焼きトウモロコシを欲しがり飛びついてる鹿がいた。
宮島の鹿はマナーが良かったんだけどな・・・。


お宿の窓から。

翌日は島を離れて牡蠣小屋へ!


ココお薦めです!また来年も食べに来ますわ!!


牡蠣小屋の裏手の風景。


かなり久しぶりの更新となりました。
またみなさまのところも遊びに参りますので、よろしくお願い致します。
↑ん? 前も書いたな(汗)






2017夏の観劇備忘録

2017-09-08 08:44:00 | 能・狂言

9月の朝顔

9月に入って1週間がたちます。暑かったり、肌寒かったり。

あれこれ片付けなきゃいけないこと盛り沢山なのに
なぜかぼんやりして物忘れ多し!年か? 疲れか?

この夏の観劇備忘録。

7月は
セルリアンタワー能楽堂定期能
能「烏頭」シテ友枝昭世 

洩花之能
能「邯鄲」シテ友枝真也

納涼能
能「枕慈童」シテ友枝昭世 
能「安宅」シテ観世清和

番外編
世田谷・烏山区民会館ホール
オイリュトミー公演「ニンナナンナのおくりもの」
友人が主催のため、応援も兼ねて行ってきました。

8月は

世田谷パブリックシアター
杉本文楽「女殺油地獄」
構成・演出・美術 杉本博司
作曲・演出 鶴澤清治


喜多流「素謡・仕舞の会」
謡「井筒」シテ友枝昭世
謡「金輪」シテ出雲康雅


番外編
実は坂東玉三郎さんのトークイベントにいく予定でしたが、
師匠からお稽古日変更のお電話があり、あちゃ~バッテイング!
断念して友人にお席を譲りました。
素の玉三郎さんにお会いして、お話伺いたかったです。
準備していた着物は実現せず。

9月は
横浜能楽堂「能舞台とコラボ」PART1
「左右左」
ダンサー 笠井叡、中村恩恵 鈴木ユキオ
観世流子方 長山凛三
笛 藤田六郎兵衛
小鼓 大倉源次郎

場内の照明を落とし、橋掛入口から強烈なライトで能舞台を照らす。
3人のコンテンポラリーダンスの動きと伝統を踏襲した子方の謡と型に
暗闇から笛と小鼓の音。
新鮮な体験だったけど、次はいいかな・・。

9月から12月まで拝見するお能と歌舞伎の予定あり。
いつまでたってもお能貧乏、続いております。


3年前苗を購入、やっと開花した我が家の仙人草

















「芝能」 東京都庭園美術館にて

2017-03-27 08:07:17 | 能・狂言
お天気が危ぶまれていたけど、幸いに晴れた先週末土曜日。
やはり晴れ女ですゎ(笑)

友人と目黒・東京都庭園美術館へ。
目的はこちらの庭園で催された「芝能」を拝見しに。


演目は仕舞「小塩」友枝昭世さん
能「鞍馬天狗」シテ友枝雄人さん 子方6名

私たちのお席は西陽が差し込んで終演まで眩しかった。

開演前には異国の方中心のワークショップもあったらしいけど
お能鑑賞はやはり日本人のほうが多かったかな?

日本の伝統芸能にふれた異国の方々の感想をお聞きしたい。


せっかくここまで来たからということで
本館開催中の「並河靖之」作の「七宝」を鑑賞していくことに。

その前にカフェでTEA TIME。私は甘酒豆乳ラテを注文。
和三盆の柔らかい甘さと甘酒の香りがマッチして美味しゅうございました。
甘さって緊張感を解きほぐすのかしら?

で、脳内スイッチを切り替えて、美術鑑賞へGO。

桁外れの繊細さに驚いた。美しい!
眼福の一日でした。


桜はまだ2,3分咲きでした・・・。





感涙

2017-03-24 10:37:37 | 能・狂言
熊本復興支援
特別公演 友枝昭世の會
「三輪」神遊

3月22日夜、国立能楽堂で拝見してきました。


友枝さんはかねてからお能は考えるより
感じてほしいとおっしゃっておりますが、
まさしく、シテの気迫を肌で感じとったお能でした。

後シテの三輪明神が作り物から現れた瞬間、

あまりの美しさにすーっと涙がこぼれてきました。


実はお能とお月さまをよく観たいがため、
思い切って両目の手術を受けました。
しかしながら、やはり片方の目はさほど視力が回復せずでした。

その目から感涙。