マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

米谷町オコナイの場

2016年03月17日 09時21分51秒 | 奈良市(旧五ケ谷村)へ
平成6年に発刊された『五ケ谷村史』によれば、奈良市米谷町(まいたにちょう)に「オコナイ」があると書かれていた。

通称「ムネの薬師」と呼ばれる薬師堂で、だ。

「オコナイ」となれば牛玉宝印。

もしかかとすれば隣村の中畑町と同様に苗代に立てているのでは、と思って探してみた。



水を張った田はあるが苗代田は見つからない。

民家におられた住民に尋ねた。

ぐるり回った処に苗代はあるがお札は立てることはないという。



ご主人の出里は当地より真逆の大和郡山市矢田町。

日待ちやトンド取材もしたことがある清水垣内だった。

繋がりはどこでも何らかの形で繋がっていく。

ご主人が云うには薬師堂で役員らが集まってオコナイのランジョーをしているそうだ。

ごーさんのお札は別の日の初集会で配られるが当地ではJAから苗を購入するようになって立てることはない。

オコナイは上ノ坊寿福寺の住職が祈祷法要されることを知って訪れた。

男性が話していたことは間違いなかった。

神名帳を詠みあげてランジョーをしているという。

かつてはウルシ棒であったが今はフジの木。

被れる人が多く替えたそうだ。

村の下のほうに白山ひめ神社がある。

ここへは年に数回も参列するという住職。

神職や十人衆とともに神事に加わるらしい。

(H27. 5. 6 EOS40D撮影)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。