マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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番条町の二ノ正月のとんど

2014年07月17日 06時56分58秒 | 大和郡山市へ
戦後10年までは大きなとんどを組んで行っていた大和郡山市の番条町。

環濠集落に囲まれた旧村である。

子どもの行事であった番条町の大とんど。

各家を巡って藁束をもらっていたとんど組みであった。

大人は藁を寄せて竹を組んで大とんどを設えていた。

「虫追い」とも呼んでいた大とんどは1月31日にしていた。

4年前に訪れたときには地区それぞれで行われていた二ノ正月のとんどである。

毎年、2月2日がとんどの日である番条町。

とんど場は北西堤防、北東、中、南地区の4カ所である。

各戸が家で飾った注連縄を持ち寄る場は住居に近い場となる。

早い家では朝の6時にとんど焼きをしていた。

遠くの方でぽつん、ぽつんと火の手が上がる。

決まった時間でもないので待っておれば、お目にかかることができる。

昨夜から降りだした雨は止まない。

北東、中地区のとんど場ではそうすることもなかった朝7時半。

されておれば焼け跡で判る。

もしかと思って走った南地区。



そこには焼け跡があった。

しばらくすれば一人の男性が注連縄を持ってこられた。



雨が降る中のとんど焼きは初めてだと云ってパラソルを広げてとんど焼きをした。

しばらくすればもう一人の男性もやってきた。



小雨になったからと話す。

一人増えて、さらにはもう一人も集まった南地区のとんど場。



輪っかの注連縄も焼いている。

10個も作る人もおれば、20個も作っていたと話す人も。

または、徐々に数を減らした人もいる輪っかの注連縄の数量。

半日かけて年末に作ったそうだ。

店で買った注連縄は固く縛っているから、なかなか燃え尽きないが、刈りとった稲の荒縄は燃えやすい。

かつてはモチゴメの藁であったが、今では作る家もないと話す。

一時間後に戻った北東、中地区。



そこにはとんど跡があった。

煙がたっているからほんの少し前のようだ。

(H26. 2. 2 EOS40D撮影)


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