マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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稲渕の春

2013年07月27日 07時35分35秒 | 明日香村へ
桜井の安部(あべ)から明日香村は近い。

気になっていた稲渕(いなぶち)を訪れた閉店間際のお店におられた婦人たち。

馴染みのある顔ぶれだ。

何度も電話させていただいたUさんも居られる。

桜が満開だった昨年の閏年の庚申モウシアゲは4月14日だった。

この日は斎場である南淵請安(みなぶちのしょうあん)墓の桜は満開だった。

それから一年後の今日は10日も早くに満開となった。

稲渕の橋辺りに架かる男綱。

後方にコブシが咲き誇る。

年に一度の行事があると云うT氏。



それは男綱の勧請縄掛けであろうと問えばそうではないと返す。

正月初めに立ち寄る龍福寺。

昼ごろだと云う。

かつてはトヤの家でいっぱい飲んでいた。

「デン」と呼ばれる膳があった。

負担を避けて家の回りを止めてお寺になったと云う。

4軒の営みは今でも変わらないが古い家のようだ。

飛び石の石橋付近に生えているネコヤナギの木をとってくる。

年々少なくなってきたネコヤナギ。

濁流で根こそぎかと思えばそうでもなかった。

石橋辺りのネコヤナギは根が残っていたのである。

昔から所有する版木に墨をつけてお札を刷る。

そのお札はネコヤナギに括りつけて祈祷をする。

住職が唱える般若心経だそうだ。

その場は寺本堂ではなく境内にあるお堂だという。

大日堂であるのか、それとも元五重層石塔を奉る覆堂であるのか翌年にはお伺いして確かめたい行事である。

行事を終えたお札をネコヤナギは苗代に立てる。

どうやら正月初めに祈祷されるオコナイのように思える行事である。

(H25. 4. 3 EOS40D撮影)


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