マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

丹治を訪ねて

2012年03月14日 06時49分03秒 | 吉野町へ
この日はいつも雪が降って寒いのだと話す丹治の男性。

道も積もっていれば数十か所にあるお地蔵さんにもモチを供えるには足元が堪えるという。

この日というのは2月1日のことだ。

男の人が42歳の厄年になればそれぞれのお地蔵さんに42個(一升で搗く)ものモチを供えて巡拝する

それは前厄、本厄、後厄の3年間もしなければならない。

お参りに行くのは男性ではなく婦人というから奥さんだ。

未婚の男性の家ではどうするかといえば母親になる。

家の男性の厄除け祈願、健康を祈る行事は女性が務めるといった一風かわった風習が残されている吉野町の丹治。

上や下の地区それぞれに数人がかたまってお参りに行けば、ところどころで出あうらしい。

朝の7時ぐらいに出発してすべてのお地蔵さんにモチを供えるには1時間もかかるという。

お地蔵さんは上地区だけで12か所もある。

道路を隔てた小高い丘にも数か所あるそうだ。

地区を守っているかのような配置である。

供えられたモチといえば数時間後にはすべてが消えている。

そのモチは町内の人たちがご利益を頂戴するかのようにたばっていくのであった。

その日の午後に訪れたときには実際まったくなかった。

丹治地区ではこの月の26日には祈年祭が行われるという。

その案内を自治会の掲示板に貼りだされていた。

その場所をお聞きすれば下の地区に真っすぐ下っていったところに神社があるという。

神社名を聞くことを失念していたことを後悔した。

ネットなどで調べたところ大森神社であろうと思われる。

そうこうしているうちに雪が降り出した。

鹿路の峠ではうっすらと積もりだした。

(H24. 2. 1 SB932SH撮影)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。