マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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藺生上垣内のフリアゲ

2009年12月18日 08時01分56秒 | 奈良市(旧都祁村)へ
藺生町の上垣内では村神主になる葛神社の社守さんを決めるフリアゲが行われている。

中、並松(なんまつ)の垣内にも村神主が決められるがフリアゲはされていない。

茶碗に籤を入れて穴の開いた紙を被せる。

これを手に持って振り上げると中からひゅんと飛び出してくる。

それが当たり籤になる。

総代の家に集まった座衆たちは御幣を祀った神さんの前に整然と並ぶ。

代表者が神さんの前に座り、フリアゲ儀式が始まった。

一同は神さんに拝礼する。今からさしてもらいますと茶碗を上下に振った。

すぐに飛び出すこともあれば、何度も振らなければならないこともある。

神の託宣のフリアゲは厳かな儀式だ。



村神主が決まったあとは、一老、二老の籤を振り上げる。

社守に不幸が生じたときは一老が代わって御幣を預かるという。

厳粛な儀式を終えると、座中記録に墨書して神社へお参りする。

社守が正式に認められるのは三月の初午祭典。

都祁の宮司が来られて社守が祝詞をあげて神さんに奉告する。

これが一年交替の社守さんの初仕事になる。

(H21.11.23 Kiss Digtal N撮影)


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