マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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コロナ禍に消沈する天理上山田地区に元気を取り戻そう初の大とんど

2024年05月13日 07時42分57秒 | 楽しみにしておこうっと
東山間地のさまざまな民俗の調査を終えて帰路に就く。

帰り道にどの道を選ぶか。

そのときの閃きに、というよりもハンドルが、右、左って、意思が働くもの。

奈良市長谷町から名阪国道。

下った地区に旬の駅がある。

最近は、専ら買い物に出かける美味しいものを提供する旬の駅トドロキタウン店。

奈良市廻りよりも早く着く。

気持ちは美味しい食料品を晩食の肴に・・。

奈良市長谷から天理市山田町に抜ける峠越え。

下り道にいつも思いだす上山田の田の虫送り。

オヒカリもらいの場から下る道に打つ太鼓の音色は・・・・今日ではないから聞こえはしない。

集落を過ぎようとした、そのときだ。

右手に見たこともない景観が・・・。

えっ、今のは、なんだ?。

はっと気づいた大きなとんどに急ブレーキ。

軽トラが数台あるから、とんど組みの作業をしていた。

お声をかけてわかった上山田の大とんど。

設営を終えていっぷくしていたそうだ。

これまで、それぞれの垣内単位に小とんどをしていたが、コロナ禍になってからは意気消沈。

密閉・密接・密集を避け、安全に暮らせるよう三密対策が、日本全国に課せられたこんにち。

会話の機会さえ遠ざける。

そんなコロナ禍の暮らしに村の人たちは消沈していた。

村に元気を、と1カ所にしぼりこみ、初めて取り組む大きなとんど組みに転換した上山田地区。

作業は、日曜日の26日を予定していたが、雪が降るとの予報に、急遽繰り上げた。

初めての試みに、みなが元気になってくれるだろうと、役員たちは朝から組んでいた。



今日の段取りをすべて終えて帰っていく。

午後4時前の時間帯。



見送った場に佇む私は、設営したばかりの風情を撮っていた。

年末に暮れる時間帯の流れは早い。



夕暮れ近い時間帯の暮らしに人たちが動く。

とんど日は、令和4年1月10日の午前10時に点火する。

餅を焼く人もいるだろうが、アウトドアだから、人と人の距離は広いからコロナ禍の影響は受けない、という判断で実施することにした、と話していた。

(R3.12.24 EOS7D 撮影)