マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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番条熊野神社三献の儀

2009年10月19日 07時33分05秒 | 大和郡山市へ
神事のあとは拝殿で行われる膳の場となる。

宮司、当人子、一老、二老の順に座した座衆の前にカワラケ杯と酒を持った隣組の手伝いが着く。

カワラケに酒を注ぐ一献の儀はカセットテープが謡う四海波が終わるまで持ったままだ。


曲が終わると一気に飲み干す。

これを順に五老まで続く一献の儀を終えてから膳に箸をつける。

その後は足らなくなった酒を給仕する手伝いが座衆の前を動き回る。

一時間ほどの膳は最初に行われた一献の儀と同じ所作がされるが曲目は千秋楽になる。

そのあとも酒宴は続く。

ぼちぼちたばろかの一言でようやく宴を終えた三献の儀。

かつて途中に二献の儀があった。

煮びたしなどの肴がでて酒を飲む。

三重の重箱で盛っていた肴はカマボコ、コンニャク、ゴボウ、シイタケ、マツタケだった。

箸で摘んで食べて飲んでいた。

座興が盛り上がれば羽衣などの目出度い謡がでたのだと北座の一老さんは仰る。

こうして儀式の形式だけは継承されている。

(H21.10. 4 Kiss Digtal N撮影)