マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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京都の夜は煌めく色

2009年09月02日 07時17分40秒 | 食事が主な周辺をお散歩
奈良本の編集も最終段階に入った。

入稿を終えて出来上がった誌面。

最後はカラー刷りがフイルム判と同じ色合いになっているかどうか検証する。

印刷は紙質、インク、プリンティング技術などなどで大きく変化する。

色校正、これがすり抜けたらとんでもない色調本がアウトプットされる。

予定していた時間を大幅に超えて試し刷りが到着した。

Y編集者とともにその到着を待つ京都。

今夜はTさんも久しぶりにお会いする。

顔を揃えた三人。懐かしい。



先に地図の具合も確かめる。

事前に検証していたので細部の確認だけで済んだ。

そういえば「地獄院」ってあったよなぁと懐古する二人。

地図にはその名もズバリ「地獄院」。

へぇ、そんな寺院があるんだと行ってみた。

探せど、尋ねても見つからず。

ふっとよぎったのが「地蔵院」。

一字違いで大違いだったと大笑いだったと楽しそうに話す二人。

その地図はMマップ。ある本にも地図があった。

そこには紛れもなく「地獄院」の文字。

この本、Mマップからそのまま取ったんだよねぇ。

悲惨だと、さらに笑いはヒートアップ。

そんな地図にならないよう目をこらして検証する。

それから色校正が到着した。

印刷会社から直接受け取られたできたてほやほや。とはいってもインクは乾いている。

これがあれでと検証してはTさんに手渡す。

初めて見るTさん。

ほぅ、ほぅと、出来映えにうなずく。

これは面白い本だと感触はいい。

飲食忘れて没頭する3時間。

全体的に暗いという印象だ。

青空も澄み切った青さがない。

緑も豊かに見えない。水は清らかさがない。

御膳は美味しそうに見えない。

飾りは鮮やかさがなく、くすんでいる。

これはダメだしだ。

色校正はたいがいこんなものだとY編集者はいう。

翌日、昼間に陽の当たる部屋で見た。

青さはくっきり。暗っぽさはほとんど感じない。

これってひょっとしたら光線の違い。

飲み屋で色校正をしたのは場違いだったのぉ。

煌びやかな京都の夜に奈良の行事写真は似つかなかったのか。

駄々をこねたのか暗天の世界だった。

(H21. 8. 6 SB912SH撮影)